不正ログインのメールが来ていてここの存在を思い出した。
日記サイトをあまりに放置しすぎて消された経験はあるけれど、メールだけ送って放置したりアカウントだけロックしてコンテンツを残したりするよりも、すべて消えたほうが結果的にはマシだったような気がする。
infoseekと違って、日記サイトなのだから。まして片仮名3文字で呼ぶならそれよりも記録としての重要性は低いはずなのだから。

とりあえず何か書こう。誰も見ていないならそれこそが好機。

そういえば例の99年版の解説が読めたのでメモ。といっても一月以上前になるのであまり覚えていない。
フォローがとても丁寧なこと、最後に残る第二バージョンは私訳するには難しそうなコメディ調であること、あとはなんだったか。

いつのまにかはてなに広告がつくようになったのか。どうしよう不快だ。

岩波版の不思議な少年読了。
大雑把な感想としてはサタンの高二病がひどくて読み苦しい。先にこちらを読んでいたら角川版には絶対に手を出さなかった。

冒頭と冒頭で出てきた登場人物とラスト以外全部違うという有様で、改変の前後というより二次創作かパラレルワールドの感覚で読み進める。読後にざっとぐぐって背景を確認できそうなものを発見。
最終講義「私のマーク・トウェイン研究」 - 東北大学
日本語訳の見当たらないバージョン違いがあと一つあるらしい。英語に取り組むしかないのか。


固有名詞消して、時代設定変えて、ラストも他から持って来て……とまで変えればそりゃアイロニーもどこかへ行ってしまって、とりあえず全てを否定することが主目的の青年の話になるのも道理。角川版は(私怨が含まれつつも)固有名詞がだいぶ出てきていたからアメリカ文化への愛着や庶民への期待が理解しやすかったのかもしれない。原著は面白く読めそうな気がした。
主人公の印象の違いはラストへの伏線の有無の他に、翻訳の影響が大きいような気がする。

1999年以降の改版では控えめながらも改変箇所の解説が追加されているらしい。
後日確認できるまで記憶していられるといいのだけれど。

そろそろ誰も見ていないかなと言うことで。

故あって資格試験にはまり一年半ほど参考書を持ち歩く生活をしてから読書リズムを失って半年ほど。
リハビリに購入した一冊目は挫折、ならば薄めをと選んだ二冊目は読み終わってから既読だったと気付き、三冊目にしてようやく読み切ったということで記念に久々に日記を。

トウェイン完訳コレクション 不思議な少年44号 (角川文庫)

トウェイン完訳コレクション 不思議な少年44号 (角川文庫)

まあ読み切ったのはこれだったのだけれども、その途中で岩波文庫の同名作も発見。
角川文庫の方の後書きは先に読んでいたので、冒頭を読んで例のアレだと察知しすかさず手元に確保し、これがリハビリ四冊目の予定。

不思議な少年 (岩波文庫)

不思議な少年 (岩波文庫)

(1999年発売と書いてあるけど実物は1990年第33刷。表紙のイラストもトウェインの白黒写真。ISBNコードって改版してもそのままなのか)

複数作を継ぎ接いで、一部の逸脱思想表現を消して……と言うバージョンのはずなのに厚みが角川の半分くらいしかないのは一体。そんなに検閲されたのか。
パラパラ流し見るに、先にこっち読んでたら先入観で角川版を楽しめなかったような予感がする。実際岩波版購入後の後半、こちらでの44号の呼称が気になって仕方がなかった。

皮算用では五冊目にウェルズ、六冊目に挫折した一冊目のリベンジのつもりでいる。さてどうなるか。