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2009-07-15

No.299 ナターリヤ・エステミロワが殺された!

f:id:chechen:20090716055016j:image

*ナターリヤ・エステミロワが殺された!

*HRW:チェチェンで横行する集団的懲罰を止めよ

*イベント情報

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ナターリヤ・エステミロワが殺された!

 今ラジオ・リバティでこの記事を読みあわててひとこと。

 以前ある国会議員の秘書の方が、「今、世界中の人権運動でチェチェンが注目されてます。誰も見ていないところで、本当にひどいことになっていると、みんな言ってます」と言っていた。

 そして、少しでも伝えようとする人間は、政府に殺される。また起こってしまった。アンナ・ポリトコフスカヤチェチェンでの仕事を、チェチェン語のスピーカーとして支えていたエステミロヴァが殺された。

 ヒューマンライツ・ウォッチのスタッフで、ナターリヤと何度も仕事をしているタチアーナ・ロクシーナは、この事件の犯人がカディロフ傀儡政権だと見ている。こちらはTさんが寄せてくれたニュース。

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 メモリアルの職員でありノーヴァヤ・ガゼータの記者であるナタリア・エステミロワが水曜日の朝、グローズヌイで誘拐・殺害された。

 遺骸が発見されたのは、イングーシのナズラン地区ガジーーユルタで、7月15日の夕方。この日の朝、彼女は消息不明となっていた。

 メモリアルのアレクサンドル・チェルカソフによると以下のとおり。

 「いくつもの会見を予定していたのに、彼女はどこにも現れず連絡もとれなくなった。彼女の家に行くと、ナタリアが拘束され、車に放り込まれ運び去られたという目撃者たちがいた。そのときナターシャは「誘拐される」と叫んでいたという。家の入り口から 車までは彼女の誘拐の手引きとおぼしき女性が付き添っていた」

 ナタリアはコーカサスでのメモリアル代表のひとり、彼女の仕事に対して、チェチェン政府は幾度となく不満を表明していた。彼女は2007年にアンナ・ポリトコフスカヤ賞を受賞している。彼女はチェチェンだけでなく全ロシア規模で有名な社会運動家であり、彼女の身に何か起きれば、それはロシア全体の恥だとメモリアルの職員は言う。

 以前にメモリアルのオレグ・オルロフが誘拐された時は、暴行されたあと山の中に捨てられていた。脅しだった。ヒューマンライツ・ウオッチのタチヤーナ・ロクシナ曰く、「チェチェンナタリアといっしょに仕事をしてもどったばかりだが チェチェンでは見せしめ死刑や放火が行われている。彼女は第二次チェチェン戦争のとき、拷問、超法規的処刑、誘拐というもっとも恐ろしい犯罪を記録し続けてきた主要なひとたちのひとり。現在でもチェチェンで仕事を続け、カディロフ支配下の取締機関がどんな犯罪行為を行っているかを語っている数少ない人物のひとり。国際組織が得る一次情報は彼女によるもの」という。

Убита Наталья Эстемирова

http://www.svobodanews.ru/content/article/1777495.html

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以下は毎日新聞より。

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 【モスクワ大木俊治】タス通信などによると、ロシア南部チェチェン共和国首都グロズヌイで15日、女性人権活動家ナタリヤ・エステミロワさんが誘拐され、同日夕、隣接するイングーシ共和国の森林で遺体で発見された。チェチェン共和国内務省の当局者はロイター通信に「頭部に2カ所の傷があり、殺害されたのは明白だ」と語った。

つづきを読む ロシアチェチェン人の女性人権活動家殺害される

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090716k0000m030151000c.html

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 彼女の関わった記事を、いくつか紹介します。

アンナ・ポリトコフスカヤ

http://d.hatena.ne.jp/chechen/20071015/1191942835

チェチェン民族強制移住の記念碑移動計画が開く傷口

http://d.hatena.ne.jp/chechen/20080609/1213031800

生き延びるために

http://d.hatena.ne.jp/chechen/20080327/1206584271

アンナの生まれ故郷での追悼集会

http://d.hatena.ne.jp/chechen/20061212/1165926027

PW: カタヤマ地区の住民、「石油連隊」に抗議

http://d.hatena.ne.jp/chechen/20050516/1116296017



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HRW:チェチェンで横行する集団的懲罰を止めよ

 それから、国際的な人権団体ヒューマンライツ・ウォッチのプレスリリースが、ついに日本語で読めるようになった! これは、昨日殺されたナターリヤの同僚、ロクシナのレポートで、文字通り命がけで書かれたものだ。

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 「ロシア政府は、チェチェンでの「対テロ活動」は終了したと宣言した。しかし、現地で人権侵害が続いていることは確実だ」とヒューマン・ライツ・ウォッチロシア事務所のディレクター代理タニヤ・ロクシナは述べた。「ある人物が犯罪を犯したからといって、本人ではない親族の家を焼き討ちするのは、法に違反した戦略だ。ロシア政府は、こうした集団懲罰行為を止め、容疑者本人の責任を追及するべきである。」

 2008年、ラムザン・カディロフ大統領をはじめとするチェチェン共和国当局高官らは、家族が武装組織メンバー本人に自首を説得できない限り、家族も処罰の対象だ、とする見解を発表。一方、反政府武装組織も、親ロシア派のチェチェン共和国当局関係者やその支持者に対し、家屋焼き討ちをはじめとする様々な暴力的手段を使ってきた。

 「反政府勢力が、残虐で違法な手段をとっているからといって、政府軍が同様の戦略をとることが正当化されるものではない」とロクシナは述べた。

 2008年6月から2009年6月の間に、チェチェンの8つの地区の警察関係者たちが、26件の懲罰的な家屋の焼き討ちに関わったとされている。このうち13件について、ヒューマン・ライツ・ウォッチの本報告書は、調査を行なった。判明している限りで最も最近の事件は、6月18日に発生した。ロシアの代表的な人権組織で、北コーカサスで活動する人権記念センターによると、午前5時頃、グデルメースのEngel-Yurtにあった家屋2棟(反政府武装勢力メンバーの容疑をかけられた人物の年老いた両親が暮らしていた家)が、氏名不詳の警察官によって焼かれた。

 ヒューマン・ライツ・ウォッチの本報告書は、懲罰的放火のパターンの詳細を明らかにしている。懲罰的な焼き討ちは、通常夜に行なわれる。何台かの車両に乗り込んだ警察官たち(覆面していることが多い)が乗り付けて、庭に侵入。住人を屋外に追い出す。住民たちが家に近づくことを禁止し、住人たちを手荒く扱う。時には住民に銃口を向ける。そして、慌てることもなく順々に家に放火をしていって、火が燃え広がるのを一時間近く観察。そして、十分炎上する前に住民や隣人が消火をしないように、確認する。

 こうした放火の被害者たちの多くは、チェチェン共和国当局者から、もし被害届を出せばさらにひどい報復がある、と脅かされている。その結果、ヒューマン・ライツ・ウォッチが認知している事件のうち、被害者による正式な被害届は出された事件は、たった3件。別の3件では、人権記念センターがチェチェン当局に関する事件を取り上げることにつき被害者たちが同意している。本報告書執筆時現在、チェチェンでおきたこうした家屋放火事件の容疑者たちに対して刑事訴追が行なわれた例は一例もない。

全文: http://www.hrw.org/ja/news/2009/07/02-1


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イベント情報

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7/17 高田馬場:イラン革命30年 大統領選挙で何が起きたのか

民衆の本音に迫る

パーレビ王朝を倒したイスラム革命から30年。

大統領選後、街頭を埋め尽くした群集の姿は、イラン革命を彷彿とさせる。

日本では伝わりにくい民衆の本音を、

研究者のアレズ・ファクレジャハニさんに聞く。

http://apc.cup.com/


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7/19 東中野:路上発・希望のドキュメンタリー映画『あしがらさん』

                         上映&トークライブ

ホームレス問題」に関心があっても、どうしたらいいかわからない…。

ならば、あらためてまず「出会う」ことから始めてほしい。

──当事者をゲストに迎え、直接の出会い満載、夏の一日。

http://lowposi.jugem.jp/?eid=85


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7/20 四谷:パレスチナ孤立させるな

「Free Gaza」で活動中の阪口さん緊急報告会

日本最大の日雇い労働者の街・西成区釜ヶ崎地区で活動を続けてきた。

今年2月中旬から、ガザと西岸に滞在し、Free Gaza Movementに参加。

今後も現地で活動を継続すべく、Free Gaza Japanを設立、

賛同を呼びかけている。貴重な現地からの報告。

http://d.hatena.ne.jp/chechen/20090709/1247098645


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7/20 福岡:排外主義によく効く表現行動!

在日特権を許さない市民の会」と称する排外主義団体が

福岡で「外国人参政権反対」のデモをするので、対抗行動。

私たちは共に自由に生きる。 賛同も募集中。

http://720action.blog85.fc2.com/blog-entry-1.html

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8/1 文京:新たな出発(たびだち)へ!

ピースネットニュースの21年間を振り返り、青山正さんを送り出す集い

21年間、市民活動の情報・交流の場となってきた

  月刊『ピースネットニュース』が休刊し、

発行人の青山正さんは8月から長野農業の仕事につく。

これからの新しいネットワークの出発点とするために。

http://d.hatena.ne.jp/chechen/20090709/1247097518


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7/25 文京:ブルース・ギャグノン・スピーキングツアー

      「夜空を眺め、宇宙と地上の平和を考える夏」

元米空軍パイロットにして、核と宇宙戦争に徹底して反対する活動家

ギャグノンさんとともに、宇宙の軍事利用と北東アジアの平和の課題を

考えよう。カンパもぜひお願いします。

郵便振替00120-8-567940 「スピーキングツアー実行委員会

http://d.hatena.ne.jp/chechen/20090622/1245685605


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7/25 神保町:死刑異議あり! キャンペーン1周年記念イベント

昨年10月、福岡拘置所久間三千年さんの死刑が執行された。

足利事件同様、公判では一貫して無実を主張し、物的証拠もなかった。

人が人を裁き、冤罪の可能性をなくせない以上、死刑を廃止しなくては。

http://www.abolish-dp.jca.apc.org/content/event09061597


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10/3 明治公園:NO NUKES FESTA 2009 -放射能を出さないエネルギーへ-

エネルギー政策の転換に向けて、全国から集まろう!

http://www.nonukesfesta2009.com/


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映画・写真展・連続講座

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『沈黙を破る』

考えるのをやめたとき、僕は怪物になったーー

2002年、イスラエル軍ヨルダン川西岸に侵攻。

その頃、「祖国への裏切り」と非難されながらも、

みずからの加害行為を告白する、若いイスラエル兵士たちがいた。

土井敏邦氏が13年間にわたって撮りつづけたシリーズ第四作。

http://www.cine.co.jp/chinmoku/


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MediR講座

『制作者との対話〜TVドキュメンタリーを通して社会を考える』

5/10-8/9 高田馬場

優れたドキュメンター番組を見、

制作者との討論を通してメディアリテラシーの養成をめざす。

http://medir.jp/2009first_08


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チェチェンへ アレクサンドラの旅』

孫へのまなざし 平和への祈り ロシアの見たチェチェン

http://www.chechen.jp/


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 『ビリン・闘いの村』

パレスチナ暫定自治区ヨルダン川西岸のビリン村。

若者たちは非暴力の闘いに立ち上がった。

http://www.hamsafilms.com/bilin/


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