人間は編集する動物であるVer.2.0 このページをアンテナに追加 RSSフィード

購入したものをメモっておく場所だったのですが、別のところで書いてた過去日記も、こちらへ移行中。読みたい本は読書メーター、ちょっと今手をつけられない積読本は本棚.org、途中まで読んだまま置いてある本はBooklogに整理中なんですが、そんな程度で頭の整理がつくのなら自分の毎日はもっと整頓されたものになってるはずで…。

2008-05-16

[]ジュンク堂書店にて ジュンク堂書店にてを含むブックマーク

  • アントニア・アルスラン『ひばり館』

ひばり館

土星の環―イギリス行脚 (ゼーバルト・コレクション)

発作的に買ってしまった耳慣れない作家の本は、連休中にイタリア映画祭でみた『ひばり農園』の原作。5250円也。

以下、某所に書いたコメントを一部改変して貼り付けておく。

タヴィアーニ兄弟といえば、歴史的事実を扱うときに寓話的な語りを重視したり、詩的なイメージをどーんと広げたりする、でも、基本的にはドラマをきっちりしあげる職人的な映像作家だと思っていた。久しぶりにみた新作『ひばり農園』は、そんな印象とはほど遠い衝撃的なフィルムに仕上がっていた。

兄ヴィットリオは1929年生まれ、弟パオロも31年生まれだというから、かなりの年齢のはず。いったい何があったんだろう。

一言でいうと、第一次大戦中のトルコでのアルメニア人迫害を扱った作品である。登場人物たちは次々と決定的な選択を迫られる。気の弱い人なら目をそむけたくなるような場面も多い。当然の如く、重い苦い結末が待っている。

それでも、映画好きの方には一見をおすすめしたい。『悲情城市』『1900年』『旅芸人の記録』のような、歴史に翻弄される人間たちを描いた作品に惹かれる人なら、とくに。どの俳優さんたちもすばらしい演技だった。