ちょス飯の読書日記

 『悪霊』第2巻
 

悪霊〈2〉 (光文社古典新訳文庫)

悪霊〈2〉 (光文社古典新訳文庫)

 ★★★☆☆
これは、難儀して読了した。2巻で終わると思っていたら、誰も殺されていない・・・まだ、3巻も別冊もあることが判明。
 いたいけな少女が、犯されて自殺する・・・・が、それを告白して本にまでして、出版しようとする主人公(か?)・・・
 当時の社会情勢が亀山氏の解説で、細かく語られるが・・・・読み続けるのに、エネルギーが要る。翻訳は、現代風にしてあっても日本語に無いかくかくとした表現なので。

 ドストエフスキーが、様々な人のセリフを考えて口述で書かせたのか、事実に基づいて書いているのか・・・あまりに、多様な人の性格とセリフ。またひとりの人間の中の正と邪、聖と醜、刻々と変貌する主人公。男と女、貴族と農奴・・・その描き分けには、圧倒される。
 人間自体は、何百年たってもそう変化していないのだろうか。
*****

 なんと、図書館に続きが購入されていないという。他の館から来るのを待つ。

ちょス飯の映画評

 バットマン・「ダークナイト」 ★★★☆☆
 スパイダーマン 3 ★★★☆☆
 テレビで観た。

 同じアメリカンコミックのヒーローものだが、バットマンは大人向けで、ジョーカーの狂気が怖かった。
 スパイダーマンは、アクションシーンが大迫力だが、つじつま合わせが不自然で、おばさんの優しい言葉と上品な振る舞いに三ツ星。

 バットマンが大富豪で、スパイダーマンが貧乏な孤児という対比は面白い。どちらも正義の味方だが、正体を隠し、命がけで市民を守るが報酬を一円ももらわない。
 何度も映画化するうちに、どんどん複雑な内容、激しいアクションシーンの連続になっていく・・・見ていて疲れるし、子どもに夢や希望をあたえる映画ではない。

 バットマン オリジナルムービー ★★★☆☆

 1990年のビデオで観た。

 ゆったりとした流れで、当時としては未来に使われるだろうと空想された道具や機器、コンピューター、実験室、カッコいいマシンが出てくる。 ペンギン、ナゾラー、ジョーカー、キャット・ウーマンの悪役も、芸達者。こどもが喜ぶ、車、ボート、ヘリコプター・・・・ペンギンの顔の付いた潜水艦・・・
 美貌のキャットが、ロシア人記者に化けて、バットマンを誘惑する場面、・・・彼女はあくまで、芝居でバットマンを愛しているふりをしている設定だったが・・・純粋に恋に落ちていたバットマンがかわいそう。
 彼女も、少し彼のことを好きになっていたという筋書きの方が、良かったのに。だから、マイナス2☆。
 人間が、光線銃でフリーズドライの粉になってしまうアイデアは可笑しかった。水をかければ、元どおりなんて。最後の落ちが面白いので、それは、秘密。
 実験台の海賊たちは、元に戻れず気の毒だった。核燃料に使う重水では、だめだったとは。なんと、バットマンは、核エネルギーを使用しているのだった。アトムと同じ!!

 私が子どものころテレビで見ていた、バットマンとロビン少年に会えた。テーマ音楽もかっこいい!!
 画面に、英語で効果音が出るのも懐かしい。

おや!

 この冬のある朝、雪がこんこんと降るなかで、すずめがちゅんちゅんと鳴いているので、寒かろう、腹が減っているだろうとかわいそうに思い、お米をベランダの柵の上に置いた。数回だけ。
 すると、春になっても雨の日になると必ず、あのときのすずめたちが数羽やってきて「おくれおくれ」とちゅんちゅん鳴きながら、ベランダの中までやってくるようになってしまった。
 「自分で餌を探しなさい」と、もう与えないでいたが・・・

 夏蜜柑の葉に住んでいた、チャッカリーヌたちが突然いなくなってしまった。もう半月くらい前から・・・ありゃりゃーー。すずめに食べられてしまったんだ。ごめんね。chosu-manmaが、すずめの気持ちになると、丸々太って、うまそうだったもの。

 と、がっかりしていた。わが家の、夏のペット。アゲハの子ども達よ、許しておくれと。

 「おや、」夕方ベランダ庭園に水を撒いていて、びっくり。
 チャッカリーヌが、こんなところに!!生きていたんだね。こんな大きなさなぎになっていたのか!!嬉しい。

 大震災以降、悲観的に物事を考える癖が付いていたのかもしれないchosu-manma。アゲハは、嘆かない。アゲハは、生きていた!!