恋愛なんて異世界のできごとだよ

 フィクションの中の恋愛を、「いつかは自分もこういう気持ちを経験するのだろう」という目で眺めることができたのは小学生までだった気がする。中学生……の時もちょっとはあったかな、(何度か書いたけれど)「クラスの中に一人は好きな人がいなきゃいけない」雰囲気にのまれてて、わたしも好きな人がいることになってたし。
 でも、その一方で、中学生になる頃には、「自分にそういうことが訪れることはない」と思うようになってた。自分の容姿とか性格とか全部ひっくるめて大嫌いで、「こんな自分を好きになる人は絶対にいない」「自分なんかが恋愛を経験できると思っちゃいけない」と。
 女子高に進むと、「恋愛」はもう友達から聞く話の中かフィクションの中にしか存在しないものになった。そもそも高校3年間は、先生と家族以外の異性とほとんど口をきいていないのだけれど、それが寂しいことだとも思わずにのほほんとしてた。
 大学生の今も、「自分なんかが恋愛を経験できると思っちゃいけない」気持ちは未だにあるし、普段異性と口をほとんどきかない生活なのを寂しいとは思わない。けれど、同年代の人(特に同性)のブログの中で、日常生活の中に恋愛があることが示される箇所があるとなんとも言えない気持ちになる。どうやったらそんな風に他人と近しくなれるのか見当もつかなくて、途方にくれてしまうような。
 恋愛関連のものごとに関して、なんとなく「怖い」気持ちがあるのだけれど、これは何か「怖い」できごとを経験したから「怖い」んじゃなくて、未知のものだから「怖い」んだろうなあ、と考えた。

精霊の守り人 第九話

  • 「よきにはからえ」という言葉の響きにときめいた
  • ヤクーが原住民で……ってあたりの説明は一切ないけれど、原作知らない人に伝わっているのか……?
  • チャグムの物知り博士っぷりが微笑ましい
  • タンダとシュガが先に出会うとは……!
  • 毎回、空が綺麗で見とれてしまう