2010-06-16
■[オトアビ]漆黒と星空、あと朝便バスにちょいちょいビール。
今年も、夏なシーズンになってた。
というわけで外踊りの一発目は、去年に続いてこれでした。
やっぱりここは非常にいいロケーションですな。
天気も梅雨入り直前で安定しているし、抜けるような青空と溜め息が出そうな星空でした(その分夜は死ぬほど寒かったけど)。
細かいアクト以前に今回特に強調したいのは、「日曜朝帰りのバスツアーはラクだ!!」という点。
こういう場所にふだんは車でのんびり行くことが多いんだけど、ここ最近の高速千円祭りの影響で日曜の帰路大渋滞祭りにとにかくウンザリしてしまいまして。
バスなら朝っぱらから運転を全く気にする事なく酒飲めるし、寝てりゃトイレが近くなるタイミングで自動的にSAについてたりするし。
去年のタイコも実はバスで行ったのだけど、午後のんびり帰ってくる流れでアホほどの渋滞に巻き込まれて、東京に帰ってくる頃はすでにサザエさんどころかガキ使の時間帯。
これは嫌だなあと思ってたところ、今年から朝便(なんか嫌な表現だな)が登場。
今年はこれで帰ってきたんだけど、、、
なんと、東京に着いた時間はサザエさんどころかアッコにおまかせ!のオープニング!すばらしすぐる!
帰りたいって点だけ強調すると「じゃあそんなもん行くなや」と言われてしまいそうですが、土曜オールナイトのイベントで日曜の存在をほとんど感じる事なく終わった経験って、すごく苦々しくないですか?
会場出発の時間も朝7時という音もぜんぜん鳴り終わってない時間で、それまでにテントも撤収してとか考えると朝方のアクト*1を諦めなきゃいけないという欠点はあるにせよ、非常に清々しい気分で週末を過ごせました。
そんなわけで帰りの清々しさだけで満足しちゃってる感がありますが。
今年のラインナップも超強烈。で、まあ主要なモノでみたやつの感想というと、
オウテカ。
今年の目玉、というか今年のラインナップのうち一番の大物である事は間違いなく。
んで当然知ってる人は知ってると思いますけど、常に「難解」なんて言葉がついてまわる存在。
どう考えてもリスナーにフレンドリーな音ではないし、ライヴ自体も完全な漆黒の中で行う事はもはや定番。
たぶん日本のフェス(というか野外イベント)には初登場だと思うので、吉と出るか凶と出るか非常に興味深かったんですが。
演出は、吉。豪快に吉。
上に書いたように、ライヴは完全な漆黒で執り行われるので、ライヴの時間は当然真夜中、しかもまわりの屋台*2や導線の光などもすべて消灯。目に入る光は、頭上の空に輝く星だけでした。
こーーれーーがもう、抜群の破壊力。余計な情報なんか一切頭に入ってこない*3ので、向き合えるのはひたすらグシャグシャなキック音と絶妙なバランスのリズムだけ。
音:??
んでその音、なんですが、最近リリースした新作は言わばちょっとオウテカらしくない、ビートを抑えたリスニング向きな作品になってたのでその路線かなあとか思ってたんですけど、全然真逆。びーとびーとびーと。きっくきっくきっく。オウテカ王道というかんじ。
またそのビート&キックも、どうもシーケンサーで決まったパターンを垂れ流している感じではなく、その場でどんどん組み替えて変則的にくらわしているご様子。
正直に書けば、なかなか厳しかったんじゃないかあ、とは思います。音の面では。
真夜中の野外であの変則リズム。体が踊りだすかというとそれは無理な話で基本ほとんどが棒立ち状態、少しずつ体温が奪われていきます。
あと、どっぷり浸かるには少し音量が足りなかったかな?という気もします。
もともと即効性がある音ではないので、どっぷり浸りながらじっくりと解釈していくような内容になってるんだけど、その為に必要な音圧はちょっと足りなかった気が。
余計な飾りがなく音にとにかく集中できるので、家でCDを聴いているとき以上に「オウテカの音楽」に浸れたのはたしかなんですけど、「集中しよう」という気概なんかもたずとも連れてってほしかった。
まあそんなわけで残念な要素もあったりしたんですが、やっぱり最高という他ない演出面で最終的な満足度はかなりのもんでした。
↑午前3時半過ぎの終演近く。頭上の星が消えていって空が少しずつ白んでいくなかで、音は鳴り止みました(これ写真じゃわからんけどステージではバリバリオウテカ演奏ちう)。
トクマルシューゴ
去年ニューズウィークに「世界が尊敬する日本人」として登場したあたりからの快進撃で、もはや時代の寵児と化してきているトクマルさん。
クインテット編成で、とにかくたくさんのやわらかな音を産む楽器を操って、最高のライヴをみせてくれました。
音にあわせて体を揺らすのがホントに気持ちがよい。こういうアクトをいいロケーションで楽しめるっていうのは幸せなことです。
どちらかと言えばダンス系のアクトが中心になってるイベントにこういう人が呼ばれるのって、話だけ聞くとすごい雑多な印象を受けるしイベント自体の持ち味に影響すんじゃない?とか思われたりしますけど。
なにも体を預けて気持ちよくなれるのはフワフワなエレクトロニカやこもったアンビエント音だけじゃないわい、っていう主催者側の意気込みも、(前向きにとらえれば)感じられます。
まあ、今後こういう路線があまり続くと同じようなラインナップのイベントが乱立することにもつながっちゃうので、その辺はよく考えないといけないんじゃないかなーとはやっぱり思ってしまいますけど。
あとなんかドラムのお兄さんがポリシックスの人みたいな動きだった、気がします。
マシュー・ハーバート(matthew herbert's one club)
別に残念というわけでもなくライヴ自体は楽しめたんですけど、なんか途中でだれたなーというのが正直な感想なので。
単発DJだったりビックバンド形式だったり、いろんなスタイルでハーバートさんのライヴアクトをこれまで観てきましたけど、一番つかみどころがなかったのが今回の「Matthew Herbert’s One Club」でのアクト。
一人だけで延々機材をいじりつつ妙な音を加えて遊んだり、恒例の即興録音で遊ぶコーナーもあり。
パフォーマンスとしては非常に面白かったんだけど、音が途中で冗長にかんじてしまった感。
あと上に挙げてないものだとTokyo No.1 SoulsetやらDoshやらマイスパレード*4で堅実に楽しみました。
んではっとしたんですけど、今回「知らない新しい音楽との出会い」は皆無と言ってもよい状態。
うーん。これはどうなんだろう。。
一晩だけ&ステージ少なくて選択肢少ない&普段お目にかかることが少ないかなりの大物が出演、となると堅実な選択肢を選んでしまう傾向がある気がしました、自分には。
これはよくない。よくないよ。
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