Hatena::ブログ(Diary)

しあわせは日々のなか

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2006-09-30 Sat

読了本

梨木香歩 『丹生都比売』 原生林

丹生都比売

丹生都比売

 次の大君の座を巡って、不穏な空気に包まれている近江朝廷。皇太弟の大海人皇子一行が吉野にやってきたところから、物語は始まります。主人公は、大海人皇子と鸛野讃良皇女の息子である草壁皇子。主に、この皇子の少年時代が描かれます。

 弓など持つだけで腕がかぶれてしまう体質の草壁皇子は、体が弱いだけでなく、異母兄弟たちが目を輝かせて聞くような、勇敢な戦いの話も、どうしても好きになれない性質でした。

……人はどうして戦うのだろう。私は普段でも人と人がおとしめあい、すさまじい顔をして憎みあうのを見ると本当に恐ろしく、悲しくなる。(P.57)

 でもおとうさまやおかあさまはそういう忠誠を存分に身に受けて、少しも怯む事なくますます光輝いて見える。大津にもそれができるのだ……(P.58)

 担うことを期待されている役割に、自分が適していないことを、草壁皇子は日々感じとっています。父や母、周囲の人々はこんな自分を情けなく、恥ずかしく思っているのだろうと悲しみます。

 吉野で出会った、言葉を発することができない少女・キサは、草壁皇子の心が沈んでいるのを感じとり、落ち着いた気持ちにさせてくれるところがありました。

 タイトルの「丹生都比売」とは、水銀の採れる土地である吉野の、水銀と清かな水の神様のこと。丹生都比売のご加護があると思うからこそ、人々は大海人皇子のもとで団結しているのです。しかし、大海人皇子は、自分たちが吉野に来てから、丹生都比売が顕現なされないことに不安を感じています。その一方で、草壁皇子は、母の孤独な胸の内を、夢に見るようになります。

 淡々とした語りの中から、登場人物たちの気持ちがじんわりと伝わってきます。

 草壁皇子は、怯む事なく立ち向かい、多くの人々を惹きつけるような輝きを放つ生き方は、どうしてもできない性質だったのですね。けれど、抗うことより受け入れることを選んだ(ように思える)彼の静かな生の輝きは、とっても心にしみました。

2006-09-29 Fri

日本児童文学原典講読C

 ひとりひとり自己紹介をしなくちゃいけなくて(前期と後期、別々の先生が担当する授業なので、先生と初めて顔を合わせる日だったのです)荻原規子さんや梨木香歩さんが好きです、と言ったら、荻原さんの作品の中でいちばん好きなのはどれですか、とか訊かれまして。全部好きなので迷ったのだけれど、結局「勾玉三部作」と答えました。それからちょこっと『風神秘抄』の話もしたり。

 授業が終わった後、先生の他の荻原作品への評価が気になったので、「『樹上のゆりかご』はどうですか」とか訊きに行ってしまいました。

日本児童文学原典講読A

 先生が、「石田衣良の『4TEEN』なんかはヤングアダルト寄りの作品だと思う」と授業中におっしゃったとき、思考が「じゃあ乙一さんの作品群もヤングアダルトって呼んでいいんだろうか」という、ちょっと前から心の中にあった事柄に飛んで。授業が終わった後、ちょっぴり訊きに行こうかどうしようか迷ったのですが、まりこちゃんに後押ししてもらって(笑)、「乙一さんもYA寄りでしょうか…」と訊きに行ってきました。「そうだと思いますよ」と答えていただいて、ちょこっとヤングアダルトについてのお話が聞けて嬉しかったです。

ポケットモンスターSPECIAL (1) (てんとう虫コミックススペシャル)

ポケットモンスターSPECIAL (1) (てんとう虫コミックススペシャル)

 さっそく3巻まで持ってきてくれて、借りて読みましたー。おもしろかった。

 いくつかのお話は、小学6年生の頃、雑誌「小学六年生」で読んだことがあるので、見覚えがあるのでした。懐かしい……(笑)。

2006-09-28 Thu

「嫌い」の理由

ハッピーバースデー

ハッピーバースデー

ハッピーバースデー―命かがやく瞬間 (ときめき文学館)

ハッピーバースデー―命かがやく瞬間 (ときめき文学館)

 「純愛小説ではもう泣けないあなたへ」という帯つきで、この本が書店にあるのを見るたび、ちょっと腹がたってしまうほどこの本が嫌いなのはどうしてだろう、と考えてみました。

 どうしてこんなに嫌いなのかというと、一生かけて折り合いをつけていかなくちゃいけない問題が、とっとと解決されてハッピー・エンドを迎えているように、わたしには思えるから……なのでしょうが。

 現実では、そんなにうまくいくことばかりじゃないからこそ、物語の中でそうなったとき、カタルシスが得られるのかもしれないけれど……それは、やっぱり、「上手」にやってくれた場合だろうなあ、と思うのです。『ハッピーバースデー』は、そこらへんがただただ都合よく安易に事が運んでしまったように見えたから、反発してしまうのでした。

 わたしは、物語の中の「親子関係」というキーワード(親の期待に添えない自分に失望する子ども、とか)にすごく反応してしまう人間らしくて……この本も、「『生まれてこなきゃよかったよな』とママと兄から言われて声をなくしたあすかの回復」という折り返しの内容紹介を読んで、すごく期待してしまっていたので……よけいに安易(だとわたしには思えてしまう)なところに反発しているのかもしれませんが。

 木曜日は、昼休みに子ども文学研究会のミーティングがある日。といっても、14、5人が部室に集まっていっしょにごはんを食べて、部長さんから連絡事項を伝えられた後は、それぞれの話題で盛り上がっている感じです。

 今日ポケモンが家に届く、という人がいて、それから小学生のときにやったとか、当時雑誌「小学六年生」の付録のポケモンスタンプを一所懸命集めてたという話になって。

その雑誌に掲載されてたポケモンのマンガも好きだったと言ったら、Nさんが「持ってこれるよ」と言ってくれたので、「貸してくださいっ!」と嬉々として頼んじゃいました(笑)。

 あと、京極さん新刊出たね、というのも話題になりました。

 Kちゃんに、貸してもらった辻村深月さんの『冷たい校舎の時は止まる』よかったよー、うちも好きだよーと、借りていた本をいっぺんに返したとき言いそびれたことを伝えましたー。

2006-09-27 Wed

2006-09-26 Tue

児童文化入門

 今日は、赤ずきんの話でした。北村薫さんの『空飛ぶ馬』をちょっと思い出しました。

 後期の授業内容予定のプリントが配られて、その中に「江國香織」という文字があったのでときめきました。楽しみです。

翻訳演習I

 「夏休み中に自分で絵本を選んでそれを訳して、後期の最初の授業でみんなに読み聞かせをする」という課題のあった授業です。

Duck & Goose

Duck & Goose

 わたしは一応、これを選んで訳しましたあ……読み聞かせ、というかたちで自分の訳文を読むのがむちゃくちゃ恥ずかしかったです。いっぱいつっかえたし。うう。

2006-09-25 Mon

まだ1巻しか読んでませんが

神戸在住(1) (アフタヌーンKC)

神戸在住(1) (アフタヌーンKC)

 日常が丁寧に描かれている感じがすごく好き。

2006-09-24 Sun

古橋秀之 『ある日、爆弾がおちてきて』 電撃文庫

ある日、爆弾がおちてきて (電撃文庫)

ある日、爆弾がおちてきて (電撃文庫)

 おもしろかったー!

 あとがきによると、“「フツーの男の子とフシギな女の子のボーイ・ミーツ・ガール」という大枠だけ決めて、あとは自由にやってみよう”という趣向で書かれたものだそうです。舞台や登場人物はまったく違う短編が7つ収録されています。

ある日、爆弾がおちてきて】ある夏の日、予備校生の長島の頭上に、昔好きだった女の子とうり二つの、自称「爆弾」がおっこちてきます。なんだかよくわからないままに、長島はその子(?)とデートをすることになったのですが。

【おおきくなあれ】くしゃみなどのちょっとしたショックで「退行」し、一時的に記憶をなくしてしまう「脳にくる風邪」が流行っている頃。小暮慎一は、その風邪にかかった幼なじみの高峰真琴を、家まで送り届けることになったのですが。

【恋する死者の夜】死者が蘇り、生前のある一日をひたすら繰り返すという現象が起こる時代。死んだはずのナギという女の子も、まもるの元を毎晩訪れるのです。

【トトカミじゃ】なりゆきで図書委員になった蒲田は、図書館に住む小さな女の子の姿をした神様に出会います。

【出席番号0番】肉体をもたない「憑依人格」、三年A組出席番号0番の日渡千晶は、クラスメイトの体を日替わりで借りています。……「メガネをかけた女の子はポイント高い」という方におすすめしたいお話。かもしれない。

【三時間目のまどか】高校生の林田は、三時間目の授業中にだけ、教室の窓の、自分が映っているはずの場所に、女の子があらわれることを発見します。やがて彼は、彼女と「窓通信」をすることになるのですが。

【むかし、爆弾がおちてきて】「ぼく」が住む街に、六十年前に投下された「時間潮汐爆弾」。爆心地には、時間がものすごく遅く流れる状態で固着してしまった女の子が取り残され、そこは現在、平和記念公園になっています。公園の管理人である祖父の影響もあって、「ぼく」は彼女に特別な思いを抱いています。



 どれも、語り手の男の子には好感がもてるし、登場するさまざまな女の子はみんなかわいいですっ(力説)。切なかったり、おかしかったり、救いがなかったり――どれも好きなので迷うけれど、いちばんを決めるなら、表題作です。

 『トトカミじゃ』の設定には特にときめきましたー。大きくて、古くて、学校のはなれの図書館。「放課後も遅くになると、西日が射し込む館内は、がらりとしてなんとも物寂しいありさまになる」とか、いいなー。遅くまで居座って本読んでたい(笑)。あと、わたしも図書館の神様になりたい!とも思ってしまいました。「新刊、奉納せよ」と命令したいっ(笑)。

 脇役のキャラも、いいなあって思います。『出席番号0番』の土屋君とか。

 東京に住んでてよかったなーと、東京が舞台の小説を読むと思うことがあります(最近だと『愛がなんだ』かな)。出てくる地名が、ちょっと身近なものに感じられて、なんとなく嬉しいので。

 熊本が舞台の小説って、わたしが知る限りなかなかないも……あ、あった。梶尾真治さんの『黄泉がえり』。映画の方が話題になった中学生の頃、図書室の先生に借りて読んだのでした

(映画の方は見てないです。原作とだいぶ違うとは聞きましたが)。

2006-09-23 Sat

読了本

  • アラン・ガーナー 神宮輝夫訳 『ふくろう模様の皿』 評論社

エミリー・ロッダ さくまゆみこ訳 『ローワンと魔法の地図』 あすなろ書房

 主人公のローワンは、同年代の子どもたちの平均より「劣っている」というふうに見られている男の子で、自分に自信が持てないようです。乙一さんの『しあわせは子猫のかたち』や『Calling you』などの主人公を思い出してしまいました。

リバテープ

http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/katei/news/20060920ddm013100156000c.html

 巡回先のあっちこっちで取り上げられてた、ばんそうこうの呼び名の記事。

 東京で「リバテープ」と言ったら、びっくりされたことがあります(笑)。「両面テープのことかと思った」と言われました。

f:id:sagara17:20060921215257j:image

 証拠写真ですー。あう、「救急絆創膏」って文字が見えにくいですが。熊本の実家にあったのを撮ってみました。

2006-09-22 Fri

 久しぶりの、寮のパソコン室からの更新ですー。

 ……電車の中でよろけたときに、踏みとどまれなくて転んでしまいました。恥ずかしい。

 あ、あと、帰寮する日間違えてました。帰省届には、寮に戻る日を「9月23日」と書いていたのですけれど。一日早く帰ってきちゃったよ……。寮母さん苦笑してた(ように見えた)よ……。恥ずかしい。

読了本とか再読本

2006-09-21 Thu

 明日、東京に戻ります。

2006-09-20 Wed

〜以外全部…

http://d.hatena.ne.jp/izumino/20060912/p1

 もしかしたら他の方がもうやってるかもしれないと恐れつつ、いくつかの既読の小説でやってみることにしました。

  • 夏と花火と私以外全部の死体
  • 暗いところ以外全部で待ち合わせ
  • きみ以外全部にしか聞こえない
  • これは王国以外全部のかぎ
  • 西以外全部の善き魔女
  • 陽気なギャング以外全部が地球を回す

 数日分の日記を書く、って久しぶりにやった気がする…。

 ここんとこ丹精こめて(というのはちょっと大げさかな)作ったい草の苗床が台風で一部壊れて、作り直すのを手伝ってて、そのせいで文ちゃんたちからせっかく誘ってもらったのに遊びに行けなかったりして、ちょっぴりへこみました。

2006-09-19 Tue

 キャベツの千切りをしてて、親指を怪我しました。

 …いや、そんなに大げさな怪我じゃなくて。ほんのちょっと(皮一枚?)切って血が滲んで、お風呂に入るとき地味に痛かった、という程度なのですが。包丁使ってて指を切る、ってなんかベタだなあ、とか思いました。

2006-09-18 Mon

 尾籠な話で恐縮ですが、台風直撃中の汲み取り式便所っていうのはすごーく、臭いです。

 ……うちの実家のトイレは、汲み取り式なのでして(そういえば、こないだ「ぼっとん便所」って表記をまなめはうすさんで見かけてちょっとびっくりした。うちの周りでは「すっとん便所」だったのだけれど。この呼び方って地域差があるのかなあ)。外で風がごうごうと吹いているさなかにトイレに入ってしゃがむと、下から風が吹き上がってきて悪臭を運んでくるんですよー。仕方がないので、入る前に大きく息を吸って、トイレ内では匂いを嗅がずにすむように息をとめてました。


 あ、ちなみに「尾籠な話で恐縮」って書き出しは、三浦しをんさんのエッセイ集『人生劇場』で使われていたのです。「三島由紀夫が『尾籠な話で恐縮だが』と日記に書いていた」という逸話をこのエッセイで知ったのでした。

 この書き出し、ちょっと使ってみたいなあと思っていたので、今回使えて満足です。

2006-09-17 Sun

『しをんのしおり』

しをんのしおり (新潮文庫)

しをんのしおり (新潮文庫)

「表現するというのはある意味、とてもむなしいことね。努力とか技術とか戦略とかだけではどうしようもないもの。たとえば演技で言えば、とても上手に演じる技術があったとしても、持って生まれた何かがないがために、どうしても主役を張れない人もいるわけでしょう?」

「たしかに、自力ではどうしようもないんだから、残酷なものだよね」(中略)「だけど、そういう『上手下手』とかいう明確な判断基準じゃない、もっとモヤモヤした何かに人が惹かれるからこそ、好みの多様性が生まれるとも言えるんじゃないかな」(P.26-27)

 今朝、ぼけーっと仮面ライダーカブトを見ていたのですが。登場したある女の子が使った技が…曲絃師(@西尾維新戯言シリーズ」)っぽくてびっくりでした。

2006-09-16 Sat

 映画「暗いところで待ち合わせ」の公式ページがリニューアルされていたことを今日発見。いそいそと予告編を見てきましたー。

 熊本でも上映されるみたいだよー(私信?)

身勝手な願い

 もし稲が倒れちゃったら、そのままじゃ機械で刈れないから、人の手で起こさなきゃいけなくなるんです。

f:id:sagara17:20050918174430j:image

 ↑い草の苗床が、風でふっとんじゃったら、作り直さなきゃいけなくなるんです。

 台風さん弱まってくださいー…!

イロハ

イロハ

 「カスガイ」と「ヨスガ」の歌詞が特に好き。

2006-09-15 Fri

農家的心配

 台風のばーかー。稲刈り前なのにまっすぐこっちに向かって来るなーっ!*1

*1:うちは稲とい草を作っている農家なので

2006-09-14 Thu

逆自意識過剰

愛がなんだ (角川文庫)

愛がなんだ (角川文庫)

 主人公山田テル子と、彼女の好きな人・マモちゃんとのやりとりから抜粋。

「おれさあ、山田さんのそういうとこ、ちょっと苦手」(中略)「そういう、五週くらい先回りしてへんに気、つかうとこっていうか。逆自意識過剰っていうか」(P.111)

「じゃ、またな」

 マモちゃんは噛んだガムを道ばたに捨てるようにそう言って、改札口へと走っていく。私も向かう先は、改札口なのだが、私といっしょじゃいやなのだろうとその場でマモちゃんのうしろ姿を見送り、これもまた五週先回りの逆自意識かとはたと思い、ならばいっしょに帰ろうとマモちゃんを追いかけようとし、しかしそういうあれこれを考える自分にほとほと嫌気がさして、結局そこから動けずにいた。(P.112)

 あーうー、なんだかすっごくよくわかってしまう。こんなことしたら嫌われるんじゃないかとあれこれ考えた末結局動けないっていう。

 もしかしてわたしも、友達とか、周囲の人にそういうところが苦手だと思われてたりしてと心配になり、いやいやこういう心配をすること自体が「五週先回りの逆自意識」なんじゃないか、と……ぐるぐる考えてしまいました。はあ。


 好きな人以外はすべて「どうでもいい」に分類してしまうテル子に、感情移入はできないのだけれど。自分が住んでいない町のよそよそしさだとか、相手に期待しすぎないように必死で悲観的仮定を思い浮かべる思考回路だとか……そういう、誰もが経験したことのありそうな気持ちが、簡潔に文章化されていて、すごく共感できるところもあるのでした。

2006-09-13 Wed

映画「バッテリー」制作報告会見

http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/geinou/200609/graph/11/

 昨日の朝テレビのニュースで見ましたー。巧がけっこう、わたしにとってはイメージ通りでびっくりでしたっ。

 「ハンカチ王子にちなんで全員が青いハンカチを持って登場」のところで、そういうの巧がいっとう嫌いそうな風潮だけどな……とかちらっと思いました(笑)。

2006-09-12 Tue

 涼しい、を通り越して肌寒い、と感じるくらいの日でした(風がもろに当たるところで農作業をしていたせいもあるけれど)。秋なんだなあ…。


 本を読んでいるわたしを見て、母が、「あんたは東京でも、そういうふうに変わらん生活しとるとだろねー。立ち読みしとる姿が目に浮かぶよ」と言いました。うん。むしろ東京にいるときのほうが、図書館が近かったり本屋さんの数が多かったりするせいで、読書中心生活に拍車がかかってるよ……(笑)。

2006-09-11 Mon

ハチミツとクローバー最終巻

ハチミツとクローバー (10) (クイーンズコミックス―コーラス)

ハチミツとクローバー (10) (クイーンズコミックス―コーラス)

 ふわあ…なんだろう…この終わり方、すごおく、好きです。このマンガに出会えてよかったと、心から思います。だめだあ…もう胸いっぱい。

2006-09-10 Sun

 中学の同級生さんと会ってきましたー。「変わってなくてよかったー。東京行って派手になって帰ってきたらどぎゃんしょうかと思った」と言われました。その心配は無用だよ…(笑)。

 あと、「なんか雰囲気がお嬢様だ…」と言われました。なんででしょう。お嬢様とは程遠い人間だと思うのですが。

 友達が運転する車に乗ったのって初めてですー。久しぶりにプリクラ撮りました。

荻原規子さんのエッセイ集

 アンダンテ日記:http://andante-d.way-nifty.com/blog/2006/09/post_008c.html

ウェブエッセイ「もうひとつの空の飛び方」に、

あと2,3の原稿を加えて、

理論社から『ファンタジーのDNA』というタイトルの単行本が出ます。

 月に一度更新されていた「もうひとつの空の飛び方」は、家にネット環境が整って以来欠かさず読んでいました。刊行は10月下旬から11月上旬あたりになるそうです。楽しみ。

浅田次郎 『壬生義士伝』 文藝春秋

壬生義士伝〈上〉

壬生義士伝〈上〉

壬生義士伝〈下〉

壬生義士伝〈下〉

 浅田次郎さんの作品は、『蒼穹の昴』『珍妃の井戸』とこの『壬生義士伝』しか読んでいないけれど、どれも、とってもお互いを大切にし合っている、仲のいい夫婦が登場するという印象があります。

 幕末の混乱の中、形振り構わず、愛する家族を生かす道を探った吉村貴一郎。死の直前の彼自身が胸の内を語るパートと、明治・大正の世で、彼の関係者たちが自分にとっての「吉村貴一郎」のことを語るパートが交互に書かれています。

 吉村貴一郎の幼少時代、脱藩に至る経緯、新撰組での日々など、その生涯がさまざまな視点から丁寧に描かれていて、惹きこまれます。

2006-09-09 Sat

はーちーくーろー

 こちらの本屋さんにはまだハチクロ最終巻が並んでいないので、入手してないんですね……ネタバレが怖くて迂闊にサイト巡りができません(アンテナに登録してるサイトさん、ハチクロ読んでる方多いんだもん…)。はあうう。

2006-09-08 Fri

納得いかないです

これは王国のかぎ (C・NOVELSファンタジア)

これは王国のかぎ (C・NOVELSファンタジア)

 『これは王国のかぎ』ノベルス版が、新装版になってしまったのが納得いきません……。

 これは、元々、佐竹美保さんのイラストだったんですね。

f:id:sagara17:20060901165602j:image

 わたしはこっちの方が好きだった……。

 『かぎ』で中学生だったひろみの高校時代の物語、『樹上のゆりかご』がノベルス化されたのに合わせて、『樹上』のイラストを担当した香坂ゆうさんが手がけた『かぎ』の新装版が出た…ということのようなのですが。

  香坂ゆうさんのイラストは、「主人公が目を引く容姿でない普通の女の子であるからこその物語」である『樹上』には合わない、と納得いかない思いを抱き続けていたので、それに『かぎ』のイラストまで合わせられたとなると……今、「きらいな出版社はどこですか」と訊かれたら「中央公論新社」と答えてしまいそうです。うむ。

 『これは王国のかぎ』単体で見れば、ひろみの髪がイメージ通り短いせいか、『樹上のゆりかご』ほどの違和感はないのですが。


 むしろ『樹上』のイラストを佐竹美保さんで新装版にして欲しい。人物の顔とか見えない遠い後姿のイラストとかだったらなおいい。とか無茶なことを考えてしまいました。


 文章とイラストがあいまって、魅力が増す物語だって存在するけれど……。荻原さんの場合は、読者それぞれに映像を思い起こさせる力が強い文章だから、人物の顔などがはっきりしているイラストはかえって邪魔な気がしてしまうんですね。


 その意味で、わたしは、「勾玉三部作ハードカバー装丁がいちばん好きだったなあ…。


 ……ここで長々と書いたことすべては、「勾玉三部作ハードカバーが初めて読んだ荻原作品で、そこからファンになったが故の妄言なんじゃないかと思いつつ、アップしちゃいます。

 農作業をしているときに、とんびの鳴き声が聞こえてきました。

2006-09-07 Thu

 と、匿名さんがはてなポイントを送ってくださったようです……嬉しいです。ありがとうございます。


 このあいだ、本を読んでいたら、弟が「お前、目の動きが速え」と言い出しました。文字を追うときの目の動きがすばやいんだそうです。

 ……速読というほどではないけれど、ちょこっとは平均より速いんだろうか。それにしても、わたしがやることなすことの中で、「速い」と評されるのは読むことぐらいだろうなあ……。

2006-09-06 Wed

2006-09-05 Tue

 家業のお手伝いをしています。い草の苗床つくり。

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 実家にいる間は毎日手伝うことになりそうです。

id:yamada5さん経由で知りました

 理論社ミステリーYA!:http://www.rironsha.co.jp/Mystery_YA/index.html

 理論社による新しいミステリーレーベルが誕生するそうです。わあ。作家陣が豪華です。合言葉は「起爆剤としてのミステリー」だそうです。

 理論社のYA作品には、『樹上のゆりかご』に『孤笛のかなた』に『カラフル』と大好きな作品が多いこともあって、期待が高まりますー。

2006-09-04 Mon

 高校時代のこの日記でおなじみ(?)の、キャシャリンさん・京ちゃん・シギさんと遊んできましたー。わたし以外みんな眼鏡かけてた…

 京ちゃんに「ちほが彼氏連れて帰ってきたら、元3年1組のみんなで反対する。そんじょそこらの人じゃ、ちほの相手はつとまらん」と言われました。どーゆー意味ですかー(笑)。まあ、相手の気配すらないのですが。うん。

 シギさんとハチクロ映画の話もできて、楽しかったですー。

2006-09-03 Sun

更新されているだけで嬉しくなる場所

 お気に入りにしている、定期的に巡回するサイトの中に、「更新されているだけで嬉しくなるサイト」があります。

 更新の内容は関係なく、更新されているというだけで嬉しい……と言っちゃうと、語弊があるかも……。もちろん、そのサイトの文章なりなんなり、コンテンツに惹かれるものがあるから、そこがお気に入りの場所になる、のですが。それから何度も行っているうちに、なんか、そのサイトがサイトとしてその場所にあるだけで嬉しくなるというか。管理人さんの生存が確認できるだけでほっとするというか。


 き、気持ち悪いですか、ごめんなさい;;

2006-09-02 Sat

共感レベル

 本を読んでいて、「わかるなあ」と共感することはいっぱいあるけれど、森絵都さんの『つきのふね』と『永遠の出口』で抱いたそれは段違いでした。

 『つきのふね』の主人公さくらにも、『永遠の出口』の主人公紀子にも、感情移入はしていなかったのです。自分を重ねてはいなかった。でも、『つきのふね』で描き出された“植物になりたい”“未来なんかこなきゃいいのに”とか、『永遠の出口』の“すべてを見届け大事に記憶して生きていきたいのに”という心情は、「わかるなあ」どころの騒ぎじゃなかったのでした。わたしがどうがんばっても言葉にできなかった気持ちが、的確に文章化されて活字として目の前にあった、という…。共感レベルが高すぎて胸が苦しくなってしまいました。

 あ、乙一さんの『暗いところで待ち合わせ』とか『しあわせは子猫のかたち』も、「わかるなあどころの騒ぎじゃない」気持ちを味わったけれど…この場合、描き出された心情だけに共感したんじゃなくて、主人公に思いっきり感情移入してしまって、他人事とは思えなくて身につまされて胸が苦しくなったので、森絵都作品に感じたそれとはまたちょっと違うんだな…。

伊藤たかみ 『ぎぶそん』 ポプラ社

ぎぶそん (teens’best selections)

ぎぶそん (teens’best selections)

 中学生のバンドの話。設定が明らかに昭和の終わり(作中で明記されている)なのに、イラストが今時っぽいのがちょっとだけ違和感あるなあ…とか思いました。

 リリイとガクの距離間(距離感かな)のもどかしさがよかったです(ネタバレもどかしいまま終わったらもっとよかったのに、と思ってしまった)。

このこまりかたは、「わたし太ってるから」と女子にいわれたときに似ている。そんなの気にすることないのにって答えたら、太ってるって認めたみたいになる。太ってないよって答えたら、なんだか太ってるのが悪いことみたいに聞こえる。(P.57)

2006-09-01 Fri

再確認

 『重力ピエロ』を読み直し、やっぱり伊坂幸太郎さんの作品の中ではこれがいちばん好きだーと再確認しました。会話のひとつひとつが好き。他作品とのリンクしている箇所を読むたび、いちいち嬉しくなってしまうのでした。

 冒頭の一文が印象的で、覚えている小説はいくつかあるけれど、『重力ピエロ』の出だしはひときわ鮮やかに記憶に残ってるなあ、と思います。

重力ピエロ (新潮文庫)

重力ピエロ (新潮文庫)

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