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2006-06-29 「SNS ビジネス・ガイド」の読み方をガイドしてみる。

SNS ビジネス・ガイド」の読み方をガイドしてみる。

今日は、著者として参加されているECナビの宇佐美さんに頂いた「SNSビジネス・ガイド」を読んだので、早速僕が感じたところを書いてみたいと思います。

また、読んだ内容に対して鮮やかにカッコイイ持論を展開するのも良いのですが、それは僕のスタイルではないので、この記事を読んでくださった方が「SNS ビジネスガイド」を読むために役に立つ(かもしれない)僕なりの整理の観点をご紹介させてもらいたいと思います。

SNSをビジネスで使う」という事

まず例えば誰かとの会話の中で「SNSをビジネスで使う」という事を聞いたとき、単純に思いつく三つの方向性があります。

  1. 顧客や会員等との関係性構築(囲い込み)の為のSNS
  2. 自社内のスタッフ同士の関係性構築の為のSNS
  3. 汎用SNS内での口コミマーケティング

(1)のケースに代表されるのは、最近よく聞くようになった「特化型SNSで、汎用的なSNSに「ショッピング」や「転職」などの一味を加えたSNS。(例えば米国で言えば求人に特化したLinkedIn、日本で言えばショッピングに特化したビルコレなど)

(2)のケースに代表されるのは、主にグループウェアの延長線上として企業内に導入され、情報共有や知識共有の場として機能するSNS。(最近の例で言うと、NTTグループに導入された社内SNS

(3)のケースは(1),(2)と全く色合いが違い、既に出来上がっているmixiGREEのような汎用SNSの中で口コミマーケティングを仕掛ける手法のお話。(有名なところでは、mixi内での「ピンキー」のマーケティング手法が代表格でしょうか)

僕は、上記三つは同じSNSに端を発しているといえど、色合いの違う別々の議論を行う必要があるのではないかと思っています。

実際に読んでみて。

まず、mixiGREElivedoorフレパ・Yahoo!360°あたりは知ってるけども、より突っ込んでSNSの事、特にSNSのビジネス利用の側面について知りたい!という方に、まさにうってつけの一冊です。(僕が苦労して1ヶ月程度かけて収集したレベルの情報は、ほぼ全てこの一冊にまとまっています)

正直僕は「あぁ〜〜、調べる前に読む事が出来れば楽だったのに・・・」と若干凹みました。

さてこの「SNS ビジネス・ガイド」ですが、目次には書いていない「読み方」というか、「裏目次」が存在するように思いますので、僕のエントリでは章立てを追いながらSNS ビジネス・ガイド」をガイド(?)してみたいと思います。

時間がない中でも情報収集しなければならない方のお役に立てれば嬉しいです。

SNS ビジネス・ガイド」をガイドしてみる。

IBMのコンサルタントの方お二人が書かれている導入の章で、位置づけ的にはSNS総論」です。

ソーシャルウェア的な全体論の中からSNSの特性、海外での事例、今後の方向性、ビジネス利用におけるモデルなどなど幅広く取り上げられていて、いわば参考書的な位置づけ。

この章の内容が頭に入ったら、昨今のSNS関連のニュースは今日からでもフォローできると思います。

  • [chapter 2] SNSがビジネスを変える

japan.internet.comに連載をされているループス・コミュニケーションズの斉藤社長が書かれている章で、位置づけ的には「ビジネスSNS総論」

SNSをビジネスで使うツールとして捉えたときの「6つの特性」「5つの役割」「7つのビジネスモデル」の整理は頭の中をクリアにする為に非常に役立ちました。紙に書いて机の前に貼っておきたいくらいです。

ご存知の方も多いかと思いますが「ライフスライス」を仕掛けられたお二人が書かれている章で、位置づけ的にはSNSコミュニティ運営手法」

あまりビジネスに寄った話ではありませんが、ウェブコミュニティデザインとコミュニティ運営のコツに的を絞り、紹介がされています。実はこういうノウハウ的な情報はWebに載っていることが少ないので参考になります。

ECナビの宇佐美社長が書かれている章で、位置づけ的には「ビジネスの金を生む側面でのSNS利用」

「狭義でのビジネスSNS」を僕は「広告以外で金を生む仕組み」+「汎用SNS」だと思っているので、僕にとってはこの本の本論です。

この章では先にご紹介した自説の(1)と(3)について書かれており、具体的なマーケティングや自社サービスに対してSNSを組み込んでいく考え方と方法論が紹介されています。

ナレッジマネジメントの分野で有名なリアルコムのコンサルタントの方が書かれた章で、位置づけ的には「企業内知識共有基盤としてのSNS利用」

企業内コミュニケーションと情報共有・知識共有をSNSを用いて行い、具体的にどんな効果を狙ってどのように運営するのかが紹介されています。文中の「mixiって面白そうですから、わが社でもSNSをやりましょう。では決裁は通らない」は、まさしくその通り。

携帯の位置情報と広告配信を組み合わせた「AdLocal」が有名なシリウステクノロジーの宮澤社長が書かれた章。これまでの内容とは打って変わってモバイル業界でのSNS市場紹介」

実は、モバイル市場の規模やトレンドは、PCのインターネット上を調べているだけでは分からない事が多く、「人に聞く」が最良の手段だったのですが、携帯でのコミュニティSNS及びその成功事例を紹介してくれているのは情報として貴重です、

最後に、コンサルタントの伊藤靖さんが、Web2.0の観点からSNS「総論のまとめ」をされています。

実際の読み方。

冒頭で「SNSをビジネスで使う」と言っても、幾つか種類があるよねというお話をしましたが、この「SNS ビジネス・ガイド」も何を欲しているのかによって、読むべきポイントが違うように思います。

  • 自社サービスの補完としてSNSが使えないか考えている企画担当者の方

chapter 1、chapter 2、chapter 4を読むことをオススメします。

  • 自社内にSNSを導入できないかを考えている導入担当者の方

chapter 1、chapter 3、chapter 5を読むことをオススメします。

chapter 1、chapter 3、chapter 4を読むことをオススメします。

  • とにかくSNSについて勉強したいんだ!という方

chapter 1、chapter 2を熟読することをオススメします。

上記それぞれの読み方であれば、ゆっくり解釈しながらでも3〜4時間で充分読めます。その上で読んでいないchapterに進むとより一層理解が深まりそうです。

というわけで、宜しければご参考までということで。