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地の人・宗教対話センター原発震災緊急対策ブログ

2011-05-06

藤田先生講演会の挨拶

4月11日に龍谷大学アバンティ響都ホールで行われた藤田先生講
演会の挨拶文を掲載します。
 あいさつ



水が 放射能に汚染されてしまいました。

  空気が 放射能に汚染されてしまいました。

   土が 放射能に汚染されてしまいました。

 この水道は飲めるのかしら。マスクしなくて大丈夫?この野菜食
べてもいいの。



放射能は無色透明クリアで見えないけれど、

 私たちのこころには、灰色の暗雲がどんどんひろがっています。

   不安でたまりません。 

 いっぽうで、未曾有の地震津波で、おびただしい方が亡くなら
れ、行方不明で荼毘に付すこともできない方がもっとたくさん。 
東北に早く被災者のお手伝いに駆けつけたいのに。

 それなのに、この暗雲は、晴れるどころか、ますますふくらん
で、私たちは立ちすくみ、おろおろして、ここに集まって参りました。



 テレビのニュースは、原発水素爆発の映像を流しません。9.
11のビルの崩壊はいやというほど同じ映像がたれながされたのに。

 テレビ、新聞で(13日)「炉心溶融」の文字が第一面に踊って
も、枝野さんは「外部に漏れていません、冷静に」と。(15日)
建屋が吹き飛び、自衛隊が出動し、2号機が空焚きになっても「事
故レベルは4」(やっと18日に5)。保安院は「格納容器も圧力
容器も健全」と。「電源復旧すれば自力冷却可能」と。



 聞いたことがあるような大本営発表。「戦局は好転している。勝
利するだろう」。

 やっぱりそれは大嘘。まだ再爆発や再臨界の危険性は去っていません。

 それを食い止めるために今、必死に働いている労働者。その方た
ちの食事が乾パンや非常食たった二食。通路に雑魚寝。防護服を着
て作業に入ればトイレもできず、水ものめない、アラームなんか聞
こえないで過酷な放射線を浴びます。今、初めてやっているのでは
ない、こういう人たちの被曝の犠牲によって、原発はいままで動い
てきたのです。



 高濃度放射能が飛散しても「直ちに健康に影響はない」と。

 ほうれん草から核物質が検出されても、 東京の水道水から、ミ
ルクから、土から核物質が検出されても、「直ちに健康に影響はな
い」と。プルトニウム検出にさえ「人体に影響はない」と。

  かつて軍部の無謀、無策で、南方で戦わずして餓死した兵士が
6、7割

 チェルノブイリで強制避難区域になったところが55万ベクレ
ル、それに対して飯館村は326万ベクレルで、しかも避難勧告
えない。



 さかなたちはどうなるのでしょう。森や草木はどうなるのでしょ
う。動物たちは虫たちは。幼子やこれから生まれてくる子どもたち
はどうなるのでしょう。



 どうしてこうなってしまったのかしら。

 便利で楽な暮らしがほしい。何億もの交付金がほしい。「原発
必要よ、電気がなければ生きれないでしょう、石油が枯渇するのだ
から」。「原発反対の人たちって過激派じない?」この核汚染のさ
なか、ひとりの立地県の原発反対知事も選ばれない。

 そんなわたしたちの常識が、欲望が、原発の燃料になって札束と
共に原子炉にくべられて続けてきたのではないかしら。今その灰
が、私たちの上にふりそそいでいます。

 それはわたしたちの心が生み出したもの。



 でも、わたしたちの上だけではない、

    日本の海そらを、

    世界の海そらを汚しつづけています。ほとんど未来永劫。



 私たちはどうすればいいのでしょうか。

 これから藤田先生にお話をお伺いしたいと思います。





               2011年4月11日  松岡由香子

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