人間は編集する動物であるVer.2.0 このページをアンテナに追加 RSSフィード

購入したものをメモっておく場所だったのですが、別のところで書いてた過去日記も、こちらへ移行中。読みたい本は読書メーター、ちょっと今手をつけられない積読本は本棚.org、そんな程度で頭の整理がつくのなら自分の毎日はもっと整頓されたものになってるはずで…。

2010-02-03

[][]アマゾンにて アマゾンにてを含むブックマーク

年末にみた『パブリック・エネミーズ』の影響がまだ残っているようで、ショットガンをぶっ放す映画がみたくてたまらない。ペキンパーはそんなに好きではないのだけど、デジタルリマスターが817円なんて表示をみてしまうと購入せざるをえない。久しぶりのアマゾン利用。『サンデー・ソングブック』での追悼特集がすごくよかったテディ・ペンターグラスなど加え7435円也。

ディレクターズカット ワイルドバンチ 特別版 [DVD]

ゲッタウェイ デジタル・リマスター版 [DVD]

  • Harold Melvin & the Blue Notes“Wake Up Everybody”

Total Soul Classics: Wake Up Everybody

Total Soul Classics: Teddy Pendergrass

  • Teddy Pendergrass“Life Is a Song Worth Singing”

Total Soul Classics: Life Is a Song Worth Singing

Pieces of a Man

  • Gil Scott-Heron & Brian Jackson“1980”

1980

【追記】

『ワイルドバンチ』、商品が入手できないので「お客様のご注文からキャンセルさせていただきました」とのメールがきた。結局6401円也。

2010-01-26

[]あおい書店にて あおい書店にてを含むブックマーク

ブログの世界では超有名だけど書き手としての知名度はそうでもない伊藤さんの処女作を50冊も入れたというあおい書店町田店。ソフトバンク新書のフェアをやってて、そこそこ動いてる雰囲気。はさみこんであった著者お手製のフリーペーパーは見た目も中身もホンワカ系でよかった。来月分どころか3月割り当て分まで買っちゃった感の俺はレジで金額をいわれてしばし凍った。8922円也。

  • 伊藤聡『生きる技術は名作に学べ』

【送料無料】生きる技術は名作に学べ [ 伊藤聡 ]

  • 岡田暁夫『音楽の聴き方』

【送料無料】音楽の聴き方 [ 岡田暁生 ]

  • 西村雄一郎『巨匠たちの映画術』

【送料無料】巨匠たちの映画術 [ 西村雄一郎 ]

  • ジャン・ポール・シュヴェヌマン、樋口陽一、三浦信孝『〈共和国〉はグローバル化を超えられるか』

【楽天ブックスならいつでも送料無料】〈共和国〉はグローバル化を超えられるか [ ジャン・ピエール・シュヴェヌマン ]

  • 石黒浩『ロボットとは何か 人の心を写す鏡』

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2010-01-20

[]三省堂書店にて 三省堂書店にてを含むブックマーク

『トルコのもう一つの顔』を読んだらすごく読みたくなったので、『あらくれ』@神保町シネマへ駆けこむ前に駆けこみ購入。きのうは岩波ホールで『カティンの森』をみて、明日は池袋新文芸坐で『秋津温泉』をみる予定。忙しくなる前にできるだけみておこうと思うけれど、そうするとあまり読書がすすまないのであった。3360円也。

雪

2010-01-14

[]書泉ブックタワーにて 書泉ブックタワーにてを含むブックマーク

都内出張。専門学校に大学生協・書店を一店舗ずつ。数学書では東京図書〈math stories〉シリーズの動きがいいらしい。小島先生の書評でもほめてあったので帰りに購入する。1890円也。

  • 新井紀子『数学は言葉』

【送料無料】数学は言葉 [ 新井紀子(数学) ]

2010-01-13

[][]タワーレコードにて タワーレコードにてを含むブックマーク

ライブDVDがすぐ出るのを忘れてた。このあいだの写真集もタワレコで買えばよかったな。「ポイントをつかわれますと今日の分が2倍になりませんがよろしいですか〜」という店員さんの甘言(?)に乗せられ本日は現金払い。しばらくは中古盤しか買わない覚悟で11834円也。

  • 『Perfume Second Tour 2009/直角二等辺三角形TOUR』

Perfume Second Tour 2009『直角二等辺三角形TOUR』 [DVD]

HIGHVISION

宇宙 日本 世田谷(紙ジャケット仕様)

2010-01-11

[]タワーレコードにて タワーレコードにてを含むブックマーク

休日出勤。研究会に出店して本を販売するがそれほど売れず。やれやれ。帰りに大雷蔵祭の『沓掛時次郎』に足を向けるが最前列しか空席がないといわれ一瞬途方にくれる。そして結局退散。休日をなめちゃいかんね。ポイントが2倍3倍になるコインを使えるのが本日限りなのに気づき、連日のタワレコ訪店。ジャズクラシックのフロアでたまったポイントをつかう。855円也。

Jaco Pastorius

Yesterdays (Ocrd)

[books]ジュンク堂書店にて  [books]ジュンク堂書店にてを含むブックマーク

文庫本1冊買うのがなんとなくイヤで高い本をいっしょに買ってしまう現象に名前をつけたい。3500円也。

  • 日高敏隆『セミたちと温暖化』

【送料無料】セミたちと温暖化 [ 日高敏隆 ]

  • 関和亮『Perfume Livefolio』

[rakuten:book:13438899:image]

2010-01-08

[]タワーレコードにて タワーレコードにてを含むブックマーク

仕事は年明けからいろいろあるけれど、定時退社。というかお年玉気分が抜けきっていないね。娘の歓心を買う系など18011円也。

Futurama

My song Your song

  • 嵐『All the Best! 1999-2009』

All the BEST! 1999-2009(通常盤)(CD2枚組)

  • Average White Band“AWB”

Awb

  • WAR“Why can't We be friends? ”

Why Can't We Be Friends?

Back to Oakland

2010-01-01

[]リブロにて リブロにてを含むブックマーク

ここ数年通例の、大掃除やりきった感ないままに迎える正月。あけましておめでとうございます。カミサンの実家でおせちをいただいてから、娘と映画へ出かけた。今年1本目は『ONE PIECE FILM ストロングワールド』。上映を待つあいだ書店へ寄り、肌寒い外のベンチで買ったばかりの谷川史子を読む。娘は最近ハマってる『のだめ』を黙々と(21巻以降は品切れだった)。990円也。しかしロビーに椅子のないシネコンってあれだね、お腹いっぱいでウィンドーショッピングに興味ない二人組だと時間つぶすのに困るね。

  • 谷川史子『清々と』1巻

【送料無料】清々と(1) [ 谷川史子 ]

【楽天ブックスなら送料無料】のだめカンタービレ(20) [ 二ノ宮知子 ]

2009-12-20

[]ゼロ年代映画ベスト10 ゼロ年代映画ベスト10 を含むブックマーク

washburn1975さんの映画ベスト10企画、去年は参加できなかったので今年はすべりこみで参加してみる。劇場での鑑賞作品に限定したので、結果的に去年今年の公開作が多くなった。*1

邦画と洋画の比率4:6はみてる割合とさほどかけはなれてないかな。SF枠やコメディ枠は来年ぜひ設定したいところだがどうなるだろう。なお、10作品を選んだ時点でランキング脳を使いはたしてしまい、順位をつける力が残ってません。採点は順不同ってことでよろしくお願いします。

映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦 [DVD]

アニメ枠。いちばん困ったのはこの枠だ。だってぱっと思いつく『千と千尋』『アッパレ戦国』『オトナ帝国』だけでもうベスト10のうち3つが埋まってしまう!『オトナ帝国』は劇場でみてないから選外、EVA新劇場版は二部作・三部作扱いのものをはずすことにして選外…といろいろやってみた結果、こちらになった。家族四人でみにいっていたく感動したのは『千と千尋』も『アッパレ戦国』も同じなんだけど、やっぱり元男の子なんでね。時代劇で合戦場面をやるんだったら考証はこれくらいきちんとやりやがれNHK

モーターサイクル・ダイアリーズ 通常版 [DVD]

青春映画枠。チェ・ゲバラ関連は今年の伝記映画二部作も悪くなかった(とくに『28歳の革命』はゲリラ戦映画としてのディテール・迫力がすごいと思った)。でも、若き日のオートバイ旅行記を映画化したこちらの方がずっと好きなのだ。風景も音楽もすばらしく、印象的な場面ばかり。

  • 『エレニの旅』(2004年)

エレニの旅 [DVD]

好きな監督枠。というかアンゲロプロス作品を選ばないなんてありえない!感想は以前書いた文章をどうぞ。来年は新作がみられるはずなので楽しみである。

リンダリンダリンダ [DVD]

青春映画枠その2。カワイイ女のコ枠でもあるか。ここで最後まで競ったのはひたすら熱い『パッチギ!』。ひたむきさや鬱屈した部分だけじゃなく、ちょっとだるい日常感覚を映像化していた点を評価してこちらを選んだ。山下さんは『天然コケッコー』も感動的だったな。カメラの長回しがうまい監督さんである。

  • 『ひばり農園』(2007年)

現代史モノ枠。イタリア映画祭のあと一般公開されていないと思われる。たしかに満員御礼は期待できない重いテーマの映画だけど、巨匠タヴィアーニ兄弟の作品だよ。ちゃんと上映しようよ。ダメならせめてDVD出そうよ。興味ある方は映画祭のすぐあとで書いた感想をご覧ください。

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド [DVD]

ハードな人間ドラマ枠。オッサンが竪坑で難渋しているオープニングからあの衝撃的なラストまで、スクリーンに引きつけられっぱなしだった。もし炭坑映画油田映画を含む鉱山映画枠で2つ選べたらこれに加えて『フラガール』もランクインなんだけど無理ですねハイごめんなさい(蒼井優枠をつくれという心の声は抑圧)。

  • 『歩いても歩いても』(2008年)

歩いても歩いても [DVD]

好きな監督枠その2、なんだけど結果的にホームドラマ枠。今年の『空気人形』はファンタジックな物語なのに痛くて悲しくてしかもエロティック。こちらは小津安二郎木下恵介に親しんだ人たちもうならせるだろう、しかしそれでいて新しいホームドラマだった。是枝さんは本当にハズレがない。

  • 『精神』(2008年)

ドキュメンタリー枠。これはダントツ。心を病むということの意味をこれほど深く問いかけられた映画はほかに思いつかない。想田監督は字幕やナレーションにたよらない手法、取材対象との関係の作り方も非常にユニーク。今後の作品をフォローしつづけたい。

グラン・トリノ [DVD]

ハードな人間ドラマ枠その2。これは多くを語りたくない感じ。まだみていない人はぜひみてください。

サスペンス枠ならびにアジア映画枠。韓国映画では『サマリア』も『シークレット・サンシャイン』も心ゆすぶられたけれど、最近みたこの作品はさらに上をいっていた。夕日をバックにバスのなかで踊る母親の姿をカメラが追うあのラスト数分間はほんとうにすごい。ボン・ジュノ監督作品はもっとみてみたい。まだ上映中の劇場もあると思うので間にあう方はぜひ。

*1:カッコ内は制作年。

washburn1975washburn1975 2009/12/24 23:40 ご参加ありがとうございました。カウントいたしました!

2009-04-15

[]三省堂書店にて 三省堂書店にてを含むブックマーク

まだ風邪がなおらない。1984円也。

機動旅団八福神 7巻 (BEAM COMIX) 機動旅団八福神 8巻 (BEAM COMIX) 機動旅団八福神 9巻 (BEAM COMIX)

2009-04-14

[]三省堂書店にて 三省堂書店にてを含むブックマーク

おとといくらいから喉の痛み。きのうから咳と鼻水とまらず。きょうも鼻水とくしゃみがとまらない。よれよれ帰宅する途中に新訳2冊、2585円也。

さよなら、愛しい人

  • 魯迅『故郷/阿Q正伝』

故郷/阿Q正伝 (光文社古典新訳文庫)

2009-03-31

[]3月にみた映画 3月にみた映画を含むブックマーク

ロードショーで重厚な洋画を2本、アニメ実写化という邦画の鬼門を1本。それからレンタルでアニメを1本。ああ名画座へ行かなかったのか。去年は映画館で21本、おととしは15本みたはずなので、今四半期で8本というのはかなりのペース。もう少しがんばりたい。

 ○『チェンジリング
 編集会議の帰り、横浜の相鉄ムービルにて。『ミスティック・リバー』と同じく容赦のない映画だった。暴力の犠牲になる子ども、真実にたどりつけない警察の無能、それを隠蔽しようとする行政の腐敗…救いのない物語を救っているものがあるとしたら気丈な母親役アンジェリーナ・ジョリーの演技だろう。こわもての肉体派女優と思いこんでいる人はぜひみるべき。美しいです。しかし、イーストウッドという人は古い時代の街路や家屋、そこにたちこめているひんやりした空気を撮るのがうまいな。夜のシーンは鳥肌がたちそうになる。
 ○『チェ 39歳 別れの手紙
 新宿シネマミラノにて。『28歳の革命』は娯楽映画として上質だったし(銃撃戦の迫力!)、教育の意義を重視したゲバラの姿がていねいに表現されていた(兵士に算数の課題をやっておくよう命じる場面!)。モノクロとカラーの使い分けで現在と過去を対照する手法もあざとくはなかった。『39歳 別れの手紙』は抑制された演出でゲバラの最期を描き、どちらも期待以上の出来だったと思う。客席もかなり埋まっていた。『革命戦争の日々』と『ボリビア日記(ゲバラ日記)』を二部作として映画化するというプロジェクトは結果的に成功だったんじゃないだろうか。『別れの手紙』は150分程度の長さに仕上げてほしかった気もするけれど。
 ○『ヤッターマン
 新宿ジョイシネマにて。ビジュアルの凝り方が感動的だったし、トンズラーボヤッキーのふたりはハマリ役。幼さが残るドロンジョ様もまあアリだとは思う。でも主役の桜井君が一瞬たりともカッコよくないってのはダメでしょう。あと、悪ふざけの次回予告をつけるんだったら、最終回っぽいドクロストーンの謎解きなんかいらなかったんじゃないかな。ヤッターキング誕生のエピソードを前編・中編・後編×各30分で合計90分ちょっとの尺にすればよかったのに。まじめに続編が期待できる企画かもしれなかったのに、もったいない。
 ○『エヴァンゲリヲン新劇場版1.01』
 レンタルDVDにて二度目の鑑賞。電線とかビルとか線路とか、あともちろん使徒ラミエルの変形とかカコイイ場面満載。だけど自宅の旧式テレビだと夜のシーンが暗すぎて、何がおこってるのかよくわからないときがある。いいかげん買い替えるべきか。

[]3月に読み終えた本 3月に読み終えた本を含むブックマーク

とくにテーマも系列もなかった月。前半はノンフィクション、中盤はマンガ、後半は小説や詩を読んでいた。今月の一冊は『千年の愉楽』。長いあいだ積ん読だったものをじっくり堪能した。次点は『軍艦島の遺産』。長崎新聞社の本なのでよほど大きな書店じゃないとお目にかかれないと思うけれど、ほんとうにいい本なのでぜひ多くの人に読んでほしい。

 ○近藤正高『私鉄探検』
 大手8社を中心に私鉄の歴史と文化を探訪する一冊。企業風土や沿線開発史については猪瀬直樹の著作などで既知の情報が多かったけれど、それでも知らないこと気づかなかったことはたくさんあるもので、いやじつにおもしろかった(とくに名鉄と近鉄を扱った2章)。鉄道本なのにマニアックな情報へのこだわりがうすい点、ノスタルジックな情緒に流れていない点も新鮮。しいて注文をつけるとすれば、章末の沿線ガイドか。ターミナル駅周辺の略図を各一つだけでも入れてほしかった。続編にはぜひ西鉄と京阪と小田急を!
 ○池内了編『雪は天からの手紙 中谷宇吉郎エッセイ集』
 雪の結晶の研究で知られる物理学者の随筆集。湯川秀樹や寺田寅彦との交流は興味深い。また、科学エッセイとしては「茶碗の曲線」「立春の卵」がおもしろい。筆者のよき父としての素顔がうかがえる「イグアノドンの唄」もよかった。戦前戦中の文章が多いので、中高生向けの媒体にあわせて表記に手を入れてあるのは仕方ないだろう。しかし、これは古い表記のまま読んだ方が味わい深いと思う。
 ○加東大介南の島に雪が降る
 昭和の名優が残した回想録。味方からも敵からも見捨てられたニューギニアの片隅で、「演芸分隊」の座長としてがむしゃらに活動した日々が語られる。衣装も小道具も楽器も舞台装置も(何より食糧も)、とにかくないないづくしの環境でも何事かをなしとげることはできるのだなあ、人間は「娯楽に飢え、娯楽に癒される存在」なのだなあ、と思った。登場人物に注がれるまなざしのやさしさ、戦後の映画やテレビが体現した洗練とは一味ちがう「芸能」のありようも印象に残る。加東さんの再現する篠原曹長の博多弁はちょっと変だけど、どうでもいいや。
 ○山下力『被差別部落のわが半生』
 奈良県の県議会議員をつとめた筆者が、生い立ちを語りながら自らがかかわってきた部落解放運動をふりかえる本。政治家の回顧録にありがちな自慢話はない。自分や他人のダメなところはしっかり書いている。それでいて露悪的な物言いはない。奥歯にもののはさまったような読後感もない。「糾弾屋」として知られた当時の体験、同和対策事業をめぐる運動・組織の変質、差別をうみだすものについての考察…いずれもおどろくほど率直な語りようである。テーマは重いが前向きな気持ちで読み終えられる一冊。
 ○後藤惠之輔・坂本道徳『軍艦島の遺産 風化する近代日本の象徴』
 長崎県端島(通称「軍艦島」)で営まれていた生活、また、産業遺構という狭いカテゴリーにはおさまりきれない端島の歴史的意義について書かれた本。再読。炭鉱史や都市工学の話題もおもしろいのだが、坂本氏がこの島ですごした少年時代の思い出を語る3章がやはり出色。モダンな集合住宅に部屋の鍵をかけないプレモダンなコミュニティがあったこと、子どもたちが夜遅くまで互いの家をゆききして遊んでいたことなど、興味深い証言が多数。廃墟マニアが喜ぶ類の写真は少ないけれども、多くの人に読んでほしい一冊。
 ○中上健次『千年の愉楽』
 ガルシア=マルケスの『百年の孤独』を意識したと思われる連作集。まがまがしい血をうけついで生まれた男たちが何事かにとりつかれ、物を盗み、人を殺め、女と交わり、そして死ぬ。物語の舞台となっている紀州は地球の裏側ブエノスアイレスやアイヌの集落とつながっており、時に「他界」の様相すらみせる。文学少年/文学少女を自認する諸君はぜひ手にとり、R18指定相当の性描写に衝撃を受け、道を踏みはずしていただきたい。映像化不可能の言語体験が味わえる傑作。
 ○アントン・P.チェーホフ 『ロスチャイルドのバイオリン
 人生の損失、いや人生という損失についての物語かもしれない。しかし、悲痛のなかにあっても希望の調べのようなものがかすかにかなでられる。
 ○古川日出男『ベルカ、吠えないのか?』
 イヌたちの物語。縦糸は戦争、横糸はグローバリゼーションか。明晰でありながらドラッギーな文体がクセになりそう。たたみかけるような高揚感で思わず「うぉん」と吠えたくなる。
 ○姫野龍太郎 『野球がおもしろくなる変化球の大研究』
 変化球を考察した本。文章は明解なのだが、構成のバランスを欠いているためやや読みにくい。たとえば、変化球の「切れ」を論じた4 章と球質を論じた6章は短すぎる。12章も少し書きかえて序章にした方が生きる内容。しかし、放物線からずれているものを変化球と定義すれば「直球」はまぎれもない変化球である、という指摘はハッとさせられた。周辺視野の方が動体視力はすぐれているのではないかとの仮説も説得力あり。
 ○鮎川信夫大岡信北川透 『戦後代表詩選』
 ここにある詩の多くは 戦争の影をひきずっている 死の観念がまつわりついている 屹立する言葉 結晶するイメージ しかし地に足のついた生活 そして何かが変質していく予感
 ○岩明均ヒストリエ』5巻
 フィリッポス!そうかお前か!と心底驚いたが、どういう話の展開だったのかけっこう忘れているので驚く必要はないのかもしれない。6巻早くだしてね。
 ○浦沢直樹PLUTO』7巻
 おだやかでない表情をみせるエプシロン。引きこまれる。プルートウが素顔をみせる場面で派手な仕掛けや演出があるのかと思ったら、そうでもなかった。
 ○福島聡機動旅団八福神』3巻〜6巻
 画力が飛びぬけている、と思った。とくに第十一話。キャラクターは人の声でしゃべりだし、メカも効果音つきで動きだす。しかし細密に描きこまれた絵コンテのようなところはなく、ちゃんとしたマンガになっている。しかし一方、設定や物語の展開を追っているだけで翻弄されている感覚もある。
 ○諸星大二郎巨人譚』
 放棄されていたシリーズに新作「ギルガメシュの物語」(いちばん読みごたえあり)を加え、単行本未収録作もあわせてまとめた一冊。諸星さんは英雄らしい英雄が好きではないようで、醜い部分や弱い部分を強調して描くことが多いな、とあらためて思った。
 ○島田虎之介『東京命日』
 舞台が日本に限定されていることもあって、『ラスト・ワルツ』『トロイメライ』より感傷的に思えた。小林くんがケイト・ブッシュの CDを差し出す前後など、よくわからないところもいくつか。でも、好きな順でいったらこれが第1位。「あんたはあんたの人生を生きてあんたの物語をつくるんだよ」のセリフはグッときた(このセリフを吐くのがメインの登場人物じゃないところがまたいいんだよな)。

2009-03-25

[]あおい書店にて あおい書店にてを含むブックマーク

K課長を車に乗っけて、いつもはいかない取次へ。若い人の姿がなく、雰囲気もどよーんとしていて、5年後どうなっているんだろうと思った。

さらに戸田駅でI課長YくんHくんを拾い、倉庫2か所を見学させてもらう。初訪問Y社の社長はいい人みたいだったけど、仕事のはやく終わったパートのおばさんたちが外でタバコ吸ってたりしてて、桐野夏生の『OUT』を連想。新人研修のときと直接納品のときに何度か寄らせてもらったC社はずいぶん広くなっていて、時の流れを感じた。夏の暑さも冬の寒さも前よりは少しましになったみたいだ。「新刊の『○○○○○』はずいぶん動きましたね。どれくらい売れたんですか」といわれてちょっと感動、あおりを受けて在庫が残ってしまいそうな既刊本をながめてちょっと意気阻喪。

しかし人を乗せて運転するのは疲れるな。肩がコチコチにこらなかったのが不思議なくらい。帰りにいろいろ4180円也。

  • アラン『幸福論』

幸福論 (白水Uブックス1098)

気になる部分 (白水uブックス)

獣どもの街 (文春文庫)

2009-03-24

[]タワーレコードにて タワーレコードにてを含むブックマーク

新宿店にて何度目かのフライングゲット。攻撃的なイントロが耳に残る新曲だけど、等身大の女のコ的世界とゆったりめのリズムが「love the world」の続編みたいだなと思った。

J- POPのフロアは混んでてレジにいくつも列ができてるのに、ほかの階は落ち着いた雰囲気なんだよね。洋楽好きはみんな西口でLPレコードをあさってるんだろうか(んなわきゃない)。12589円也。凛として時雨さんにミドリさん、どちらもたいへんすばらしいバンドで感動した。クラシックの階はまた次回。

  • Perfume『ワンルーム・ディスコ』(DVD付初回限定版)

ワンルーム・ディスコ(初回限定盤)

  • 凛として時雨『#4』

#4

  • ミドリ『あらためまして、はじめまして、ミドリです。』

あらためまして、はじめまして、ミドリです。

イン・レインボウズ

4:13ドリーム(初回生産限定)

BY THE WAY

2009-03-23

[]宮子書店にて 宮子書店にてを含むブックマーク

皮膚科へいくため午後半休。途中、麹町ブックセンターを狭くした感じの古い書店で柳瀬訳のジョイスを。『ユリシーズ』や『フィネガンズ・ウェイク』は歯が立たないけれど、この短編集はとても好きなのだ。580円也。

ダブリナーズ (新潮文庫)

[]麹町ブックセンターにて 麹町ブックセンターにてを含むブックマーク

待ち時間も診療もすごく短くてすんだ。四谷「いーぐる」で時間をつぶす。アート・テイタムベン・ウェブスターのカルテットなど。夕方まで時間をもてあまし、結局麹町ブックセンターへ寄る。新書や単行本をガサガサ買ってもどうせ読めやしないので、ジョイスを米本訳でもう1冊。結城訳の岩波文庫はどうしますかね。950円也。きょうは送られる立場なので歓送迎会は2次会までおつきあい。終電にはなんとか間にあった。

ダブリンの人びと (ちくま文庫)