chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

地域通貨とブロック経済

 
ネタ元:
とっても理不尽な「お金」の行く末 --- まっしろなブログ
http://tom-w.hatenablog.com/entry/2013/06/15/081427
 

「お金の囲い込み」に近い概念で、その地域でしか使えない地域通貨を流通させることで、お金が自分たちの地域の外に出るのを食い止めることを意味しています。

 
すごく、ごもっともな話だと思う。今、日本人の平均給与が下落して行っているけども、そのメカニズムとして、
 
・国内のサービス業は、ほとんど国内の人からしか収益を上げられない
 ↓
・一方、多くの人は、途上国産の安い農産物や工業製品を買う
 ↓
・国内の1次産業、2次産業が相対的に縮小
 ↓
・国内の1次産業、2次産業(=3次産業の客)が縮小する事で、結果的には3次産業も縮小
 ↓
・つまり国内を俯瞰すると、全部縮小してしまっているではないか・・・
 
なんていうことになる可能性はありえるぞと。あぁ、「安物買いの銭失い」って、こういう意味もあるのか。いや、国内で流通しているお金の総量は変わらないだろうって? お金の存在自体が変わらなくても、世の中を流通しないお金が増えれば、それは社会的にはお金が減ったのと同じ事なんだよ! 例えば、安い物を買って、浮いたお金をローンの返済に充てると、これは確実に世の中を流通するお金が減ることに繋がる。
 
しかし、一般的な経済学では、そのデメリットよりも、安い物を輸入する事によって得られるメリットの方がずっと大きい、という事になっている。現実に、その理論にしたがった経済運営をすることで、先進国は経済発展を遂げてきた。
 
それでも、モノのように簡単に輸出入できない3次産業に従事する人の数が一番多くなった現在、本当にその経済理論は通用するの?という疑問は、あるよなぁ。
 
では、地域通貨のような手法を採る方がBetterなのかというと、歴史を振り返れば、戦前の「ブロック経済」なんていうのは、まさにそういう発想の延長線上にあった政策だった訳で、しかしそれが、最終的には世界大戦の原因の1つになってしまった。 地域通貨の推進は、実は第3次世界大戦につながる最初の一歩だった・・・なんていう汚名を被る事の無いようにしてもらわなくちゃならない。
 
ブロック経済 --- wikipedia
 
ブロック経済も良くないが、何もかも全てを自由化するのが良いのかというと、それはそれで政治的なリスクを負う。結局、要はバランスだろ、みたいな、毒にも薬にもならない結論に至る訳だが、そのベストなバランスを論理的に求める手法が確立しているのかというと、けしてそうではないだろう。そこには大きな経済的ムダがある。
 
まだまだだな、人類。
 
 
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3次産業の輸出入がなかなか進展しない事がボトルネックになっているのだとすれば、そこで1次・2次産業の貿易に足かせをしてバランスを取るのではなく、3次産業の国際化を促進することこそが正攻法なのではないかという事になる。 具体例でいえばamazonか。