ブログトップ 記事一覧 ログイン 無料ブログ開設

よそ行きの妄想 RSSフィード Twitter

2009-11-10

マーケットから見た「リフレ派」の誤謬

はっきり言って、我々マーケットサイドに言わせると経済学なんていうものはただのそびえたつクソのようなもので、マーケットの動きを予想したりするには何の役にも立たない*1わけですね。マーケットを読む上で大事なのは科学や工学ではありません。雰囲気です。マーケットとの対話とかよく言いますね。あれです。

ということで、今巷で話題の「リフレ派」なる方々(以下単に「リフレ派」と言います。)の主張についてここ数日でお勉強させていただいたので、頭書のようなマーケット寄りの視点からひとこと言わせていただきたいと思います。

結論から言うとリフレ派が主張する政策を実行すると、国債及び円は投げ売られ、日本経済は再起不能になると思います。というかそういうリスクが高い政策と思います。順に説明します。


「リフレ派」の主張

私が観測した限りにおいて、リフレ派の主張は大体以下の通りです。ですので、ここが間違っていたら意味ないのでご指摘下さい。

  1. バーナンキの背理法にもある通り、貨幣の供給を際限なく続ければ、必ず「インフレ」になる。
  2. インフレのターゲットを調整して、「マイルドインフレ」にソフトランディングすればよい。
  3. 最悪ハードランディングのような状況になっても、デフレよりはまし(?)*2

概ねこんな感じかと思います。


インフレになるか

上記1の主張について。貨幣の供給を際限なく続けていけば、それはいつかはインフレになるでしょう。いや、これは間違いない。極端な例としては、先日紹介したとおりですが、政府が偽札の規制をやめるなどすれば途端にインフレになります。同じ理由で政府が利払いや物価など気にせず、バカのひとつ覚えみたいに貨幣を刷り続けたら必ずインフレになるわけです。ここまではリフレ派の主張は完全に正しいわけですが、アタリマエすぎて何も言ってないに等しいという類いの主張です。問題はその後です。


インフレは物価の問題か

さて、インフレの調整は可能かという本題に入る前に、リフレ派の人が誤解しているのではと思しき点をいくつか説明しておきます。

まずひとつめは、インフレを単なる物価の話に勝手に限定しているように見受けられる点です。インフレ及びインフレを目指した貨幣供給は、国債や為替などのマーケットに対して、直接的かつ甚大な影響を及ぼします。そしてその影響こそが、私が制御不能であると言うものです。

私が、リフレ派に誤解があるのでと思った理由は、以下のよう言説を目にしたためです。

1.物価はそれほど素早く調整されないから、フィードバックを受けてゆっくり調整すればいい説

ハードランディングを心配する人には、市場関係者(日銀出身者やら証券会社出身者など)が多い。株式市場や債券市場ではちょっとした予期せぬニュースで価格が乱高下するからだ。素早い価格の変化はこういった「市場」の特徴であるわけだが、それを単純に「物価」に置き換えるのは問題だ。物価がそれほど早く調整されるならば、そもそも不景気などにはならない。貨幣の中立性が成立するからだ。

徒然なる数学な日々 at FC2 | 日銀のバランスシート
2.日本は供給が十分にあるからハイパーインフレにはならないよ説

ジンバブエでハイパーインフレが起きたのは、供給不安があるから。現在の日本のいったいどこに供給不安があるのだろう?ジンバブエと違って、日本には供給の深刻なボトルネックなどないよ。

はてなブックマーク - 分裂勘違い君劇場管理人のブクマ - 2009年11月9日

これらはもう圧倒的に間違っています。将来のインフレ不安やデフレ不安を真っ先に反映するのは、国債の先物市場や為替市場です。物価なんていう抽象的なマーケットに話を限定するのはあまりにも愚かです。国債や為替市場では腕のいいトレーダーたちが、日夜将来の金利動向やら物価指数やら何やらを必死で分析し、相場を張っています。インフレやデフレの徴候に真っ先に反応するのはこの人達です。小売店や飲食店の店長ではありません。

ですから、こういう金融政策の議論をするときには、インフレかハイパーインフレかなどという抽象的な命題について語らうのではなくて、国債なり為替なりのマーケットへの影響についてこそ精緻に議論すべきです。


国債価格は経済に関係ないか

もう一点、リフレ派が勘違いしてそうなポイントがあります。国債が暴落することのデメリットです。国債暴落のデメリットをあまりにも軽視しているのではないかと思っています。以下のような言説が確認されています。

3.国債なんか暴落しても経済に関係ないよ説

> 国債が暴落したらその時点で経済はお終いだと思います。

なぜでしょう? 国債は国が発行する債券以上の意味はありません。国が高い金利を払わなければ国債がさばけないくらい国内の投資が活発化している状況のどこが「経済がおしまい」という言葉に繋がるのでしょうか?

ざっくり理解するデフレ議論 - よそ行きの妄想

これは私のブログのコメント欄からの引用で、「国債が暴落したらその時点で経済はお終いだと思います」というのは私の発言です。それに対するリフレ派某氏の回答です。

国債に国が発行する債券以上の意味がないというのは、おそらく単なる投資先のひとつだという意味合いだと思いますが、これも全然違います。国債というのはその国の経済の基盤です。それが崩壊したらその上に成り立っている経済も全部崩壊するという類のものです。なぜなら、国債の価格とはその国債を発行する政府の信用そのものだからです。貨幣経済という制度は兌換紙幣が廃止されて以後、100%信用の上に成り立っています。日銀券というのは実はただの紙切れですが、あれはお金ですよと法律で決まっているから、つまりは政府が保証しているからいろんなものが買えるわけです。

要するに国債の価値とは、貨幣の価値と一緒です。だから、国債が暴落したら国内の投資など活発化しません。政府の信用が暴落していない他国に資金が避難します。銀行の取り付け騒ぎと一緒で、誰かが避難を始めると、みんな避難するのではという思惑が生まれ、みんな一斉に避難します。もともと100%信用に立脚している国債という商品は、バブルみたいなものと言えます。まだ土地なんかであれば使用価値があるので下げ止まりますが、紙幣は硬すぎてケツを拭く紙にもなりません。政府の信用が地に落ちて国債バブルが終焉したらそれはもう経済の終わりなんです。


国債は暴落するか

国債が実際に暴落するかについては、多少議論の余地はあると思います。リフレ派の言うように、際限なく貨幣の供給を増やしていったらいつか必ず暴落することになりますが、それが制御できるくらいのスピードで徐々に起こるか一気に起こるかについては、まあ議論の余地があると言えます。

私は、一気に暴落するだろうと見ています。理由は、いわゆるリフレ政策というものが、根本的なデフレの原因を取り除くということをせずに、貨幣供給によってインフレを起こすことで単に問題を摩り替える政策に過ぎないからです。説明しましょう。

現状、かくも長きに渡って日本がデフレに見舞われているのは、需要不足だからです。これだけやれ景気刺激だなんだで国債の供給量が増えているのにかかわらず、騰がった騰がったと言われてもなお長期国債の金利は1.4%台に過ぎないわけです。普通は、無リスク資産で運用するというのは機会損失なんです。有望な投資先に投資した場合の利回りをあきらめることになるわけですから。にもかかわらず国債がここまで買われている。これは、今後もしばらくそう魅力的な投資先は現れないと予想されているためです。この話はつい先日書いたばかりですが、ちょっと該当箇所だけ引用しておきます。

新しい需要を創造するような新しい産業に対して投資を行っていくことが、結果として需要を拡大させることにつながる。

ところが、近年の日本を振り返ったとき、そうした産業の育成に力を注いできた形跡は見られない。産業界の主役はいつまでたっても昔ながらの製造業で、政治と癒着したそれらの企業群は、自らの利益を脅かす破壊的イノベーションの芽を摘むことに必死だ。景気対策と称して行われる政府による投資(公共事業)は、特定財源などの本末転倒した理屈を盾に、いつまでたってもダムや道路といった今となってはすっかり非効率となった分野に向けられている。

これでは、デフレにならないほうがおかしい。

ざっくり理解するデフレ議論 - よそ行きの妄想

上記の記事では、日本の産業が低迷した原因についても触れたつもりですが、とりあえずは新しい需要を開拓するような魅力的な産業(資金需要)が国内にまったく出て来ていないという現状だけ共有できればと思います。で、投資先がないから、国債に資金が逃避してるわけです。国債を買って満期まで持っておけば、最悪損をすることはないと思われてるからです。

これが、デフレの根本的な原因であり、解決すべき問題なわけです。そうした中で貨幣の供給を多少増やしても、別に根本的に魅力のある産業が不足しているという問題の解決にはなりませんから、基本的にマーケットに対してはあまり影響はありません。マーケットとはそういうものです。その時々で焦点となる話題というのがあって、その話題に関することには敏感に反応したりしますが、そうでない話題にはあまり反応しません。*3

しかし、マーケットの焦点というのはあるときガラッと変わることがあります。既存の問題を上回る問題が発露したときです。私が国債が暴落すると再三言っているのは、このタイミングです。政府が際限なく貨幣を増刷していけば、いずれマーケットは政府に対して不信感を持ちます。即ち、金融と物価の安定を放棄したのではとの不安です。これが一定以上蓄積したら、日本政府に対する信用が瓦解する瞬間が訪れます。そうは言っても国債の元本は必ず償還されるだろうとか、利払いが滞ることはないだろうとか、流動性がなくなることはないだろう、などといった安心感がすべて不安に変わります。それまでデフレがテーマだったマーケットが、一気にインフレムードに変わるわけです。

この雰囲気はバブルの崩壊をイメージしていただければよろしいかと思います。昨日まで日経平均は5万まで騰がると吹聴していた人が、1週間後には1万円割るとか言いながら全株式を投げ売るわけです。売りが売りを誘い、歯止めは利かなくなります。国債の先物も為替も、売りから入れることにも注意してください。海外の投資家などは、ここぞとばかりに売り仕掛けるでしょう。マーケットのトレンドとはそれくらい恐ろしい勢いのあるものです。とてもじゃないですが、のんびりとフィードバックを待って貨幣供給量を調整すればいいなどと言っている場合ではありません。


要するにつまりこういうことです。リフレ政策は深刻な問題に発展しない限り、マーケットに対して軽微な影響しか与えません。それまでは、いくら資金供給を増やしても国債にまわるか、日銀の当座預金残高が増えるだけです。投資先がないのだからアタリマエです。しかし、ひとたび深刻な問題に発展したら、二度とは戻れないほどの未曾有の経済危機に見舞われると思います。別にインフレとデフレは地続きではなくて、全然別の問題だということです。

私がここに書いた予想通りになるとはさすがに思いませんが、リフレ政策をとるのであれば必ず意識すべきシナリオです。あまりにも最悪のシナリオですから、こうしたシナリオに至る可能性が完全に払拭できない限り安易な行動を慎むというのは、むしろ中央銀行としての義務でしょう。


固定相場による辻褄合わせ

今般のリフレ論争のきっかけであろう勝間女史も、多分にリフレ政策のマーケットに対する甚大な影響に気づいていると思います。話の発端となった、国家戦略局へのプレゼン資料のなかに、以下の記述を見つけることができます。

1ドル=120円の時限的な固定相場制の導入を目指し、各政策、各政府部門および日銀等の特殊法人のシステムを改編する。(固定相場制型)

ページが見つかりませんでした | 勝間和代オフィシャルサイト | Kazuyo Katsuma Academia

以上では国債の話ばかりしてきましたが、国債が暴落したら為替も暴落します。誰も信用を失った政府の通貨など保有しないからです。通貨が暴落したら輸出企業が儲かってウマーなどという話ではなく、売られすぎて日本の外貨準備が枯渇して、国がデフォルトしてIMFに泣きつかなくてはならないくらいのレベルの話です。きっとそれだけは避けなければならないというのが勝間女史にも直感としてあったのでしょう。亀井大臣も日経先物廃止などと、どことなく似たようなことを言っています。

そうなんです。暴落するくらいならマーケットをなくしてしまえホトトギスというのは、非常にわかりやすい解決策なんです。実際にそういうことを国としてやってしまうのがロシアです。ロシアは昨年のリーマンショックの折、相場の急激な下落に耐え切れず相場を止めました。取引をできなくしたのです。しかし普通に考えて、マトモな人であればそんなことがありえるマーケットには二度と投資しませんね。ただでさえ投資はリスクがつき物なのに、まったく想定できない流動性リスクがある市場になど誰も投資はしません。こんなことをすると確実に世界のマーケットから孤立し、外貨は二度と寄り付きません。鎖国したいのでしょうか。内需がダメで輸出に頼ってるような国が鎖国してどうするんでしょうか。状況が今より悪くなることだけは確実です。


結論はいつも一緒

根本的な問題の原因を省みずに、小手先で解決できるような問題なら、そこまで深刻な問題にはならないわけです。ここはホリエさんの言うとおりです。


追記

当記事に寄せられたブックマークコメントより全文引用。

API 経済, インフレ 国債価格を落とさないためにも日銀に買わせるんだけどなぁ。そして成長したら償還すればいい。俺も勝間さんのやり方には完全に賛成ではないけどね。特に国債発行に関しては。

はてなブックマーク - APIのブックマーク - 2009年11月10日

これもだから固定相場の魔力ですよ。国債が暴落しないように買い支えて、事実上の固定相場にすれば問題は解決でしょ?という。

それは違いますよ。国債を買い支えるためにどんどんカネを刷ったら、ますます政府の信用は失墜するではないですか。国債の入札があると誰がいくら買ったかわかるんですよ?日銀以外の買い手がついてなかったら、みんあ「ああこれはもうダメだ」と思うでしょ普通に考えて。買い支えると言うかむしろ泣きっ面にハチみたいなもんだと思いすよ。

そもそも、マーケットを人為的に操作するというのは、原則論としてご法度なんであって、その点を開き直ってしまったらマーケットが崩壊するじゃないですか。それに、人為的になんとかするっつったって限界がありますよね。相手は世界ですよ?ぐろーばるまーけっとですよ?



もうひとつ。

arrack はあ?アメリカじゃ実質的にやったしほかの先進国ではもうすでに導入されてるわけですが。ああ日本のトレーダーやマーケッターは欧米より無能という主張ですか、俺たちが対応できないからやめてくれ、と 2009/11/10

はてなブックマーク - arrackのブックマーク - 2009年11月10日

id:arrackさんね。どこのどなたか知りませんが、あなたバカじゃないんですか?「わけですが。」じゃないですよ。あなたの周囲の方はあなたにあなたがバカだって教えてくれないんですか?冷たい方ばかりなんですね。仕方がないから私が教えてあげますよ。

第一に、「アメリカじゃ実質的にやったし」と言うところの「やった」とは何を指しますか?そんな基本的なことも明らかにしないで、よく批判した気になれるものですね。昨年来の金融危機下で行われている流動性供給と量的緩和のことですか?そんなこと日本でもとっくにやってますよ。国債の買いオペ、知ってますか?国債を買うんですよ。インタゲやリフレとか言うのとは違う話なんでしょう?それは。

それから、「日本のトレーダーやマーケッターは欧米より無能」というのは、一体私が書いたもののどこをどのように論理展開すると、そうした結論が導けるのですか?トレーダーは金融政策などの動向を見て、マーケットに適切に反映させるだけですし、そもそもトレーダーはグローバルな存在だから「日本のトレーダー」なんかに言及しても何の意味もありませんよね。何も考えていないということを吐露するだけの発言なら、黙ってるほうがマシなんじゃないですか?

大体、日本の状況とアメリカの状況が全然違うと言うことは理解できませんか?アメリカは腐っても鯛と言ったところで、高い潜在成長率を誇る国です。教育は充実していて世界から優秀な人材が集まってきますし、成長産業には資金が配分される仕組みもあります。米金融業会だってまだまだ世界の中心的位置づけです。だからこそ、あれほど双子の赤字が問題になっても世界中から資本を流入させることに成功し続けていたんです。マクロの脆弱性を補ってあまりあるミクロの優位性が評価されていたんですよ。少なくともマーケットからはね。

だから日本とは全然違うんですよ。話を単純化して言えば、アメリカは潜在的にインフレなんですが、日本は潜在的にデフレなんです。国内需要が成長しないからです。

インフレ下で貨幣供給をコントロールすれば、インフレの矛先を微調整することができますが、デフレをインフレに変えると言うのはまた全然別の話なんですよ。そう書いたじゃないですか。

意見が違うのは全然構いませんが、ロクに書いてあることを読んだり理解したりせずに、聞きかじったフレーズを振り回すだけで何か言った気になってるからバカみたいだと言ってるんです。わかりますかね。ちょっと良く考えてくださいよ。


あと、このバカなコメントに、id:shinichiroinabaという人がはてなスターをつけてますね。学者じゃないのかこの人は。一体どうなってんだ。

*1:まあシナリオ営業的な活動のツールとしては活躍し得ますが。

*2:そこまでは言ってないかも。

*3:ついでですが、インタゲがインフレ下では効果を持つもののデフレ下では効果を持たないと言われるのも、同じ理由だと思います。インフレ下にあっては、インフレがマーケットの焦点になっていますから、インフレ抑制に関する政策に対する感度が高いわけです。

通りすがり通りすがり 2009/11/10 20:57 すみません、素朴な疑問なんですが、日本やアメリカやイギリスの中銀って長期国債を買った事がないんでしょうか?マーケットの方への質問なのでおそるおそるなんですが、よろしく回答願います。

通りすがり通りすがり 2009/11/10 21:08 回答待つのも面倒なんでひとまずもう1個投下しておきます。

固定相場制が維持されるプロセスってどのようなものなんでしょうか?よろしく回答願います。

chnpkchnpk 2009/11/10 21:47 >通りすがりさん
長期国債ですが、いずれの中央銀行もよく買ってると思いますけど。

固定相場についてですが、中国なんかは為替介入で事実上の固定相場を実現しているものと理解しておりますが。

なにか問題がございますか?

fromdusktildawnfromdusktildawn 2009/11/10 22:19 ちゅんぷくさん、どうも。

ちゅんぷくさんがどのようなシナリオを想定しているのか、私にはよく分からなかったので、議論云々の前に、その点を確認させてください。

たとえば、日銀が「インフレ率2%になるか、市場の国債を全て買い尽くすまで、紙幣を印刷して、毎日5000億円の国債を買い続けます。インフレ率が4%を越えたら、インフレ率が4%以下になるまで可能な限り迅速に国債を売って、市場から紙幣を回収し、金利を上げ続けます。」と宣言して、実際に、毎日5000億円の国債を買い続けたとします。

すると、市場から毎日5000億円分の国債が消え、5000億円分のベースマネーがそれに置き換わっていきます。
2年間それをやりつづけても、まだデフレのままだったとすると、365兆円分の国債が市場から消え、365兆円のベースマネーが市場に放出されることになります。

730日間、一日も欠かさず日銀がそれをやり抜いても、市場関係者の中から「このままいけば、日銀が言ったとおり、ほんとにインフレ率が2%になるんじゃないか?」という期待を持つ人が少しも出てこず、その後もずっとデフレが続き399.5兆円まで買オペしてもデフレが続くと。
しかし、400兆円まで買オペした瞬間、突然「市場に日本円のベースマネーが多すぎるのではないか?」と誰かが言い出して、市場がパニックになって、日本円もしくは国債を持っている人が、パニック的にそれを外国通貨や貴金属に換えようとするので、日本円と日本国債が売り浴びせられて、大暴落し、すごいインフレになると。
すると、日銀は約束通り、インフレが始まった直後に、それまで貯め込んだ400兆円の国債を一気に売り浴びせ、市場からベースマネーを回収しまくり、金利もどんどん引き上げます。そうすると、日本円と国債が大暴落する直前よりも、はるかに市場のベースマネーは少なくなり、金利も高くなるわけですが、それでも国債の暴落とインフレが止まらないと。

ちゅんぷくさんの言っていることは、こういうことなのでしょうか?

通りすがり通りすがり 2009/11/10 22:28 いえ、単なる確認です。量的緩和は金利の低い債券が中心だったので特に効果はないわけで、よりインフレ圧力の高い長期国債の購入を勧めれば効果的なデフレ対策になります。

そしてイギリスはデフレでインタゲで長期国債大量買い切り、アメリカもデフレでテイラールールで長期国債大量買い切り。となると日本で長期国債を買い増ししてインタゲしちゃダメな理由って特にはありませんね。

次に固定相場制はみんな金融緩和・引き締めと為替介入で相場を維持しているわけで、別にマーケットを停止しなくても可能でしょう。で、為替相場は実際の物価よりも早く動きますから、円安は競争力の強化を通じて輸出を伸ばし外貨準備を増やします。ということは結局どこかでフィードバックが掛かるわけで、妙な破綻劇を想像する必要はないんじゃないですか?

通りすがり通りすがり 2009/11/10 22:31 時間前後しましたが、こちらの上の投稿はchnpkさん目当てです。

chnpkchnpk 2009/11/10 22:34 id:fromdusktildawnさん
こんにちは。
具体的な数字はおいておけば、私の言ってることはまさにそういうことです。おかしいでしょうか?

chnpkchnpk 2009/11/10 22:47 通りすがりさん
まあ節度を持って行えばいいのではないですか?際限なく貨幣供給と国債購入を続ければデフレは解消するのだと言われると、ちょっとどうかなと思いますが、別に国債を一切買うなとかそこまでは思いませんので。

固定相場の話は正直何をおっしゃっていただいているのかよくわからないのですが、市場が本当に効率的であればどこかで下げ止まるはずだというお話でしょうか。であってもやっぱり、マーケットのオーバーシュートや信任を失った通貨がそもそも決済に通じるのかなど気になりますが。

通りすがり通りすがり 2009/11/10 23:08 >まあ節度を持って行えばいいのではないですか?

ええ、そうですね。で、その「節度」の見極めなんですが、債券市場は実際の物価よりも早く反応するという事なので、まず所定の政策を公表し、それに反応した長期国債市場と物価連動債市場から割り出される期待インフレ率を見て、実際に政策を実施するかどうかを決めていけば、大した混乱も起きないんじゃないですかね。このようにすれば期待インフレ率が丁度正常な値になるまで「際限なく」貨幣供給する枠組みが出来そうです。

次に為替相場のフィードバックですが、たとえば日本国内にある工場等の実物資産の価値・物的生産性は、インフレによっても損なわれません。輸出による外貨獲得を実物資産の収益率とすれば、円が下がれば下がるほど輸出増で実物資産の収益率が上がりますから、いずれ実物資産を購入しようという流れが生じます。よって決済に応じるべきか否かを思案する暇があればかっさらうのが利口でしょう。1ドル120円もあれば国内輸出産業は十分な競争力を獲得出来ると思うので、それが維持不可能なレートになるとはちょっと考え辛いんじゃないでしょうか?

通りすがり通りすがり 2009/11/10 23:10 訂正です。

×輸出による外貨獲得を実物資産の「収益率」とすれば、
○輸出による外貨獲得を実物資産の「収益」とすれば、

fromdusktildawnfromdusktildawn 2009/11/10 23:10 > 具体的な数字はおいておけば、私の言ってることはまさにそういうことです。おかしいでしょうか?

ちょうど5日前に、私も同じことを考えて、そのメモをFSNSの日記に走り書きしましたが、そのあと、よくよく考えてみたら、どうもそれが起こりそうにない気がしてきたんですよね。。

たとえば、自分自身の個人資産の運用を考えても、ポートフォリオを組んで、リスク分散すると思うんですよ。
で、日銀が毎日5000億円ずつ律儀に買オペし続けたら、それが長く続くに従い、インフレリスクへの備えを増やしていくと思うんですよ。
たとえば、私の個人資産が3億円だったとして、日銀が半年間買オペし続けたら、念のため、5000万円分はインフレを想定して貴金属か外国通貨にするとか。
1年続いたら1億円分を貴金属か外国通貨に。あるいは、インフレヘッジ機能のあるファンドを購入する。

ポートフォリオを一切無視して、日銀の買オペ状況も一切無視して、デフレかインフレかのどちらかに、全資産を一点賭けするようなことは、個人ですらしようと思わないのだから、ましてや、年金基金なんかの機関投資家が、ポートフォリオを一切無視して一点賭けするとはとても思えないんですよね。

だとすると、日銀が買オペを律儀に毎日、あらかじめ決められたルールでやり続ければ、パニック的な高インフレが来るはるか以前に、マイルドインフレが引き起こされるとしか思えないんですよね。

chnpkchnpk 2009/11/10 23:49 通りすがりさん
マーケットの動きを見ながら政策を行えば暴落は回避できるということですが、これについては私は本文に書いたとおり暴落はあるとき突然急激に起こるから、回避できないという感覚でいます。

為替の件は、やっぱりそれはおかしいですよね。それだと、何が起こってもドル円は$=120円の水準を超えて円安にはならないということになりませんか?そんなはずがないと思います。
おかしい点はいくつかあると思うのですが、例えば私が国内の優良工場などを所有していたら、それを暴落中の円では売りません。ドルでの決済を希望します。

ヌルヌル 2009/11/11 00:04 反応が素早く真っ先に行動に移すのはトレーダー達である。という意見には成る程と頷けるものはあります。しかし、ただそれだけであるとも言えます。早いだけで、ファンダメンタルを覆すような作用は起こしません。
マーケットで重要なのは雰囲気だと仰っていますよね。正にその通りだと思いますが、そもそも雰囲気で左右される範囲の話ではない筈です。あなたの論は、ハイパーインフレは雰囲気で起こる。というものですが、そんなわけはありません。
際限なく貨幣を刷れば〜という前提の元に論を進めていますが、際限なくやる話なんかそもそも誰もしていませんよね?
マーケットが政府への信頼を瓦解させる。という話も妙です。あなたがいうように、真っ先に素早く反応するマーケットなのだとしたら、なぜ生産性と貨幣供給のアンバランス(需給バランスの悪化)が「崩壊」と判断されるような規模になるまで、マーケットは中央銀行や政府の意向に無視を決め込むのでしょうか?
雰囲気を読めるなら、インタゲという宣言が出された時点でマーケットは反応します。反応しないなら、宣言は無効であると判断しているのか、なにも読めていないのかのどちらかです。宣言が無効である。つまり、どうせ日銀はインフレなんかにしやしないという予測をするのは如何にもありそうなことです。しかし、日銀が買いオペの総量自主規制制限を撤廃し、宣言を実行するための手段を実行した段階でも無視を決め込むのだとしたら。その観測者はトレーダーにはならないほうがいいですね。実体経済に金を雇用を流し込んでいるのに、無視って有り得ますか?

chnpkchnpk 2009/11/11 00:17 id:fromdusktildawnさん
さすがですね!一瞬拍手を打って納得しかけましたが、ちょっと待ってください。やっぱりちょっとおかしいと思います。

ご指摘の話は、株の話だったらまさにおっしゃるとおりなんだと思います。
国債は株と違って、元本保証の固定クーポンですから、価格は変動しますが満期まで保有すれば絶対損をすることはないという金融商品です。株とは全然違うわけです。
例えば、銀行が預金の運用先として国債を選んでいたとして、銀行はインフレリスクを織り込んで、運用先を移したりするでしょうか?何に移すんでしょうか。米国債でしょうか。預金が円建てなのに米国債で運用したら為替リスクがありますね。日本国債という金融商品は非常にユニークなわけです。
やっぱり例えば銀行なんかが国債を投げうるという現象は、国債の元本償還がもうままならないのではないかという、極めて末期的な将来予想のもとでのみ起こる事態だと思いました。

通りすがり通りすがり 2009/11/11 00:22 > 暴落はあるとき突然急激に起こるから、回避できないという感覚でいます。

将来の貨幣発行をスケジューリングすればいいじゃないですか。ある時点で暴落という判断が合理的になされるのであれば、スケジューリングの下では、スケジュールを立てた現時点でその判断に則った行動がなされるでしょう。ハイパーインフレなら金利は数千%上昇するわけですから、リスクが多少でもあれば金利は結構上昇するはずです。予兆を読み取るのは簡単でしょう。

で、実際にインタゲ&超金融緩和実施中の国を見ると、誰もそんなハイパーインフレなんて予測してないみたいですよね。

>何が起こってもドル円は$=120円の水準を超えて円安にはならないということになりませんか?

ならないでしょう。だって競争力が維持されるんですから。競争力がないならもっと安くなりますけど、競争力がある以上は円資産に需要が集まります。まあ念のために1ドル150円ぐらいでもいいですけど。

>例えば私が国内の優良工場などを所有していたら、それを暴落中の円では売りません。ドルでの決済を希望します。

実際の物価より先に為替相場が動くという事は、円換算での製品価格は変わらず、円での決済が通じるという事じゃないんですか?結局、フィードバックが生じて為替相場はあるべき位置に戻ると思いうんですが。

chnpkchnpk 2009/11/11 00:23 ヌルさん
すいません、ちょっと何を言ってるのかよくわかりません。

本文にも書いたと思いますが、インタゲという宣言は基本的には無視されると思ってます。デフレの原因解決に繋がらない金融政策だからです。
ただ、ある臨界点を超えると非常に強い注目を集めると思います。

chnpkchnpk 2009/11/11 00:32 通りすがりさん
すいません、全体的に何を言ってるのかよくわかりません。

スケジューリングを発表した時点でマーケットにすべて折り込まれますよね?だからどうしたんですか?

為替の件も、だから競争力とやらが維持されていれば為替は必ず下げ止まるとおっしゃっているのでしょ?どう考えてもそれはおかしいですよねいくらなんでも。

通りすがり通りすがり 2009/11/11 00:59 >スケジューリングを発表した時点でマーケットにすべて折り込まれますよね?だからどうしたんですか?

織り込まれた時点で金利が急上昇しないのであれば、ハイパーインフレが起きる可能性も極度に低いと判断出来るじゃないですか。

>どう考えてもそれはおかしいですよねいくらなんでも。

だって安くなった円で日本国内の資産を買えるでしょ?円が一定以上安くなれば、必ず収益率に応じた適正価格に戻そうとする動きが生じるはずじゃないですか。

ヌルヌル 2009/11/11 01:20 根本的な解決でなければ無視される?
雰囲気重視のマーケットが、根本的であるかどうかを考えた挙句無視するのですか?なんだか凄い話ですね。雰囲気重視なら例え表層的でも反応しそうなものですが…。
しかも無視できるようなものなのに、「臨界点」があるのですか?市場はなにを基準にその点を見定めるのでしょうか?実質的には何の効果もない筈なのに何故そのような臨界点、それを測る基準が導けるのでしょうか?

あなたはインタゲという宣言や実現のための手段を含めて、根本的・実質的に効果はゼロ言っています。ゼロは幾ら積み重ねてもゼロです。
根本的・実質的にはゼロだが、何かしらの効果…表層的とも言うべきでしょうか?ともかくある点(臨界点)を越えると実際の経済を破壊するような効果はあるわけですよね?雰囲気といったほうがいいですか?その積みあがっていく雰囲気になぜマーケットは無頓着なのですか?臨界までは気づけない、鈍い人たちなのでしょうか?

実際には日銀が買いオペを増やし、政府が国債発行を増やしその分国民所得や雇用が増えるなら、実質的な効果があります。マーケットがこれを無視することは考えられません。

ヌルヌル 2009/11/11 01:34 というか、銀行がインフレリスクを織りまないわけないでしょう。コンマ%の利率変化で右往左往する世界なのに、名目金利-インフレ率で導かれる実質金利はどうでもいいなんて、そんなバカな話ないですよ。金融機関ですか?それ。

fromdusktildawnfromdusktildawn 2009/11/11 07:32 たとえば、個人と法人から10兆円の預金を預かっている銀行があったとします。

前述のとおりに日銀が毎日5000億円ずつ国債を買い続けることを宣言したとします。

人々の不安を煽るネタは視聴率が稼げるから、
日銀が実際に毎日5000億円買オペを始める前から、マスコミがそれに食いつくかもしれない。
そうでなくても、半年もやり続ければ、前代未聞の政策だから、
マスコミは格好のネタにする。

みのもんた氏がワイドショーかなんかで、
「奥さん、あなたの貯金、大丈夫ですか?」
なんて言って、不安を煽る。

スタジオには、5000億円分の札束のモックが積み上がっている。
「毎日、これだけのお金が印刷されて、ばらまかれているんです。
それが、もう半年も続いています。
これだけのお札を毎日バラマキ続ければ、お札の価値なんてなくなっちゃいますよ!」

テレビに出ている自称専門家のコメンテーターがそれに権威づけする。
「日銀は、物価上昇率が2%になるまで、ずっとこれをやり続けると宣言してしまってます。
そのうち、インフレが来るのは確実です。
現金で預金している方は、このままだと貯金がどんどん目減りしていってしまいます。」

こたつに入って、食後のお茶と煎餅をかじりながら、ぼーっとテレビを見ていた
62歳主婦は、突然不安を煽られ、食い入るようにテレビを凝視する。集中力MAX。

夫と二人で長年積み上げてきた7000万円の貯金が目減りしてしまうのではないかという恐怖。
デマかもしれないが、1%その可能性があるだけでも、あとで慎重に確かめないと、
資産がなくなってしまうかもしれない!

自称専門家のコメンテーターが、インフレヘッジ方法について、
簡潔に分かりやすく説明するが、62歳主婦には、半分も理解できない。
得体の知れない不安だけが残る。

そこに、みのもんたが、
「貯金の一部は、貴金属か外貨預金かインフレヘッジファンドにしておいた方が安全ですってよ、奥さん」
とズバっと言う。

主婦は、なんだかよく分からないので、近所の主婦のうち、資産運用に詳しい人に相談したり、
夫に相談したりする。
ようやくおぼろげに理解した、専門家の意見よりもみのもんたの言葉を信じるようなタイプの、気の早い主婦は、銀行預金の一部を外貨預金、貴金属、インフレヘッジファンドに移し始める。

銀行側からこれを見ると、銀行の日本円の現金の預金が減って、外貨の預金が増えていくことになる。
銀行は、元本保証をする必要があるから、預金を日本円の国債で運用する分を減らさなければならなくなる。
そして、外貨預金が増えて行くにつれ、外国の国債で運用する比率を上げていく。

もちろん、最初のうちは、ほとんどの人は半信半疑で動かない。
気の早い、ごく一部の人達だけがインフレヘッジをしはじめる。

あるいは、ほとんどの人がまだ当分動かないとみるや、その状況に逆張りする投機家が現れる。
すなわち、人々がインフレは起こらないと信じているうちに、将来的にインフレになる方に張るギャンブラーだ。

そういう、一部の人達が動くことにより、インフレ率が少しだけ上がる。
そうすると、「インフレは起こらない」とテレビで主張していたコメンテーターは、劣勢に立たされる。
「インフレは起こる」派のコメンテーターは、「実際に、インフレ率は上昇し始めています!」
と証拠を突きつける。

すると、そのテレビを見ていた人達のうち一部が、さらに資産のインフレヘッジ対策を始める。
すると、さらにインフレ率が上がる。
さらにそれがワイドショーで流され、さらに多くの人がインフレヘッジする。

このように考えると、買オペが399.5兆円まで進むまでデフレがずっと続く、という仮定は、不自然なように思われます。

通りすがり通りすがり 2009/11/11 07:53 横からすいません。fromdusktildawn さんのコメントに、以前から抱いていた疑問に絡む部分が出てきたので、質問させてください。

>主婦は、なんだかよく分からないので、近所の主婦のうち、資産運用に詳しい人に相談したり、夫に相談したりする。
ようやくおぼろげに理解した、専門家の意見よりもみのもんたの言葉を信じるようなタイプの、気の早い主婦は、銀行預金の一部を外貨預金、貴金属、インフレヘッジファンドに移し始める。

たぶん現実には日銀に黄色いペンキをぶっかける、じゃなくて、「毎日5000億もバラマくなんて!!」という反応になって、みのもんたも「日銀は異常だ」とズバッと言うと思います。というか、そうなる可能性のほうが高いです。実際、団塊の世代前後のインフレに対する嫌悪感は相当ですから。
それでも断固、日銀が突っ走ればいいわけですが、それにしてもこの想定は政治的なリスクの見積もりがあまりに小さいんじゃないかと思うんです。現実の想定としては難しいことを想像するのはどうかなと感じたのですが、いかがですか?

雑感ですが雑感ですが 2009/11/11 08:11 本題とはちょっとずれますが、世界的な投機資金規制論は、この文脈からも出ているのかもしれませんね。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2009111100075
アメリカは↑な感じでお茶を濁すつもりみたいですけど。

「アルゼンチンになる」とよく言及される南米諸国は、自由な資本移動を許して何度も金融危機に襲われたのに対して、厳しく資本移動を制限してきた中国が安定成長しているので、投機資金の存在意義が問われているとこもありますし。

fromdusktildawnfromdusktildawn 2009/11/11 08:16 > たぶん現実には日銀に黄色いペンキをぶっかける、じゃなくて、「毎日5000億もバラマくなんて!!」という反応になって、みのもんたも「日銀は異常だ」とズバッと言うと思います。というか、そうなる可能性のほうが高いです。実際、団塊の世代前後のインフレに対する嫌悪感は相当ですから。

ぼくも、その可能性は十分にあると思いますよ。
でも、それは別の議論ですね。

先ほどのぼくの書き込みは「日銀が国債を買い続けたら、ハイパーインフレになるか、ならないか?」という議論についてのコメントです。
「そもそも、マイルドインフレ誘導政策は、政治的に不可能なのではないか?」という議論は、論点が別なので、別に議論した方がいいのではないですかね。
リフレ政策は、たくさんの論点があるので、一つの論点を片付けるまえに、次々に論点を移していくと、いつまでたっても議論が片付かないことになってしまうのではないかと。

どうすればどうすれば 2009/11/11 20:33 結局今のデフレは放っておいて良いのでしょうか?
駄目だとすればどうするのが一番良いのでしょうか?

chnpkchnpk 2009/11/11 22:56 id:fromdusktildawnさん

すいません、大変遅くなりました。

ワイドショーの攻防にスポットを当てるというやり方は実に具体的で面白いですね。

このあたりの話まで来ると、正直考え方の違いというか、マーケット風に言えば相場観の違いのような気もしており、厳密にどちらが正しいという話ではなくなってくるので、あまり言い合っても仕方ないかもとも思のですが、そうは言っても上にコメントいただいた内容が、私の考え方や相場観を変えるに足るかというとそうでもなかったりしますので、そういう観点から少しご回答させていただきます。


まず、みのもんたにズバっと言われて、資産をインフレヘッジ商品に移す人がいるか。

純粋にいるかいないかで言えば間違いなくいると思います。ただ、極めて少数の人に限られ、かつその人たちも極一部の資産しか移さないのではと思います。

ワイドショーでインフレ予想のコメンテーターが、ウケ狙いでハイパーインフレを煽るとします。ただ、必ずバランスを取るために、現行の制度下では預金の元本は原則的に全額保証されていることも誰か別の人が説明するんではないでしょうか。出来の悪いワイドショーでは片方の意見しか紹介しないかもしれませんが、不安に駆られた視聴者が銀行に電話でもすれば親切に教えてもらえるでしょう。

いずれにせよ、これをもって個人としては、円貨建ての貯金とその代替商品を天秤にかけるという発想が生れるわけです。
具体的個人の思考回路は一旦おいておいて、冷静にリスクを比較してみましょう。確かに現金にはインフレリスクがあることになりましたが、とりあえず足下のところでは元本は保証されていますし、価格変動リスクがあると言っても、現状ではほとんど変動幅はありませんし、そもそも値上がりしている(デフレ)わけです。一方で、代替商品に目をやると、買った瞬間にまったく未経験の価格変動リスクに晒されることに加え、商品の現物や投信などは流動性リスクもあります。ご存知と思いますが、流動性リスクがあるということは、お金を使いたいと思ったときに、すぐに使えないかもしれないということです。

こう考えると、インフレリスクが相当高まらないと、代替商品にはほとんど資金が流れないのではないかと思います。特に流動性リスクは深刻で、数年以内に使うかもしれない資金に相当する資産については、十分な流動性は確保しておきたいと考えるのが普通の人だと思います。例えば、失業した際の生活費とか。


次に、そうした極めて少数の人が資産を預貯金から移動させることが、一体どれだけマーケットに対してインパクトを持つのかという話です。

国債のマーケットは先物も加えると相当巨大ですから、上述したくらいの動きだとそんなに影響ないかもしれません。これはただの勘です。


最後に、例え徐々にゆっくりと国債が売られていったとしても、それでもやはり「ある地点を境に突然暴落する」ということはあるのではないかと思います。

それはインフレヘッジというレベルではなく、そもそも国債の元本償還が危ういのではないかという不安が現実味を帯びたときです。

当然のことながら、国債は元本保証が大前提で、さすがにそこを疑っている人というのはほとんどいません。逆に言えば、ここが揺らいだら、そのときにどれだけインフレが織り込まれていようが、国債は暴落します。


まとめると、おそらく国債が暴落するのとインフレになるのとどっちが先かということになるのだと思いますが、基本的には同時ではないかと思います。

国債の元本が保証されていることが当然の事実としてマーケットに認識されている限り、国債の需要はかなり底堅いと思います。逆にその前提が崩れたら一瞬で崩壊します。

chnpkchnpk 2009/11/11 23:05 >通りすがりさん
「織り込まれた時点で金利が急上昇」したらどうするんですか。それ、何の解決にもなってないですって。

chnpkchnpk 2009/11/11 23:07 >ヌルさん
政府に対する信頼が崩壊(←雰囲気)したら、それを真っ先に反映するのはマーケットだって言ってるんです。

別の通りすがり別の通りすがり 2009/11/12 01:59 一応市場関係者の方のようですが、弱小証券会社とおっしゃっているしどれくらいのポジションを持っていて、どれくらいポジショントークでおっしゃっているかもわかりませんが(今、財政危機ストーリーでスワップで遊んでいる人もいたので)、債券市場ぐらい深いマーケットで全員がそれこそ子供サッカー的な動きをすると言うことはないと思います。
最悪の場合でも、国民にかっかっていけば、最終的には国債は返せるし。
日本国債がパニック的に売られたら、それはそれで結構利益を取るチャンスだと思っちゃいますけど。

ヌルヌル 2009/11/12 02:04 だから「無視」→「崩壊パニック」の中間がなんでないんですか?崩壊するまで気づかないならマーケットのプレイヤー達は単に鈍いだけなんじゃ?と言っているんですよ。

別の通りすがり別の通りすがり 2009/11/12 04:59 >崩壊するまで気づかないならマーケットのプレイヤー達は
>単に鈍いだけなんじゃ?と言っているんですよ。
ヌルさん、私も同感です。
chnpkさんて本当のところどれくらいマーケットと接しているの
か、どれくらいポジショントークなのか(笑)。
chnpkが本当に市場関係者なら、chnpkさんも言いたいことわかっている
と思いますよ

mosokumosoku 2009/11/12 14:22 2003年から2004年に掛けての溝口・テイラー介入はどうでしょうか?
あれはまさに擬似的リフレ策としてデフレ脱却を目的になされた政策ですが、
マーケット関係者はいつ、どの程度のポジションをどのように動かし、どのような結果になったのでしょうか?

えーとえーと 2009/11/12 16:13 ブログ主さんのプロフィールを見ると
>弱小証券会社勤務
>慶應大卒だけど就職氷河期最後の年ということもあっ
>てか有名企業への就職は挫折。やむを得ず某IT系ベン
>チャーへ。
>同社ではM&Aとかなんかそういうのを担当。
>いわゆるライブドアショックを体感。
>その後証券会社でまたM&Aとかの仕事をもらう。
>いわゆるリーマンショックで破綻寸前に。
>証券会社に転職。投資銀行部(なんちゃって)。←今ここ。
という人に、国債市場について聞こうなどと言うことは、
ゴーカートに乗っている人にF1について聞くようなものだと
思います。
他の議論についてならともかく、市場についてブログ主さんに
聞いても意味ないです。

musokumusoku 2009/11/12 17:44 昔、JPモルガンに居た『伝説のトレーダー』藤巻健史という人は
JGBでも為替でもかなり大きなポジションを動かすビッグプレイヤーだったそうですが
日銀が介入してくると逆らっても絶対敵わないのですぐ逃げる、と著書によく書いていたと記憶しています。

1ドル50円にしようとしたり逆に200円にしたりするのは無理ですが
需給ギャップを埋めてインフレ率を僅かにプラスにもって行く程度なら
十分にコントロール可能な範囲だと思います。

chnpkchnpk 2009/11/12 18:48 2つ上の人が言ってるとおり。
私は別にマーケットの専門ではないので、お近くにマーケットの専門の方がいるのであればそちらの方に聞いたほうが全然いいでしょうね。

kouikoui 2009/11/13 18:06 国債暴落と言っても、極端な話ですが日銀が全部買ってしまえば良い。暴落の度が酷ければ、それこそ政府保有の外貨等で全部償還できます。だから問題は国債ではなく円安でしょう。
1$=1000円とかになれば大問題ですが、去年末の米の例を見るにマネタリーベースを倍増させても3割程度のドル安です。
現状必要性があるのは多くても40-50兆ほどでしょう。到底1$=1000円にはなりえません。100円すら怪しい。
それと、マネタリーベース平均残高最大値は前回緩和時2006年1月の114兆ですが、今のところ93-95兆ほどです。緩和しているとは呼び難い状況です。

大体大体 2009/11/23 19:20 日本がデフレになったのはアメリカが使い込んだからだろ
円キャリーで

shumeishumei 2009/11/28 19:28 > 将来のインフレ不安やデフレ不安を真っ先に反映するのは、国債の先物市場や為替市場です。

う〜ん、一マーケット参加者として言わせて頂くと、納得しがたいお考えです。また、事実に反しているとも思います。
金融マーケットは概ね保守的であり、大きな動きへの反応は遅れ、その反応がおきるときは恐慌的に反応する、というのが私の経験値です。市場参加者は合理的じゃありませんよね。
おもしろい論考だとは思いますが、※ふろむださんの方にブがあると思います。

えええwえええw 2010/01/29 01:27 >はっきり言って、我々マーケットサイドに言わせると経済学なんていうものはただのそびえたつクソのようなもので、マーケットの動きを予想したりするには何の役にも立たない


↑これ本気で言ってますか?w
少なくとも金融政策がマーケットに及ぼす影響は理解されてますよね?
でもって好不況期にどのような金融政策が考えられるか
理解されてますよね?w
その理解の前提にあるのは何だと思いますか?w
当てずっぽうの金融政策でしょうか?違いますよねw
初歩的な経済学は最低限、必須ですよ^^
経済学の理解なくして、金融政策の予想なんて不可能なんですから^^b

と言うわけで、出だし以降、読んでませんwwww

えええwえええw 2010/01/29 02:52 んでさ、例えばA国が不況になりました。
利上げor利下げ予想に基づいて相場張るわけですが、どっちだと思いますかね?w
まさかまさかの、経済学的にあり得ない不況下での利上げ予想っすか?w
不況の度合いが深刻なら、追加の利上げ予想もありえますねwww
が・・・んなもん誰もしませんでしょう?w
でもさ?経済学なんてものはクソなんでしょう?w
じゃさ、どうやって予想するんですかね?w
もしかして鉛筆でも転がして予想しちゃいます?wwwwうぇwww
鉛筆転がしがダメなら目覚まし占いカウントダウンとか?wwwうぇwww
あ、そっか、山勘ってのがありましたねwwww
うんうんw山勘で決めるしかありませんなwwwwうははははw
経済学無視した山勘こそ最強っすねwwwwwwwぱねーーーwww
あ、スキャルピング一筋ですか?w
それならそうと最初に仰ってくだされば良いんですがwww



それと、くだらない突っ込みですが
経済学がクソと言う人の、経済のレクチャーは私は遠慮願いますね。
さて、ボクも証券会社勤務してみたいです。
頑張ろうかなーーーーーw

いまさらながらいまさらながら 2010/09/11 23:38 いまさらながらですが、経済学を糞扱いしながら市場に参加するのは既存の航海術をむししながら、外洋に乗り出すようなものです。
けしてまねしないように。

やすやす 2011/01/17 22:44 自分が経済学を理解せず、だからそのマーケット向けの正しい使い方が分からないだけなのに、経済学は無用で役に立たないとか言ってしまう阿呆はほんと社会にとって害悪以外の何ものでもないよなあ。
弱小証券会社じゃ周りもそんな人しかいないんだろうから、仕方ないのかもしれないけどw
今回のエントリの内容も完全に的外れだし。しかし、自分の知らないものに対して(当然当を得ない)ケチを付けられる神経は素晴らしいです。

やすやす 2011/01/17 23:03 そういや、ここ数カ月のオーストラリアの水害についても、経済学を知らない情けない市場関係者の方々が豪ドル安要因になる、なんて恥ずかしいことを言ってたけどw
(未だに言っているところhttp://www.daiwasbi.co.jp/column/etc/pdf/market_20110112_australia.pdfもあるようだw)

経済学的に考えればこの水害が豪ドル高を招くことは簡単にわかるし、実際にそうなっていたよね、この数ヶ月。経済学を知らない市場関係者の右往左往なんて、こんなレベルの間違いの連続だから見てて笑ってしまう。しかも、自分たちの方が先を見る能力を持っていると思っているのが更なる笑いをさそう。この前会った人なんか、大きな洪水被害が起きたのに豪ドルが上がってるなんておかしい!とか言ってた。おかしいのはあんたの頭ですよって言ってあげたかったよ。大学一年生で学ぶISバランスの話を知っていれば、豪ドル高圧力が働くことは理解できるのにねw

経済学を馬鹿にする人は、単にその人が経済学を知らないだけ、ということが再確認できました。自分の知らないものを批判するって、まともな恥の概念を持っていたら出来ないことなのにねw

えええwえええw 2012/03/19 06:32 えーっと、再び帰ってきましたよっと。
日銀が物価目標を1%にすえましたねー。
そのせいで、円安となり株価は一気に吹き上がりました。

えっと、マーケットサイド(w)に立つ君の主張では、
リフレ政策は効果なかったのでは?w
あれあれ、なんで株価が(略w

もう頑張ったよ、君はw
うん、十分頑張った^^

顔を洗ってこいw

スパム対策のためのダミーです。もし見えても何も入力しないでください
ゲスト


画像認証