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2012-02-03

怨み屋本舗REBOOT 第1話「教室の悪魔」

出演(レギュラー)

  • 木下あゆ美(怨み屋)
  • 加藤雅也(情報屋)
  • 葵(杉河里奈、工作員)
  • 田中哲司(城島進一、東京ベイテレビ報道局デスク)
  • 長谷部瞳(星影静香、東京ベイテレビ報道局記者)
  • 大橋未歩(大橋 未歩、NEWS24のキャスター)

出演(ゲスト)

  • 斉藤はるか(戸蓑あやね、被害者)
  • 古村比呂(戸蓑弥生、あかねの母・依頼者)
  • 正名僕蔵(手塚伸之、あかねの担任・いじめクラブ部長)
  • 守山玲愛(赤坂チサト、いじめクラブ部員)
  • 増山加弥乃(紙田鈴、いじめクラブ部員)
  • 峯崎亜里沙(松村時子、いじめクラブ部員)
  • 諏訪太朗(校長)

粗筋

舞台はとある中学校。学校の「裏サイト」にいじめクラブなるものがあり、部長と称する人のたくみな誘導と携帯ポイントの配布により、その指示に従って特定の人物に対するいじめが横行していた。戸蓑あやねはその被害者で、連日いじめに遭っていただけでなく、援助交際を強要され、その代金を巻き上げられていた。

ついにあやねは悲観して自殺。ノートにはいじめた人を怨むと書いてあったが、それが誰かや、いじめの手口、何をやらされたのか等具体的なことは何も書かれていなかった。そのため証拠としては弱く、警察も学校と協力して生徒一人一人から話を聞くなど調査は行なったものの、結果、いじめの形跡はなかった、という結論になった。

その結論に納得のいかない戸蓑弥生は、マスコミに訴えるなど行動を起こすが、逆に他の親から疎まれ、白い目で睨まれる始末。ついに自分も身を投げようとしているところを怨み屋に止められ……

感想

いじめの話は小説でもドラマでも見ていてつらいものがある。ここでは単なるいじめではなく、強制的に売春をさせ、その費用を巻き上げていたというのだからひどい話だ。ドラマ用にデフォルメされているとはいえ、似たようなことは実際に起きているのではないか? 裏サイトを使ったいじめの手口、今回の場合は単純過ぎて突っ込みどころ満載だが、実際携帯サイト、学校裏サイトがいじめの温床になっていたりという実態があるんだろう。

しかし、サイトの書き込みをコントロールすることができるなら、加害者3人組を順にいじめの対象として指名し、自分たちがどんなにひどいことをしていたかを悟らせる方法もあった。本当の裏組織に売り飛ばしてしまったら、「社会的抹殺」どころか、ほとんど殺人と変わらないのではないか?

怨み屋が今回の仕事で得た金は2000万円。情報屋に払った費用はその1/10くらい? 衣装その他の経費はたかが知れているだろう。ついでにいえば、赤坂チサト、紙田鈴、松村時子を売り飛ばした分もかなりのお金になったのではないか。こうした金を何に使っているのだろう。

教師が首謀者というのはなかなか面白い視点だ。が、いじめの対象になった奴隷とやらを、自分が抱いたわけでなし、いじめの現場を見ているわけでもなし、あとで報告を聞くだけで、何が楽しいんだろうな?

城島進一の、視聴率を稼ぐためならなんでもする、という姿勢が極端過ぎて笑えるが、星影静香の中途半端な正義感は笑えない。いじめはやめなさいなどと偉そうに掲示板に書き込んで、いじめがやむと思うのか? やめさせるためにテレビで放映するんだろうに、余計なコメントを書き込んだためあっという間に掲示板が閉鎖されてしまい、証拠がなくなってしまったのはなんとも。まあ、ログすら取っていたなかったという点で、なんともはや、なんだけど。

木下あゆ美は相変わらず魅力的。彼女一人のためのドラマですな。

その他雑感。

  • 情報屋が二代目に引き継がれた。寺島進も悪くないが、加藤雅也の方が情報屋っぽい気がする。
  • 杉河里奈が招集される。もう怨み屋の仕事はやらなくていい、と思っていたのかも知れないけど、そう甘くはなかった。
  • 星影静香はトラウマを抱えているっぽい。幼い頃に母親が強姦されるのを見てしまった、ということ?
  • 怨み屋が乗っている自動車はプジョー207CC。カッコいい。

怨み屋本舗REBOOT 第0話「歪められた正義」

2009年のドラマ。

出演

  • 野口雅弘(警察幹部、3人のうち真ん中)

公式サイト

http://www.tv-tokyo.co.jp/uramiya/

感想

前シリーズの総括と翌週から始まる新シリーズのいわば番宣。前シリーズから3年経つので、こういうものを作ったのだろう。こちらも、シリーズ1を(レンタルDVDで)見たのは2年半前だから、ちょうど良かった。

寄木聡刑事が「怨み屋」の存在に気付き、後を追うが、証拠が何もないため、警視庁内では存在を疑問視されている。そのため寄木の行動は「指示を無視した勝手な行動」となってしまう。その上、怨み屋を追う段階で警察の不祥事も知ることとなり、上層部からは睨まれている。怨み屋は寄木に見つかってしまうというより、寄木の間に意図的に姿を表わしており節があるが、これは彼を警視庁内で孤立させるためか?

配役

前田健の演じる十二月田猛臣はいかにもという感じだが、これが昨年大河の「江」に登場した結城秀康と同一人物とはなあ。

怨み屋本舗REBOOT DVD-BOX(5枚組)

怨み屋本舗REBOOT DVD-BOX(5枚組)

2009-10-09

「怨み屋本舗」TVスペシャル「マインドコントロールの罠」

出演(連続ドラマからの継続)

  • 木下あゆ美(怨み屋/新城聖美)←一人二役
  • 寺島進(情報屋)
  • 葵(杉河里奈)
  • 前田健(十二月田猛臣)
  • きたろう(寄木聡)

出演(初登場)

  • 小野健斗(シュウ)
  • 窪塚俊介(春日隼人、刑事)
  • 佐藤貴広(佐藤信一、依頼者)
  • 山下容莉枝(佐藤恵子、信一の妻)
  • 東てる美(轟花江)
  • 佐野史郎(桐生善道、教団の主催者)
  • 江波戸ミロ(アイス・クリスタル、いんちき霊能者)
  • 野中隆光(渡辺誠、フリーライター)
  • 森下千里(篠原彩、渡辺誠の愛人)
  • 久野雅弘(門脇翔太、ジャスパー)
  • 柳憂怜(高杉潔、警察の本部長)
  • 竜雷太(薬師寺昇、警察の偉い人)

感想

政財界や官僚ともつながる大手宗教団体を、あの手この手で切り崩していく話。

ステロタイプではあるが、占い師みたいな人を仕立て上げ、ネガティブな予言をして不安にさせ、高価なものを買わせる商法には依然として多くの人が引っかかっているので、そういうやり方のえげつなさを1時間半描いたのは意味があったと思う。畳み込むように次から次へと出てきて、面白かった。

息子の運転する自動車が事故に遭い、同乗していた娘を死なせてしまった佐藤信一、恵子夫妻および息子は、前世が悪かった、お祓いを受ける必要があるなどと言われて多額の献金をし、恵子と息子は信者となって家に帰らなくなってしまう。そこで、信一の第一の依頼は妻と息子を取り戻すこと、いんちき霊能者のアイス・クリスタルを社会的に葬ること。

アイス・クリスタルに大恥をかかせ、目を覚ました恵子を家に連れ帰ってくるが、息子はいじめに遭って殺されていた。その事実を知った恵子は心が壊れてしまい、信一は第二の依頼――この教団を潰す――をする。

テレビ編の最終回で、怨み屋の正体では? と思わせぶりに登場した新城聖美が再登場。実は彼女の家族は教団の主催者、桐生善道に殺されたらしい。彼女が一人生き残ったのは、聖美は父の子ではなく桐生善道の子だったから。そして……清美は身を守るために心の病気を装っているが実は正気で、家族の怨みを晴らすため桐生善道の殺害を怨み屋に依頼していた。桐生善道は娘に財産を残すべく、(形式的に)聖美を妻に迎えようとしていたから、怨み屋が桐生善道の懐に入るため、聖美を整形して同じ顔にさせた……という、なんとも壮大な話だった。

里奈と十二月田を潜入させたが何の役に立ったのかわからない。隠しカメラを持ち込ませられればそれで良かったのかも知れないが。いずれにしても、シュウも含めて、手下の使い方がお世辞にもうまいとはいえない。それに、寄木刑事が普通に登場したのが気に入らない。前作「家族の闇 モンスター・ファミリー」で死んだのではなかったか?(テレビ編では死んでなかったようだけど)

それにしても、木下あゆ美の怨み屋と新城聖美の演じ分けが見事。怨み屋は本当にひとクセもふたクセもありそうな、ぞっとする美しさだが、新城聖美は清楚な少女で、さらに怨み屋が聖美を演じ、聖美が怨み屋を演じる場面まであったから……、それだけで十分視聴に値するドラマだと思う。

配役

シュウがいつの間にか小野健斗に交代していたが、違和感がなく、エンド・クレジットを見るまで気づかなかったほど。久野雅弘は「大阪ハムレット」で長男役をやった人。

過去記事

リンク

怨み屋本舗 スペシャルII マインドコントロールの罠 [DVD]

怨み屋本舗 スペシャルII マインドコントロールの罠 [DVD]

2009-10-08

「怨み屋本舗」TVスペシャル「家族の闇 モンスター・ファミリー」

出演(レギュラー)

  • 木下あゆ美(怨み屋)
  • 寺島進(情報屋)
  • 竹財輝之助(シュウ)
  • 葵(杉河里奈)
  • 前田健(十二月田猛臣)
  • きたろう(寄木聡)

出演(初登場)

  • 馬渕英俚可(坂下ミドリ、パチンコ中毒)
  • 相葉弘樹(大久保ユウヤ、ミドリの愛人)
  • 高木涼生(坂下拓実、ミドリの息子)
  • 吹越満(坂下守、ミドリの夫)
  • 竹山隆範(白川タカヒコ、引きこもり)
  • 山田一善(白川幸一郎、タカヒコの父、階段から落ちて死亡)
  • 島かおり(白川タエ)
  • 三浦理恵子(白川由紀、幸一郎・タエの長女)
  • 小林正寛(白川義雄、由紀の夫)
  • 小阪由佳(白川亜紀、幸一郎・タエの次女)
  • 美山加恋(白川美咲、由紀の娘)

感想

ふたつの話が組み合わさる。パチオンコ中毒の坂下ミドリは、足手まといとなった息子に保険金をかけ、事故に見せかけて殺害。いったん拘留されるが3ヵ月で釈放される(業務上過失致死か何かで逮捕されたが不起訴になったということか?)。拘留中に夫に離婚届けを送り、自由になったらすぐにユウヤと結婚するつもりでいる。

真相を怨み屋からほのめかされた夫の守はミドリの殺害を依頼。怨み屋はまずシュウを動かし、ミドリが拘留されている3ヵ月の間にユウヤを一流のホストに育てる。金で女をあしらう技を身に付けたユウヤは、保険金が自分の口座に振り込まれるようにミドリに手続きをさせ、それが済んだところで怨み屋はミドリを誘拐し工場に監禁。下着のみ身に付けた裸の彼女の頭上から熱く熱したパチンコ球を大量に浴びせるという残虐な方法で殺害する。

有名医院の院長である白川幸一郎が自宅で死亡。警察では事故として処理されたが、実は4年も引きこもりの長男タカヒコの「お宝」であるフィギアを壊したことで怨みを買い、階段の上から突き落とされたもの。そのことを本人の口から聞いた家族は、タエが警察に連絡しようとするが由紀が阻止。殺人犯の家族ということになれば自分たちの未来が閉ざされてしまうから。そして怨み屋にタカヒコの殺害を依頼。

由紀は「医師でなければ人にあらず」と考えており、医師の父は尊敬するが看護婦だった(エリートではなかった)母のことは軽蔑している。母が何かを言っても「バカがうつる」などと言い、家政婦呼ばわりすることもあった。夫の義雄は同意見なのか尻に敷かれているのか、由紀に同調。妹の亜紀は、自身エリートという雰囲気ではなかったが、お金が好きな点と他人の命を軽んじている点は由紀と同様。彼らはタカヒコの次は母タエを殺し、両親の財産を完全に自分たちのものにしようとする。

由紀の一人娘、美咲は、まだ小学生だがガリ勉を強いられており、少しでもサボると煙草の火を肌に押し付けられるなど、虐待を受ける。由紀によれば、由紀自身、父・幸一郎からこのようにしつけられてきたという。

あーさすがに90分のスペシャル版。粗筋を書こうとするとこんなに長い。ダレるかと思ったが基本的に話が二つあるため、テレビ版のスピーディーさは失われていなかった。一方、深みというものはあまりなかった。

怨み屋が人を死に至らしめる場合、事故(または自殺)に見せかけるのが鉄則(テレビ編第九話のように、他人にやらせるという手もあるけど)。事件だとなれば警察がしつこく調査をするし、そうなれば依頼者が口を割る可能性が高くなる。依頼者が口を割っても自分たちは逃げられる自信があるのかも知れないが、依頼者に警察の追求の手が伸びること自体、不親切である。熱したパチンコ球を浴びせるなんて、事故でも自殺でもあるはずがないのに、なんでそんな手を使ったんだろう。

テレビ編ではシュウの使い方が下手だと思っていたが、今回の3ヵ月会えない間に愛人を変えてしまうというのは面白い手だと思った。しかし、ここでユウヤがお前みたいな女と付き合っていられるか、と言ってミドリが自分の甘さを悔やむならわかるが、ユウヤがやったのは保険金の受取人の名義変更だけ。ミドリはユウヤの心変わり(?)も知らないままあっさり殺されてしまうので、なんのために3ヵ月も手間暇かけたのかわからない。ユウヤに仕掛けた盗聴マイクで、ミドリが本当に意図して息子を殺したことをはっきりと聞き、「ギルティ!」と判断するのが目的だったというなら、それでよいのだが……

二つ目の話の途中、怨み屋が「依頼が増えた」という。これは由紀たちがタカヒコに続いてタエの殺害を正式に依頼してきた、ということではなく、タエが彼らの始末を依頼したんだろう、と思ったら、依頼者は美咲だった。これは意外だったが、この意外性は良かった。美咲役の美山加恋が幼いのに実にうまく、頭がよさそうだが感情の起伏がなく、気が強そうなところとか……。最初、「白夜行」で雪穂役をやった人(福田麻由子)かと思ったが違った。

しかし、両親や叔母を殺害する理由が、「母親のいいなりになって勉強、勉強の人生をいくのも厭だし、落ちこぼれて引きこもりになるのも厭だが、この家にいたらそれ以外の選択肢はない」というものであって、自分の人生に都合の悪い人は殺してもよしとする考えは、ある意味では両親と変わらない。そうした点は、やはり血筋なのかも、と思わせる。そう思わせるのは、ひとえに美山加恋の演技力の賜物である。彼女は一見の価値ありだ。

最後、爆弾を仕掛けて白川家一同を皆殺しにする。タエ、美咲も代わりの(身元不明の)死体を用意し、別の人生を歩ませるのだが、これはナゼだ? たまたまこの二人は出かけていて爆発に巻き込まれず生き残ったとすればよかったのでは。そうすれば土地をはじめ遺産も引き継げて、今後の生活の不安はない。別の人生を歩むということは、これまでの親類や友人など誰とも、今後一切付き合えなくなるということで、幼い美咲はともかく、タエに耐えられるだろうか。

この爆発に巻き込まれて(意図的に巻き込んで)寄木刑事が死亡。テレビ編最終回の依頼をも果たしたことになる。が、これはDVD版のみのようで、テレビ版では寄木は大けがはするが命に別条はないことになっている。今後、寄木がどう絡んでくるのかわからないが、少し怨み屋のことを知り過ぎたし、DVD版の方が残酷で良かったと思う。

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怨み屋本舗 ~ 家族の闇/モンスター・ファミリー~ [DVD]

怨み屋本舗 ~ 家族の闇/モンスター・ファミリー~ [DVD]

2009-09-28

「怨み屋本舗」総括

このドラマの欠点はいろいろあげられるが、じゃあ何が魅力かといえば、木下あゆ美なんだろうな、と思う。何を背負っているのか、眉ひとつ動かさず人を殺して見せたり、妙に艶っぽかったり、明るくさわやかな美少女だったりと、実にいろいろな顔を見せてくれた。

特に第6話で、これまでトレードマークのように思わされていた長い黒髪が、実はカツラだったとわかった時の驚きと、ショート・ロングの使い分け。こうした彼女の容姿を30分たっぷり見せてもらえたので、まあ他がどうでも十分かな、と思わされた。

ネットをちょっと見ていたら、いろいろな画像が(かなりきわどいものも含めて)落ちている。写真集がいくつも出ていて、かなり売れているらしい。僕も欲しくなってきたぞ。

れもん色の午後―木下あゆ美1st.写真集

れもん色の午後―木下あゆ美1st.写真集

木下あゆ美 写真集 「ラ・ドルチェ」

木下あゆ美 写真集 「ラ・ドルチェ」

2009-09-27

「怨み屋本舗」第11話「特権階級」、最終話「怨み屋の正体」

初の2話連続話。

出演(ゲスト)

  • 花原照子(吉村珠子、被害者)
  • 左右田一平(吉村順蔵、珠子の夫・依頼者)
  • 寺田農(権藤徳男、警視総監)
  • 池内万作(宮野署長)
  • 小嶋尚樹(田沼警視)
  • 夏生ゆうな(高森はづき、SMクラブ勤務・権藤の愛人)
  • 黒田勇樹(漆原正太郎)
  • 原知佐子(野田文枝)
  • 大橋未歩(大橋未歩)
  • 木下あゆ美(新城聖美)

感想

これまでよりストーリーは若干複雑になっていた。もっとも、復讐話は1.5話くらいで、いったん話が終わった後、残りの時間は怨み屋の正体探しで、事件の謎を追う(=復讐を成し遂げる)件と正体探りがリンクしていなかったのがちょっと残念。

ストーリーは――十二月田が犬の散歩を通じて知り合った老婦人が目の前で自動車に轢かれ、自動車は逃げる。実は運転していたのは警視総監の権藤で、助手席に乗っていたのは権藤の愛人。ナンバーを見た十二月田の通報で当該車を追いかけた警官に対し、権藤は、この自動車は2時間前に盗まれていた、轢き逃げ犯は自動車を盗んだヤツだと言い放つ。

渋谷南署の宮野警視正、田沼警視らに協力させ事件をもみ消しにかかる権藤だが、轢き逃げ犯が実は権藤では? という情報が(怨み屋の策略により)一部マスコミに漏れると、証拠隠滅のため、目撃者である高森はづきを殺し、さらに吉村順蔵、十二月田猛臣、怨み屋を拉致監禁し、殺そうとする。

宮野らの指示に逆らって事件を解明しようとする寄木と野田だが、関係者が次々に失踪するのを見て、野田は指示に従わなければ自分たちも消されると思いつめ、寄木を殺すことに。抵抗した寄木は逆に野田を殺してしまう。

権藤は吉村、十二月田らの拉致に協力させた宮野、田沼をも(完全証拠隠滅とマスコミの目をそらすため)殺すが、怨み屋の身に付けた隠しカメラによって殺しの場面は録画され、その動画がネットやマスコミ各社に配信されてしまい、自滅する……。

スピード違反程度のもみ消しは日常茶飯事かも知れないが、もみ消しのために関係者を次々に殺していくなどあまりにも現実離れしていて、却って気楽に見ることができた。その点はいい。

第一話からのレギュラーだった野田刑事があっさり死んでしまったのには驚いた。サラ金に借金を抱えていることや、借金返済のために警察の情報を漏らしていたことなどは何の伏線でもなく、単に寄木を殺さないと命がないと言われて発作的に首を絞め、やられるという情けなさ。もう少し葛藤がほしかったなあ。

渋谷南署としては寄木らの(勝手な)行動を苦々しく思っていたわけだから、これ幸いと寄木を殺人容疑で逮捕すれば良かったと思うのだが、正当防衛ということでおとがめなし。起訴されないどころか事情聴取すら受けた様子がない。このあたりもちょっと解せない。

権藤の犯した罪と、SMクラブでのプレイ中の態度は無関係だろう。マゾだろうがなんだろうが、閨の中での出来事を公開して恥をかかせるというやり方は、個人的には好きになれない(見ていて爽快感がない)。

さて、物語はその後、寄木による怨み屋の正体探しに移行。10話で思わせぶりに語られた新城聖美が怨み屋かと思ったが、彼女は今でも心の病から回復しておらず、病院から一歩も出ていない。つまり、怨み屋ではない。顔はそっくりだったのだが、小学生並の無邪気さで、とても人の怨みを晴らすなど……

エンドロールのあと、野田の母が逆恨みして、怨み屋に寄木殺害を依頼するところで終了。この終わり方もかなり意外性が高かった。

リンク

「怨み屋本舗」第10話「過去を喰う男」

やっと最終巻をツタヤで見つけた。

出演(ゲスト)

  • 太田浩介(内藤、板前・被害者)
  • 宮崎ますみ(内藤喜世子、板前の妻・依頼者)
  • 不破万作(竜ヶ崎寅男、元刑事・恐喝屋)
  • 桑名里瑛(内藤ちひろ、板前の娘)
  • 池野浩子(竜ヶ崎寅男にセクハラされる婦人警官)
  • 池内万作(宮野署長)

感想

元刑事の竜ヶ崎は、20人の前科者から毎月「自主的な」寄付を受け付け、ギャンブルにのめり込む日々を送っている。その20人のうちの一人が恐喝の苦痛に耐えかね、自殺。妻が殺害を依頼する。

怨み屋自身が手を下そうとするが、一回目は失敗。二回目は無事に成功するものの、一回目と二回目の間に、竜ヶ崎に顔の特徴を警察へ告げられてしまう。これまで追っていた黒の長髪とは異なるので寄木は戸惑うが、少しずつ「怨み屋」の情報が寄木にたまっていく。

内藤喜世子は報酬の1000万円をどうやって調達したのかな。1000万円がぽんと払えるなら、月々5〜10万程度の「寄付金」で自殺することはないし。保険金でといっていたが、飲食店を経営していて借金がなかったとは思えないし、今後の生活費もある。大切なお金だと思うが、それでも殺したかったんだろうか……。本人も死んでしまった今、恐喝で竜ヶ崎を告訴すれば良かったのでは、と思うのだが(あ、だから「警察に頼ってもダメだと刷り込まれている」ということか)。

物語では竜ヶ崎は初登場だが、怨み屋は彼のことを知っていたっぽい。彼女の過去と関係がありそうだ。竜ヶ崎がかつて担当していた殺人事件の生き残り、新城聖美という少女が、怨み屋に似ている気がするが……

第8話で弥生に引っかかった野田刑事は、150万円の時計を購入するのにサラ金から借金したんだね。利息が膨れ上がって首が回らないことになっているとか。バカだね……。情報屋はそれを知って警察内部の情報を引き出すのに利用するが、高額な謝礼を渡しているので、まるで救済しているみたい。そんなことする必要ないのに。

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