厚生委員会県外視察に行きました。

11月13〜15日まで、市議会厚生委員会の県外視察(仙台・札幌・岩見沢)に参加しました。
最期の日は、小雪が舞い北国へ来たという実感もわきましたが、それまでは広島と変わらないあたたかさで冬用のコートが邪魔になるほどでした。

仙台市では、待機児童対策と国家戦略特区により都市公園内に建設した保育園を視察しました。

「中山とびのこ保育園」と名付けられた保育園は、地元商店街と団地自治会の有志による社会福祉法人が運営しているというものです。40年目を迎える中山団地住民とその商店街の店主が学識経験者と一緒にまちづくりの構想を作る中で、実現させました。保育園職員を空き家に住まわせる空き家対策にも取り組んでいるそうです。
空き店舗がないと胸を張る商店会の理事長さんと事務局長さんは、それぞれ花屋と理容院を営んでおられるそうです。ここでも「馬鹿者、よそ者、若者」がまちづくりの中心になると熱く語られているのが印象的でした。

「国家戦略特区」というと加計学園が政治問題になっていて、構えましたが、話を聞いて想像していたのと大違いでした。

札幌市では、先日成立したばかりの障がい者コミュニケーション条例のレクを受けました。
当初は、手話条例を作ろうという中で、様々な障害者団体が参加する検討会議の議論を受けて、障がい者全体の意思伝達問題に広がりました。手話条例は別途、作ることになったといいます。
この条例は理念条例であり、障害に応じた情報伝達の手段や方法について、行政や市民に広く認識を深めていきたいというお話でした。

札幌市では、障がい児などの発達支援事業の拠点「ちくたく」を見学しました。
公立の精神病院を改装した施設に、発達の遅れや心も悩みを抱える子どもの診療所や通所・入所施設が入っています。予算の壁に苦労されているという印象でした。
トイレは札幌方式といわれる独特の作りのものです。

岩見沢市では、健康づくりについて取り組みを聞きました。
西友が撤退した店舗を買い取り、健康プラザと子育て支援拠点に利用しているものです。



長い移動中の伴に今話題の本を読みふけりました。
元文部事務次官前川氏の対談本とマンガ「君たちはどう生きるか」です。
なかなか面白くて、一気に読みました。


ちなみに、マンガ「君たちはどう生きるか」は、読み終われば小学生4年生の孫に読んでもらおうと思いましたが、「関心ない!」と一蹴されてしまいました。残念。