ときどき考えてしまうこと

 前のエントリで、「そういう心地よい関係は長続きしない」と書いたのは、女の子が現実世界で自分という「女の子」を好きになってくれる人を見つけたら、ネット上での「少女」としての価値の承認を必要としなくなる可能性が高いから、という意味のつもりでした。ネット上のやりとりだけなら(遠いところからちやほやするだけなら)、よほど度がすぎた場合は別として、萌えキャラ扱いされるのが「気持ち悪い」域まで達しない、と思うのです。


 ただ、現実世界でもそれをする男の人は、います。女の子を「萌えキャラ」として好きになって、距離をつめて、その女の子から愛されることを求める人は。でも、男の人からの「可愛い」とか「好き」とかいう言葉が最初は嬉しくても、自分の言動が何もかもその人が思い描いた「萌えキャラ」の中に吸収されてって、愛されているのはその「萌えキャラ」であって自分じゃないことに気づいたら、女の子は耐えきれずに離れていく。自分を「萌えキャラ」としてじゃなく一人の女の子としてとらえてくれる人を、選んでしまう。
 でも、女の子が離れていく理由がそういうところにあることに、そういう男の人は気づきにくくて(……そんな気がするだけです、勘違いだったらごめんなさい)……どうして自分が選ばれなかったのかわからなかったり、自分の容姿が悪いからとか、コミュ力やお金がないからとか、そういうことにしてしまう気がする(勘違いだったらごめんなさい)のです。でも、女の子の側からすると、容姿やら性格やらその他諸々に問題がある男の人を好きになることはあるけれど(これはもう人それぞれだと思いますが)、自分を「萌えキャラ」としてしか見ない男の人を好きになることは、とっても難しいと思うんです(気づかなければともかく、気づいてしまったらきついと思うんだけれど……これも、人それぞれなのかなあ……)。
 そういう男の人は、どうやったら求める幸せ(好きな女の子から好かれること)を得られるのかなあ、と、ときどき考えてしまいます。考える、だけなんですが。

 というか、書いていてどんどん自信がなくなってきたよ……結局はわたし自身がわずかな体験から感じたことでしかないわけだし。うっかりこれを読んで不快な思いをした方がいたらごめんなさい。