家事って、終わらないよね……

 家事は「シジフォス」の苦悩に似ている。どれほど掃除をしても、毎日のようにゴミは溜まってゆく。洗濯しても洗濯しても洗濯物は増える。私ひとりの家でさえ、そこに秩序を維持するには絶えざる家事行動が必要である。少しでも怠ると、家の中はたちまちカオスの淵へ接近する。だからシジフォスが山の上から転落してくる岩をまた押し上げるように、廊下の隅にたまってゆくほこりをときどき掻き出さなければならない。(内田樹村上春樹にご用心』P.27)

2008年の読書

 →2008年の読了本リスト
 村上春樹よしもとばななをちくちく読みすすめてました。読んでないのがたくさん残ってるので、来年も引き続きそうしていくんじゃないかな。ピュアフル文庫はもっと読んでいきたいな。
 去年が263冊、今年が152冊。冊数がすべてとは思わないけど、100冊以上減少してるのはやっぱりちょっと残念だったり。
 来年は今年よりたくさん読めますように。

今年読んだ本から・大好き本

絵描きの植田さん

絵描きの植田さん

 →感想
 いしいしんじはいい。いいけど、読んでる時に引き込まれすぎて、作中で悲しい出来事が起きると本気で心が痛むという体験をしたので、未読の他作品を読むのが怖いんだよ。ばかみたいだけど。

 →感想
 ラストが好きで好きでしょうがない。

パスカルの恋

パスカルの恋

 →感想
 石井睦美の「母と娘」の関係性の描き方は興味深いのです

荒野

荒野

 →感想
 待ちに待った第三部……!

 →感想
 待ちに待った新刊でした。

赤×ピンク (角川文庫)

赤×ピンク (角川文庫)

 →感想

 並べてみるとわたしが反応するキーワードがわかりやすすぎることがわかります。きちんと日常を営んでる人が描かれてる、とか。女の子同士、あるいは母と娘の関係性、とか。

12月の読了本

  1. 村上春樹安西水丸 『村上朝日堂』 新潮文庫
  2. 松村栄子 『雨にもまけず粗茶一服 上』 ピュアフル文庫
  3. 松村栄子 『雨にもまけず粗茶一服 下』 ピュアフル文庫
  4. 江國香織 『こうばしい日々』 新潮文庫
  5. 天沢退二郎 『光車よ、まわれ!』 ピュアフル文庫
  6. 内田樹 『ためらいの倫理学』 角川文庫
  7. P.D.ジェイムズ 小林喜美子訳 『女には向かない職業』 ハヤカワ・ミステリ文庫
  8. 石原千秋 『ケータイ小説は文学か』 ちくまプリマー新書
  9. ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 西村醇子訳 『魔法使いハウルと火の悪魔』 徳間書店
  10. 桜庭一樹 『私の男』 文藝春秋
  11. 楡井亜木子 『はじまりの空』 ピュアフル文庫
  12. J・K・ローリング 松岡佑子訳 『ハリー・ポッターと死の秘宝 上』 静山社
  13. J・K・ローリング 松岡佑子訳 『ハリー・ポッターと死の秘宝 下』 静山社
  14. 桜庭一樹 『ファミリーポートレイト』 講談社
  15. 内田樹 『村上春樹にご用心』 アルテスパブリッシング
  16. 穂村弘 『もしもし、運命の人ですか』 メディアファクトリー