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千歳飴日記

September-08-2012

読書感想文「恋文の技術」

久々の読書感想文シリーズ。

たまに自分の読書履歴をまとめておかないとねー。


というわけで今日紹介するのは森見登美彦「恋文の技術」ポプラ文庫)。

([も]3-1)恋文の技術 (ポプラ文庫)

([も]3-1)恋文の技術 (ポプラ文庫)


一人の男の友情あり、恋愛あり、おっぱいあり(重要)の書簡小説。

森見先生の小説は結構紹介している気がしますが、まだそんなにたくさんの作品を読破したわけではないので、あまりマニアックな話とかできませんよ!

というわけで興味のある方は下の「続きを読む」からどうぞ。





辺境の実験所に移動になった、一人の大学生のお話。

そんな彼が京都の研究室の友人や先輩、家庭教師をしていた小学生や妹とした文通の体裁をとった、書簡小説です。


この小説の魅力は、第一に主人公の文通相手たちの奇天烈なこと奇天烈なこと。

恋の外堀を埋めることだけに躍起になるおっぱい星人、ひたすら後輩である主人公をからかう研究室の先輩、そして最近ヒットしたヘナチョコ作家森見登美彦(!?)etcetc……。

個性的な変人奇人どもが物語を彩ります。


……完全に放棄した説明をすると「典型的な森見キャラだよ!」ってなるのかな。


主人公も人に恋愛とか恋文のアドバイスをするくせに、自分の恋愛となるとてんでダメなダメ野郎です。

なんかそのあたり、世の男性諸君には共感できる部分があるのではないでしょうか!

私自身が共感したかどうか?

私のことはどうでもいいから。


人物ごとに章分けがされているのですが、それぞれの章がクロスする部分もあってなかなかニヤニヤできます。

「前章のあの出来事の裏はこうなっていたのか!」とか、主人公が起こしてしまった事件を別々の視点から描く部分とか、ただの「文通」にならない小説らしさもあります。


文通を通した登場人物たちの恋の行方、そして主人公の恋の行方に夢中になれる作品です。

秋の夜長にいかがでしょう。