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2006年07月31日(月)

[]水曜の朝、午前三時 水曜の朝、午前三時を含むブックマーク

作者:蓮見圭一|新潮文庫

脳腫瘍のため、45歳でなくなった直美は娘に4巻のテープを残していた。

病床で、遺書代わりに残したテープの内容が物語の主題となっている。

早くから許婚を決められた直美は、反発するかのように大阪に行くことにした。

大阪では万博が開催されており、パビリオンコンパニオンとして働く直美。

充実した日々を送りながら、やがて京都大学出身の臼井礼と恋仲になる。

酒を飲み、海でいちゃいちゃして、仕事がおろそかになることがあっても日々充実していた。

万博の閉幕に近づくに連れ、将来を意識した直美は東京の両親に臼井を紹介する。

だが、コンパニオン仲間に臼井朝鮮人であることを知らされ、暗転。

全ては終わり、直美と友人になった臼井の妹は自殺してしまう。

抜け殻のようになり、東京に戻った直美は新聞記者結婚する。

今は韓流ブームで親しみがあるのかどうかは知らんが、

あの時代に朝鮮人結婚するのは普通日本人なら、まず無理だっただろうな。

罪悪感は消えることはなく、子供が成長した後は、妹の命日に京都臼井と会うことになる。

病床につき、現在の寂しさと、過去の煌びやかな追憶コントラストが印象的。

人生宝探し」という言葉は良い。あちこちで探す。これと思った場所を深く掘る。

色んな選択肢を気づかせてくれる。。

オビには「涙が止まらない」とか書かれていたが、それは大げさだな。

でも、面白く、一気に読めた。

水曜の朝、午前三時 (新潮文庫)

水曜の朝、午前三時 (新潮文庫)

2006年07月30日(日)

[]夏空 夏空を含むブックマーク

梅雨は明けた。東京は湿気も無く、綺麗な暑さだった。

日陰に入ると涼しさを感じるくらいで、こんな夏ならいいなという日だった。

ここのところ馬券も好調で、小倉記念を的中させて、10万円ほど浮いた。

この春からの馬券の調子だと、これで喰えるかなと思う。

でも、今日のような気持ちのいい日がずっと続くわけではない。

これから蒸し暑くて、嫌な暑さに突入するだろう。

馬券の調子もどこかで落ちるだろう。

できれば晴れの日ばかりが続けばいいのだけど。

[]こどもの一生 こどもの一生を含むブックマーク

作者:中島らも集英社文庫

瀬戸内海の島にある病院に集まった5人の男女は、睡眠治療で10歳の子供に戻る。

病院には院長と看護婦の二人だけで、島には他の人はいない。

10歳のころに戻った男女だが、社会的地位にあることは意識の下に残っていた。

そのうちに社長のみっちゃんは横暴さを発揮し始め、他の四人は策を講じる。

架空の人物を作り出し、みっちゃんを仲間はずれにしようとするが、

その架空の人物が嵐の夜に、現実に現れ、病院内で虐殺を始める。

オビに超B級ホラーとあり、その通りだと思う。

この人の作品は生き様がそのまま投影されていて、糞みたいな作品も多い。

何となく手に取った、「ガダラの豚」は奇跡的な傑作だった。

これを読んだから、彼の作品は目を通すようにしている。

ガダラの豚」を読んでいない人には面白く思えるかもしれない。

こどもの一生 (集英社文庫)

こどもの一生 (集英社文庫)

2006年07月29日(土)

[]無料プール 無料のプールを含むブックマーク

今シーズン初めて、港区の芝プールに行ったが、改装中だった。

小さな張り紙があったので、見ると三田で代替営業しているらしい。

場所は廃校となった三田中学校。大体の場所を頭に入れ、歩いて行くことにした。

初めての場所でも道に迷うことは無いし、方向感覚には自信があった。

30分後、慶応大学の近くで途方に暮れてしまった。ここはどこだろう?

方向は間違いないはずだ。工事中の道を迂回しているうちに迷ってしまった。

コンビニを見つけ、地図で場所を確認した。すぐ近くだった。

廃校となった中学校で、プールだけ営業していた。人は少なかった。

入り口で料金を訊ねると、無料だった。

都内で無料で泳げるプールなんてあまり無いだろう。

人が少なく、寂れた雰囲気も都内とは思えない。いい感じだ。

だが、実際に入ってみると、施設は老朽化していて、汚らしかった。

たぶん今シーズン限りの営業だろうけど、自分はもう行くことはない。

2006年07月28日(金)

[]死日記 死日記を含むブックマーク

作者:桂望実小学館文庫

中3になった田口潤は、日記をつけ始める。

この小説はその日記記述が主体になっている。

父親は交通事故で亡くなり、母は愛人を自宅に呼び込む。

愛人はすぐに母に暴力を振るうようになるが、潤には何もできない。

潤の生活は省みられなくなり、新聞配達を始める。

家を離れると、親友や担任の先生、配達所の主人などが潤を支える。

彼らの気持ちを感謝しつつ、母親の身を案じる記述が続く。

潤は中学卒業後、パン工場で住み込みで働きながら、定時制高校に行くことを決める。

だが、潤の周りでは不審な出来事が起き、卒業式直後に潤は殺されてしまう。

母を信じつつも、次第に疑いを隠せない日記の内容は一気に読ませる。

あまりにも悲惨な小説で、繕おうとする母の供述には怒りを覚える。

くだらない小説以外に、読み終えて腹が立つのは珍しい。

ベストセラーの「県庁の星」も読もうと思う。

死日記 (小学館文庫)

死日記 (小学館文庫)

藍色藍色 2009/06/10 03:02 トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。

2006年07月27日(木)

[]水霊(ミズチ) 水霊(ミズチ)を含むブックマーク

作者:田中啓文角川ホラー文庫

民俗学教授の杜川は、宮崎でかつて新興宗教を主催していた家を訪れる。

娘の由美が引き起こすポルターガイストの真偽を見るためだった。

娘は折檻を受けているようだったが、杜川の前でポルターガイスト現象を起こす。

取材に非協力的だった母親はそのときの怪我で入院してしまう。

杜川はオカルト雑誌編集者戸隠とともに、由美の家族の出身地を調査する。

そこは廃村で、アンバランスな様式の神社遺跡、大量の人骨があった。

その近くにある泉を、村おこしのために名水として売り出そうとしている村長に出会う。

だが、村役場の人が異常な食欲を示した後に、痩せ衰えて死亡する事件が発生する。

杜川と戸隠神社にまつわる謎を追い、水に原因があると考える。

主人公の杜川はロリコンで、婚約者のまゆみの嫉妬深さは尋常ではない。

冒頭の由美の母親の言動も異常だし、まゆみの弟の光一の杜川に対する忠誠も気持ち悪い。

他の人物もかなり壊れている。マトモな人間戸隠しかでてこない。

登場人物にかなり癖があるのに加え、水を飲んで身体を支配されてしまう人の異常な発言。

ギャグのような台詞と、マンガのような描写。かなり文章は上手い。

特に、病気の原因を突き止めるスプラッタな描き方はいい。

ホラーの雰囲気は壊さずに、台詞にはギャグの要素があり、アメリカのB級オカルト映画のようだ。

これならスペクタクルな結末も受け入れることができる。

面白かった。この作家の他の作品も読んでみよう。

水霊(みずち) ミズチ (角川ホラー文庫)

水霊(みずち) ミズチ (角川ホラー文庫)

2006年07月26日(水)

[]新卒採用 新卒採用を含むブックマーク

自分のいる組織は、専門的な知識が必要なため、新卒が配属されることはない。

たまたま本部の人事の人と話をする機会があり、今年の採用状況を聞いた。

景気が上向きになり、2年ほど前から大手も採用枠を広げている。

今年はバブル期以来の売り手市場に転じそうで、囲い込み対策が必要とのこと。

背景には、団塊の世代の大量退職が迫っていることも要因となっている。

組織の合理化・スリム化が進んでも、頭数としての人員は必要なのだ。


ただ、以前のように誰にでも内定を出すわけではなく、学生にも二極化が進んでいる。

意識の高い学生は、自分を磨いており、どこの企業も欲しがり、内定を出す。

一方で、どこを受けても内定は出ないだろうなという学生も多くなっているらしい。

バブル期にはそういう学生も採用をしていたが、そこが違う。

門戸は広がっても、役に立ちそうにない学生はハナから雇わない。

自分をアピールできない人には厳しい状況は続くのだな。


いざ、採用されても厳しい競争が待っている。

景気がよくなっても、OA化で合理化された組織には余裕を持つことはない。

常に何かを考え、何かに追われるように仕事をしている。

やる気や熱意をアピールしても、結果を出さないと評価されない。

当たり前のことなんだけど、スピードだけが速まっているような気がする。

重大なヒューマンエラーが起きるのは、余裕の無さのせいだろうな。

2006年07月25日(火)

[]ワーキングプア ワーキングプアを含むブックマーク

WEB業界では、かなり安い給料で働いている人たちがたくさんいる。

若い人だけではなく、年配の人たちも下請けでは驚くような低報酬だ。

景気が上向き、求人も増えてきているが、でもWEB仕事は単価が下がっている。

以前に自分がやった仕事は、他の人が四分の一の値段で引き受けている。

自分のデザインを流用しているとはいえ、あまりにも搾取しすぎだ。

で、自分の価値はどんなもんだろうと思い、春先に都内のWEBデザイン会社に応募してみた。

WEBで検索すると、求人はいっぱいある。だが、対象年齢は30歳までが多い。

まあ、制作実績を見るだろうと思い、適当と思える会社にコンタクトを入れた。

年齢ではねられることはなったが、面接を受けると現状とかなりのギャップがあった。

今の給料を出してくれる会社はなく、ディレクターを勧められた。

深夜までの仕事は当たり前だし、休日も少ない。自分には何のメリットも無い。

今以上に搾取され続けるところに好き好んで転職しようとは思わない。

デザインはできて当たり前で、プランナーとして提案できるウェイトが増えてきている。

その割には単価が下がっている。これからもっと、厳しい時代になるだろうな。

直受けできるルートをつかめない限り、やらないほうがいいというのが自分の考えだな。

2006年07月24日(月)

[]休暇疲れ 休暇疲れを含むブックマーク

月曜はいつも調子が悪い。特に午前中は全く仕事をする気がしない。

年々傾向がひどくなっていく。休暇疲れなのだろうか?

長年の飲酒喫煙のツケが来ているような気もする。

こんなことなら、月曜の午前中はミーティングを入れようと思う。

早速提案したら、皆から拒否された。

仕方が無いのでWEBを見て、サボる。最近の月曜はニュースサイトをよく見ている。

安倍晋三が次期総裁候補のようだが、不安だ。どうして彼を支持するのだろう?

思想・信条以前の問題で、彼には知性が感じられない。こんな人で大丈夫か?

梅雨はまだまだ明けそうに無いし、大雨の被害にあっている人は大変だな。

何を好き好んで僻地に住むのだろうと思ったりもしたが、つぶれた家の写真を見ると茶化せないな。

昼食をとりながら、休暇の飲酒は控えようと思う。何年かぶりに断酒をするか。

でもそのとき(月曜日)だけで、だんだんと酒量は増え、週末には弾けてしまう。

その繰り返しだが、復調するのに明らかに時間がかかるようになった。

これも老化現象の一つなのだろう。

2006年07月23日(日)

[]I天唄歌い I天唄歌いを含むブックマーク

作者:坂東真砂子|朝日新聞社

江戸時代初期、薩摩藩通訳を務める亥次郎は、琉球に向かう途中、船が難破する。

漂着した島は、言葉は通じず、予言者女性が支配する南の孤島だった。

この島では、余所から流れ着いた人を犬扱いして、残飯を与えるのが慣例だった。

亥次郎の上司は屈辱に耐え切れず、切腹してしまう。

島には結婚の習慣もなく、亥次郎たちのような余所者とも、平気で交わり、

食べ物や生活の心配もなく、亥次郎は犬の生活に慣れていった。

一方で同じ境遇の僧侶や商人、漁師、強盗、琉球人、中国人、南蛮人と交流を深める。

このままこの島で生きていこうと考えていたが、かつての同僚が軍勢を連れて島に上陸する。

戦を経験したことのない島の住民を亥次郎は守ろうとするが、殺戮が始まる。

最後に亥次郎が採った策は意外で、面白かった。

永遠、楽園、無情、想いが届かないことの悲しさを淡々と描いている。

天唄歌い

天唄歌い

2006年07月22日(土)

[]今日仕事 今日も仕事を含むブックマーク

会社は休業日なのだが、誰もいない事務所仕事をする。

不思議なもので、誰もいないとサボろうとは思わない。

自分の周りだけ電気をつけて、仕事をするが、エアコンフロア全体に行き渡っている。

資源の無駄遣いだと思い、離れたところの空調を切ろうと思うが、やり方がわからない。

面倒くさくなって、エアコンは切って仕事をした。

東京は涼しいので、暑さは感じないから、全然平気だった。

昼食を外でとっていると、戻ってからは全裸仕事をしてみようかなと思う。

どうせ、ビル全体が閉まっているので、大音量でヘビメタを流そう。

素敵な考えだと思い、事務所に戻ると、鍵が開いていた。

暑苦しい後輩が二人も出勤していた。途端に鬱陶しくなり、エアコンは全開にした。

くだらないことを聞かれるので、仕事も中断。

夕方には誰もいなくなったが、もはや全裸になりたいとも思わなかった。

fdok-nkfdok-nk 2006/07/23 00:36 全裸で職場って開放感抜群や!そやけど公然わいせつの現行犯逮捕間違いなし…orz 『クールビズ』なんて事を言わんと、いっその事「水着Day」とか「水着Week」と決めて呉れたら、エェねんけども…ねぇ…。

chiyodakuchiyodaku 2006/07/23 22:38 独り全裸ビズはいいのですが、野郎の多い職場なので、全体でやるのは勘弁って感じですね。

2006年07月21日(金)

[]川の名前 川の名前を含むブックマーク

作者:川端裕人ハヤカワ文庫

小学5年生の菊野脩は、カメラマンの父親と一緒に、世界各地を旅していた。

そのため転校は多く、夏休み日本で過ごしたことはなかった。

だが、この夏休み日本に残り、友だちのでぶ丸と河童自由研究をすることにした。

脩・デブ丸・河童はそれぞれ悩みを抱えており、クラスでは浮いた存在だった。

そんななか、近くの川で、偶然野生のペンギンを発見し、3人は夢中で観察を始めた。

ペンギンは立入り禁止区域でひっそりと、親子4頭で生活していた。

だが、父親ペンギンが餌を採りに行っているところを、住民に発見され、大騒ぎになる。

都内の川にペンギンがいるということで、マスコミが押し寄せ、報道は加熱する。

さながら、アザラシタマちゃんのようだ。

脩のライバルの手嶋も仲間に加わり、ペンギン達を守ろうとする。

立入り禁止区域まで入ってきたマスコミから、台風の川をカヌーで逃れるシーン。

子供が無茶な冒険して、成長する話は無条件で面白いが、今の自分を省みると切なくなる。

永遠のように思えた夏も、今ではあっという間に終わるし。

川の名前 (ハヤカワ文庫JA)

川の名前 (ハヤカワ文庫JA)

2006年07月20日(木)

[]他人の生活 他人の生活を含むブックマーク

どうみても、はやっていない店が続いているのは不思議に思う。

タバコ屋とか、酒屋とか、薬局は何故つぶれないのだろうか?

飲食店コンビニなんかは、客足が遠のくと確実につぶれるのにな。

神保町古本屋もそうだ。売れているようには見えないのに営業している。

店舗住宅のたたずまい。生活の糧をどこから得ているのだろう?

自分の身近で、小売をやっている人がいないので、まったくわからない。

秘密からくりやいんちきなルートでもあるのかな?

一方で、テレビで報道されている、大雨の被害にあっている地方の人たち。

何故、そんなところに住んでいるのか、普段は何をしているのだろうか?

でも、これって、薄っぺらな好奇心にしか過ぎないのだろうな。

自分が住んでいるマンションの隣人の顔すら知らないのだから。

2006年07月19日(水)

[]ピースサイン ピースサインを含むブックマーク

作者:福澤徹三双葉社

創作怪談では、クオリティの高い作品を出し続ける作家のこの夏の新作。

現実妄想の境がなくなり、異界に転落する人を描くのがこの作家の特徴だ。

ピースサインをして写真うつると早死にするらしいという噂話の「ピースサイン

「哂う男」と「狂界」は借金を重ねながら、水商売の女に入れあげ、破滅する男を描いている。

賭け事に狂う若者達の仲間が意味もなく自殺する「夏の収束」

客足の遠のいた百貨店の、殺伐とした職場人間関係を綴る「憑かれたひと」

帰郷」は母の形見の仏壇と彼女故郷に駆け落ちする男の話で、

真実の鏡」はリストラに合った男が、再就職先でイジメに合う話。

登場人物が不利な状況に追い込まれる様はスリリングで、新堂冬樹の作品を彷彿させる。

だが、新堂冬樹の作品は第三者からの攻撃を受け、追い詰められるのに対し、

福澤徹三の作品は妄想で自滅する点が違う。この妄想の陥るまでの過程が非常に面白い。

ただ、過去の作品に比べると、インパクトは弱い。悪くないのだが、自分は少し残念。

ピースサイン

ピースサイン

2006年07月18日(火)

[]ランチブッフェ ランチブッフェを含むブックマーク

作者:山田宗樹小学館

ホラーからギャグまで幅広い作風の6篇の作品が収められた短編集。

バツイチ男のもとに十年前の妻と自分からの手紙が届く「二通の手紙

農薬会社の営業マンがクレーム先の百姓の家に赴く「混入」

表題作の「ランチブッフェ」は同級生とささやかで贅沢なランチをとる中年主婦の話。

田舎町でインターネットの株取引に燃える人たちを描いた「電脳蜃気楼」

妻の妊娠を喜んだ男だが、過去記憶を思い出し、不安にかられる「やくそく」

「山の子」は生まれ故郷神社で中年男性が、過去の自分に出会う話。

バラエティに富んでいるようで、読み終えると散漫な印象がぬぐえない。

たぶん、面白い話とつまらない話の落差が激しいからだろう。

山田宗樹らしい作風の「二通の手紙」と「ランチブッフェ」もいいが、

奥田英朗戸梶圭太のようなギャグを髣髴させる「電脳蜃気楼」が一番面白かった。

シリアス一辺倒と思っていたが、こんな話も描けるのだな。

いつまでも「嫌われ松子の一生」のイメージだけではもったいない作家だと思う。

2006年07月17日(月)

[]東京湾景 東京湾景を含むブックマーク

作者:吉田修一新潮文庫

品川の倉庫で働く亮介は、出会い系サイト涼子と知り合う。

羽田空港からモノレールに乗った二人だが、進展の無いままに別れた。

その後、真理と親しくなった亮介だったが、涼子のことが忘れられない。

お台場で働くOLと対岸の倉庫街で働く男のラブストーリー

虚無的な亮介と、自分を偽りながら、いつしか亮介に惹かれる涼子

海辺舞台にしているのに、妙に乾いた感じがするのがいい。

この人は妙にリアルな人物描写をする。そこが気に入っている。

芥川賞を受賞した「パークライフ」は、つまらないと思うが、それ以外の小説は面白い。

[]飼育する男 飼育する男を含むブックマーク

作者:大石圭角川ホラー文庫

幼い頃に森の中で見たポルノ雑誌。夢中になった蝶の採集。

少年は大人になり、親の遺産を受け継ぎ、ゆがんだ性癖を実行にうつし始める。

自宅の地下室を改造し、気に入った女性拉致して、監禁する。

部屋は6つあるので、常時6人の女性監禁して、陵辱を続ける。

一見ポルノまがいの小説だが、監禁された女性の恐怖は上手く描けていると思う。

犯罪を犯している自覚や恐怖心もなく、動物には優しい主人公

この人の書く人物には特徴があり、面白いが、最近偏ってきているかな?

2006年07月16日(日)

[]移動の間 移動の間を含むブックマーク

新幹線東京大阪を移動中や、ホテルで待機している時間に本を読んだ。

でも、あまり集中できなかった。文庫本を4冊持っていったのだが、2冊読み終え、

3冊目の途中で、東京に戻ってきた。

[]夏休み 夏休みを含むブックマーク

作者:中村航河出文庫

主人公の「僕」は妻と、妻の母親と3人で都営住宅で暮らしている。

妻はサラリーマン、「僕」は在宅勤務をしている。

ある日、妻の友人の舞子と旦那の吉田君と知り合いになる。

意気投合した四人だが、突然、吉田君がプチ家出をする。

妻達は彼を探しに行くが、吉田君はすぐに戻ってきた。

「僕」と吉田君は妻達を追いかける。夏休みを題材にした小説

軽妙な言葉のやりとりが、自己満足でしかなく、自分には非常に居心地が悪かった。

他人のオナニーを見てしまったような小説だった。

「月に吠える」がよかっただけに、この内容では、次を読むかどうか困ってしまう。

[]ゆるしてはいけない ゆるしてはいけないを含むブックマーク

作者:平山夢明|ハルキ・ホラー文庫

ティーンの女性誌に連載していた話をまとめた文庫本

頭のいかれた連中がいっぱい出てくるが、彼の作品にしてはエグさは控えめ。

量産のツケがでてきているのか?

2006年07月15日(土)

chiyodaku2006-07-15

[]プール プールを含むブックマーク

昼過ぎに大阪に到着。

大阪は非常に暑い。

心斎橋からタクシーに乗り、かつてよく利用した真田山プールへ。

多少混んでいたけど、あまり変わっていないのが良かった。

ただ、残念なのは全面禁煙になったこと。

おかげで一時間ほどでプールからでた。

炎天下の中、ぶらぶらと歩いたが、やはり自分には大阪の空気があう。

2006年07月14日(金)

[]暑い 暑いを含むブックマーク

2日ほど前から、東京も急に蒸し暑くなった。

エアコンの効いたオフィス仕事をしているから、あまり影響はない。

むしろ暑いのは好きなほうだ。汗をかいて、外で泳げるし。

でも、今年はまだ外で泳いでいないし、あまり泳ぎたいとも思わない。

体力と気力が低下しているのかなあ。

明日は所用で大阪に戻る。以前に泳ぎ慣れたプールで泳ごうと思う。

fdok-nkfdok-nk 2006/07/15 01:09 大阪の蒸し暑さは尋常ではありませんよ!気合を入れて新幹線から降りてくださいませ!(w

chiyodakuchiyodaku 2006/07/15 16:59 確かに暑いですね。でもこのくらいなら、まだ大丈夫です。

2006年07月13日(木)

[]みたま祭り みたま祭りを含むブックマーク

靖国神社でみたま祭りが始まった。蒸し暑いのに、人が多い。

自宅近辺が騒がしいのは我慢するけど、ゴミくらいはちゃんと捨てて欲しいな。

[]新耳袋 ノブヒロさん 新耳袋 ノブヒロさんを含むブックマーク

作者:加藤淳也|メディアファクトリー

新耳袋」の第7夜に収録されていた作品のリメイク

ノブヒロさんという画家に出会った悦子は、いつしか彼に惹かれていく。

ただ、時々出てくる言動に不気味なものを感じていた。

自分はかつて心中に失敗して、木にぶら下がったまま朽ち果てた男の生まれ変わりだと。

彼の絵のモデルを引き受けたのだが、描いている内容は決して見せない。

ある日、彼はもうじき死ぬと言い出した。

冗談だろうと思っていたら、警察から電話があり、ノブヒロさんが死んだという。

かなりひどい死体の状況だったが、自殺ということで処理された。

その前後から、悦子の周りには不思議な現象が起きはじめる。

複数の人が、ノブヒロさんの姿を目撃し、徐々に悦子に近づいてくる。

読み終わった後、改めてオリジナルを読んだが、淡々とした本家がやはり良い。

この本も恐怖感を増す表現がたくさん追加されているけど、過剰になってはダメだ。

移動中などの時間つぶしにはもってこいだけど。

2006年07月12日(水)

[]押入れのちよ 押入れのちよを含むブックマーク

作者:荻原浩新潮社

この人には珍しいホラー短編集。色んなテイストがあるが散漫な印象だ。

死者と残された人の立場が劇的に入れ替わる「コール」は傑作だと思う。

表題作の「押入れのちよ」もほろっとする人情話で、面白い。

ただ、他の6作品ははっきり言って、荻原浩にしては面白くない。

異形の姿が明らかになる「お母さまのロシアスープ

お互いが山菜や魚介類を持ち寄り、鍋料理で相手を殺そうとする「殺意レシピ

呆けたはずの義父が復讐に立ち上がる「介護の鬼」

愛人をふとした拍子に殺してしまい、おろおろする男の姿を描いた「予期せぬ訪問者」

内容は悪くないのだが、荻原浩にしては、笑える表現も控えめだ。

寄せ集め作品だなと思う。

2006年07月11日(火)

[]ニッポン不思議島」異聞 ニッポン「不思議島」異聞を含むブックマーク

別冊宝島

日本は島国で、7千近い島がある。そのうち人が住んでいるのは数百。

この本は「本当に日本なのか?」というくらいの孤島を取り上げている。

人魚を祭った南の島の神社、生き胆を食べるという習慣のある島。

毒蛇や猛毒の貝、人を襲う魚。およそ日本らしくない奇妙な祭。

おどろおどろしい面。異様に高い塀に囲まれた家。廃墟となった島。

サイズが変わってから、別冊宝島はつまらなくなったが、これは久々に面白かった。

子供の頃に読んだ「ムー」のオカルトに対する冒険心を思い起こさせる。

奇をてらう記事はなく、淡々写真が綴られているのもいい。

これらの島のほとんどが、過疎高齢化しており、百年後には無人になっている島もあるだろう。

土地に根ざした信仰はすでにほとんどなくなっていて、あとを継ぐ若者はいない。

地域の装置として機能した神社仏閣の施設も、単なる観光地になってしまっている。

郷愁に溢れ、日本に対して寂しさを覚える本だ。良い。

2006年07月10日(月)

[]いま、殺りにゆきます いま、殺りにゆきますを含むブックマーク

作者:平山夢明|英知文庫

普通の生活を送っていた人が、何かのきっかけで絶望に追いやられる。

サイコパスから言われも無い暴力を与えられる短編集で、痛い描写が満載。

ペンチで乳首を引きちぎる。剃刀の刃をなめ続ける。

手足の関節を一本ずつ折られる。身体に糸で刺繍を入れられる。

大量のゴキブリの入った袋に頭を入れられ、口を縛られる。

固定された顔の眼の上で、線香花火の玉を落とされそうになる。

相変わらず、生理的に嫌なことを書かせたら、右に出るものはない。

嫌な気分を通り越して、笑えてしまうのがこの人の不思議なところ。

ただ、ここのところ量産しすぎのような気もする。

東京伝説に専念して欲しいと思う。

2006年07月09日(日)

[]チーム・バチスタの栄光 チーム・バチスタの栄光を含むブックマーク

作者:海堂尊宝島社

2006年の「このミステリーがすごい」大賞受賞作。

東城大学医学部付属病院には、桐生助教授率いる心臓手術チームがあった。

彼らは「チーム・バチスタ」と呼ばれ、難しい手術をこなしてきていたが、

立て続けに3つの死亡事故を起こす。

病院長は不定愁訴外来担当の万年講師に調査を依頼する。

彼のシニカルな視点で、物語は進行するが、口調がなかなか面白い。

加えて中盤から登場する厚生労働省の役人がぶっ飛んでいる。

人をわざわざ怒らすような口調で調査をして、万年講師もはらはらとする。

キャラクター作りは上手く、テンポはよく、面白かった。

でも、ミステリーとしては少し弱いし、描写はくどいと思った。

2006年07月08日(土)

[]昼食難民 昼食難民を含むブックマーク

1時過ぎに昼食をとろうと、水道橋付近をうろつく。

目当てにしていた店は、どこも混んでいた。

並ぶのが嫌いなので、別の店に行くが、どこもいっぱい。

何も無いところなのに、なぜ、こんなに人がいるのだろう。

どこからやってきているのか不思議に思う。

ようやく、西神田の横浜ラーメンの店に入った。

つけ麺を食べたが、あまりおいしくなかった。

2006年07月07日(金)

[]プレゼン プレゼンを含むブックマーク

人を集めて、自分の考えを発表する。そんな機会が多くなった。

パワーポイントを使うことになるとは夢にも思わなかった。

使ってみると、意外に楽なので、最近は使うようにしている。

でも、アニメーション効果だけはダサ過ぎるから、まったく使わない。

「何か動きのあるホームページを作っていたのに、プレゼンでは使わないの?」

部長に聞かれたことがあるけど、「忘れてました」と答えている。

あんな小手先のアニメーションで、プレゼンに効果が出るとは思わない。

逆に自分が見せられると、「何を得意げにやってんねん」って思うし。

どっちかというと、画面よりこっちの顔を見て欲しい。反応が見れるし。

部長はアニメーション効果を多用する。ダサッ。

2006年07月06日(木)

[]BT'63(上・下) BT'63(上・下)を含むブックマーク

作者:池井戸潤講談社文庫

心を病み、妻も仕事も失った琢磨は、父の遺品の謎の鍵を手にする。

鍵を握ると40年前に父の史郎が見ていた風景が鮮やかに甦る。

史郎は傾いた運送会社を立て直すために、日本初の宅配便企画する。

鏡子との出会いや、銀行桜庭の協力もあり、前途は明るかった。

でも、不良ドライバー殺し屋が暗躍し、会社は倒産する。

琢磨は今まで知らなかった父の過去を追うことで、自分を癒そうとする。

父は過去を何故隠そうとしたのか、また父が必死に立ち向かった姿を描く。

高度経済成長期にあった闇を、ボンネットトラックが走る描写が印象的だ。

非常にスリリングで、話は面白かった。上下巻の長さは感じなかった。

一つだけ残念なのは、琢磨が何故病んだかということに言及がなかったことかな。

これは読んでいても退屈することはなかった。

2006年07月05日(水)

[]飲み会 飲み会を含むブックマーク

日付が変わっている。面白い飲み会だった。

明日はきついだろうな。

失礼なメールが来ていたが、もう返す気もない。

2006年07月04日(火)

chiyodaku2006-07-04

[]ペットボトル飲料 ペットボトル飲料を含むブックマーク

職場の机の上に500mlのペットボトルが目に付くようになったのは、いつからだろう。

たぶん、まだ10年も経っていないような気がする。

今は、水分の取りすぎなんて、気にしたりはしない。

自分はお茶か無糖の炭酸飲料をのんでいたが、少し飽きてきた。

で、最近よく飲んでいるのはヘルシアウォーターアクエリアスのfreestyle

甘さが控えめなのがいい。特にヘルシアウォーターは身近でもヒット商品だ。

2006年07月03日(月)

[]中田引退 中田引退を含むブックマーク

嫌いな選手が引退を表明した。本当に辞めてしまうのなら綺麗な引き際だ。

イタリアにいた数年間は、実力の伴った選手だったと思う。

もうサッカー選手として、見ることができないのは残念だ。

でも、インタビューなどの態度が嫌いだった。

損をしているのに気づかない馬鹿ではないと思ったのだが。

マスコミは彼を利用してきたのだから、今度は助けてやれよと思う。

彼は今後、どのような道を歩むのか、興味深く見守りたい。

まさか撤回するようなことは無いだろうな。

馬鹿?馬鹿? 2006/07/03 23:44 中田とマスコミの関係知ってんのかよ
基本的に現地のメディアには友好的ですよ?
海外に行って通訳付けて日本語で質問するアホどもなど相手にする必要なし

chiyodakuchiyodaku 2006/07/03 23:51 うーん。やはりこんな感情的で、意味不明なコメントがつくのですね。

2006年07月02日(日)

[]未来 未来を含むブックマーク

最近身の回りの日常の変化が激しくなった。

体調は相変わらず悪く、特にのどはひどい。

吐き気に悩まされ、2年以上になる。

気になるけど、まだ、大丈夫だろう。

「何でも自分でやろうとするな」

「対外的に見て、あんたの実力は全然評価できない」

大阪東京かの決断も迫られている。

数字を含めた結果を出すことも迫られている。

「辛くないですか」と気遣われるのが一番嫌だ。

そこに行き着くのは難しい状況だとは自分が一番わかっている。

薔薇色の未来は遥か遠くだ。

ペナルティがないのが救いだけど。(たぶん)

2006年07月01日(土)

[]殺人の門 殺人の門を含むブックマーク

作者:東野圭吾角川文庫

幼少時代から、幼なじみ殺意を抱く男の大河小説

昭和40年代後半からバブルの崩壊までの東京舞台にしている。

歯医者の息子の田島は、小学校の頃に倉持に出会い、最初の詐欺に会う。

田島の家は祖母の死後、家族がバラバラになってしまう。

苦労して、社会に出た田島だが、倉持がつきまとい続ける。

ねずみ講、老人をターゲットにした金のペーパー商法などの片棒を担ぐはめになる田島。

騙されたとわかったたびに倉持を殺そうとするが、はぐらかされ続ける。

人を殺したいという欲求が強いのに、煮え切らないマヌケな主人公に、容赦ない試練が押し寄せてくる。

普通主人公には肩入れしたくなるのだが、そんな気持ちになれない不思議な展開。

昭和を懐かしく思う小説。やはり、この人は面白い小説を書く。