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2012-05-22

ハードなサスペンスドラマ「外事警察―その男に騙されるな」

21日、試写会を観に行ってきた。邦画でこうしたハードなサスペンスというのは、あまり例がないのではないか。もちろん、「アンフェア THE MOVIE」とか「交渉人 THE MOVIE」とか思い浮かぶのはあるのだけど、そうした作品に比べると、かなり細かいところまで作り込んである印象である。

題名外事警察―その男に騙されるな
監督堀切園健太郎
脚本古沢良太
原作麻生幾「外事警察 CODE:ジャスミン」
出演■TVドラマからの登場:渡部篤郎(住本健司、警視庁公安部外事4課)、尾野真千子(松沢陽菜、警視庁公安部外事4課)、北見敏之(金沢涼雅、警視庁公安部外事4課、住本班最年長)、滝藤賢一(久野秀真、警視庁公安部外事4課)、渋川清彦(森永卓也、警視庁公安部外事4課)、山本浩司(大友遥人、警視庁公安部外事4課)、遠藤憲一(倉田俊貴、警視庁警備局長)、石橋凌(有賀正太郎、内閣情報調査室調査官)、余貴美子(村松久美、内閣官房長官)/■本作初登場:イム・ヒョンジュン(奥田正秀・金正秀、奥田交易社長)、真木よう子(奥田果織、正秀の妻)、豊嶋花(奥田琴美、果織の娘)、キム・ガンウ(安民鉄、奥田交易従業員)、田中泯(徐昌義)、他
公式サイト映画『外事警察 その男に騙されるな』公式サイト
制作日本(2012年6月2日公開)
劇場よみうりホール

期待に違わぬ作品だ。

「外事警察モノ」が一般のミステリー&サスペンスと大きく異なるのは、一般人を「協力者」として使うことにある。そのため、その「協力者」をどう「落とす」のか、落とした「協力者」をどう「使う」のか、その「協力者」は信用できるのか……というあたりの駆け引きが見せ場となる。

映画版での協力者は真木よう子。テレビ版の石田ゆり子、片岡礼子も良かったけど、真木よう子は存在感が違う。これはいいキャステイングだった。尾野真千子との怒鳴り合いは迫力があった。男前女優の対決!

真木よう子の娘役を演じた豊嶋花の名演技も光る。何もしゃべらない演技は、大人でも難しいのに。映画初出演の5才児だが、1才の時からNHK教育の「いないいないばあっ!」にレギュラー出演していたようで、キャリアは十分ということか。雰囲気がちょっと芦田愛菜に似ている。

もちろん田中泯の存在感は群を抜く。この映画は、もちろんしっかりした脚本あってのことだけど、配役がすごくうまいと思った。渡部篤郎、尾野真千子、余貴美子はテレビ版からさらに進化。一方、尺の問題で致し方ないが、再集結された住本班の面々――北見敏之、滝藤賢一、渋川清彦、山本浩司らは、出番はあるが見せ場はなく、存在感が薄れていたのが残念。

さて、ストーリーだが……実はよくわからなかった。キーとなる(はずの)徐昌義がどういう人なのか最後までわからなかったし、そもそも韓国人が出てくると、顔の区別がつかなくなって何がなにやらになってしまう。また、ラストシーンの住本の行動も意味不明。公開されたら、改めて確認してみよう。

リンク

試写会に潜入せよ!

21日、よみうりホールで上映された「外事警察―その男に騙されるな」の試写会で、当日枠が50人あるという話を聞いたので、駆けつけてみた。

よみうりホールは2階席まであり、1100人入れるそうだ。新宿ミラノ座が1288席だから、それよりは小さいが、こんな大きな劇場で映画を観るのは滅多にないことだ。その上、チラと見渡すと、開演前にほぼ満席である。ざっと眺めた感じでは、年齢層も学生っぽい若い人から70代ぐらいの人まで、男女比もざっくり同じくらいと、幅広い人が集まっていた。特に60代、70代くらいの女性が目についたが、「外事警察」というドラマが好きそうなイメージとはギャップを感じ、意外であった。外事警察というより、渡部篤郎さんのファンなのか、平日のこの時間帯だから、会社勤めの人は難しいものもあり、時間に余裕がある人が集まったらこういうことになったのか……。

上映前に、サプライズイベントで、渡部篤郎さんが登場……と思ったら、出てきたのは似ても似つかぬ人(坪倉由幸)。そうしたら「その男に騙されるな」と声がして、(声が似ていたので)今度こそ本当に渡部篤郎さんかと思ったら、登場したのはおおともりゅうじ。「その男に騙されるな」との声とともに新たに登場したのは松村邦洋……と、さらに山本高広まで登場。

渡部篤郎の物真似は、それなりに似てはいたが、映画の決めセリフの再現は、なにしろ映画をこれから観るわけで、似ているっぽいけどちょっとよくわからない、というのが正直なところ。会場の多くもそう感じたようで、受けはイマイチ。司会者が、それぞれ得意な持ちネタをやるようにいうと、今度は会場中が沸いた。

その後は満を持して本物の渡部篤郎氏が登場。やはり背が高いし、姿勢がいい。写真で見ると頭一つ抜けているのがわかる。ちなみに、先日の銀座での舞台挨拶と違い、許可を受けたマスコミ関係者以外は一切の撮影禁止。撮った写真をどんどんツイッターなりブログなりで流してもらった方が宣伝になるような気もするが、実際ニュースにもなったし、難しいところだろう。

リンク

2012-02-02

「外事警察」第6話「その男に騙されるな」

感想

……結局、今回のテロのターゲットは官房長官の村松久美、仕掛け人はスペード社、後ろで糸を引いているのはCIA。テロの陰に怯え、スペード社と契約が結べればテロは中止、契約がまとまらなければテロ実行。こういう図式でクレメントやジュリオに指示を出していたのだ。

確保したジュリオに寝返るよう、住本らが説得する。新しいパスポートと1億円の報酬だが、ためらうジュリオに、下村愛子が「もう人に利用される人生はたくさん……。これからは自分の人生を生きるのよ」のように言うのが印象的。これは、愛子もそうだったということか? 過去の男性経験、夫と美容院の開業……よくわからない。せいぜい物言わぬ夫の看病で疲れているだろうな、ということくらいしか。

ジュリオにクレメンテから連絡がある。話が複雑になるばかりなのでこれまで名前を出していなかったが、公安が追いかけているテロリストが「フィッシュ」。フィッシュから指示がクレメンテにくだり、クレメンテからジュリオに指示がくだっていた様子。だからクレメンテに接触すればフィッシュの正体に大きく近づくことになる。

クレメンテからの連絡は、「すべてわかっている。女を人質にして抜けだし、起爆装置をよこせ」というもの。起爆装置の件も書いていなかったけど、テロリストは爆破テロを目論み、爆弾の材料調達の拠点として蜂谷化学で活動していた。ただしこの材料はそれだけでは爆発せず、起爆装置がいる。軍隊経験のあるジュリオは起爆装置を作ることができたため、その製作が彼の任務だったのだ。

ジュリオは指示通りクレメンテに愛子を連れて会いに行くが、武装した住本班の面々がジュリオのあとをつけている。

起爆装置の件はともかく、クレメンテが愛子を連れてくるようにいったのは、彼女を殺すためだろう。うしろからつけているとはいえ、気付かれぬよう距離を取っており、命を保証することは難しいだろう。愛子も厳しい役回りだ。

「そこまでだ。手を挙げろっ」と住本班がクレメンテを取り囲む。「起爆装置はすりかえてある」。「これを投げ込んでも同じことだ」と取りだしたのは手榴弾。と、その時――。

村松、有賀とスペード社との交渉がまとまる。ここでの結論は、日本ではテロが起きなかったというだけでなく、テロリストもいなかったということにしたい、というもの。フィッシュははじめから存在しなかった、と。その指示を受けたクレメンテは「ゲームオーバーだ」と勝ち誇ったようにいう。同時に住本のところにも有賀から「クレメンテを逃がせ、その場を引き上げろ」と指示がくる。が、ここまで追い詰めて引きさがることに納得できない住本は、有賀の指示を無視してクレメンテに詰め寄る。うしろにいるのはCIAだろう、吐け! と。

その時クレメンテが撃たれる。狙撃主は、こういう時を想定したCIAの手の者か。近くにいた住本は無傷だったが、流れ弾に当たったのか? 重傷を負ったのが、そこにいた五十嵐彩音だった。

松沢陽菜は、相談できる相手はあなたしかいないといって五十嵐を呼び出したが、それは五十嵐を住本に突き出すためだった。松沢が五十嵐を呼びにいっている間に愛子が連れ出されてしまったため、「愛子さんはどこ? あなたは知っているはず」と迫る。実はCIAとつながりを持ち、住本班の情報を流していた「モグラ」は五十嵐だったのだ。現場に駆け付けた五十嵐はとばっちりで傷を負うが、もしかしたら「もはや用済み」と判断したCIAに狙われたのかも知れない。

瀕死の五十嵐は、駆けつけた住本に、自らの裏切りを詫び、テトリストとスペード社がつながりを持つ証拠写真を渡し、「殉職したい。住本班のメンバーとして」と願いを伝える。

その時、死にかけたクレメンテが、腹いせに手榴弾を爆薬に投げようとする。それに気付いて止めようとする住本を五十嵐が止める。五十嵐を残し、その場から逃げる住本。爆発。そこへ駆けつけた松沢が巻き込まれて大けがをする……のが、第2話で示唆された事件だ。

爆発まで起きてはフィッシュの存在をマスコミに隠せないと、住本の行為に怒る幹部。それに対して住本は辞表を提出。ただ五十嵐に関しては、既に退官済みとはいえ、その後住本の協力者として多大な貢献をしてくれたため、異例ではあるが退官を取り消し、殉職扱いにしてほしいと伝えて去る。

最終的には有賀も辞職するが、その前に、五十嵐から住本経由で提出された証拠写真を元に、スペード社とはかなり有利な状況で契約を結び直すことに成功。彼女の死は無駄ではなかった。

住本が(恐らくは、久しぶりに)自宅へ帰ると、住本絵美と由樹がやってくる。もう一度だけ、あなたを信じる、と。「腹が立ったら怒っていい。悲しい時は泣けばいい。それが家庭というものでしょう。その代わり、二度と私たちに嘘を吐かないで」という絵美に、健司は「警察を辞めてきた。普通の生活を送りたいんだ」と告げる。

「腹が立ったら……」のセリフは、ある意味決めセリフなので、下手な役者がやると思い切り臭くなってしまうところ。しかし、このセリフを言わせるためだけの奥貫薫の起用なのか? イマイチ納得がいかない。

ところで、物語はここでは終わらない。顔の傷跡も生々しい松沢は、倉田に、クレメンテの手榴弾を爆薬に投げ、爆発を起こした張本人は住本だと告げる。クレメンテは、結局、手榴弾を投げるどころか、起爆のピンを抜く力もなくこと切れてしまったのだ。それを見たのは松沢一人。こんなことが世間に知られたら大変なこになりますね? もちろん、私は誰にも言いません。処分を撤回し、倉田の下で今後も働けるならば……

似てきたな、と倉田はつぶやく。「それと、住本を世間に出してしまっていいのですか。ああいう危険な人間は、ずっと公安で飼っていた方がいいのでは」というと(実は僕もそう思った)、倉田はニヤリと笑い、辞めたことにしただけだ、極秘任務をおびてウラのウラの送り込まれたのだ、と告げる。

ということは、警察をやめたというのも、普通の生活を送ろうと奥さんにいったのも、すべて嘘ということか? こっそり浮気しているよりはるかにタチが悪いな……

そしてラストシーン、住本がある人物の尾行をしている時、すれ違いざま刺される。刺されたまま歩く姿は、先日の映画「麒麟の翼」における中井貴一を彷彿させるが、ともあれ第二の人生を歩むはずの住本も、ここで虚しく散ってしまったのだった。……いや、映画でも渡部篤郎は出演するから、死にはしなかったということか。でも奥さんになんて言い訳するんですかね……

外事警察 [DVD]

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2012-02-01

「外事警察」第5話「突入」

出演

  • 片岡弘鳳(稲垣純也、警察庁幹部)

感想

住本健司の様子がおかしい。元々おかしい人だった(一般的な意味でもモラルや倫理は大きく欠如していた)から、区別がつきにくいが、住本班の久野秀真らまでが「主任はおかしい」と文句を言い始めるから、彼らの目から見ても以前とは変わったのだろう。変わったのは下村愛子と出会ったから……と匂わせたいようだが、それはないだろう。深い関わりをもってきた協力者・ニケの死、家族との別居などが大きな理由ではないか。

大和田団地がテロリストの拠点だと判断し、SAT投入を決めるが、住本は陽動ではないかとの疑念が拭えない。その確認のため時間の猶予がほしいと有賀正太郎に訴え、突入を一日待ってもらう。しかし、礼状を取ってジュリオの店を家宅捜査するも、既にもぬけの殻。どうする? どうする?

テロリストの組織は、ジュリオに下村愛子を殺せと命じ、ジュリオは愛子に連絡を取る。愛子がジュリオに会いに行けば命が危ないが、倉田俊貴は報酬として愛子に300万円用意。さらに、ジュリオに対しては、情報提供をしてくれたらテロ組織に内密で新しい戸籍を与え、逃走資金として1億円与えることとし、それを防衛機密費から捻出すべく、村松官房長官を説得。

ところが、土壇場で愛子が厭がり出す。倉田は、いったん心が折れた協力者は使い者にならないから、説得する必要はない、協力者としての登録も抹消すると運営者である松沢陽菜に告げ、松沢も責任を取るように宣告する。

が、住本が会いに行くと、住本のためならやるという。「あなたが望むなら!」愛子が危険な任務を進んでこなしてきたのは、住本のためだった……? なぜ住本にそこまで……?

愛子はジュリオに会いに行く。ジュリオは愛子に銃を突きつけるが、結局撃たない。どうやら愛子に「落ち」たのはジュリオの方だったということか。

実家? に帰った住本絵美のもとに健司から離婚届けが送られてくる。手紙には「家族を持つべきではなかったのかも知れない」。絵美はどう判断するのか。

  • 住本は五十嵐彩音をまだ使っている。私的協力者? 住本が厭で公安を辞めたはずの五十嵐がなぜ住本に協力する?
  • 下村誠一はいまだ植物状態を脱せず。手術をすれば治るのではなかったのか?
  • 今回のテロ事件の仕掛け人は国際警備会社の「スペード社」? 後ろで糸を引いているのはCIA?

配役

今回も遠山俊也が出ていたようだが、わからなかった。

外事警察

外事警察

2012-01-30

「外事警察」第4話「裏切り」

出演

  • 中村靖日(和泉大我、外事技術調査室技官)
  • 中村太一(西村修平)
  • ノゾエ征爾(鑑識課員)
  • 飯島大介(団地の管理人)
  • 升毅(尾崎毅、警察庁国際テロ対策室長)
  • 遠山俊也(中島哲司、警察庁幹部)
  • 嶋田久作(近藤仁志、警視庁公安部長)

感想

複雑な物語だ。

前回、下村愛子がジュリオに会いにバーを訪れた際、セックスを強要されたようだ。そこまでとは悟っていなかった。しかしまあ、愛子の側からハニー・トラップを仕掛けているわけだから、この程度のリスクは住本にとっては計算済みだったのではないか。そしてどうも、愛子にとってもそうだったらしい。一人、松沢陽菜が憤慨している。

ジュリオの携帯電話の発信履歴から、住本班は蜂谷化学を割り出し、現場に向かう。が、タッチの差でトラック4台が発信してしまい、建物の中はもぬけの殻。トラックを追うが、最初の3台は陽動で4台目を見失ってしまう。建物の中には血痕で「827」の文字。これはニケの血ではないのか。

松沢は愛子に住本の思惑を話し、危険な任務は降りるようにいう。住本も前回の行為が限度と思ったか、これでおしまいにするから以後はジュリオを無視するように伝える。が、なぜか愛子はやめない。その後もジュリオを訪ね、情報を得てくる。そして、こんなに自分は役に立つのだから、「あなたたちは私を切れない」と宣言する。

愛子がスパイ行為をやめない理由はちょっと謎である。お金がほしかったのか、誰かに必要とされたかったのか、物言わぬ病人の介護にうんざりし、非日常の世界を覗いてみたかったのか。

住本の協力者、ニケが殺された。さすがに住本はショックを受ける。せめて手厚く補償を、と思ったが、公安との関わりを一切消す、従って補償はない。家族にも知らせない。死体は身元不明のものとして処理する……と言われ、戸惑う。

住本は、松沢が愛子を運営するのは無理だとして自分の協力者とし、松沢に接触するなというが、松沢は愛子に接触を続ける。そして愛子がジュリオから盗み取ったメモを託され、住本に見せるように言われるが、松沢は住本には見せず倉田のところへ持って行く。そのメモを元に敵のアジト(大和田団地)を見つけることができた。松沢は住本を出し抜いたのだ。

その報酬として好きな部署へ異動させてやるという倉田に対し、愛子を自分が運営する協力者として正式に登録してもらうよう依頼。これにより、ZEROの護衛がつくことになった。そのことを知った住本に対し、「あなたはもともと下村愛子を運営する自信などなかったのだ」とやり返す。

住本の父親も公安の人間だった。が、ある時有賀正太郎の身代わりになって襲われ、植物人間になってしまった。そして、どうやら愛子に亡き母の面影を見ているらしい。

村松久美は、サードパーティールールを持ち出し自分に情報をあげてこない有賀正太郎苛立ち、公安内部に自分の手の者を作ることにした。そんな村松のところへ「テロ国際会議を中止せよ」という脅迫文が届く。中から出てきたのは人間の耳だ!

さて、敵のアジトを発見し、あとはSATの出番、公安の役目もここまでということになったが、ずっと「何かがおかしい」と思っていた住本は、愛子が得た情報がトラップだと気付く。ジュリオが愛子に落ち、愛子にいいように情報を抜き取られていたのではない。愛子がスパイ行為のために接触してきたことを知って、ジュリオが罠にかけたのだ、と――

実家へ帰ったという設定からか、住本絵美・由樹は登場せず。まさか、これで終わり?

配役

エンドロールで遠山俊也(湾岸署の森下クン)が出ていたことを知ったが、どこに出てきたか気付かなかった。

2012-01-24

「外事警察」第3話「囮(おとり)」

出演

  • 鷲生功(前野透、内閣官房)
  • 占部房子(住本妙子、健司の母)

感想

今回は一度でだいたい理解できた。集中して見ていたせいか、だいたい物語の筋立てが飲み込めてきたからか。

冒頭は6年前、下村誠一と愛子が美容室をオープンする微笑ましいシーンから始まる。こういう時代があったのだ。どうして今はこうなってしまったのか?

住本健司は下村愛子の傷を抉るようなことを言い、これで協力者になってもらうのは絶望的かと思いきや、協力を申し出てもらえることになった。が、その任務はジュリオの携帯のSIMカードを抜き取り、コピーしろというもの。単に携帯の履歴を見るとかならまだしも、これは手間も時間もかかることで、訓練を受けた人間ならまだしも、素人の下村がこんな技を使うなんて、文字通り命懸けの作業だ。

一度目は失敗し、二度目の依頼を松沢陽菜は危険過ぎるとして拒否するが、もし断わるようなら、誠一に受けさせている医療も打ち切って放り出すと住本は言い放ち、松沢は「そんなの人間じゃない!!」と叫ぶが止められない。もっとも、意外にも下村はこの依頼を受ける。これが一応成功するのだが、ジュリオは気付いていたようでもある。もしバレたら命を落とす可能性もあるが……。

住本の協力者、ニケが行方不明になる。実は「フィッシュ」に探りを入れていたことがバレ、監禁・リンチを受けていた。それを知った住本はあわてて妻・絵美と娘・由樹を実家へ帰すことにするが、豹変した健司に家族は戸惑う(「あなたは誰?」)。

住本健司の父、栄司も警察官だったが、恐らくは何かの事件に巻き込まれ、植物人間になってしまう。その看病に苦労している母の心情を慮り、健司は父を殺そうとしたことがある、らしい。この時はコトを達成する前に母が気付き、阻止した。そして、「お母さんのためにやった」という健司に「何を恐ろしいことを!」と叱るのだが――

住本は、ニケが行方不明になったことを倉田俊貴に指摘され、現状を報告しろと厳しく迫られるが、「調査の上状況が判明次第、必ず報告します」と現状報告を拒否する。倉田はこの失敗を機に有賀正太郎と住本を追い落とすつもりだが、事情がわからなければいけないと、松沢の抱き込みにかかる。

ハラハラドキドキ。いよいよドラマは佳境へ入ってきた。これで半分。