もうすぐお盆

もうすぐ「立秋」…といっても暑さは変わらない。
 そして1週間後はお盆を迎える。この時期になると故郷が恋しくなるのはなぜなんだろう。

 その故郷には、誰も住まなくなった家がある。昨年は、母の初盆だったので、兄弟全員が集い、母を偲んだ。
 『今年はどうしよう?せめて墓参りには帰りたいなあ』と思っていると、関東に住む兄から電話があった。
『どうする?』兄も気になっていた様子である。結局、兄が神戸に来て、私の車で嫁さんと一緒に帰ることにした。

 早速、田舎の親友に電話。友人は毎日、鮎かけに忙しいらしい。「まっちょるけえ。鮎また持ってくけえ。」透き通った川で麦わら帽子をかぶって釣り糸を垂れている友人を思い浮かべた。
 子どもの頃、朝から晩まで、泳いだり、釣りをしたり、川で過ごした昔が懐かしい。

 テレビドラマの「あまちゃん」を見ていると、「北三陸鉄道」と私の故郷を走る『錦川鉄道』が重なる。







 同じ町内ではあるが40分車を走らせると、さらに豊かな自然が楽しめる。日本の滝百選の「寂地峡五滝」である。

 決して豊かとは言えない少年時代だったが、満たされた時代だったなあって思うのは私だけだろうか。