無防備な人

イヤフォンやヘッドフォンをしながら歩いている人を見るといつも危なっかしく思う。
本人は気づいていないだろうが、明らかに注意力が散漫になっている。
音を遮断しているので、視界から外れたモノに気づかない。
例えば背後から近づく人とか、交差点の死角から近づく足跡とか。
パブリックスペースで自分の世界に浸るのは、電車の中で化粧をする女性と似ている。
音楽を聴きながら、さらに携帯の画面を見て歩いている人には傲慢さすら感じる。
真っ直ぐ歩けていないのに、周りの人が避けてくれるとでも思っているのだろう。
こっちに向かって突っ込んでくる奴は、こめかみを殴りつけたくなる。
たくさんの人が行きかう東京でこういう行為をできるのは、おそらく田舎モノなのだろう。
もっと最悪なのは、自転車で音楽を聞きながら、携帯の画面を見ながら自転車に乗っている奴だ。
もうこれは事故って死んでくれたほうが、歩行者に迷惑がかからなくて済む。