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2011-04-08

いったいなんだったんだ映画の「SP」は

ようやく観に行かれた。

題名SP THE MOTION PICTURE 革命編
監督波多野貴文
出演■テレビ編から/岡田准一(井上薫)、堤真一(尾形総一郎)、真木よう子(笹本絵里)、松尾諭(山本隆文)、神尾佑(石田光男)、平田敦子(原川幸子、警護課庶務係)、江上真悟(中尾義春、課長)、野間口徹(田中一郎、公安の人で井上の同期)、山本圭(麻田雄三、総理大臣)、他

■映画(前作)から登場/香川照之(伊達國雄、与党幹事長)、他

■映画(本作)で初登場/波岡一喜(安斎誠、「第二部」の脚本を描いた一人)、平岳大(滝川英治、「第二部」の脚本を描いた一人)、入山法子(青池由香莉、「第一部」に加担するSPの一人)、他

公式サイト革命篇|映画「SP」公式サイト
制作日本(2011年3月12日公開)
劇場新宿ピカデリー

雑感

とにかく終わった。飽きずに最後まで見たという意味では、まあまあ面白かったうちだろう。しかし、テレビ編からふたつの映画を見てきて、いったいなんだったんだ、という虚脱感もある。

  • 「すべてが明かされる」という触れ込みであったが、別にすべては明かされていない。明かされたのは尾形が何かたくらんでいる、その内容と背景である。といっても井上薫の両親を殺したテロリストは麻田雄三が仕込んだもの、というのはだいたいわかっていたし、結局、テレビ編の後半(エピソードIV)の続きが映画「野望編」になり、その続きが「革命編」になっただけ。エピソードIのテロリストは誰に指示されたのか? エピソードIIIで、尾形らが警護の任を解かれた後、マルタイの大橋はどうなったのか? もう今さらテレビ編なんてどうでもいいけどね。
  • テレビ編と映画「野望編」は見ているのに、ところどころ話の通じないところがあった。山本に彼女がいるとか、田中が殺されかけたとか。野望編は一回しか見ていないし、あれから時間も経っているため、細かいところは忘れているのかもと思っていたのだが、見終わったあとWebで確認していてとんでもないことに気付いた。なんと封切直前の3月5日にテレビスペシャルで「革命前日」というエピソードを放映したらしい。これは映画「野望編」と「革命編」の間に入るもので、尾形の行動に不審を感じた田中が独自の身辺調査を行ない、その結果ある事実にたどりつき……井上は「シンクロ能力」がますます嵩じて、このまま職務を続ければ問題が起きると言われ……など、「重要な」エピソードが盛り込まれていたらしい。束の間の休日に、山本が彼女とデートしたり、石田が別れた妻やその子に会う場面もあったとか。これはいくらなんでもひど過ぎないか。
  • テレビ編の結末が映画に持ち越され、その映画も二部構成になっている時点でものすごいセコイと腹立たしく思っているのに、ふたつの映画の間にテレビSPが入ってまたストーリーが進む……。当然、DVDが発売になっているわけでもないから、当日の放送を見逃した人は見返すすべもなく映画の最終エピソードに臨まなければならない。僕のように、そうした放映があったことすら知らない人は何人もいただろう。そりゃ見なくても大筋はわかるが、それを言うなら、この映画自体、観なくたって日常の生活になんの支障もないのだ。こういうふざけたやり方を誰が企画したのか。亀山千広か。責任者でてこーい! とオレは言いたい。
  • ストーリーは別にして、アクションも、「野望編」の方が派手で楽しめた。井上が自動車の上を走ったり、走るトラックの荷台での決闘、笹本が矢に射抜かれる場面など、バラエティに富んでいた。それが「革命編」では、井上らを「気に入らない」と言っていたSPチームに襲われ、人数でまさる彼らを返り討ちにしたくらい。最後、テロリストたちを制圧するために(尾形以外の)彼ら全員を瞬時に殺してしまったのは、すごいといえばすごいが、いろいろと疑問が沸く。とにかく、誰が汚職をしたとか、尾形の長い演説とか、理屈っぽい場面が多くて爽快感に欠ける。
  • 「係長はオレたちに止めてほしいんですよ!」っていっても、これだけ大それたことを実行していて、今さら「止めてほしい」と言われてもねえ。麻田総理を(非合法に)追い込んで罪を告白させ、その自白テープを公開して彼を失脚させるぐらいのことはいつでもできただろうし。
  • 井上、笹本、石田、山本がたった4人で制圧に向かう時、山本が笹本に「もっと殴ってほしかった……」「安心しろ。これからもっと殴ってやるよ」という会話をかわす場面、おいおいこれは死亡フラグかよと思ったが、彼らはケガひとつせず制圧を終えるのであった。
  • で、6ヵ月後の場面……。尾形らに罪を暴かれた政治家連中はどうなってんですかね? 予期せぬ井上らの「乱入」で見せ場を失った伊達國雄は? 一番気になる点は最後まで明かされず。いったいなんだったんだ!

2011-01-14

映画「SP(野望編)」はちょっとひどいね

ようやく上映最終日(映画館によってはもう一週間上映しているところもあるようだが)に観に行かれた。

題名SP THE MOTION PICTURE 野望編
監督波多野貴文
出演■テレビ編から/岡田准一(井上薫)、堤真一(尾形総一郎)、真木よう子(笹本絵里)、松尾諭(山本隆文)、神尾佑(石田光男)、平田敦子(原川幸子、警護課庶務係)、江上真悟(中尾義春、課長)、野間口徹(田中一郎、公安の人で井上の同期)、飯田基祐(西島勇司、警備部理事官、尾形と大学で同期)、平田満(山西一弥)、山本圭(麻田雄三、総理大臣)、他

■映画で初登場/香川照之(伊達國雄、与党幹事長)、他

公式サイト野望篇|映画「SP」公式サイト
制作日本(2010年10月30日公開)
劇場109シネマズ川崎

雑感

「踊る大捜査線」も「のだめカンタービレ」も「ガリレオ」も、テレビドラマで火がついて映画化になったもので、こうしたパターンは枚挙にいとまがない。これらの映画作品は、ほとんどがテレビドラマでの設定や筋書きを前提としているため、いきなり映画を見てもわかりにくい。特にのだめ映画は前編・後編に分かれていて、前編はいいところで終わってしまい、後篇が待ち遠しかった(「容疑者Xの献身」はテレビシリーズ「ガリレオ」とは比較的独立した作りになっていた)。

しかし「踊る大捜査線」も「のだめカンタービレ」も、テレビ編はテレビ編できちんと完結している。ここが重要だ。最終回を迎えたのに謎が深まるばかりですっきりしないのはなんなんだ。そして約3年待たせた挙句に映画を見ろというのは乱暴過ぎはしないか。結局僕も、それが知りたくて観に行ったようなもの。

アクションシーンや格闘シーンはテレビ編から数段パワーアップしており、息も継がせぬ展開になっている。その点では、確かに役者は頑張ったし、見ていて飽きなかった。しかし、期待した「謎」は全く解けず。結局、3月公開のシリーズ最終エピソードとなる「革命編」を見ろ、ということらしい。そんなひどい話があるか。

「アンフェア」も、「すべての謎は劇場で」という触れ込みだったが、あれもテレビドラマ編は一度は完結している。それを、TVスペシャルで、あれは実は裏があったと一度引っくり返し、それをもう一度劇場版で引っくり返したのだ(もっとも、引っくり返し方はうまくなかった。あれはテレビ編で終わっていて、劇場版はいらない)。

ロッキー、ダイハード、……回を重ねても成功している映画作品はいろいろあるが、次回に気を持たせるようなセコイやり方はしていない。いったい誰のアイデアかわからないが、これは詐欺と紙一重の手法だと関係者には認識してもらいたい。そんなことをしなくたって、あれだけのアクションができていればちゃんと評価されたはずだ。

2010-12-21

エピソードIV(第九話〜最終話)

出演(レギュラー)

  • 峯村リエ(医師、井上を診察)

出演(ゲスト)

  • 古山憲太郎(木内、新たに尾形の下に配属された新人SP)
  • 山本圭(麻田雄三、総理大臣)
  • 近江谷太朗(高島、麻田総理の第一秘書)
  • 伊達暁(梶山、警備部理事官、西島の後任)

雑感

エピソードIIIとは違った緊迫感があり、これはこれで面白かった。しかし、本来最終回は、いろいろな謎が解けていく爽快感があってしかるべきだが、そういうものはなく、その点、はなはだ消化不良でもあった(これが最終回ではないのかと、あちこち検索して確認したほど)。

気になるのは3点。ひとつは、エピソードIIIは「つづく」となって終わったのに、どこにも続いていないこと。ひとつは、最終回だというのに新たに登場したキャラクターが二人もいること。しかも、二人ともいろいろ思惑がありそうな様子。次回から新シリーズ、というのならわかるけれども。それから井上の両親が死んだ時の謎。

麻田の選挙演説中に山西が現われ、演説を聞いていた井上の母親を刺す。逆上して向っていった井上の父も刺し、二人は結局死に至る。取り押さえられた山西は、20年の実刑を受けることになる。で、この真相なんだが、井上の母を刺すのは明らかに予定外だったようだ。本来は麻田を刺すつもりだったのかというとそれも微妙で、どうも高島あたりが仕組んだことらしいのだ。被害者になって同情を引こうとしたのか、あっという間に取り押さえて、テロに強い政治家というイメージを植え付けたかったのか。このあたりの説明がない。

山西にとっても高島にとっても井上の母を刺したのは予定外だったらしいのは、出所した山西に札束を渡そうとしたが山西が拒否したからだ。山西はお金ではなく、麻田の命を狙うが、その理由も不明。たとえ、もともと麻田側からの依頼で狂言テロをするつもりで、井上の母を刺してしまったのは偶然(?)とはいえ、刺したのは山西。高島(麻田)が刺せと命じたのでもない限り、自分だけが懲役を受けてその間に麻田がとんとん拍子に出世していまや総理大臣……というのを怨むのは逆恨みというものだ。

これまでもたびたび、井上が総理大臣の顔写真を見ながら眉をひそめたり拳銃で撃つ真似をしたり、という様子が描かれたが、どうやら井上は総理を心の底では怨んでいる様子で、それは麻田側があの時あの場に山西を呼び寄せたりしなければ、父母が死ぬことはなかったから……とはいえ、なぜコトの真相を井上が知っているのか。

ついでにいえば、黒幕だった西島は、なぜこんな大それたことを仕組んだのか、真相は解明されないまま。しかしどうも西島の後任として着任した梶山と尾形の会話からすると、この二人も全く無関係ではなさそう。SPの重要性を認知させるため、わざと危機的な状況を作り出したとか?

テレビドラマ本編でいろいろ謎を仕掛けておいて、「すべての謎は劇場で明かされる」ということだとしたら、少々悪質だ。

2010-12-19

エピソード0(第八話)

出演(レギュラー)

  • 飯田基祐(西島勇司、警備部理事官、尾形と大学で同期)

出演(ゲスト)

  • 高橋洋(井上とともに訓練を受けていた訓練生)
  • 偉藤厚次(訓練で警護対象者を演じた教官)
  • 古川悦史(熊田、警察学校教官)

雑感

前回「つづく」で終わったが、今回はその続きではなく、井上がSPに配属される前に遡る。訓練中に尾形が井上を認め、自分のチームに配属を願い出る。

配属後、「14ヵ月前」「12ヵ月前」とテロップが流れ、何が起きるのかと思ったら、前日まできて、あとは「つづく」。いったいどこに続くのか。

井上の両親は山西一弥に殺された模様。なぜ山西が井上の両親を殺したのかは不明。どうも現職の総理大臣がからんでいるらしいが、経緯は不明。そばに尾形がいたらしいが、その理由も不明。その後彼を育ててくれた養父が警察官だったため、自然に警察官を志望。自分のような子どもを作りたくなくてSP配属を希望。ということらしい。

第一話のエピガイで「黒幕がいる模様」と書いたが、その黒幕はどうやら西島勇司らしい。尾形を煙たがる上層部の中で数少ない理解者のように振る舞っていたが、これまで登場人物として記録もしてこなかった。その程度の人かと思っていたが……。

これらのリンクは最終エピソードで明らかになるのか。

2010-12-17

エピソードIII(第五話〜第七話)

出演(レギュラー)

  • 平田敦子(原川幸子)

尾形に気がある素振りでお茶を入れ、井上の経費を厳しくチェックしているが、今後も登場するのか?

出演(ゲスト)

  • 片桐仁(大橋正一、今回の警護対象、略してマルタイ)
  • テロリストのLiverpoolのメンバー
    • チョウソンハ(ポール、中国人女性・韓国人に変装、煙草嫌い)
    • 中川智明(ジョージ、中国人・韓国人に変装、喫煙者)
    • 多田淳之介(ジョン、主に連絡係)
    • 日下部そう(リンゴ)
  • 平田満(山西一弥)

平田満は今後とも登場しそう。

雑感

これまでの中で一番面白かった。実に見ごたえがあった。

不正な手段で株価を操作し、巨額の収入を得ていた大橋。彼に投資しているメンバーには政治家筋もからんでいることから、警察はすぐに逮捕せず、護衛をつけて様子をみることに。一方、口封じのために大橋を殺害すべく動いているグループがある。彼らとSPの対決。

SPは尾形組5人が勢揃い。とはいえ、具体的に命が狙われている可能性があり、24時間体制で警護するとなれば、5人じゃ全然足りない。二組に分かれて12時間交代で、とはいえ、オーバーラップする時間はあるし、尾形は会議にも出なければいけない。SPも十分な休憩、休養を取らなければ集中して任務には当たれないだろう。だからこそ尾形も増員を訴えているわけだが……

5人の中で山本だけが体格といい、表情や態度といい、SPに見えない。

ホテルで大橋の隣室に部屋を取ったポールとジョージは、粘り強く盗聴を続け、ついに深夜にプールに行くことを突き止める。そして警護の死角を衝いて大橋に毒物を浴びせかける。マルタイは一命を取り留め、ポールとジョージは変装した韓国人が数日前に会った中国人と同一人物であると見抜いた井上に逮捕される。これでほっとするも束の間、今度はジョンとリンゴによって自動車に爆発物が仕掛けられ、爆発されそうになるところを間一髪で逃げる。さらにジョンとリンゴは……

というように、スリリングなやりとりが続く。テロリスト側はなぜかSPの警護状況に関して豊富な情報を持っているのだが、SP側は誰がどのように襲ってくるのか全く不明な状態。専守防衛は明らかに分が悪い。だからハラハラさせられるが、作戦を阻止されても次の作戦と、畳み込むように攻撃の手を緩めないテロリスト側の手口にも手に汗を握らされる。

で、結局話は終わらない。「つづく」と出たがどこに続くんだ!?

  • テロリストが大橋の隣の部屋を取れたのはどうしてか。通常は予約の際に部屋は指定できないし、今回のような警護の目的があるなら、隣には客を案内しないよう警察からホテルに依頼だってできるはず。
  • 自動車に何か仕掛けられているのではないかと気付いた井上が駐車場に走るのはいただけない。なんのために通信機を持っているのか? 故障でもしていたのか? でも尾形から井上への通信はちゃんと入ったが?
  • ボクサーとトレーナーの練習風景が映る。「踊る大捜査線」でおなじみの登場人物。本広監督の遊びか……。