『ちよろず。』 RSSフィード

2006-03-07 P2PでRSSを配信する”FeedTree”

[]P2PRSSを配信する"FeedTree"

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P2PRSSの合わせ技と言われたら、僕はかなりグっと来てしまいます。

そんなシステムを実現しているのが"FeedTree"。

P2Pネットワークを使って、RSSを配信するシステムです。

どんな事ができるの?

RSSについては説明の必要も無いと思いますが、主にblogの更新情報を通知するためのデータ(及びそのデータ構造)ですね。

このRSSは普通、blogが保存されているサーバ上にファイルとして置いてあり、RSSリーダーは定期的にそのファイルをチェックする事で更新確認をしています。

実はこのRSSリーダーがチェックしにくる負荷がサーバ側にとってはそれなりに高い、そしてチェックする間隔は30分に一回とかなので、ユーザ側は情報を得るまでにタイムラグが発生してしまいます。

FeedTreeでは、P2Pネットワークを使ってRSSをプッシュ配信する事により、配信側の負荷は軽く尚且つ受け取る側はわずか数分のタイムラグで最新の情報を得る事ができるようになります。

アイディアは素敵なんだけど・・・

このFeedTree、P2PRSSを組み合わせたアイディアは素敵だと思うのです。そして、それを実現する高度な技術力もすばらしいと思うのです。

しかし、これだけ高度な技術を使っているのに、配信側と受信側にとってのメリットが少ないと思います。

Webを見ていただければ分かりますが、使う為には結構面倒な手間が配信側と受信側の両方に掛かります。(特に受信側となる一般ユーザがHTTP Proxyとなるクライアントを入れて、なおかつNATに穴を開けなければならないのは手間の観点で致命的です)

そして得られるメリットは、30分で配信されてくる情報が数分で配信されてくる事。僕は今までこのタイムラグで臍を噛むような悔しい思いをした事がないので、メリットが予感できません。そして一般論としてもタイムラグを短縮したいというニーズは低いのではないかと思います。

もし僕がこの商品の企画担当であれば、以下の施策を行います。

  1. FeedTreeへの配信は、配信側が手間を掛けて行うのではなく、特定のURLTrackbackすると自動的にP2Pネットワーク側へRSSを吸い込んでくれる仕組みの提供
  2. FeedTreeの受信側が意識しないで使えるように、RSSリーダーに組み込んだ形で提供

ここまで実装しなければ「簡単に使う」が実現できないのですから、P2Pである事をユーザに全く意識させないSkypeBitTorrentは、やはり偉大だと痛感します。

"ユーザが知らない間にP2P"がすばらしい

このFeedTreeを見ても、やはりP2Pはインフラであり手段であり、いかにユーザに意識させずに使ってもらい、結果として価値を生み出すのかが鍵なのだなぁと実感します。

ユーザから見ればP2Pかどうかは「どーでもいい」問題で、Winnyはファイル共有アプリだし、BitTorrentはでかいファイルを素早くダウンロードできる仕組みだし、Skypeに到っては電話そのものな訳です。(昨日紹介したHamachiはP2Pを使った、「VPNそのもの」という機能ですね)

P2Pそのものは物凄く将来性があり理解するのも難しい技術ですが、敢えて「どーでもいい」と捉えて、P2Pというインフラの価値と+αが何を生み出しうるのかを考える事がいい結果を生むような気がします。

で、僕は?と言えば・・・。

出来てないかもしれません(笑)