30数年の月日は流れ。  旅暦展だより その7

上のまあるい写真は、30数年前、私が七五三の時に祖母と撮ったもの。おすわさんの、今はなき「呑港茶屋」が後ろに写っています。下の四角いのは、去年、息子が諏訪町の龍踊の「ガネカミ唐人」で出させてもらった時に、7日の朝の奉納踊り、踊り馬場に入る直前に撮ったもの。左手で息子の手を握りしめ(私の方が緊張していた)、右手でシャッターを押しました。
この2枚を並べると、長崎という町で長い年月を生きてしまってるんだなぁ、と思います。七五三の赤い着物は、そのまた20年ほど前、母の七五三の時に作ったもの。母、私、妹、母の弟の長女、次女、と、5人の女の子が着て、今も祖母の家のタンスの中で「次」を待っているところですが、私も妹も、(この点では)残念ながら、男の子を生みました。個人的な写真ではありますが、長崎に限らず、人は生きている以上は、だいたいどこかの町だか村に暮らしていて、その月日は細く長くつながっているし、「今日明日!」という長さではない時間の中に生きていることを感じられるのは、ありがたいことだな、と思って貼りました。たくさん写真やイラストが貼ってある白い壁の、左下の隅っこにあります。