Hatena::ブログ(Diary)

しあわせは日々のなか

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2006-06-30 Fri

文・那須正幹 絵・武田美穂 『ねんどの神さま』 ポプラ社

ねんどの神さま (えほんはともだち (27))

ねんどの神さま (えほんはともだち (27))

 や、やるせないです…。

 …えーっと。『フランダースの犬』のネロが、伊坂幸太郎ラッシュライフ』に出てきた「金で買えないものはない」と言い切る画商みたいな人に成長しちゃったのを見たような感じ。(どういう例えだ…)

2006-06-29 Thu

 凝った髪型できる人って尊敬するなあ…と、思います。

 おだんごとか、あみこみとか…。きれいに作れる人はすごいなあ…。

 mixiは、ほんとに…ちょっとした一言?とかを載せる、つもりで。あくまでメインはこっち、と思っていたのだけれど。気づいたらやたらとあっちでも長文書いてたり、やたらと更新してたり、して。

 …書けば書くほど薄まって、遠のいてく気がして…自分でも何が言いたかったのかわからなくなってきて(おい)。自分がこんななんだから、見てる人にとってはもっとわからないものになってるだろうな、と思ったら、少々へこんで。

 わたしの書きたいこと、は…ごくごく些細なこと、日々のなかのこと、ばかりで…つまらないことばかりだけれど、忘れたくなくて…書きたい、と思うことはいっぱいあって。でも、書いたとたんに、なんか違う気がして、消しちゃったり、して。自己満足にすら、ならなくて。


 …ほんのちょっとのあいだ、お休みします。たぶん、すぐにまた書きたくなって、戻ってくると思います(笑)。

2006-06-28 Wed

 寮のパソコンで一部のページが見れなくなってるーという話を昨日書いたのですが、ほんの一時的なことだったみたいですー。

セツナカナイカナ

 ゆずるちゃんから借りて読んだ漫画です。


 なんていうかなんていうか…作中で起こる漫画的偶然(?)とかが、しらける方向に働いていないんです。

 読んだ後、「ふわあー、すごいよかったー、好きだー」って思ったのだけれど…うーん、感想を書こうとすると、「切なくて」「ほのぼので」といった言葉が浮かぶけれど、それだけじゃ、どうしていいと思ったのかをちゃんと説明できていない気がする…。

2006-06-27 Tue

 寮のパソコンが…はてなは大丈夫なのだけれど、一部のページ…mixiとかロリポップのページを開こうとすると「サーバーが見つかりません」となる謎の事態です。あ、うちの大学のHPもそうなっちゃうんです。どうしてだろ…??昨日まで大丈夫だったのにな。

 大学行ってから、PCで翻訳演習の課題やりつつ、日記書いたりしてました。あ!京ちゃんからメール添付でイラストいただいちゃったのです。載せてみますっ。

http://cloud.raindrop.jp/picture/uturigisann.jpg

 戯言シリーズの兎吊木さんですー。嬉しい嬉しい。

2006-06-26 Mon

昨日の読了本

 どちらも大学の授業「児童文学入門」に登場した本なのですー。『かかし』は、湯本香樹実さんの『夏の庭』に出てきた本…だよね…(主人公が、「すごく怖くておもしろい本」と言っていたやつ)。

 『ガールズ・アンダー・プレッシャー』は…うっかり読む順番間違えました。『ガールズ・イン・ラブ』の続編だったんですね…な、なんか悔しい…。


 一部の人に、わたしは児童文学に詳しいと思われている節がありますが、全然そんなことないのです。勉強中なのです〜。

 英米児童文学原典講読の、毎週のメール提出課題(『ライオンと魔女』の中の割り当てられた分を訳すやつ)の…ひとりひとりに割り当てられた分量が、今週は多かったみたいです…。今出しました〜。

2006-06-25 Sun

ブランコの話

 いしいしんじさんの『ぶらんこ乗り』を読んだ時思い出したこと。

 わたしは、ブランコからずり落ちてひざをすりむき、その事態を把握できず、座りこんだ姿勢でぼけっとしていたために、まだ振り子状態にあったブランコの台がちょうど後頭部に衝突するという二次災害に遭うような小学生で。

 他の子が勢いよく高く高くぶらんこをこぐのを見るだけで、怖くて仕方なくてはらはらする、というような臆病な子どもだったのですが…同時にちょっぴり、そういう風に思い切りブランコをこぐことができる子に憧れていた気がします。

 弟がブランコをこぐシーンで、そういう、小学生の時に引き戻された気がしたのでした。

京極夏彦 『狂骨の夢』 講談社文庫

文庫版 狂骨の夢 (講談社文庫)

文庫版 狂骨の夢 (講談社文庫)

 高校時代に『姑獲鳥の夏』『魍魎の匣』は読んだのですが、「おもしろいと思わないわけじゃないけれど、すごいと思わないわけじゃないけれど、なんだかはまりきれない」というたいへん微妙な感想だったのです。物語との距離感がつかめないというか。入りこみ方がわからないというか。

 今作で、ようやく、この物語に多少は入りこめたというか…おもしろがり方がわかった感じです。

 …つまびらかになった真相の内容には、ちょっと、気分が悪くなったけれど。

2006-06-24 Sat

読書の「大義名分」

 わたしは何故か、根っこのところで、自分の読書は「怠け者のすること」「ちょっぴりいけないこと」みたいに思っているらしいのです。小学生の頃から、先生にも友達にも「いつも本読んでてえらいねえ」「すごいねえ」と言われていたにも関わらず。親は、読書を積極的に薦める人たちではなかったけれど…母親なんかは「よくそんなに本読めるねえ」と呆れたように言っていたけれど…「いけないこと」だなんて規制されたことはなかったのです。

 それなのに、体を動かして働く人にくらべて、寝転がって本を読むのが何より好きな自分、というのは…すごく怠け者だ、という気がして。読書は、なんとなく、「いけないこと」をしている気分になるものなのでした。


 もっとも、だからこそ、本を読むのが好きになったのかもしれないけれど。学校や何かから、読書を「勉強に役立つもの」として推奨される前に、どうしてか「読書は、ちょっぴりいけないこと」という意識が芽生えていたから…読書は「勉強」じゃなくて、「いけないことをする」というひそかな楽しみを与えてくれるものだったから、よけいにはまったのかもしれない。

 その一方で、本を読むことに「大義名分」がほしい、と思っていた節もあります。わたしにとっては「ちょっぴりいけないこと」である読書をする、正当な理由、みたいなもの。


 大学に入って、一部の読書には「この本読んでレポート書かなくちゃいけないから」といった大義名分が与えられたのですが…だからといって読書の楽しみが減ったかというと、そうでもないのでした。やっぱり、読むのは楽しい。

 もっとも、わたしは児童文学専攻なので…その専攻の範疇外の本を読むことに関しては、やっぱり「ちょっぴりいけないこと」をしている気分になるのですが(笑)。

 …児童文学専攻、のある大学を選んだのは、「大義名分」がほしかったからかもしれないなあ、と最近考えます。

 堂々と本を読んでいい、大義名分。18歳になって、「児童」じゃなくなったわたしでも、「児童書」がおおっぴらに読める大義名分。

追記。

 「大義名分」なしの読書…「好きだから、楽しいから読む」って読書が、いけないことだとは全然思っていないのに。むしろ、素敵なことだと思うのに。それでも大義名分を求めたあたり、わたしはすっごく型にとらわれるというか…頭の固い人間なんだなあ、と思います…。

2006-06-23 Fri

日本児童文学原典講読A

 吉屋信子さんの『鈴蘭』についての発表でした。緊張しました〜…はう。足震えちゃってたし…(笑)。

 とりあえず、先生に「丁寧に読んでますね」と言ってもらえたので…よかったあ…ほっとしました。

桜庭一樹 『荒野の恋〈第1部〉catch the tail』 ファミ通文庫

荒野の恋〈第1部〉catch the tail (ファミ通文庫)

荒野の恋〈第1部〉catch the tail (ファミ通文庫)

 ども研の同級生さんに借りた本です。

 読みながらとにかく照れました。気恥ずかしくなりました。

 この作品を好き、って言っちゃうのも、照れるのですが…気恥ずかしいのですが…えっと、はい、好きです、けっこう。うん。

 甘ったるいだけじゃなくて…荒野自身や、荒野を取り巻く環境に訪れる変化は、止めることができないもので。残酷な感じも、しました。

佐野洋子 『わたしが妹だったとき』 偕成社

わたしが妹だったとき

わたしが妹だったとき

 佐野洋子さんは、川上弘美さんの『神様』のことを「どこでも夢の中の感じ」と評されていたのですが(参照:http://d.hatena.ne.jp/sagara17/20060408/p2)、この『わたしが妹だったとき』も、寝ているあいだに見る夢みたいな感じがします…。(もちろん、川上弘美さんの作品とはまた違う味わいだけれど)

 脈絡がないのに妙に説得力のある感じが、夢の中みたいで。

2006-06-22 Thu

 わたしは「ペットボトルより湯のみが似合う」らしいです(ゆずるちゃん曰く)。

2006-06-21 Wed

 ここんとこ吉屋信子さんで頭がいっぱいです。

 明後日、授業で吉屋信子さんの『鈴蘭』についての発表しなくちゃいけないのです。はあー、緊張すーる〜。

 あ、あと、発表の時、この作品の一部を朗読しなくちゃいけないのです。聞いてる人が寝ないかちょっぴり心配です。「ちほの声聞いてると眠くなる」ってキャシャリンさんに言われたことあるんだもん…(笑)。

2006-06-20 Tue

夏休みの課題

 翻訳演習の夏休みの課題は…えっと、なるべく日本語に翻訳されてない、有名じゃない絵本か読み物を選んで1冊訳してくること、なのです。で、後期の授業で原本と訳文を持ってきて、みんなに読み聞かせをしなくちゃいけない…みたいです。

 はああ。自信ないけれどがんばらなくちゃ、です…。

児童文化入門

 わたしが生まれる前に放映されていたドラえもんを観ました〜。

 道具入ってない、四次元ポケットだけでもほしい、本とかいろいろ入れられるよね、と言った同級生さんがいて、なるほどーと思いました。本の収納の心配しなくてすみます…(笑)。といっても、わたし、持っている本はそんなに多くないのですけれど。読了本は、ほとんど図書館で借りて読んだ本だし。

2006-06-19 Mon

目が覚めちゃいまして

| 04:43

 こんな時間にぱっちり目が覚めて、ふらふらとパソコン室に来てみました。

 本館に載せている読了本感想が、127冊分から121冊分に減りました。削除した(といってもリンク切っただけで、文章は一応とっておいているけれど)分は乙一さんの本の感想。やっぱり書き直したくて。

 書くのは好きだけれど、自分の文章はきらい。この「きらい」には、「まあわたしが書いてるんだしこんなもんか」から、「あーもー、見るのもやだ、全部削除したい」まで幅があって、日ごとに…というか書くたびに変化するのでした。

 こだわってるんだなあ…と思います。絵とか音楽とか写真とか映像とか、それぞれ「これでしか表現できないもの」があると思うけれど、わたしは文章という媒体がいちばん好きで、文章でしか表現できないものが特別に好きで。だから、「文章を書く」ってことも、わたしにとっては、特別で。

 何せ書いているのがわたしなのだから、上手な文章ができあがるとはちっとも思っていないのに、それでも「上手に書こう」と気張ってしまう。そういう、妙なこだわりばっかり抱えている自分が、きらいなのでした。

2006-06-18 Sun

 数日前、わたしって読解力ないなあ、というか本の読み方まで間抜けなとこがあるなあ、と…改めて思うできごとがありました。小川未明の『野薔薇』…思いっきり勘違いしていたところがあるのが、金曜日の日本児童文学原典講読Aの授業中にわかって。

 「それは勘違いだろう」という読了本感想を書いていたらご指摘ください、って注意書きつけようかなあ…。

 紫陽花の画像を使いたくてデザインを変えてみました。この画像はNOION(http://noion.cool.ne.jp/)様より。

2006-06-17 Sat

『黄色い目の魚』(佐藤多佳子/新潮文庫)より。

なんで、この人はこんなに偉そうなのかなって考えた。須貝さんだけじゃない。文芸部の人は、だいたいこんなふうな口のきき方をしていた。本や漫画や映画についてしゃべる時、自分一人が神様みたいな……。それで、ほかの神様の存在は許せなくて、なりふりかまわず戦おうとするんだ。クソッタレの神々め。(P.129)

 あわー、身に覚えがある。文芸部だったことはないけれど身に覚えがありすぎます。ごめんなさいごめんなさい(土下座)。え、偉そうにならないように気をつけます…。

『黄色い目の魚』(佐藤多佳子/新潮文庫)より。2

ほら、サッカーでさ、リフティングなんかすごいうまいヤツの、足元にピタッとくるパスみたいなんだよ。気持ちいいよ。でも、そいつ、試合じゃ絶対にシュート決まんないの。あ、そういう感じかもしれない。点入らないって感じがするね、ここの絵は、どれもこれも。なんかね。

 いいけど。絵なんだから。(P.33)

 周囲がサッカーの話題でにぎやかだと、この本を思い出すのでした。

2006-06-16 Fri

 昨日、忘れ物の話を日記に書いた直後、弟が携帯を電車の中に忘れてずーんとへこんでいるらしいことを母からのメールで知りました。姉弟間でこんなところが共通点でも困るぞと思いました(もっともうちの弟くんは、基本的にはとってもしっかりしていて、うっかり者というほどではないですが)。

 あ、ちなみに今日、ちゃんと手元に戻ってきたそうです(ずいぶん先の駅で発見されたみたいですが)。よかったよかった。

造作に関する感受性

ひとの顔が前にあっても、あるなあるなと思うばかりで、うつくしいだのおもしろいだのという感興を催すことがほとんどなかった。造作に関する感受性がとぼしいのだろう。または、造作というものに関してはうつくしいおもしろいの基準を世の基準にひっぱられることが多いので、それが悔しくわざわざ感受性をとぼしくしているのだろう。あまのじゃくなことではある

 川上弘美『あるようなないような』(角川文庫)P.62より。


 これを読んで、わたしも造作に関する感受性はとぼしい方かもしれないなあ、と思ったのでした。友達に「あの人かっこいいよね」と同意を求められても、整った顔立ちだなーとは思うものの「かっこいい」とは思えずに、曖昧な返事をしてしまうことになったりとか…そういうことが、なかなかに多いので。

 「かっこいい」という言葉が、人の書いた文章やら何やらを読んだ時に心に浮かぶことはけっこうあるのだけれど、人の外見に関してその言葉がぱっと浮かぶことはほとんどないのでした。

あるようなないような (中公文庫)

あるようなないような (中公文庫)

2006-06-15 Thu

 読んでいた本を教室に忘れたことが、大学に入ってから今までで5回ほどあります。

  1. 置き忘れたけれど「忘れてますよ」と近くの席の人に指摘されたのですぐ取りに戻った。
  2. 帰ろうとしたところでその本を持っていないことに気づいて、どこの教室に忘れたかと探し回って見つけた。
  3. 置き忘れたことに気づいて教室に戻ったけれどなくて、学生課に行ったらあった。
  4. 午前の授業で置き忘れて、昼休みに戻ったらあった。
  5. 帰ろうとしたところでその本を持っていないことに気づいて、探し回ったけれどなくて、学生課に行ったらあった。

 学生証なくしたとき・再発行してもらったときも学生課にお世話になったので…うん、学生課に行くことに慣れてしまいました。…こんな自分にほとほと呆れてしまうのでした…

2006-06-14 Wed

今日の読了本

 ゆずるちゃんから貸してもらって読みました。ありがとー。

舞城王太郎 『煙か土か食い物』 講談社ノベルス

煙か土か食い物 (講談社ノベルス)

煙か土か食い物 (講談社ノベルス)

 悲惨だったり残虐だったり、とことん暴力的なのだけれど、どこか前向きというか…向日性っていうのかな、そういうのがある感じ。うまく言えないけれど。

 このあいだ、ども研の先輩とメアド交換したときのこと。荻原規子作品のタイトルが入っているわたしのメアドを見て、先輩が「あー、わたしも荻原好きだよー」と反応してくださって、嬉しかったですー。

2006-06-13 Tue

児童文化入門

 今日は主に戦隊ものなどのヒーロー・ヒロイン像の講義でした。隣の同級生さんと、自分たちが小学生だった頃の戦隊ものの話になって、「カクレンジャーおもしろかったよね!」「また観たい!」とか言い合いました(笑)。

 授業の中で、「ウルトラマンセブン」観ました〜。おもしろかった〜。

 あと、雑誌の「小学六年生」「小学五年生」「小学一年生」なども取り上げられました。今の「小学六年生」って、わたしたちの頃にくらべるとマンガが少なくなっているような…

 小学校一年生から六年生まで、この雑誌買ってもらってたなー。ポケモンスタンプとか一所懸命集めてたよ…懐かしい〜(笑)

翻訳演習

 えっと、毎週訳文を先生に提出しなくちゃいけないのは相変わらずなのですが。少し前から、その週の担当者数人が、自分の訳文を全員分印刷して配らなきゃいけないことになったのです〜。それを見てみんなにダメだしなりなんなりをしてもらうという。

 今日、その担当者のひとりだったのですが、配る直前にとてつもない誤訳を見つけて、必死で手書きの加筆訂正を施してました…10人分、という少なさなので、なんとかなりましたが…はう。

2006-06-12 Mon

 末吉暁子さんの『雨ふり花 さいた』が、市立図書館の児童書の「雨の日って楽しいなコーナー」に置かれていて、ほんわかした気持ちになりました。わたしが小学六年生の時に読んだ、大好きな本なのです…

 ずーっと、視力検査では両目とも裸眼でA(…Aって1.0以上?だっけ?)ってことを話すと、羨ましいって言われますー。

 自分でも視力落ちないのが不思議なのですけれど。長時間PCに向かってたり、寝転がって読書したり、目に悪いこといっぱいやっちゃってるはずなので。

 若い時目がいいと、年取ってからがくんと視力落ちるって話も聞いたことあるのです…そうなったら困るなあ…。

今日の読了本

2006-06-11 Sun

今日の読了本

 「ユーザー登録から本日までに日記をつけた日数」が今日で700日となったことにふと気づきました。

 …毎日書いていけば、あと1年も経たないうちに1000日を迎えるんだなー…

 よくもまーせっせと駄文を書き続けてるなー、と思います…(笑)。

 とあるども研の先輩が乙一好きなことが発覚して、「わたし高2の時とか公認ファンサイトの掲示板に入り浸ってました」と話したら、「住人かよ」って突っ込まれ(?)ました…(笑)。

2006-06-10 Sat

しゃべれども しゃべれども(佐藤多佳子)/新潮文庫

しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)

しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)

 語り手は、当年二十六歳の落語家・今昔三つ葉。本人も仕事や恋への迷いや悩みで揺れ動いているのですが…どもってしまったり、生意気すぎたり、無口になったりと、自分を表現するのがうまくいかない人たちに、なりゆきで落語指南をすることになってしまいます。

 「表現するのがうまくいかない」がために傷ついている人たちを、過剰に同情したりかわいそうがったりしていない、「傷を癒そう」と構えていないところがいいです。

 吃音で悩んでいる、気弱な大学生の良がテニスのコーチのアルバイトをしている様子を、他の大きな声できびきびを指示を出すコーチと見比べて、「俺が生徒だったら、元気な彼の指導のほうがありがたいだろうと思う」というような、本人にとっては残酷な本音もちゃんと書かれていて…欠点は欠点として、「こんな人がコーチだったら困る」という事実は事実として、受け止められているのです。良い面も悪い面も、殊更に強調されるようなところがなくて、さらっと乾いている感じ。それがとても小気味いいのでした。

 恋愛方面も…なかなかスムーズに事は運ばないし、潔いとかかっこいいという感じではないけれど、とっても素敵に小気味よく描かれているのです〜。

 自信って、一体何なんだろうな。

 自分の能力が評価される、自分の人柄が愛される、自分の立場が誇れる――そういうことだが、それより、何より、肝心なのは、自分で自分を“良し”と納得することかもしれない。“良し”の度が過ぎると、ナルシシズムに陥り、“良し”が足りないとコンプレックスにさいなまれる。だが、そんな適量に配合された人間がいるわけがなく、たいていはうぬぼれたり、いじけたり、ぎくしゃくとみっともなく日々を生きている。(P.220)

自意識過剰というのはなかなか打つ手のないやっかいな病で、力を抜けといって簡単に抜けるものではなかった。(P.291)

2006-06-09 Fri セーラー服が悪いんだ

 生まれて初めて大人っぽいって言われました…(笑)。同じ寮の二年生の先輩に、大人っぽいから三年生かと思ってた、と言われたのですー。

 高校時代は実年齢よりちょっと幼く見られることが多かったのに…びっくりびっくり。お化粧とか全然してないし、大学生になったからってさほど外見が大人っぽく変化したとは思えないのだけれど。

 あ、高校生の時、中学生に間違われたこととかが何度かあったのは、制服を着ていたせいだったのかなー。全部セーラー服が悪いんだ、きっと(笑)。

2006-06-08 Thu

蝶々の纏足・風葬の教室(山田詠美)/新潮文庫

蝶々の纏足・風葬の教室 (新潮文庫)

蝶々の纏足・風葬の教室 (新潮文庫)

 濃密な作品世界にくらくらします。世界の色が染めかえられる感じ、なのです…

2006-06-07 Wed

 子ども文学研究会の新歓でした。

 「新歓のときに、1年生のあだ名決めるからね」と予告されていたのです〜。中学のとき、「ハチベエ」と呼ばれていたことを話したら、それがここでのあだ名に決定しちゃいました(笑)。

 …あ、中学のときなんで「ハチベエ」だったかというと…おでこが広いから「でこっぱち」っていうのと、「うっかり八兵衛」をかけあわせた結果、だったはず…

今日の読了本

 …うーわー…(絶句)。

2006-06-06 Tue

ふと考えたこと

| 14:08

 わたしが事故か何かで突然死したら、うちのサイトはどうなるんだろーなーとふと考えました。本館は有料サーバーだから、料金を振り込まずに放置していたらそのうち消えるのだろうけれど。ここはどうなるんだろー。

一夢庵風流記(隆慶一郎)/新潮文庫

一夢庵風流記 (新潮文庫)

一夢庵風流記 (新潮文庫)

 おもしろかったー。

 …えっと、ハラハラドキドキこの先どうなる、ってな感じのおもしろさとはちょっと違うのです。主人公の前田慶次郎は運も味方につけている最強の「いくさ人」だということが読んでいるうちにすぐわかるので、危機が訪れる場面でも、やすやすと切り抜けるだろうとなんとなく予想できちゃうのです。だからハラハラするような緊張感はないけれど、慶次郎の生き方のすがすがしさにつりこまれて、最後までおもしろく読めたのでした。

リズム(森絵都)/講談社

リズム

リズム

「さゆきちゃんも、大人になればわかるわ」

 おばちゃんも、子どもにもどればわかるのに。(P.101)

2006-06-05 Mon

兎の眼(灰谷健次郎)/角川文庫

兎の眼 (角川文庫)

兎の眼 (角川文庫)

 障害児、問題児、と呼ばれる子が学校にいること。この物語ではそれがすごくいい方向に働くけれど、実際はたぶん、そううまくはいかないんだと思います。それでも理想的すぎて鼻につくような感じがしないのは、目をそらしたくなるような部分も詳細に描かれているからかな。

 女子大って華やかだなあ(なんか、私服の女の子があふれてると、華やかだなあって思ってしまう)、と言ったら、友達に「ちほちゃんはいつもおとなしい格好だよね」と言われて、あ、おとなしいって形容される格好なのか、と不思議な気がしました。いや、どう見ても派手ではないだろうけれど…「おとなしく」と意識してるわけでもなかったので、なんとなく不思議で。

2006-06-04 Sun

のっぽのサラ(パトリシア・マクラクラン 訳:金原瑞人)/福武書店

「いつだってこいしいものはあるものよ」(中略)「どこに住んでてもね」(P.92)

温かなお皿(江國香織)/理論社

温かなお皿 (メルヘン共和国)

温かなお皿 (メルヘン共和国)

 シギさんが前々からおすすめしてた本。読んだよ〜。よかったよ〜。

 …江國さんの文章は、発作的に読みたくなる時がときどきあります。

2006-06-03 Sat

更新情報

 作家別の感想ページから、この日記に書いた関連記事に行きやすくなるように工夫してみました。まだ乙一さんと伊坂さんのページしか更新できていないけれど(汗)。ちょ、ちょっとずつやっていきます…

聖書

【神は言われた。「光あれ。」こうして、光があった。】

 『銃とチョコレート』に登場した聖書創世記の中の一文。思わず手持ちの聖書を開いて、どこにあるのか確認してしまいました(笑)。創世記1章3節の言葉なんですね…

 高校の時の宗教の授業で使っていたのは新約聖書だったけれど、大学のキリスト教学の授業で使っているのは旧約・旧約続編・新約が一緒になった聖書なのです。分厚いです。この授業のある水曜日がいちばん鞄が重たいです(笑)。手に取るたび京極夏彦さんの分冊されていない文庫本並みの重量だなあ、と思います。

 おととい、京極堂魍魎の匣までしか読んでないと話したら、ども研所属の同級生さんの一人が「続き貸すよ〜」と快く言ってくれたので、昨日その子から『狂骨の夢』を借りたのですが…重いのに持ってきてもらっちゃってごめんなさい、とちょっと申し訳ない気分になりました…。

2006-06-02 Fri 乙一作品が読めるしあわせ

銃とチョコレート(乙一)/講談社

銃とチョコレート (ミステリーランド)

銃とチョコレート (ミステリーランド)

 おもしろかったですー!

 些細なエピソードが後で効いてきたりで、最後まで飽きないおもしろさでした。あーここらへん乙一さんだあ…やっぱり乙一さんだ…とかって思うところもあって。

 …乙一作品が読めて幸せです…生きててよかったです…

2006-06-01 Thu

 昨日、友達に「いじりたくなるキャラだよね」と言われたことを文ちゃんにメールで報告したら「いじられキャラがついにバレたか…!いじってもらえ。笑」という反応でした…(笑)。

『樹上のゆりかご』ノベルス化、『これは王国のかぎ』新装版

 中公エンターテイメントニュース(http://www.chuko.co.jp/cnovels/cen/CEN0605.pdf)より。

 …なんていうか。なんていうか。『樹上のゆりかご』と『これは王国のかぎ』がライトノベルっぽいイラストになっちゃうことに自分でもびっくりするくらい落ち込んでます。

 決して今回のイラストが嫌いなわけじゃないんです。イラストだけ見たら可愛い、と思う。うん。

 ただ、わたしの中の『樹上のゆりかご』はああいうイラストをつけてほしくない物語なんです…

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