ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

涼宮ハルヒの消失 (2010)

 クリスマスイブにはSOS団クリスマスパーティーを開こうという涼宮ハルヒの思いつきに、またかとうんざりするキョン。しかし、その翌日学校に行くとみんなの印象ががらっと変わり、なによりハルヒの姿がなくなっていた。そして、本来ハルヒがいるべきキョンの後ろの席には、かつて長門有希によって存在を消されたはずの朝倉涼子が姿を現すのだった。誰もハルヒのことを知らず、SOS団員であったはずの朝比奈みくる鶴屋さんキョンのことを知らないという。最後の頼みとして部室へ向かったキョンはそこで変わらず本を読む有希を見つけるが、なぜか有希はなくしたはずのメガネをかけており、キョンのことも5組の生徒であるということしか知らなかった。何か世界がおかしいことはわかるが、どうすればそこから抜けられるのかがわからず悩むキョン。そんなとき、かつて有希が渡してくれた本「ハイペリオン」を部室で見つけたキョンは、そこに有希からのメッセージを見つける。それは「プログラム起動条件・鍵をそろえよ。最終期限・二日後」というものだった。
 きっと第2期でやるに違いないと誰もが信じていて、あのエンドレスエイトに泣かされた、そんな「涼宮ハルヒの消失」。正直いろいろとあってどうなんだろうと思っていたけれど、もう京アニに足を向けて寝られないかもしれないってレベルで作ってくれました。上映時間2時間40分の間、水に手をつけることもなくじっとスクリーンを見つめるしかなかった。
 個人的には好きなキャラクターはハルヒなので、久々にハルヒのロング、およびポニーテールが見られて非常に満足だったし、消失ハルヒもいつもと変わらないテンションだったので「そうそう、ハルヒはこうでなくちゃ」って気分が良かったけれど、それを差し引いても消失有希は可愛い。文芸部のことを差し引いてもキョンのこと好きなんじゃないか、アレは。すべてエラー(と片付けられている感情)の発露で改変した姿だったわけで、あらあら長門さんって感じ。でも、そんな有希のことを可愛いと思いつつも、キョンが一番会いたいと願ったのはハルヒだったという、ね。
 エンドレスエイトが放送されているころ、たぶんもう消失の制作にかかっていたはずで、プロデューサーからすれば「やいやい言ってるけれど、消失を見てもらえばわかる」って気持ちだったんだろうか。まぁ、それをひっくり返しておつりが来るぐらいの出来だったので、もう何も言うまい。消失、ごちそうさまでした。