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2008-12-13

思わず血が騒ぐ! 連続テレビシリーズ「デクスター」

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主人公は、

連続猟奇殺人犯を追う腕利き鑑識官。

名前はデクスター。


プライベートの彼は、

ごく普通に仲間と遊び、

そく普通に恋もする、

ごく普通の若者でした。


でもただひとつ違っていたのは、

彼自身も猟奇殺人者だったのです。


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作品を「奥さまは魔女」風に紹介すると、こんな感じでしょうか・・・。




というワケで

AMNさん主催のブロガー試写会に参加させて頂き、

来年2/13にレンタル開始される

海外テレビドラマ「デクスター」第一話を一足先に拝見しました。



いやぁ、面白かったです。




■ポイント?:設定が凄い。


まずは、


シリアルキラー(連続猟奇殺人犯)が鑑識官となって、

シリアルキラー(連続猟奇殺人犯)を追いかけるという、


この「設定」が大発明です。



主人公自身がシリアルキラーなので

物語も当然、シリアルキラーからの目線で進行する。

するとどうなるかと言うと

観客はシリアルキラーの主観EYEで

世の中を見まわしているような感覚が味わえる。


つまり

「あなたもシリアルキラーが疑似体験できる」

という趣向なのです。


これには好奇心をそそられます。




■ポイント?:悩める猟奇殺人おたくの二重生活ぶりが面白い。


シリアルキラーと言うからキツイ感じがしますけど、

そもそも

誰にでも「血が騒ぐモノ」ってあるんだと思います。

鉄ちゃんなら「鉄道」だし、

アニオタなら「アニメ」だし、

アイドルなら「アイドルおたく」だし、

体の局部なら「フェチ」だし、

ここまで極端でなくても、

誰にも何かしらあるでしょう。


それが

この主人公の場合は、

たまたまそれが「殺人」であったり「血」なだけ、と言えなくもない。


となるとどうなるかと言うと・・・



このデクスター君は、

鑑識が仕事ですから殺人現場に立ち入り自由の特権をもっています。



現場に行くと

猟奇殺人おたくの血が騒ぎ、

血痕を見ただけでワクワク、ウキウキ、

見事な猟奇殺人があったら

「う〜ん、俺より、上手くやる」なんて

思わず感心したりしちゃいます。


と同時に

我にかえって、

鑑識官として厳粛を装って

「この血痕の飛び方は・・・だから犯人はきっと・・・」なんて、

周りに分析結果を説明したりもします。



この心理の振り幅が最高に面白い。



観客は、

こうしたデクスター君の

「連続殺人おたく」と「腕利きの鑑識官」の

二重の目線と生活を

丸ごと味わえるワケで、

それがとても新鮮で、刺激的なのです。

(今どき、鑑識官が猟奇殺人を追う、だけなんて当たり前ですわな)



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■ポイント?:衝撃的なビジュアルのオンパレード。でも・・・。



それから、

設定が設定ですから

当然、作品には

バラバラ死体、切断された頭、手・・・などなど

たぶんテレビでは史上初と言えるくらいの

すんごいビジュアルが次々出てきちゃいます。


そしてもちろん、

デクスター自身も次々殺人を犯します。



ところが

観ていて、

それらが全くエグくは感じない。



その点にビックリすること間違いなしです。



これって、たぶん、



第1には、

主人公が

自分の嗜好をひた隠しにしながら

一般社会の中に溶けこもうとする

ごく普通の悩める若者として

凄く丁寧に魅力的に描かれているせいだと思います。

(そのために

彼の周囲にいる恋人や家族、同僚も

とても丁寧にキャラクターが描かれている)



そして第2には、

デクスター自身に「殺人のルール」を持たせているせいだと思います。

(のルールによって一種の贖罪を同時に行わせることで

観ている者のデクスターへの印象を中和させている)





だから

この若者にある意味、安心して感情移入ができ

彼の目線と心理のフィルターを通して

「死体」を見ることができる、

で、

気持ち悪くないのだと思います。

(デクスター目線では死体は、

寧ろウキウキするものなのですから)





こんなことにも、

作品の綿密さやクオリティを感じ、感心しました。





■?+?+?=この面白さは・・・。


異常者を疑似体験する。

こんな感覚を味わうこと、

普通はありえないですよね。



私も見終わって、

さて、今晩帰りに一人くらい殺して帰るか

なんて思ったくらいです(嘘です)。



で、

この感覚と面白さ、

どこかで感じたものと近いな・・・と

ずっとモヤモヤしてたんですが、

帰りの電車で思い出しました。


筒井康隆の「男たちの書いた絵」でした。

特にマゾのやくざの話。



それから

ヤン・シュヴァンクマイエル

根っこにある匂いは近い気がする。


そう思いました。




■おまけ。


会場でメーカーの方もおっしゃってましたが

確かに

この作品の面白さって

なかなかファーストインプレッションでは

伝えづらいかもしれないですね。


「見ればハマる」んですけどねぇ。


それで私がふと思い出したのが「奥さまは魔女」。

この作品は「設定」が面白さの根源なのですから

奥さまは魔女」の冒頭ナレーションみたいに

「設定紹介」を前面に打ち出したらいいんじゃないでしょうか?

素人ながらそんなことを思いましたので、付記させて頂きます。




最後に、

AMNさん、パラマウント ジャパン株式会社さん、ありがとうございました。

というワケで、

とっても刺激になる時間を過ごさせて頂きました。

大ヒットするといいですね。



あっ、そうそう、

今発売中の「NEWSWEEK」の付録DVDに第一話が収録されているそうです。

関心がある方はそちらでご覧ください。




※DEXTER公式ページ

http://www.paramount.jp/dexter/

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