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2016-07-21 木

kanose氏のロードバイク炎上はベビーカーの炎上とよく似ている

加野瀬未友氏(id:kanose)が「ロードバイクにスタンドをつけない理由」というエントリーを書いてわりと派手に炎上していた。加野瀬氏のTwitterを見ていると、昨年末あたりから自転車の話題が多くなっていて、最近では、はてなユーザーが集まって自転車オフも行われた。その様子は以下のレポートにまとめられているが、とても健康的なオフ会だったようだ。

さて本日は、はてな村サイクリングということで、9時の集合時間に向けて淵野辺駅に近いセブンイレブンに向かっている。


津久井湖、宮ケ瀬湖へ110km。一生、会わないと思っていた人に会う - 日毎に敵と懶惰に戦う



経緯としては、オフ会に参加したgoldhead氏の「街中ロードバイクのバイクラックだらけになればいいのに」というエントリーが炎上気味に叩かれていたので、加野瀬氏のエントリーはそれを補足するために書かれたものだった。

ロードバイクにつけるスタンドはあるにはあるが、先に書いたように規格外の製品なんで、必ずつけられるとは限らない。それにメーカーが推奨してない規格外の製品をつけるのは危険だ。スタンドがつくだろとか言ってる人、時速30〜50km以上の高速で走る乗り物に規格外のパーツをつけて、破損や事故が起きた時に責任取ってくれるの?


ロードバイクにスタンドをつけない理由 - ARTIFACT@ハテナ系

これが炎上を意図して書かれたものか、それとも急いで書いて本心が出てしまったものなのかはわからない。ただ普段は冷静な加野瀬氏が感情的な煽り方をしていたので、私は炎上を狙って書いたものだろうと確信していた。今のところ釣り宣言は出ていないが、もしハ○ックス氏やトピ○ュ氏のような専門家が解説してくれたら釣り判定してもらえるのではないかと思う。
それにしてもロードバイク用の駐輪スペースの充実を訴えたかったはずが、逆にロードバイクに対する反発を招くことになってしまうとは皮肉と言うしかない。ブックマークの反応は加野瀬氏を非難する声が多数を占めていて、結果的にロードバイクに対する苛立ちを表面化させることになってしまった。

toratsugumi toratsugumi 俺は街乗り前提だから、スタンド用ステーのないフレームは対象外だったし、苦労してミラーも無理やり装備したが、停車時にそこらの公共物に勝手に括り付けるの前提の乗り物、市街地で乗るのは間違ってねぇ?

osui_Do osui_Do 他者の構造物に依存しないと係留できないロードバイクを市街地で乗り回し、そのことを指摘されるとムキになって反論する。嫌がられてるのはロードバイク乗りの傲慢と怠慢だと思うんだけどね

zaikabou zaikabou 元の文章の書き方でカチンと来る人もいたろうけどここまで燃えるとは。自動車運転してて、ロードバイクにフラストレーション溜まってる人、多いのかな……。あと、何時もの調子で日本disはじめる人とかも面白い



時代によって変化する社会受容性

前のエントリーでは炎上を分類してみたのだが(炎上に興味のある人はぜひツッコミください)、その分類に従うと、今回の炎上はベビーカー問題などと同じ「社会的受容型」の炎上ではないかと考えている。
社会的受容性とは「企業・施設・新技術などが地域社会や国民の理解・賛同を得て受け入れられること」と辞書にはあるが、ベビーカー問題であったり原発問題、ゴミ捨て場問題といった、迷惑であることはわかっていても誰かが我慢しなければならない厄介なジャンルの揉め事である。
加野瀬氏のエントリーに対して、自転車にスタンドを付けないことを断罪するようなコメントが多数残されているが、スタンドを装着しないことはブレーキの付いていないピストバイクのような明確な交通違反ではない。また、自転車を固定物にくくりつけて駐車する「地球ロック」に対する反発の声も多いが、もともと盗難の多い海外では「地球ロック」は日常的に行われていることで、国内でロードバイクを自立させて駐輪できることのほうが奇跡的なことでもある。個人的にはスタンドの有無よりも、ママチャリの傘さし運転のほうが先に規制されるべき危険な行為に見える。

こうした社会的受容性に関する問題は、単純にどちらかを排除すれば解決する問題ではないし、どちらかが反社会的な行為をしているわけでもない。そのため議論が平行線になりやすく、ネットでは炎上しやすい話題である。
この件についてkyoumoe氏が飲酒や喫煙の話題と似ていると書いているが、タバコについては世界的な禁煙運動や、若者が喫煙しなくなっている実態があり、ネットでは喫煙者の主張をまったくといっていいほど見かけなくなった。

とここまで書いてきて思ったんだけど、「酒とタバコ」で同じ事言ったらどうなるんだろうね。
「ロードバイクうぜえ道走るな邪魔だ死ね」って「酔っぱらいうぜえ死ね酒飲んだら家から出るな死ね」「喫煙者うぜえ死ね外に出たら1本も吸うな死ね」ってのと考え方一緒でしょ。


なぜバイクラックの話で俺があんなことを書いたのか - 今日も得る物なしZ


タバコの例が顕著だが、こうした問題は最終的に世論がどちらに味方するか、ということでしかない。喫煙マナーに関しては、喫煙者にとって冬の時代になってしまったが、ロードバイクに対する反発が広がれば、自転車のルールが厳格化されたり使用が制限されることも可能性としてはありうるだろう。
しかし、急激にロードバイクやクロスバイクの利用者は増えているし、環境面でも健康面でもメリットがあるため、自転車の利用は世界的に推進されている。現在はロードバイクに対する反感が強いとしても、世界の流れに従って日本でも徐々にロードバイクとの共存が進んでいくのではないだろうか。
はてな村で日常的に繰り返されているアフィリエイターや互助会の話題に比べれば、このロードバイクの問題は多くの人が知っておいて損のない情報である。個人的にどうしても炎上狙いだったのではないかという疑念が拭えないが、真相はどうあれ、自転車沼に落ちてわずか半年で、このような注目すべき話題を炎上させるとは、さすが村長と呼ばれるだけの存在だと感じざるを得ない。


(参考)
スポーツ自転車の普及について調べてみると「5倍強の伸び」という数字が見つかった。もちろん数字に頼らなくても、スポーツタイプの自転車が増えていることは多くの人が実感していることだと思われる。

自転車産業振興協会の調査によると、自転車販売店一店あたりの年間総販売台数が2000年は268.9台、2013年は200.8台と減少している一方で、車種別内訳を見るとスポーツ自転車の販売台数は2000年の4.4台から2013年は22.1台と、実に5倍強の伸びを見せている。


自転車ブームを読み解く 〜 新たな価値観で見直される自転車 | FRAME : フレイム



(追記)
ブコメで教えていただきましたが、傘さし運転は昨年6月に法改正され違反行為として規制されていました。
自転車ルールを解説 歩行者にベルを鳴らすことや傘さすのはNG - ライブドアニュース

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