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2014-04-11

この人、知ってる……「ワンチャンス」

今回もまた実話に基づく話。珍しいことに、この人(ポール・ポッツ)のこと知ってた。

題名ワンチャンス(One Chance)
監督デヴィッド・フランケル
出演ジェームズ・コーデン(ポール・ポッツ)、アレクサンドラ・ローチ(ジュルズ、ポールの妻)、ジュリー・ウォルターズ(イヴォンヌ・ポッツ、ポールの母)、コルム・ミーニイ(ローランド・ポッツ、ポールの父)、マッケンジー・クルック(ブラドン、携帯ショップ店長)、ジェミマ・ルーパー(ハイドレインジャ、ブラドンの恋人)、ヴァレリア・ビレロ(アレッサンドラ、ポールのヴェネツィア留学中のガールフレンド)、他
公式サイト映画『ワンチャンス』公式サイト
制作イギリス(2014年3月21日日本公開)
時間104分
劇場TOHOシネマズ 日本橋

内容紹介

ポールは虐められっ子。唯一の慰めは歌を歌うことだけ。地元のコンテストで稼いだ賞金を学資にヴェネツィアへ留学し声楽の勉強をするが、憧れのオペラ歌手にダメの烙印を押され失意で帰郷。アマチュアのコンサートに出演の声がかかるが、急性盲腸で舞台を全うできず、その後喉に腫瘍が見つかり、時間をかけてようやく声を取り戻すと交通事故に遭う……。

心身が回復してからは、昔アルバイトをしていた携帯ショップで店長として働くことにしたが、これは自分の人生ではないとの思いが拭えず、これが最後のチャンスと決めて、人気オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」へ出演するが……

雑感

映画としてもよくできていて、面白かった。

父は、自分が虐められていることを知っているはずなのにかばってくれない、それどころが自分を叱りつける。若い時の自慢話を何十年経っても話し続ける。オペラが嫌いで自分が歌に傾倒する気持ちをわかってくれない。

母は自分に才能があると信じ、後押ししてくれるが、おせっかいで、初めてデートしていると目ざとく見つけて話しかけてきて強引に家に連れて行くなど、子離れできていない様子もある。

アルバイト先の上司は、彼に理解を示し、時に後押ししてくれるなど、大事な存在ではあるが、勤務時間はいい加減、お客を怒らせても平気など、社会人としての姿勢にはいろいろ疑問がある。

こういう人たちに囲まれ、ポールがなかなか自分の殻を破れずにいる様子が、見ていてイライラする部分もあるが、ていねいに描かれていた。

留学先で意気投合したアレッサンドラから迫られた時(ポールは拒否するのだが)の会話がちょっとよかった。

「彼女がいるのね?」

「うん、僕は彼女だと思っている」

「Is she your first one?」

「No. She is my only one.」

ところで、なんか聞いたような話だなあとはうすうす感じていたが、「ブリテンズ・ゴット・タレント」の審査員の顔ぶれを見て、あ、これ知っている、と思った。らばQの記事だ。当該の記事を見つけるには少々苦労したが、ちゃんと残っていた。審査員役は、同じ人が当人役で出演した、のではなく、当時の番組をそのまま使ったのでは?

ワン・チャンス

ワン・チャンス

リンク

やはり英語版はイイ! TCXスクリーンもイイ!「アナと雪の女王」

比較のために英語版を観てみたのだが、やはりオリジナルはいいナーと思わされた。

題名アナと雪の女王(英語)(Frozen)(2回目)【TCX】
出演イディナ・メンゼル(エルサ)、クリスティン・ベル(アナ)、ジョシュ・ギャッド(オラフ、雪だるま)、サンティノ・フォンタナ(ハンス・サザンアイル)、ジョナサン・グロフ(クリストフ、山男)、他
劇場TOHOシネマズ 日本橋

日本語版との比較

松たか子とイディナ・メンゼル、神田沙也加とクリスティン・ベル、ピエール瀧とジョシュ・ギャッドの比較はやめよう。不毛な気がする。主要三人は日米とも、それぞれに味があった。

しかし、それ以外の役は、端役になるほど差が目立つ気がした。特にトロール。ソロパートも、全員合唱のパートも、オリジナルの方が一枚も二枚も上だったように思う(ただし、TCXのサウンドシステムの影響もあるかも知れない。もう一度、同じTCXで日本語版を観てみよう)。

最初に日本語版を観た時、セリフも歌も自然な日本語になっていて、うまいもんだと思ったが、こうして英語で聞いてみると英語の方が自然な気がする(僕の語学力でこんなことを言っても説得力はないけれど)。それと驚いたのは、登場人物が喋る時に口をパクパクさせるのだけれど、それは英語の発音通りになっているんですね。だから英語の発音だと画面と音が完全に一致する。それで自然に聞こえる、という面もあるのかも知れない。

ただし子ども時代のアナが「Do You Want To Build a Snowman?(雪だるま作ろう)」をドア越しに歌い、エルサに「Go away, Anna.(あっち行って)」と言われたあとに「Okay, bye.」とさみしく歌う。ここは日本語の「わかったよ」の方がかわいい!!

客席全体の雰囲気は、英語ゆえか、硬い印象だった。ユーモラスな部分は随所にあって、日本語版では場内から何度も笑い声が漏れていたものだが、今回笑っている人は誰もいなかった。

内容について気づいたこと

  • クリストフは物語の冒頭から登場していた。これは全く気付かなかった。だからクリストフはトロールと友達なのだし、アナが傷ついた時、トロールの力を借りることを思いついたのだ。ちゃんと話はつながっていたのだ。
  • スヴェンのセリフはなんだか変な気がしていたが、スヴェン自身が喋っているのではなく、クリストフが代弁しているのだった。だからアナをハンスに預けた後アレンデールを去ろうとするクリストフをスヴェンが必死で引き留める時は、その時点のクリストフの意思に反しているため、セリフを代弁していない。
  • アナは本当にカッコいい。生意気だけど、口だけ番長ではない。クリストフとエルサを訪ねていく途中で狼に襲われた際も、でしゃばるな、というクリストフの言葉を無視して大活躍。アナがいなければクリストフは命がなかったかも知れないのだ(もっとも、アナがいなければ北の山に向かうこともなかっただろうが)。

エルサの頑なな態度が被害を大きくした

アナがエルサを追っていく時に、「話してくれればよかったのに」と歌うが、これは本当にその通りだと思う。アナが幼いうちは隠すのもひとつの方法だったかも知れないが、ある年齢を超えた時にきちんと事情を説明すれば、もっと別の展開があったように思う。話す機会を逸してしまったのかも知れないが、両親が亡くなった時こそ話すべきだった。そうすれば戴冠式の時にアナが意地悪してエルサの手袋を取ってしまうこともなく、エルサを怒らせることもなかったのだ。

また、主な家臣など関係者にも話しておくべきだった。戴冠式の時に手袋を取るように指示されるが、危ないところだった。あれは手袋のままでやってしまえばよかったのだ(もっとも、昔はエルサは「力」を隠していなかったので、記憶を消されたアナはともかく、古くからの家臣が知らないのは不思議である)。

こうした、余計なことに気を遣わなければいけないストレス、誰にも話せない秘密を持ってしまったストレスがエルサをあそこまで追いつめてしまったのではないか。そうでなければ、あそこまでこじらせることはなかったはずだ。こじらせなければ物語にならないのだけど。

ハンスはエルサに「反逆罪で死刑」を宣告した。ハンスの思惑は別にして、エルサは(ハンスの指摘通り)一国を氷に閉じ込め、アナに致命傷を負わせた。しかもその件に関して何の説明もせず、王としての責務を放棄して逃亡したのだから、罪に問われるのは当然と思える。

その後アレンデールに夏を取り戻し、物語は一件落着となったが、突然訪れた冬の数日間に、死んだ人が何人もいたのではないか。動けなかった船はその数日で大きな損害を出したであろうし、ゴメンでは済まない話である(日本でもこの冬、豪雪で大きな被害が出たから、実感する)。というか、エルサは最後まで一度も謝っていない。こうしてみると結構イヤな奴だな、エルサは(笑)。

劇場

TOHOシネマズ日本橋は3月にオープンした新しい劇場で、初めて行ったが、僕の勤め先から最も近いようだ。また、地下鉄の三越前駅に直結しているのも便利である。そして何より、TCXスクリーンが大きくて驚いた。これまで、画面の大きさと優れたサウンドシステムから、IMAXこそが最高(3Dでなくても)と思っていたが、TCXの方が上だ。その上、料金もわずか100円プラスというところがいい。他のTOHOシネマズにも普及してほしい。今後は、TCXで観られるものは極力TCXで観よう。

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