智の木協会活動報告

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第17回智の木イーヴニングトークのご報告

 信州大学名誉教授 廣田満氏に「信州―きのこの森を語る」と題してご講演いただきました。

 信州の森はきのこの宝庫。廣田氏は、学生の皆さんと多種多様のきのこを採取し、その中に含まれる化学物質を抽出、私達の健康保持に役立つ生理活性物質を見出す研究を行ってこられました。

 ケロウジ(イボタケ科コウタケ属)は、マツタケ同様の菌糸菌で、マツタケの「シロ」を排除して縮小させ、自分の「シロ」を形成し、どんどん増えるそうです。このケロウジから、炎症抑制物質を単離され、それが抗がん活性を示すことを発見されました。

 
 きのこは美味しく食するだけでなく、医療の分野でも有用であることを教えていただきました。
 また、毒きのこについて、森のきのこを食する際には、素人判断は禁物とのお話をされました。