シャッター アイランド

伝統のスコセッシ x ディカプリオ。
ある患者の脱走事件ために、断崖絶壁で囲まれた島にある精神病院へ、連邦捜査官のディカプリオが向かいます。島ぐるみで何かを隠しているようなそぶりを見せる、医師に患者。ディカプリオが、島に隠された謎の核心へと迫っていきます。
ミステリー好きな人には楽しめる作品でした。

以下、ネタバレします。

最後の終わり方が、東野圭吾の「秘密」っぽくて、少々後味が悪かったです。
劇場公開時には、「衝撃のラスト」や「この映画のラストはまだ見ていない人にはけっして話さないでください」、「登場人物の目線や仕草にも注目しましょう」などの注意、宣伝文句がつけられたようです。
シックス・センス」以降、こういう煽りが入ることで、逆に「あー、最後にどんでん返しがある系の話ね」と構えてしまい、純粋に楽しめなくなっているのは僕だけではないはず。映画の宣伝ももう少し工夫が欲しいと思いました。
ネットの感想を見ていると、ディカプリオが捜査官ではなく患者だったということが「ドンデン返し」と受け取っていている人が多く、「途中で分かってしまった」と書いている人が多いですが、本当のドンデン返しは「正気を取り戻したディカプリオが、再び病を患ってしまい、ロボトミー手術を受けることになるのだけど、実は再び病を患ってしまったことは演技だった」というところにあるのだと思います。先ほど、東野圭吾の「秘密」っぽいと書いたのはそういうことです。これも、映画会社が煽り過ぎたせいで、肝心の大オチの部分がぼやけてしまっているような気がします。もちろん、映画自体が長すぎて、その重さに最後のオチが耐えられてないという点もあるとは思うのですが。

ディカプリオの妻役で登場していたミシェル・ウィリアムズという女優が、かわいらしくて好みのタイプでした。
Google画像検索の結果ですが、写真によってずいぶん雰囲気が違いますね。
ミシェル・ウィリアムズ - Google Search
あと、ディカプリオの娘役の女の子が、ナース・ジャッキーに出てくる女の子で、親近感がわきました。

シャッター アイランド  スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]

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シャッター・アイランド (ハヤカワ・ミステリ文庫)

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子どもが体験するべき50の危険なこと

子どもは放っておいても危険なことをするもの。ならば、親と一緒にちょっと危険で勉強になる体験をやってみようという趣旨の本で、ちょっと危険なことが49個(最後の1個は自分で考えてみましょうという項目)紹介されています。
目次は以下に。「釘を打とう」とか「石を投げよう」とか、項目だけ見て「分かる分かる」と納得できるものから、「紙コップでお湯をわかそう」「電子レンジに変なものを入れてみよう」という親でもおそらくやったことがないもの、そして「友だちに毒を食べさせよう」というファンキーなものまで、バラエティ豊かな内容が紹介されています。
ちなみに「友だちに毒を食べさせよう」という章には、「しょっぱいクッキーでね」というチャーミングなサブタイトルがついているのでご安心を。

目次

  1. 9ボルト電池をなめてみよう
  2. あられの中で遊ぼう
  3. 完ぺきなでんぐり返しを決めよう
  4. フランス人のようにキスであいさつしよう
  5. 車の窓から手を出してみよう
  6. 釘を打とう
  7. 車を運転しよう
  8. やりを投げよう
  9. ポリ袋爆弾を作ろう
  10. 電気掃除機で遊ぼう
  11. 石を投げよう
  12. ドライアイスで遊ぼう
  13. 紙コップでお湯をわかそう
  14. 電子レンジに変なものを入れてみよう
  15. 走っている車から物を投げよう
  16. 高いところから落ちてみよう
  17. 虫めがねで物を燃やそう
  18. ひとりで歩いて帰ろう
  19. 屋根の上に立とう
  20. ノコギリを使おう
  21. 目かくしで1時間すごそう
  22. 鉄を曲げよう
  23. ガラスビンを割ろう
  24. 空飛ぶマシンを作ろう
  25. 太陽を見よう
  26. かっこいい殺陣を学ぼう
  27. パチンコを作ろう
  28. 木登りしよう
  29. パフォーマンスに挑戦しよう
  30. 小川をせきとめよう
  31. 地下にもぐろう
  32. タイヤを交換しよう
  33. ゴミ箱に飛び込もう
  34. 家電品を分解しよう
  35. ゴミの埋め立て地を見に行こう
  36. 友だちに毒を食べさせよう
  37. 強風の中で手作り凧をあげよう
  38. つなわたりをマスターしよう
  39. 食洗機で料理をしよう
  40. ミツバチの巣を見つけよう
  41. 公共の乗り物で街を横断しよう
  42. レシピ本にさからおう
  43. ナイフで削ろう
  44. ロープスイングで遊ぼう
  45. 火遊びをしよう
  46. 指を瞬間接着剤でくっつけよう
  47. ガラスを溶かそう
  48. 冷凍庫でビンを破裂させよう
  49. 野宿をしよう
  50. なにかしよう

普通に生活していたら絶対にやらないなぁという項目がいくつかあって、大人が読んでもとても楽しめる内容でした。「食洗機で料理をしよう」とか「パフォーマンスに挑戦しよう」とか、実際にやってみたいですね。

巻末の青いページに「訳者あとがき」があるのですが、ここも注目のページです。本書が書かれたアメリカと、日本の文化的な違いを解説してくれて、かつ、実は「20 ノコギリを使おう」は「20 鉄道の線路で1セント玉をつぶす」だったことを明かしています。色々と日本の法律に違反した内容になっているので、ここだけ原作者の方に代わりの項目を用意してもらったそうです。

子どもが体験するべき50の危険なこと (Make: Japan Books)

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