2006-06-26 中国検索市場での「百度(バイドゥ)vs谷歌(Google)」の戦い
■中国検索市場での「百度(バイドゥ)vs谷歌(Google)」の戦い
今僕が個人的に注目している企業の一つに「百度(バイドゥ)」という中国の検索エンジン事業者があります。
百度は中国における検索シェアの56.6%を獲得しており、続くGoogle(中国ブランドは「谷歌」)は32.8%。事実上二社で90%近くの検索シェアを押さえています。また、百度は「中国のGoogle」と呼ばれていて、ごらん頂ければ分かるとおり見た目やサービス内容等、非常にGoogleと似た(真似た?)つくりになっています。
百度について詳しく知りたい方は、以下の記事を読んでみてください。とても良い記事です。
- グーグル覇権に挑む(4)中国のグーグル「百度(バイドゥ)」の実力【寄稿・前編】 インターネット-グーグル覇権に挑む:IT-PLUS
- グーグル覇権に挑む(5)中国のグーグル「百度(バイドゥ)」の実力【寄稿・後編】 インターネット-グーグル覇権に挑む:IT-PLUS
Googleによる単独での中国市場攻略
そして、今日取り上げるニュースは「Googleが所有していた百度の株式全てを売却した」というものです。
「百度(バイドゥ)株売却」に見るグーグル中国事業の焦り【緊急コラム】 インターネット-最新ニュース:IT-PLUS より引用
米グーグルは22日、中国インターネット検索最大手「百度(バイドゥ・ドット・コム)」の持ち株すべてを売却した。グーグルは「中国のグーグル」と呼ばれるベンチャー企業の百度との連携を模索し、議決権付株式の2.6%を保有していたが、ついに「決別」という形でその最終局面を迎えた。
中国の検索市場は2005年のユーザー数は9706万人、2010年には2.16億人となると予測され、近々米国を抜き去り一大市場を形成することがほぼ間違いない状況です。このような状況の中、Googleは中国市場に対して進出する為のローカルのパートナーとして百度にアプローチを続けてきましたが2.6%の株式保有ができたに過ぎず、今回それを手放す形となりました。
一般論として中国へビジネスを進出する際には、ローカルの企業とパートナーシップを結んで展開する事がセオリーですが、Googleはその道を捨てて自力で中国市場の開拓に乗り出すこととなった形です。(この辺、単独で中国市場を切り開く大変さをご存知の江博さんに色々教えて頂きたいです)
「人口の数×α」以上には絶対に伸びることの無い「検索件数」が事業成功の一つの指標である検索エンジン企業にとって、中国の検索シェアは喉から手が出るほど欲しいことに間違いありませんし、いわんや世界各国でかなりのシェアを獲り尽くしてしまったGoogleは、近い将来検索件数の伸びが収束してしまうことが予測される状況ですから尚の事だと思います。
それでも、百度との提携の道を断つことを決断したのですから、恐らく勝算があっての事なのでしょう。
果たして、Googleによる単独での中国市場への挑戦が成功する日が先か、それともGoogleの検索件数が収束してしまう日が先か。次の10年を担う核となるであろうGoogleの中国市場での動向は今後も要チェックです。

