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餞驟窟誌

2017-11-20

【こよみ 平成29年11月19日(日) 旧暦十月二日(大安)大潮 立冬 】 57候 金盞香 立冬末候 農協記念日 緑のおばさんの日 鉄道電化の日 世界トイレの日(World Toilet Day) 勇忌,かにかく忌

2017.11.19(日) 立冬 七十二候 立冬末候 57候 金盞香 金盞香さく
 水仙の花が咲く 11月17日(金)〜11月21日(火)

トークの日(毎月)

世界トイレの日(World Toilet Day)
世界のトイレを研究しているシンガポールのJack Sim氏が設立したWorld Toilet Organization(世界トイレ機関、WTO)が制定。2001年の同機関の設立日。2013年7月24日の国連総会で、国連の記念日として実施することが決議された。

農協記念日農業協同組合法公布記念日)
全国農業協同組合中央会(JA全中)が制定。 1947(昭和22)年、「農業協同組合法」が公布された。

緑のおばさんの日
1959(昭和34)年、通学する児童を交通事故から守るための学童擁護員(緑のおばさん)の制度がスタートした。

鉄道電化の日
1956年昭和31年)の今日、東海道本線の全線が電化されたことを記念して1964年昭和39年)に鉄道電化協会が制定したもの。

[諸外国の記念日]
ガリフナ移民の日

(ベリーズ)

ペレの日

(ブラジルサントス市) ブラジル・サンパウロ市郊外のサントス市が1995(平成7)年に制定。 1969年サントスFCで活躍したサッカー選手・ペレが、1000号ゴールの偉業を達成した。

[著名人の誕生日・命日]
一茶忌

俳諧師小林一茶の1827(文政10)年の忌日。 文政10年11月19日(1828年1月5日))

勇忌,かにかく忌
歌人劇作家小説家吉井勇の1960(昭和35)年の忌日。 かにかくに祇園は恋し……から「かにかく忌」とも呼ばれます。

コロンブスプエルトリコを発見(1493)
俳人小林一茶没(1827)
作曲家シューベルト没(1828)
米大統領リンカーンが「人民の、人民による、人民のための政治」の有名な演説(ゲティスバーグ演説)を行う(1863)
▲「農業協同組合法」が公布(1947)
広島で女性初のボクシング試合(1950)
東海道本線全線の電化が完成(1956)
▲都で、失業未亡人救済対策として、「緑のおばさん」を採用(1959)
▲戦後初の赤字国債発行を閣議で決定(1965)
▲史上最短命の横綱栃ノ海引退。在位2年9か月(1966)
山口百恵三浦友和挙式(1980)
ジュネーブで米ソ首脳会談レーガンゴルバチョフ(1985)

誕生:チャールズ一世(英国王1600) レセップス(外交官,スエズ運河建設者 1805)
   江上トミ(料理研究家 1899) 浪花千栄子(女優 1908) 
   原信夫(テナーサックス奏者 1926) 森崎東(映画監督 1927)
   古井由吉(作家 1937) 松崎しげる(歌手 1949)  
   松任谷正隆(音楽プロデューサー 1951) 安藤優子(キャスター 1958)
   メグ・ライアン(女優 1961) ジョディー・フォスター(女優 1962)

''誕生花:おとぎり草 (Aaron's Beard)     花言葉:秘密''


季語刻々 <坪内稔典>  初冬 2017.11.19(日)立冬


 一茶忌やまはりに雀ゐなくなり


毎日新聞 2017年11月19日 東京朝刊


 ◆今


 一茶忌やまはりに雀(すずめ)ゐなくなり 津森延世        


解題



 今日は一茶忌。一茶といえば「雀の子そこのけそこのけ御馬が通る」「我と来て遊べや親のない雀」などがよく知られている。彼はスズメをはじめとして、身近な小動物や虫を積極的に俳句に詠んだが、一茶の句の主人公だったスズメ、ハエ、ノミなどは今では急減している。スズメの場合、一時期の半分になったと研究者は言う。<坪内稔典

 
語釈・晦渋語 &出典

一茶といえば「雀の子そこのけそこのけ御馬が通る」「我と来て遊べや親のない雀」などがよく知られている。

鑑賞

今日は一茶忌。彼はスズメをはじめとして、身近な小動物や虫を積極的に俳句に詠んだが、一茶の句の主人公だったスズメ、ハエ、ノミなどは今では急減している。スズメの場合、一時期の半分になったと研究者は言う。<坪内稔典

俳人

津森延世


無月かな佐助のごときひとが欲し  津森延世

さまざまな「佐助」がいると思うけど、僕など佐助といえば猿飛佐助しか浮かばない。
無月の夜に甲賀忍者佐助を思うのはよくわかる。
なんとなく巻物を咥えて出てきそうな雰囲気があるから。
しかし、作者がどうして佐助のようなひとが欲しいと思うのかが謎であり、この句の魅力なのだ。
作者は女性だから、女として佐助のような男がいたらいいなと思っている。
友人としてなんてつまらないから、恋人として。
神出鬼没で身がかろやかで、手品どころか忍術を使える男。
今でいうとおもしろくて飽きない男を作者はお望みなのだ。
佐助より佐助が仕えた真田幸村の方が男としては上ではないかなどと思うが幸村の恋人だといざというとき自刃せねばならない。
やっぱり佐助くらいでいい。
美人の超人気女優が漫才タレントとくっつくのもその伝かもしれない。『新日本歳時記』(1999)所収。(今井 聖)



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=========初冬 2017.11.19(日) (近頃の世情)) ==========
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時代の風 大学という社会装置=長谷川眞理子総合研究大学院大学
毎日新聞 2017年11月19日 東京朝刊

始まりは知への欲求
 ものの由来を知ることは大切だ。それは面白いだけでなく、当たり前だと思っている現状を、異なる観点から見直すきっかけを与えてくれる。

 たとえば、哺乳類の中耳には「つち骨」「あぶみ骨」「きぬた骨」という三つの小さな骨があり、それらが鼓膜に連動して音を聞く役目を果たしている。この仕掛けは絶妙であり、耳が聴覚のための装置であることは自明だ。ところが、中耳の由来を見ると、それは魚が陸に上がった後になって、空気を伝わってくる振動を音としてとらえるようになってからできたものであり、中耳の三つの骨は、実は顎(あご)の骨の一部からできてきたのである。

 さて、大学という社会装置である。昨今は大学改革の一層の促進ということが叫ばれており、国立大学法人は(1)世界のトップを目指す大学(2)特定の分野で活躍する大学(3)地域貢献を果たす大学、の三つから一つを選び、それぞれの目標達成のための計画を立てねばならない。現在の日本の状況にかんがみて、大学が変革しなければならない部分は確かにある。世界的な一流大学であっても、社会の新たな潮流に適合するために、日々、改革に取り組んでいるのも事実である。

 しかし私は、大学という社会装置がそもそもどのような由来でできたものであり、それが続いてきた理由は何なのかについての根本的な認識が、日本の社会にあまり共有されないまま、現在の大学改革の議論が進められているように思う。

 19世紀後半から20世紀にかけて作られた世界の諸大学は、確かに、国家の発展に資する人材養成と技術開発を目的に作られた。日本の大学もそうである。しかし、そもそもの大学の起源は、イタリアボローニャ大学フランスパリ大学など、12世紀のヨーロッパにまでさかのぼる。

 碩学(せきがく)と呼ばれる人物のまわりに若者たちが集まり、教えを請うとともに互いに議論をする場、というのが大学の始まりであった。学生が教授を雇う。ラテン語を使うので、それぞれの出身地の言語とは関係がない。学生はヨーロッパ中から集まってくるので、大学がある土地の法律には縛られない−−などなど、大学とは最初から国際的な団体であり、大学独自の自治を要求し、多くの闘いの果てにそれらを獲得してきた。

 その後、ルネサンスを経て絶対王制の時代に入り、各国の君主が教養を身につけ、それを誇る時代になる。そこで王侯貴族の寄付による大学が続々とできた。英ケンブリッジ大学の各カレッジは、そのような寄付によって設立されたものがほとんどである。その先は、王侯貴族の意向に沿うような運営を強いられた場合もあったが、大学は抵抗し、自治を守り続けてきた。さらに、20世紀アメリカ私立大学などでは、教授が経営者の言いなりになることを求められた時期もあったが、大学はそれにも抵抗してきた。

 ここでは、大学の歴史の全体像を語ることはとてもできない。が、大学の歴史は、創設の当初から今日に至るまで、自由な研究と教育を求める学者たちと、大学のあり方をコントロールしようとする諸勢力との闘いの歴史であったと言えよう。闘い続けながらも、大学という組織は存続した。12世紀から今に至るまで、細部は変われどもずっと存続してきたという組織はまれである。そのことは、とりもなおさず、自由な知識の追求の欲求と、それを学びたいという若者の欲求とは、人間の本性だということではないだろうか。

 人間には「知りたい」という根源的な欲求があるのだ。「知らない」よりは「知っている」ことの方をよしとする。そのような価値観は、文明の一部なのだと私は思う。だから、私たちは、知識の追求を価値あるものと考えるのである。

 そうして行われた知的探求の一部からは、現在の貨幣経済の中で、経済的価値を生む可能性のあるものが出てくるだろう。それは国家の発展にも寄与するだろう。しかし、そのような経済的価値を生み出すことが、知識追求のそもそもの目的なのではない。大学が、現在の社会状況に適合した役目を付加していくことは必要だが、もともと大学という組織がなぜ出現し、なぜそれが連綿と続いてきたかの理由を知っておくことは必要だと思うのである。=毎週日曜日に掲載

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新・心のサプリ 核シェルター海原純子
2017年11月19日 04時03分(最終更新 11月19日 04時03分)

 アメリカ核シェルターが売られているという。シェルターというと、防空壕(ごう)というイメージがあったが全く違う。地下に造った要塞(ようさい)とでもいうのだろうか。高価なシェルターは3億円もするそうだがすべて売れたということである。シェルター内はまるで海辺にいるようにバーチャルヤシの木が揺れ、波が寄せては返すようにみえるプールまで設置されたものもあり、超高級ホテルかと思うほどで「核シェルター」という名称が似合わない感じがした。購入した人はインタビューに対し「準備をしておけば不安は減る」と答え、販売している企業の経営者は「何事も早めに対処して備えておくことが大事」という趣旨の発言をしており、それをききながら強烈な違和感を覚えた。

 核シェルターに避難できるのはごくわずかな人数だ。自分と家族くらいだろう。自分たちだけは安全な場所にいても、核戦争がおこれば外気が汚染される。周囲の人や動物たちが悲惨な状態で傷つき、樹木や花々が枯れて荒廃した土地を、シェルターのプールで泳ぎながら眺めるのだろうか。自分だけが安全な場所にいることに対する罪悪感はきっとおそってくる。仲間の痛みを思い、いたたまれない気持ちに追いこまれることは間違いない。

 私はもし自分がそんなふうにしてひとりぼっちになったら、と思うだけでぞっとするような恐怖におそわれる。たとえ核シェルターの中で生き残ったとしても汚染された地球で食物を確保することがむずかしくなり、また新たな争いがおこるだろう。「早めの準備」というのはシェルターを造ったり売ったりすることではなく、核による争いがおこらないよう働きかけをすることなのだろう。政治家でなくても自分ができる平和のための何かを考えることが準備だと思う。また「助かる。生き残る」ことは単に体だけを安全な場におくことではない。深く傷つくであろう心についても考えてほしい。心が生き残らなければ人は生き続けることはできない。もしシェルターに避難する人のほとんどが、他者の痛みなど全く気にかけず、自分だけ安全ならそれでいいと思っていたとしても、そのなかに一人、傷つき心を落ちこませる人がいたら、その人の気分は周囲に伝わっていくものである。

 「結局人間は自分だけがよければいい」「いざとなれば他人を置いて本能的に逃げるものだ」という人もいる。それは確かだろう。しかし、命の危険を感じた時に他人を本能的に助けた方たちや、他人を救うため命を落とした方たちの話を、私は震災や事件、事故の現場でくり返しきいてきた。そしてそうした方たちの物語が心の中に刻みこまれている。また、自分だけ助かったため罪悪感にさいなまれ、自分を責める方たちとかかわることもある。準備とは何か。他者を傷つけずお互いを受け入れる心のあり方について考え、実践する以外にないだろう。(心療内科医)

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藤原帰一の映画愛 MASTER/マスター 悪漢と警察の駆け引き 韓国政治不信、根底に
2017年11月19日 04時03分(最終更新 11月19日 04時03分)

 韓国から届いた、悪漢と警察の追いかけっこ。シナリオは二転三転、スケールも大きいので、見たらお腹(なか)がいっぱいになるようなクリミナル・サスペンス・アクション巨編なんですが、そこから韓国社会の姿が浮かび上がってきます。

 チン・ヒョンピルは、投資になると訴えてお金を集める投資会社、ワン・ネットワークの会長です。といってもその投資会社には、実体がない。キムママと呼ばれるパートナーらとともに膨大な資金を独り占めにしています。もちろん違法行為ですが、天才的なコンピュータ技師パク・ジャングンの力によって資金の動きや在処(ありか)を隠しつつ、政治家から警察に至るまで幅広く賄賂を渡しているので、警察はなかなかつかまえることができません。

 そのチン・ヒョンピルを追いかけるのが、キム・ジェミョン刑事を中心とする警察の知能犯罪捜査班。ワン・ネットワークの活動をつきとめ、一網打尽にしようと徹底した捜査を進め、詐欺師のひとりのパクに向かって、チン・ヒョンピル会長の帳簿を持ってくれば自由にしてやると司法取引を持ちかける。詐欺師と警察の虚々実々の駆け引きが展開します。

 これがワクワクするくらい面白いんですね。まず俳優がいい。なかでもいいのが、チン・ヒョンピルを演じるイ・ビョンホンです。とびきりハンサムな上に「JSA」や「悪魔を見た」に見られるように演技も抜群。公開中の「密偵」では善玉、この作品では悪玉と、多彩な演技を見せています。それにこの人、人を引き込む力があるんです。これなら騙(だま)されているのが分かっていても丸め込まれちゃうだろうなという危険な魅力があって、しかもその裏の顔は人情のかけらもない。悪漢が光る映画は面白いですね。

 そしてテンポがいい。息つく間もなくお話がスタスタと進んでいくところは香港アクション映画にとても似た味わいです。そういえば、チョ・ウィソク監督の前作「監視者たち」も香港映画のリメークでした。

 よくできたエンターテインメントですから、政治の議論なんか野暮(やぼ)というものですが、それでもここで描かれた韓国社会の姿に驚かされます。だって、お金儲(もう)けのためには何でもありなんです。

 不正であろうが何であろうがお金をたくさん持っている人には逆らうことができない。なけなしのお金もだまし取られ、泣き寝入りを強いられる。そんな腐敗した世界を支えるのが、政治家官僚。どこにも賄賂が行き渡っているので、公正な政治が実現するはずもない。大手を振って悪がまかり通る社会です。

 映画だけではなさそうです。アメリカのピュー・リサーチセンターが今年10月に発表した国際比較では、政府が信用できると考える韓国国民は、わずか23%。日本では57%、アメリカも51%ですから、ずいぶん違いますね。この映画が描いている政治不信を示すようなデータです。

 ご存知のように昨年の韓国ではパク・クネ政権のスキャンダルが伝えられ、それに抗議するデモが毎日のように続き、大統領は辞任しました。まさに政治不信が爆発したような事件ですね。

 国民もそれに期待していたと言っていいでしょう。悪い者はちゃんとつかまえてほしい。ちゃんと逮捕するような検察と警察であってほしい。腐敗した政治のなかにあっても法の執行に当たる機関にはまだ信頼が残ってたんですね。

 私は韓国の検察は政治的ではないかという疑いを拭うことができません。社会正義の実現を警察に期待するほかに手立てがないと思わせるような政治への絶望と無力感が韓国社会にあるのでしょう。エンターテインメントの陰に社会の顔がのぞいている作品です。(東京大教授)

       ◇

 次回は「希望のかなた」です。

■監督 チョ・ウィソク

■出演 イ・ビョンホンカン・ドンウォン/キム・ウビン

■143分、韓国

東京・TOHOシネマズ新宿大阪大阪ステーションシティシネマほかで公開中

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