自民党「過激な性教育・ジェンダーフリー教育実態調査プロジェクト」

が、発足したようです。
それにあたって、「身近に行われている不適切な教育の例をおよせください」として、実態調査アンケートが実施されています。
http://www.jimin.jp/jimin/info/jender/index.html
このアンケートは、自民党の主張がよく反映されています。過激な教育に対する詳細は求めても、全くの反対意見を記述する欄を設けていません。興味関心のないようです。国家は焦っているのでしょうね。家族の崩壊や個人主義化が国家の崩壊に繋がるものだと思っているのでしょうね。例えば、

ジェンダーフリー教育】
男女が互いに尊重し、支えあって生きていく男女共同参画社会は大切なことです。
しかし、現場では「小学5年生で男女同宿」「学校のトイレが男女一緒」など性差を否定する『教育の暴走』がおこなわれているのです。

ジェンダーフリー教育に対する主張ですが、性差の尊重と「男女共同参画社会は大切なことです」と述べることによって、性差の尊重なくして「男女平等」(MADE IN JAPAN!)ではないというところが巧みです。同意する国民は多いのではないかと思います。

また、こんな比較表もありました。

自民党は男らしさと女らしさを認めます
[自民党] 社会的、文化的性差をなくそうとするジェンダーフリー思想に偏重した教科書については、その内容を調和の取れたものとします。
[民主党] 性別役割分業を固定化しないジェンダーフリー社会こそ、日本を再創造する鍵となります。

自民党教科書検定・採択の適正化をめざします
[自民党] 民族の伝統文化を尊重し、家族と地域社会の役割を重視します。父母・祖父母への敬愛の念を深め、家族の一員としての自覚をもって充実した家庭生活を築くこと、公徳心及び社会の一員としての自覚を高め、よりよい社会の実現に努めます。
[民主党] 家庭による抑圧や、民族や宗教の名による人権の侵害、企業権力による不当な差別をも、憲法の下に据えることを要求しています。いま必要なのは、新たなタイプの憲法を構想する<地球市民的想像力>です。

「教科書」とは、特に家庭科の教科書のことでしょうが、実際に近年の家庭科の家庭科教科書は、いたるところに「家族」が強調されています。とくに、父母・祖父母のイラストがえているということが特徴的です。

(つづく)