ちょス飯の読書日記
『向田理髪店』 ★★★☆☆
- 作者: 奥田英朗
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2016/04/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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なかなか死なない寝たきりの親をどう介護するか。離れて住む長男の誰もが、いつかこうなることを予感しながら都会で働いている現実。また、女性のたくましさ、おかしさ。
しかし、全章に渡り、作者独特の哀愁のユーモアがあり、暖かい眼差しが感じられる。穏やかな物語だ。
ただ、村人がほぼ善人ばかりで、つまらない。過疎の村の絶対的貧困家庭は描かれていない。凡作だ。
友と母に写真入り手紙を
お正月の女子会に誘わなかったKに、会の様子を知らせる。中学卒業以来45年ぶりに見る、Nちゃんも写っている写真を同封。
母には、ひ孫たちと一緒に写した写真を入れて手紙を書いた。母は心底嫁を憎んでいるが、彼女こそが息子のこどもを産み育ててくれ、今日ひ孫まで見られる源となったのに。
自分の気に喰わぬからと、嫁を許せないのだろうか。確かに至らぬところは多々あるが、chosu-manmaとたいして変わらない至らなさだ。母は、chosu-manmaのことも、憎いのだろうが・・・。憎まれても、相手を許し愛することはできる。
義姉とchosu-manmaが二人仲良くおどけて写っている写真も母に送った。