「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」12巻の感想

本日「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の最終巻が発売されました。
こんな一大事に仕事やってる場合じゃねえ!と俺妹をいち早く買い、いち早く読むためだけに有給をとってしまったクズ社畜の私です。
さすがに大好きな作品だけあって、読み終わった後は、かなりの放心状態に陥ってしまい、今ニャル子さんみたりしてやっと心の整理がついたので、最終巻についての確信的な感想を書いていきたいと思います。


ここからネタバレ注意




















まず、最初に言わせてくれ…。

義理は甘え!実妹万歳!!
私は座右の銘「レッツ背徳♪」という言葉にするくらい終わっとる人間なのですが、十代の少年少女をターゲットにしたライトノベルで、まさかここまで原作者の伏見先生がぶっこんだ内容で突き進んでくれるとは思わなかった。

だってあいつら、最後に教会で結婚式挙げて、チューしてんだよ!チュー!?

逆に言えば、ライトノベルだからこそ輝く作品なのかもしれない。
エロゲには18禁ならではテーマを用いた作品がいくつかあります。

エロシーンを見るためにあるのがエロゲなんだけど、中にはこの物語により深みをもたせるためには濡れ場が必要だなーってコンセプトの元に成り立つ作品もあります。
例えば、俺妹が仮に18禁のエロゲであるならば、京介と桐及なんて、もう5回くらい作中で即ハメしてると思いますが、さすがに全年齢向けのライトノベルでそれはアウトっすね。
当たり前ですが、結局チューまでで、それ以上彼らは兄妹として一線を越えようとはしませんでした。

京介と桐乃という変わった兄妹は自分達がお互いがお互いのことが好きな気持ちに気づいてしまった。でもやっぱり兄妹でそれはおかしい…。

おかしい、おかしいけど、気づけば色々なことがあって、色んな人巻き込んで、色んな新しい経験ができて、色んな新しい友達もできて…。

めっちゃ青春やん。

兄妹で好きあうのっておかしいのかな?未成年の少年と少女がまだ未完成で不器用なお互いの気持ちをぶつけ合いながら、最後には思い切った行動をとってみた。

でもそれは現実的な「約束」を使って、それは若き日の思い出もしくは大きな過ちとなる。

京介と桐乃が今後大人になって、あの時の自分達をどう思うのだろうとか考えたら、それこそ色んな妄想が止まりませんでした。

「このゲームに登場する人物は全員18歳以上です!」のエロゲに出てくるキャラクター達は近親相姦モノであった場合「ケッ、俺達くらいの年になるともう戻るに戻れないとこまできてんだよ。」ってなって、まあエンド的にもそのままガンガン突き進んじゃう方針ですが、俺妹はあくまでライトノベル

彼らはこの事実をどのように受け止め、今後の人生においてどのように行動し、どのような選択を行っていくのかはあくまで彼らの今後の成長次第なのです。

そんな彼らの今後が気になってしょうがない俺はやっぱり伏見先生が描く俺妹ワールドに一期のアニメ放映以来のこの3年間虜になってたんだと思います。

5年間の連載本当にお疲れ様でした!