Hatena::ブログ(Diary)

窓の向こうに このページをアンテナに追加

2012-06-13

「顔」最終話「もう一つの顔に逢える」

出演

  • 梅垣義明(片岡菊馬)
  • 松重豊(加西徹)

粗筋(ネタバレあり)

片岡が樋口を訪ねる。先日ネックレスを送ったのは自分だ。自分は、今は真面目にやっているが、昔のワル仲間との縁が切れず、今回も盗品を処分してくれと頼まれた。思いあまって樋口先生に預けたのだ、と。もうひとつ、今回の事件は自分は関わっていないが、19年前の事件の犯人は自分だと告白する。

前科あり、事件の状況で犯人しか知らないことを知っている、西島が平野に書かせた似顔絵にそっくり、というわけでクロかと思われたが、不審な点もある。犯人は左手が義手のはずだが片岡は、少なくとも19年前は義手ではなかった。今回の事件と手口が酷似しているので別人とは考えにくいなど。

実は19年前の事件も今回の事件も主犯は加西であり、片岡はパシリの共犯、手を下したのはいずれも加西だった。19年前の事件のあと加西は海外へ逃亡しており、最近日本へ戻ってきて再び犯行を重ねていたのだ。殺人の時効は15年だが海外にいる間は停止されるから、加西が犯人だとわかれば時効にならない。が、実行犯が片岡ということになればとっくに時効は成立している。そのため、わざと片岡に告白させたのだ。

この事件から西島を外した方がいいと判断し、片岡の情報も鶴田は西島にだけは伝えなかったのだが、神崎が西島に喋ってしまう。西島が単独で片岡を訪ねると、片岡は殺されていた。茫然としているところに鶴田、亀田らがやってきて、西島が母親の恨みを晴らすために手を下したのかと考え、連行する。

回復した中村アヤナの証言から加西の存在が浮上し、確保に向かう。西島は加西に銃口をつきつけるが……

感想

いったいこいつらのセキュリティ管理はどうなっているんだ!! と叫びたいことが何度もあった。

内村が19年前の事件の生き残りが西島であることをかぎつけ、実名入りで記事にする。警察側は心ない報道に怒り、平野が内村の頬を叩く。内村が「皆さん、見ていましたね、これは暴力事件ですよ」と叫ぶと、今村真一が「手が滑っただけでしょう」と答える。「手が滑ったって……そりゃないでしょう」「滑ったのはあなたの手です。こんな記事、全く手が滑って書いたとしか思えません!」とぴしゃり。今村って、もしかしたら初めてここで名前を出す気がするけど、広報課長で、平野の直属の上司。小心者の男だが、ここはびしっと決めた! 周囲も、へえ〜今村課長がねえという目で見つめる。

確かに心ない記事ではあったけど、そもそも内村がこの件を嗅ぎつけたのは、廊下で大声で西島と平野がこのことについて喋っているのを耳にしたからだ。廊下でそんなことを喋っていたら誰に聞かれるかわからない。第6話で、トイレで喋っていたことが筒抜けになっていたことから何も学ばなかったのか? 一般企業でも、廊下やトイレなどでは仕事の話、特に顧客名や売り上げなどの数字を出し手の話を控えるのは当然のマナーである。内村の態度にも問題があるが(西島を狙い撃ちした記事は、アヤナの病院を強引に追い出されたことを逆恨みしてのことかと思われる)、もともとは西島と平野が悪いのだ。

二人だけではない。片岡の情報は西島には伝えないように、という指示が神崎に届いていないなど、捜査一課全体の情報管理に大きな問題がある。そもそも新聞記者が廊下をうろうろしたり、部屋に勝手に入れるような状況を放置していることも問題だ。これは広報課の責任か。

まあ、片岡が犯人でしたという何の面白味もない結論かと思ったら、一ひねりしてあって、その点は良かった。それにしても、ドラマを引きしめていたのは松重豊である。あの目の迫力。人くらい簡単に殺しそうだし、あれでは片岡ならずとも、「手伝えよ」と言われたらとても断われそうにない。丸腰の状態で西島に銃口をつきつけられても、ジロリと睨み据える迫力はたいしたもので、もし自分が西島の立場だったら、ごめんなさいといって土下座してしまいそうである。

事件が解決し、西島はトラウマから解放され、平野は西島の顔が描けるようになった。大団円でちゃんちゃん。色っぽい場面はなかったけど、最後のアレは平野の告白みたいなものだな。しかし平野の話が常にお説教臭いのは、なんとかしてもらいたい(と西島は思っているに違いない)。

配役

松重豊は、「踊る大捜査線」におけるわれらが爆発物処理班の班長で、ひょうきんなおっさんを演じても味があるのだが、ヤクザをやらせたらそうそう右に出る者はいない。

リンク

「顔」第10話「19年前の真相を知る者」

出演

  • 菅原あき(中村雅子、宝石商)
  • 望月瑛蘭(中村アヤナ、雅子の子・事件の目撃者)
  • 小橋めぐみ(菅田ミカ、平野の友人)
  • 横塚進之介(林直哉、菅田ミカの婚約者)

粗筋(ネタバレあり)

宝石や現金を物色中、住人(中村雅子)が帰宅したため、絞め殺してしまう。実は家には雅子の子がいて、犯行を見ていた。しかし、ショックで口がきけなくなってしまい、犯人の似顔絵を作成することができない。そこへ内村がやってきて無神経にアヤナの写真を撮り始め、激怒した西島は腕力沙汰で無理やり病室の外へ連れ出す。

この事件は19年前、西島の母親が殺された時と状況が酷似しており、西島はフラッシュバックに苦しむ。

なぜかこの時盗まれたネックレスが、後日、樋口京子の郵便受けに投げ込まれた。

平野と同じ施設で過ごした友人・菅田ミカが結婚するという。二人が暮らすマンションを訪れてみると、ミカの顔にはあざが。どうやら直哉に暴力を振るわれているらしい。事情聴取のため警察に連れてきたところを、西島が殴りつけ、怪我をさせてしまう。ちょうどそれを内村が目撃しており、翌日の朝刊に書きたてられ、西島は謹慎を言いつかる。

実は暴力を振るっていたのは直哉の方ではなくミカの方だった。絶望したミカは自殺しようとするが、からくも西島に止められる。

19年前の事件を知った平野は、犯人の似顔絵を描かせてもうらうよう西島に頼む。

感想

女性が殺されるところを男の子が目撃するシーンはこれまで繰り返し出現し、男の子が西島なのは明らかだが、女性が母親だというのは、公式サイトでは当初から触れてあったものの、ドラマとしては今回初めて明かされる。

しかし、西島があれほどはっきり犯行を目撃したにも関わらず、当時も、刑事になった今も、母親が死んでいるのを発見しただけで犯人を見ていない、と言い続け、これまで誰にも事実を伝えていなかったのは驚きだ。(いくら時効になっても)オレの中では終わっていない、などと強がるくらいなら、なぜ顔を教えようとしないのか。思い出すのが苦痛なのか。

この殺人犯は、単なる物盗りとは思えない。西島の話をもとに平野が描いた似顔絵そっくりの人物が樋口を訪ねるところで、次回に続く。

リンク

2012-06-12

「顔」第9話「操られた記憶」

出演

  • 浜田道彦(園田順治、連続暴行犯)
  • 長内美那子(白川恵津子、被害者、ピアニスト)
  • 鳥羽潤(白川弦、恵津子の息子)
  • 真木よう子(竹内さえ、弦の恋人)
  • 松永麻里(及川道子、死んだ東都日報記者の妻)

粗筋(ネタバレあり)

連続暴行犯の被疑者を逮捕するものの、白川恵津子の事件だけ否認。実は、息子を一流のピアニストにすべく厳しくしつけようとする母親に耐えかねた弦が、衝動的に殴りつけたものだった。傷害を負い、音楽から離れた母親を見て愛情を取り戻した弦は献身的に介護する。その姿と、当日のアリバイがあることから、被疑者ではないと思われていた。また息子を庇う恵津子は、記憶障害を装ったり、別の人物を犯人だと言い立てたりして操作の撹乱をはかるが……

先般亡くなった及川記者の遺品を整理していた妻が、書きかけの原稿を見つけ、仲のよかった後輩記者の内村に託す。そのメモをヒントに、粘り強い取材によって弦のアリバイが崩れた。それを内村は捜査一課に伝え、弦は殺人未遂で逮捕されたのだった。

感想

いろいろ行き違いはあって、母親は傷害を負い息子は刑務所へ行く羽目になったものの、最後は親子が愛し合い、信頼し合っていることがわかりましたという「いい話」に仕立ててはいるけれど、はじめから真犯人はミエミエなので、イマイチかな。

今回は、西島が園田をつかまえようとした時に園田が抵抗して暴力を振るったことでまたもスイッチが入り、またしても過剰な暴力行為を働いてしまう。先に手を出したのは園田であり、また凶悪犯罪者だという点を考慮してもいささかやり過ぎで、しかも初めてではないのだから、西島は相当な懲戒処分が下されてしかるべきである(本来は傷害で送検されてもおかしくない)。

それなのに、無理やりカウンセリング室に引っ張ってきても「話すことなどありません」「誰も助けてほしいなんて頼んでない」などと頑ななのにも困ったものである。もともと、ちゃんとカウンセリングを受けて、回復が認められなければ刑事を続けることができないはずではなかったのか?

困った樋口は、鶴田には当面西島を現場から外すよう提案し、平野には「彼を救えるのはあなたしかいないかも」と伝える。というところで、第10話と11話は前・後編だろうから、いよいよ最終回。西島の心の傷は癒えるのか。平野は西島の顔を描くことができるようになるか。

それにしても、平野は、白川弦がピアノを売り払ったのが不自然だと思い、樋口京子は白川恵津子に課した心理テストが明瞭過ぎると疑念を抱くのに、二人とも捜査会議に出席していながら、なぜ会議の場でその話をしないのだろう。二人だけで言い合っていてもしょうがないではないか。平野は勝手にピアノを売った先の楽器店に聞き込みに行くが、捜査一課の人に断わりもいれずに勝手に行くなど、ハタ迷惑以外の何物でもない。なんでこんなことが許されると思うんだろうなあ。

配役

真木よう子が出てきたので、なにか重要な役どころなのかと思ったが、ただのチョイ役だった。大河ドラマの出演もSPになるのも、まだ4年も先。この頃はまだこういう役もこなしていたということだろう。

リンク

2012-06-06

「顔」第8話「運命の再会」

出演

  • 銀粉蝶(シスター)
  • 山崎一(海老沢監察官)

粗筋(ネタバレあり)

西島は銃で撃たれた傷はさほどでもなかったが、撃たれた反動で階段から落ち、その時に頭を撃った傷が意外に重くて昏睡状態に。しかし、捜査一課の懸命な努力(と、箕田刑事の勇み足ともいえる発奮によって)箕田・平野は犯人の家を発見し、鈴木真寿美を追いつめることに成功。

拳銃を構えて鈴木と向き合う平野。鈴木は撃ち、右手を撃たれたが平野は発砲しなかった。その時、うしろから箕田が発砲、やがて警察官の備品などを横流ししていた芥川智行も捕らえられ、事件は解決したかに思えた。

その後の調査で、西島は芥川に撃たれたわけではないことが判明。撃った拳銃は西島の改造モデルガンではなく神崎が奪われた銃と思われたが、拳銃を取り戻してみると、鈴木が平野を撃った一発しか撃たれた形跡がない。ということは、神埼の拳銃と同型の拳銃が使われたということ。……警察関係者か!?

コンビ捜査をしていた時に単独行動が目立ったこと、押収した備品から制服が抜き取られていたことから、それが可能なのは一人しかいないと判断し、平野は箕田の家に向かう。平野に問い詰められた箕田は犯行を自供するのだった……

平野は、幼い頃を過ごした教会に行き、シスターに絵のことを話す。シスターは、三浦茜が平野の母であること、教会の前に捨てられていたのではなく、赤ん坊の父に死なれ、自分も余命がわずかであることを知った茜が預けに来たのだということを(今ごろになって)話すのだった。

西島が頭痛に苦しむ。西島のトラウマは、幼い頃に、男が女の首を締めているところを目撃してしまったこと……?

感想

初の前後篇。ふたつのエピソードがどう絡むのかと思ったが、特に絡まないまま進行した。

話が長い分、どんでん返しがあって楽しめたが、設定の甘さも目立つ。結局箕田は警察の制服やら手錠やらの横流しをして小金を得ていたわけだが、鈴木が神崎の拳銃を奪ったのも、瀕死の重傷を負わせたのも無関係。もしバレれば懲戒免職は免れまいが、いわば微罪だ。共犯者の芥川や鈴木を、つかまらないように高跳びさせる(逃亡の手伝いをする)ならわかるが、口封じのために殺すのは全く理解不能。罪の重さが違い過ぎる。

箕田がやったのだろうと当たりをつけた平野が一人で箕田の家に行くのも理解不能。なぜ誰にも話をしなかったのか? 自分一人で解決したかったのか? 応援を求めなかったことを注意されたばかりだと思うが……。それに若い平野が(いくら正論とはいえ)箕田に延々と説教するのはいただけない。聞かされる(視聴者の)身になってみろ。

西島を撃ったのは箕田だったらしい。そもそも芥川は西島たちを撃とうとしたのではなく、そのうしろにいた箕田を撃とうとしたのであり、それに応戦した箕田の弾が西島に当たった、というのが真相らしいのだが。箕田が西島の後ろにいたのなら、なぜ撃たれた西島が後ろに倒れるんだ?

平野を育てたシスターが、両親の話を一切しなかった理由も不明。「明るく振る舞っているあなたを見て、ご両親のことは乗り越えていると思ったの」って、0歳児の段階で預けられたわけでしょ? 物ごころついてから、繰り返し話して聞かせなければいけないことなのではないの?

前回、篠原房子と平野が画廊を訪ねた時に山城が不在だったのは何かの伏線かと思ったがそういうわけでもなかったらしい。篠原と平野が二人っきりで話ができるように席を外したということ?

いろいろと杜撰なのだが、面白い部分もあった。第一話で平野は西島に「顔が見えないのはあなたで二人目」と言った。一人目は自分だった。長い間両親に棄てられたと思っていた平野は、自分のことが愛せず、自分に向き合う勇気がなく、だから自分の顔がわからなかったのだ。両親に愛されていたことを知った平野は、ようやく自分の顔が描けるようになる。こういう話の持って生き方は面白い。

そして西島のトラウマもいよいよ明かされるか……。残り3回。

リンク

「顔」第7話「愛する者たちを引き裂く一発の銃弾」

出演

  • 宇梶剛士(山城、画廊経営)
  • 大塚良重(篠原房子、絵を買いに来た女性)
  • 木村多江(三浦茜、絵のモデル?)
  • 佐野史郎(箕田修、所轄刑事)
  • 内浦純一(芥川智行、コスプレ店店員)
  • 石橋けい(鈴木真寿美、暴行犯)

粗筋(ネタバレあり)

神崎が拳銃の特別鍛錬を終えて帰途、何者かに襲われて拳銃を奪われる。しかも執拗に何度も何度も殴りつけるという残忍さで、神埼は瀕死の重傷を負う。

神埼の代わりに捜査一課に臨時異動になった平野は、親友の神埼の汚名を返上すべく、捜査に取り組むが、聞き込みに行けば万引き犯を追いかけてしまい、犯人を見たという子供の証言を鵜呑みにして間違った似顔絵を描いてしまう(子供は母親に構ってほしくて嘘の証言をした)など、勇み足の連続。

意識を回復した神埼の証言により、犯人は警官のコスプレをした若い女性であることがわかる。平野と西島が、つながりがあるとみられるコスプレ店の店員を尾行中、尾行に気づいた芥川が発砲、西島が傷を負う。

平野は、ふと立ち寄った画廊に印象的な絵を見つける。若い女性が井戸を覗いている絵だが、その女性の顔立ちが自分にどこか似た雰囲気があることと、右下に「1980 Mizuho」と自分の名前が書かれていたからだ。店主に訊いても作者不詳だという。後日、絵に所縁のある女性が買い取りに来た。店主から連絡を受けた平野が店にいくと、店主はおらず、客が手持無沙汰で待っている。

篠原房子と名乗るその女性は、絵の作者の友人の妹だという。作者は画家志望で、絵のモデルは妻の茜で、当時(1980年)茜は妊娠中。子供が産まれたらみずほと名付けたいと語っていたといい、完成した絵と茜の写真を今も保存していた。作者は絵を描きあげたあとすぐ亡くなり、茜とは交流がなく、今どうしているかは不明とのこと。もしかしたら茜は平野の母なのではないか?

感想

前回、あれほどの事件があったにも関わらず、セキュリティは全く改善されていない。警察官の仕事部屋に内村は平気で出入りするし、内村がそばにいても気にせず仕事の指示を出したりしている。2003年といえば、僕の勤める会社では既にセキュリティカードが導入されていて、部屋に入る時にはセキュリティチェックが必要だったが、フジテレビでは違うのだろうか。話を転がすためにはある程度情報が発散されていかないと(ドラマ的に)困るのはわかるが……

西島のトラウマの話が立ち消えになったと思ったら、平野のルーツの話が勃発。第5話で平野が西島に「私も施設育ちだ」と語ったのは嘘ではなかったらしい。

平野、西島が芥川を尾行中、平野の携帯が鳴り、それで芥川は尾行に気づく。このシーンは映画「フェイシズ」を彷彿させるが、刑事のくせに、携帯をマナーモードにするくらいの智恵もなかったのだろうか。

今回は拳銃強奪事件と、平野のルーツの話とふたつが同時並行で進み、一話で完結しなかった。

ラスト、芥川に発砲されて西島が怪我をした時、平野が芥川を追わずに西島の元に駆け寄ったのは解せない。こういう時こそ、警察官としての正義感を大いに発揮し、西島を無視して発砲犯を追いかけるべきではないか。

リンク

2012-06-01

「顔」第6話「完全犯罪を狙う犯人の素直な自白……」

出演

  • 松本莉緒(長谷川マキ、ローカル紙記者)
  • 宮本大誠(望月渉、高校教師)
  • 平井賢治(山根寛、暴力団組員)

粗筋(ネタバレあり)

長谷川マキは、ローカル紙ではなく大手の東都日報への転職を狙っており、内村に協力を依頼する。内村は、それなら君の力を見せてくれといい、長谷川はそれから連日特ダネを抜き、それを(自社ではなく)内村の手柄として東都日報へ提供し続ける。

捜査一課では、内部の人間しか知らないはずの情報が次々に抜かれるため、情報漏洩のルートに必死になっていたが、トイレに仕掛けた盗聴器で情報を収集していたことが判明する……

感想

第一話からセキュリティのあまりの甘さに、このドラマではセキュリティは気にしてはいけないんだな、そういう設定なんだなと思っていたので、まさにそのセキュリティに焦点を当てた話がでてきてびっくりである。

新聞記者がその辺の廊下を平気でうろうろしていたり、部屋に入ってきても「勝手に入るな」と注意されるだけで終わりだったり、記者がそばにいるところで業務命令を出したり、これでは情報を持って行ってくださいといわんばかりである。僕が記者なら部屋に盗聴器を仕掛けるよな、と思ったものだ。まして誰が出入りするかわからないトイレで捜査状況をペラペラしゃべるなどというのは不謹慎にもほどがある。

誰か情報を漏らしている者がいる、と本間から調査を命じられた鶴田と亀田は、課員の携帯の通話履歴を再三調べたが、内村と連絡を取っている人はいなかったという。いやいや、いくらなんでも内村に直接電話するアホはおらんでしょ。一見関係ない第三者を間にはさむとか、通常の携帯とは別にプリペイド携帯か何かをこっそり購入してそこからかけるとか、考えるでしょ。それからありがちなのが、本人は漏らすつもりじゃなかったけど、うっかり家族とか親しい友人とかに話してしまい、そこから伝わってしまうということもある。内村に電話して者はいません、調査終わり、では杜撰もいいところ。

このほかにも突っ込みどころは満載だが、これ以上言っても仕方がないので割愛。自分としては、今回は評価のしようがない。

一方、見所もいくつかあった。

神崎加奈子の射撃の腕は一流。県大会で準優勝し、全国大会への出場も内定(?)。それが理由か、捜査一課への異動が実現。もっとも当初はお茶汲みや資料のコピーなどの雑用ばかり命じられてやる気がそがれた上に、情報漏洩の犯人に仕立てられ、警察を辞めることも考えるが、警官なら自分の疑惑は自分で晴らすと、調査に意欲を燃やすあたりは見応えがある。そうした姿勢が認められたか、ラストでは捜査に加わるように言われる。指名を受けて驚く神崎に、鶴田が「俺に恥をかかすなよ」と独特の言い方で励ますところはなかなか良い。

神崎が仕事をさせてもらえないことを知った平野は、西島に文句を言う。「組織は、出来る人にできることをやらせているだけだ。……っていうか、俺に言うなよ」というあたりのやりとりは、既に慣れ合い感が出てきてオカシイ。神埼は鶴田の部下なのだから、文句を言うなら鶴田に言わなければ意味がない。平野は、一課のことで何か文句があると必ず西島に言う。言われる西島はいい迷惑だが、ま、仲良しなんだから仕方ないか。

リンク

2012-05-31

「顔」第5話「封印したはずの昔の顔」

出演

  • 石橋蓮司(梶間刑事)
  • 田山涼成(養護施設園長)
  • 持田篤(栗山信吾)
  • 反田孝幸(栗山信一、信吾の父)
  • 森富士夫(河合代議士)

粗筋(ネタバレあり)

12年前、銀行の融資課課長が殺される事件があった。犯人は栗山信一とみなされていたが、逮捕の前に自殺。死体の第一発見者でもある息子の信吾は、父は自分は潔白だとノートに書いていたというが、そのノートは発見されず、当時6歳の信吾の証言能力も疑問視され、事件は収拾。当時担当していた梶間刑事は一人だけ事件の真相を追い続ける。

梶間は、高い検挙率を誇るが出世に興味がなく、実は地元のヤクザやチンピラとも癒着があり、彼らの小悪を見逃す代わりに小遣いをもらうなどの不正行為を日常的に行なっていた。出征に興味がないのは、現場を離れると小遣いもせびれなくなるからか……?

栗山信一は事件が起きた時のアリバイとして河合代議士のところを訪問したと証言したが、河合代議士は栗山と会ったことを否定。それが栗山犯行説の根拠となったのだが、栗山が河合を訪れたのは裏金の回収のためであり、裏金の存在が公になると政治生命に関わるから河合は否定したのでは? 河合と親交の深い暴力団組織に内偵を行なうため、地元のヤクザやチンピラと仲良くなる必要があったのだ。

連続強盗犯を追っていた西島は、犯人グループの一人と思われる人の尾行を梶間に依頼するが、梶間は刺され、重体となる。鶴田から12年前の事件を調べるように言われた西島は、事件の概要を知ると「これは自殺じゃない、他殺だ」と断定。冴えてる。

梶間を指したのは栗山信吾で、警察に対する根強い不信感が原因だった。西島は、お父さんの事件は必ず再捜査するから、自分も罪を償うように信吾に言う……

感想

西島の口の悪さは相変わらずだが、平野と息のあったところも見せるようになってきた。

栗山信吾が自殺した栗山信一の第一発見者だった、という話を聞くくだりで西島が突然発作を起こす。彼の抱えている心の闇は? 

神崎加奈子は西島に冷たくされ、逆に恋に落ちてしまった模様。

平野は「自分も施設育ちだった」と西島に告白。

記者の内村は当初から厭な奴で、顔を見ると腹が立っていたのだが、ここへきて、まんざら厭な奴でもないんだなあ、と性格描写が変化。はじめからそう描いてくれ。

リンク