窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

北川景子のうまさが際立っていた。「悪夢ちゃん The 夢ovie」

題名悪夢ちゃん The 夢ovie
監督佐久間紀佳
出演明恵小学校/北川景子(武戸井彩未、明恵小学校6年2組担任)、優香(平島琴葉、明恵小学校養護教諭)、濱田マリ(貝原聡子、ベテラン教師)、キムラ緑子(甘澤龍子、教師)、木村真那月(古藤結衣子、悪夢ちゃん)、若山耀人(佐藤卓弥)、鍋本凪々美(井上あおい)、他
■その他/小日向文世(古藤万之介、帝都工科大学教授/結衣子の祖父)、GACKT(志岐貴、夢研究分室准教授/結衣子の父?)、阿南健治(中込真也)、他
■映画ゲスト/マリウス葉(渋井完司、転校生)、佐藤隆太(渋井幸介、完司の養父)、本上まなみ(斉藤美保、完司の生母)、六角精児(井上達彦、あおいの父親)、他
公式サイト映画『悪夢ちゃん The 夢ovie』公式サイト
制作日本(2014年5月3日公開)
時間119分
劇場TOHOシネマズ ららぽーと横浜(スクリーン2/126席)

雑感

2012年に放映されたテレビドラマの続編らしい。予習が間に合わないから観るのはやめようかと思ったのだが、どこぞの映画評で、テレビドラマを知らない人でもわかるように配慮されている……的なことが書いてあったため、それではと思って観ることにした。ところが!!

これまでに観たどのテレビドラマ発の映画と比べても、テレビ編を知らないとわからない作りになっているではないか。「トリック」……は僕がテレビ編を全部知っているからフェアな比較はできないが、「チームバチスタ」だって「相棒」だって「クローズ」だって、これまでの作品を全然知らずに臨んだけどちゃんとストーリーはわかったのに。

設定も世界観もわからないまま観、結局よくわからないまま終わった。

しかし、北川景子がうまいことだけはよくわかった。あんな風にきちんと「見栄を切る」ことはなかなかできない。声も凛と通るし、役者としては文句なしだ。

思い起こせば「ルームメイト」で気弱な女の子を演じ、「ジャッジ!」でコメディエンヌの才能を発揮し、「抱きしめたい」で純情な子を、本作では腹黒い役を、見事に演じ分けている。すごい役者だ(全部観ているオレもすごいな)。「真夏のオリオン」(2009)の時は全く印象に残らなかったし、「謎解きはディナーのあとで」の宝生麗子役は感心せず、北川にコメディは無理だと思ったのだが……

小学生の子の「お習字」で書かせた言葉にギャグを仕込む、というのは「トリック」の追従だなあ。そういう風に受け継がれているのに気付いたのは面白かったなあ。

井上達彦のパン屋の経営がうまくいかなかったのは、小学生に店の手伝いをさせたこと。完全に労働基準法児童福祉法違反だろう。だからこういう事故も起きるのだ。

配役

  • 眼鏡っ子優香たんカワイイ。
  • 濱田マリがオバサンになっていた。オバサンの年齢か。
  • 松寿……ではなく若山耀人クンの存在が小さくて不満。でもちゃんとわかったゾ。

観客

たった3人!