2006-03-12 目的特化型SNSに考えるグループウェアのWeb2.0的進化形
■[Web2.0]目的特化型SNSに考えるグループウェアのWeb2.0的進化形
先日アナウンスされ、いくつかのblogでも取り上げられていますが、キヌガサを運営しているpaperboy&co.がSNSのASPサービス"グループチューブ"をリリースしました。
mixiやGREE、最近リリースされたYahoo 360°のようにオープンかつ大規模なSNSがある中、小規模SNSを作るためのASPサービスをリリースしたということは、目的に特化したSNSに市場があると判断されたのだと思います。
目的特化型SNSって?
それこそ、蕎麦好きの人達の愛好会から町内会まで、"特定の活動の目的"があって、そこに"何らかの共有する情報"があれば、そこには目的特化型SNSのニーズがあるのだと思います。
そこで、ふと考えたのです。
目的特化型SNSには、その目的にマッチした機能が要求されるはずです。
例えば、映画愛好家のSNSにはDVDや映画のレビューの為の機能が求められるでしょうし、廃墟巡り愛好家のSNSには廃墟マップが求められるでしょう。
そこで当然考えるのが、一番収益に結びつきやすい、企業向けSNSには何が求められるのか?です。
「企業向けSNS」≒「グループウェア」??
では、企業(ビジネス)向けのSNSに求められる機能は?といえば。
- スケジュールを共有したい
- プロジェクトの進捗を共有したい
- ファイルを共有したい
というような機能が考えられます。
実は、これらのニーズが満たされているのは、グループウェアそのものなのではないでしょうか?
企業向けSNSを突き詰めていくとグループウェアになるというのは、なんだか古くて新しい感じがして、"グループウェアという閉じた世界"と"ソーシャル系サービスの開かれた世界"の融合(ソーシャルウェア?)に目を向けると何かアイディアが生まれそうな予感がします。
グループウェアの進化形として考えられるサービス
僕がグループウェアの進化形を考えるならば、進化の方向性は以下の3つに集約されると思います。
ちょっとわかりにくいので、以下の図にまとめてみました。
- 「コミュニティ内部での情報共有」について
まず一つ目の「コミュニティ内部での情報共有」ですが、これはグループウェアの主軸の機能であり既存の製品でも十分完成度が高いと思います。進化の方向性としては、例えば「日報」のようなわかりやすい形で、日記機能を盛り込むことが考えられます。なんというか、SNSとの融合で考えるとすごく順当(ある意味で当たり前)な進化です。
- 「コミュニティの外の情報の取り込み」について
二つ目の「コミュニティの外の情報の取り込み」は、主要ポータルはすでに対応していますがRSSリーダーへの対応ですね。グループウェアはEIP(Enterprise Information Portal)なんて言われるとおり企業内のポータルであり、情報を集約したいニーズが高い最たるものなので、これも順当な進化でしょう。
- 「コミュニティ外部への情報の発信と共有」について
そして、三つ目「コミュニティ外部への情報の発信と共有」は、上記二つと少し毛色が違います。
上記二つは、ソフトウェア製品としての機能的な対応という話になりますが、この三つ目は純粋にWeb上のサービスとして展開されるという点が大きな違いです。なにせ情報を配信し共有できる「グループウェアの外」となるプラットフォームが必要ですから。
それでは、この「グループウェアの外」となるWeb上のサービスで共有される情報にはどんなものが考えられるでしょうか?既存のものであれば、以下のものが挙げられます。
なんだか、とっても便利そうで、考えるだけでもワクワクしてきます。
いつもの事ですが課題もあります
一つ大きな課題があります。
それは、上記3つの進化をいかに「分かりやすく表現するか」です。
1番目の日記と2番目のRSSリーダーは、それなりに分かりやすいですね。
日記はまさに日報のメタファーですし、RSSリーダーは新聞の切り抜きの感覚ですから、変に機能志向にしなければきっと受け入れられる事と思います。
しかし、問題は3番目の「コミュニティ外部への情報の発信と共有」です。
そもそも企業活動というのは内向きの内容が多く、グループウェアというツールで管理される情報も殆どが内向きの内容でしょう。そこに、外向きの情報を発信しそれが共有されるという用途を持ち込むとなると、グループウェアというツールとは真逆の発想になってしまいます。
これを書いている僕自身も、正直この課題には答えが見つかっていません。
そもそも目的が違う用途なんだから別物だとも思いますし、もしかしたら今までと違った方向性にこそ目覚しい進化があるのかも知れないとも思います。
とにかく、着想は得たのでもう少し考えてみたいテーマではあります。
この記事を読んで頂いた貴方は、どう思われます?

