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餞驟窟誌

2017-05-09

【こよみ  平成29年05月09日(火)旧暦四月十四日(大安)大潮 初夏立夏 】 19候  蛙始鳴  立夏初候 アイスクリームの日 黒板の日 メイクの日 泡鳴忌

2017.05.09(火) 立夏 七十二候 立夏初候 19候 蛙始鳴  かわず始めて鳴く
蛙が鳴き始める 05月05日(金)〜05月09日(火)

アイスクリームの日
1869年(明治2年)の5月9日、横浜馬車道通りで町田房蔵が「あいすくりん」の名称で日本で初めてアイスクリームを販売したことに因む。実際には旧暦の6月、新暦の7月といわれているが、これでは消費拡大のPRには遅いということで、日本アイスクリーム協会1906年(明治39年)に制定。

黒板の日
全国黒板工業連盟が、創立50周年を記念して2000年7月に制定した日。黒板の有効性をアピールし、そのPRに役立てることを目的としている。5と9で黒板の黒(こく)の語呂合わせから。

メイクの日
「メイ(May)ク(9)」の語呂合せ。

[諸外国の記念日]
国恥記念日

(台湾) 1915(大正4)年、中国が日本の二十一箇条要求最後通牒で受諾した日。これに基づいて、山東省・南満洲や東部内蒙古・漢冶萍公司等に関する利権、中国の港湾・島嶼の不割譲に関する条約を結ぶこととなったという恥辱の歴史を忘れぬように制定されたもの。

勝利の日,母の日
(ベラルーシ)

[著名人の誕生日・命日]
泡鳴忌

詩人小説家劇作家・評論家の岩野泡鳴の1920(大正9)年の忌日。

コロンブス、最後の航海に出発(1502)
高島秋帆、洋式砲術を演習(1841)
横浜馬車道の「あいすくりん」登場。1人前の値段は2分、現在の8千円相当(1869)
上野公園開園式(1876)
中国、日本の21か条要求承認(1915)
アメリカ海軍司令官チーム、初の北極圏飛行(1926)
銀座松屋デパートで初の飛び降り自殺(1926)
トーキー映画初公開(1929)
伊豆半島地震で死者30人(1974)
▲日本登山隊、マナスル登頂成功(1956)
▲350年前に地動説を唱えて宗教裁判で有罪とされたガリレオに対してローマ法王パウロ2世が謝罪(1983)
南アで初の黒人政権マンデラ大統領誕生(1994)

誕生:バリー(作家1860) ハワード・カーター(考古学者1873) 
   森光子(女優1920) 松岡直也(ミュージシャン1937)
   キャンディス・バーゲン(女優1946) 
   ビリー・ジョエル(ミュージシャン1951) 掛布雅之(元プロ野球選手1955)
   松田龍平(俳優1983)

誕生花:やえざくら (Prunus)   花言葉:しとやか




季語刻々 <坪内稔典>  2017.05.09(火)

音たてて 竹が皮脱ぐ 月夜かな

毎日新聞 2017年5月9日 東京朝刊


 ◆昔

  音たてて 竹が皮脱ぐ 月夜かな 小林康治  

解題


 今夜あたり、若竹はこの句の感じだろうか。近くの竹林へ見に行きたい。そういえば、早朝の若竹もなかなか楽しい。散歩道に高く伸びた若竹がある。その竹のそばへ妻がさしかかったとき、竹をちょっと揺する。すると、ばさっと水を落とす。てっぺんの皮の中に露をたくわえていたのだ。もちろん、妻は頭からその水を浴びる。<坪内稔典


語釈・晦渋語 &出典
 
そういえば、早朝の若竹もなかなか楽しい。散歩道に高く伸びた若竹がある。その竹のそばへ妻がさしかかったとき、竹をちょっと揺する。すると、ばさっと水を落とす。てっぺんの皮の中に露をたくわえていたのだ。もちろん、妻は頭からその水を浴びる。<坪内稔典

鑑賞

今夜あたり、若竹はこの句の感じだろうか。近くの竹林へ見に行きたい。

俳人

小林康治

(こばやし こうじ 1912年11月12日 - 1992年2月3日)は、東京出身の俳人渋谷生まれ。青山学院中等部卒。1938年、根岸麦寸の「燈影会」で俳句を学ぶ。1940年、「鶴」に入会し石田波郷に師事。1943年応召、1945年傷病兵として帰還。1953年、「鶴」復刊号発表の「四季貧窮」48句にて注目を浴びる。同年「鶴」同人、第1回鶴俳句賞受賞。1963年、『玄霜』にて第3回俳人協会賞受賞。1974年、「泉」を創刊・主宰。1980年、「泉」を辞し「林」を創刊・主宰。代表句「たかんなの光りて竹となりにけり」他。波郷の唱導する韻文精神を尊重し骨格のたしかな句を詠んだ。句集に『四季貧窮』『玄霜』『華髪』『叢林』『存念』『虚実』など。散文集に『口車亭覚書』。



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========= 2017.05.09(火) 立夏 (近頃の世情)) ============
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火論 空白のフィルム=玉木研二
毎日新聞 2017年5月9日 東京朝刊
 <ka−ron>

 先に小欄で紹介した日本映画社の鈴木喜代治カメラマンらが焦土の広島へ出発した1945年9月19日。連合国軍総司令部(GHQ)がプレスコードを発令した。

 占領政策への批判や支障になるような報道を禁ずる規制である。厳しい検閲が行われ、原爆報道も封じられた。

 ニュース映画を担っていた日映が科学者らとともに撮影を進めていた原爆記録映画も、広島に次ぐ長崎米軍憲兵(MP)にとがめられ、GHQは中止命令を出した。さらに、それまでの全撮影フィルムを押収しようとした。

 日映側は、未編集のフィルムを第三者が見ても意味がわからないと懸命に抗弁した。その結果、米国戦略爆撃調査団の委嘱を受けた日映が製作・完成させるという取り決めにし、撮影を継続できるようにした。

 こうして長編「広島長崎における原子爆弾の影響」は誕生した。しかし作品は米国のものである。

 46年5月4日。東京日比谷公会堂で米関係者を集めて試写会が開かれた。この日は前日の東京裁判開廷で新聞記事はあふれ、被告席で大川周明東条英機の頭をたたいた奇行も話題になっていた。

 完成フィルムはすみやかに米本国に送られ、公開されることもなく、所在も忘れられた。ところが、GHQの監視をかいくぐるように、日映のスタッフがひそかに未編集フィルムの一部を隠していた。占領が終了し、日本が「独立」した52年以後、ニュース映画にこの映像が使われるなどして関心が高まる。

 科学者らの呼びかけでフィルムの所在もわかり、67年に日本に返還された。当時の文部省プライバシーなどを理由に人体被害の一部をカットし、悲惨さが伝わらないと反発を買った経緯もあったが、今ではDVD化された「完全版」も購入できる。

 時に涙ながらの撮影でもあったという。資材乏しく、占領軍にも抗し、製作に腐心を重ねた故・加納竜一プロデューサーは67年に語った。

 「悲惨な場面を切れとかどうとかおっしゃる方もいますけどねえ、悲惨なのは映画の画面ではなく、原爆そのものなんですから」(東京12チャンネル報道部編「証言 私の昭和史6」学芸書林

 こうも言う。

 「われわれの予想以上に、原爆被爆の実際の姿が知られていないのです」

 この言葉からちょうど半世紀がたつ。「核」が分別なき外交カードとしてもてあそばれる今、その嘆息はやむことがない。(客員編集委員

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社説 憲法改正提案と森友問題 首相答弁に改めて驚く
毎日新聞 2017年5月9日 東京朝刊

 一体、国会は何のためにあると安倍晋三首相は考えているのだろうか。改めて強い疑問を抱かせる衆院予算委員会の集中審議だった。

 まず指摘したいのは、憲法改正に対する安倍首相の答弁だ。

 首相は先週、9条の1項と2項を維持したうえで「自衛隊を明記した条文を追加する」との考えを提起した。5月3日付の読売新聞朝刊でのインタビューで明らかにし、同日開かれた改憲を求める団体などが主催した集会に寄せた首相のビデオメッセージでも同様に表明したものだ。

 議員側が集中審議で、その意図をはじめ、より具体的な条文の中身や考え方を聞くのは当然だ。しかし、首相は、提案自民党総裁として示したのであり、予算委は首相の立場での答弁に限定すると強調。「総裁としての考えは読売新聞を熟読していただきたい」と突き放した。

 今回「2020年に新憲法施行を」とまで明言したのは首相本人だ。ところが国会で質問されると、首相総裁の立場を使い分け、「後は与野党で」とゲタを預けてしまう。

 これではあまりに無責任でご都合主義だ。首相が狙ったという「憲法議論活性化」も阻むことになる。

 大阪市学校法人森友学園」問題に関する答弁にも驚いた。

 この問題では最近、学園の籠池泰典前理事長が一連の交渉経過について首相の妻・昭恵氏にその都度、報告していたと明らかにしている。自らの進退にも言及した「私も妻も関わっていない」との首相答弁は一段と揺らいでいると言える。

 だが民進党議員が「学園と昭恵氏はズブズブの関係だ」と指摘した途端に首相はムキになり、「品の悪い言葉はやめた方がいい」「それが民進党の(低)支持率に表れている」とお門違いの反論をしてみせた。

 言葉遣いは確かに悪い。ただし、国民が聞きたいのは、そんな話ではなく真相だ。野党が籠池氏の証言ばかりを流しているというのなら、昭恵氏が記者会見国会の場できちんと反論するよう首相が促すべきだ。

 財務省も結局、手続きは適正だったと繰り返すだけで、野党要求に応じて提出した資料も黒塗りだらけだった。これで通用すると考えているとしたら、首相と同じく国会、いや国民軽視である。

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経済観測 クラスノヤルスク経済フォーラム=国際公共政策研究センター理事長・田中直毅

毎日新聞 2017年5月9日 東京朝刊
 
4月21日のクラスノヤルスク経済フォーラムに出席した。来年3月のロシア大統領選をにらんで、プーチン大統領再選後の任期6年の展望が課題である。

 ロシア各地での経済フォーラムには二つの特徴がある。ひとつは相当高額の出席料金だ。目玉は普段は聞けない実力者の肉声に接することだ。クラスノヤルスクではドボルコビッチ副首相大統領経済顧問のクドリン前財務相がそれだ。

 他のひとつは参加者からの会場での意見の集約だ。先行きのマクロ経済動向について、ある種の相場観を手にできる。手元の携帯端末で5択のうちの一つを選び、その結果は即座に表示される。2025年までの年平均成長率見通しでは1%未満が22%、2%未満1%までが41%だ。ゼロ成長を含め70%が2%未満と回答したのだ。

 成長阻止要因では、政府活動の予測不可能性や腐敗が35%に達した。クドリン氏はこれへの回答で「2万人もの公務員汚職で収監中」と反腐敗の重要性に触れた。

 3月26日にロシア各地で突然街頭デモが発生した。ソーシャル・ネットワーキング・サービスを使った呼びかけは、若者中心の抗議デモの多発につながった。筋金入りの反体制ブロガーのアレクセイ・ナワリニー氏が取り上げたメドベージェフ首相の腐敗の数々が大反響に直結した。プーチン大統領も相当な危機感に襲われたはずだ。

 クドリン氏は汚職データの全面公開が必要と質問への応答で返した。都市ごとの、行政部門ごとの開示だ。すでに公務員所得については開示の方針が示されているが、首相は開示免責とされた。ナワリニー氏による狙撃のあと、クドリン顧問は反メドベージェフ陣営に踏み込んだと参加者は悟った。

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