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映画とか旅とか大好きなQueen(バンド)の備忘録、時々ひとりごと

Going in Style

邦題は「ジーサンズ はじめての強盗」

ジーサンズ はじめての強盗

あらすじ
ウィリー(モーガン・フリーマン)、ジョー(マイケル・ケイン)、アルバートアラン・アーキン)は、平穏な余生を過ごしていた。ところが長年勤めた会社の合併により年金をカットされてしまい、平均年齢80歳以上の彼らの生活はお先真っ暗の状態に。追い詰められた彼らは、思いがけない行動に出る。 (シネマトゥデイより引用)



1979年の同名映画(Caper Movie)のリメイク。
どこまでも善良なおじいちゃんたち3人の友情物語。
に、アメリカではちっとも珍しくもなんともないであろうM&Aによる労働者の権利はく奪=年金がさくっとナキモノにされてしまう社会事情が背景。
トランプ政権のラストベルトをなんとなく彷彿とさせるような。
でもそんな政治だの経済だのの色を感じさせない、軽妙なオスカー俳優の演技と脚本、セリフが秀逸。



途中の設定では思わず
「いやーそんなに世の中上手くはいかないだろ、モーガンフリーマン(笑)」ってつっこみたくなる場面はあれど。
この映画の裏テーマは、平凡だけれど善良なイチ市民が感じるシアワセってナンデショウっていうことなので。
ま、それは少なくともお金じゃないんだよね、っていう。
おじいちゃんたちに強盗なんてものを企たせておきながら、なんですが。
でも、それがいい。



あと、邦題について。
巷では非難ゴーゴーっぽいですが(笑)嫌いじゃない。
原題の Going in Style は 60年代の「明日に向かって撃て」の正統派強盗モノ(←そんなジャンルあったかな)があっての、まさに「Caper」なパロディの香りがする。(おれたち流にカッコよく行こうぜ、ずっこけだけど。的な)
でも、このリメイク版にはそういうパロディ臭よりは、もうちょっと軽めのヒューマニズムが底辺にある感じがするので、どっちかっていうと「ジーサンズ」の方が合ってる気がする。っていうのはひねくれすぎか(笑)
あと、ラストシーンのモーガンフリーマンの立ち姿がいいんだよなー。
モーガンジーサン、やっぱカメラに対する、自分の魅せ方、知ってるねえ」みたいな。あのショット撮らせるために、この映画のオファー受けたんじゃないか?と勘繰りたくなるような(笑)
うん。やっぱり「ジーサンズ」に一票だ。



気楽に、クスッと笑って、長く生きるのも大変だけど悪くない(笑)って思いたいとき(?)に、オススメです。