『長くつ下のピッピ』 オル・ヘルボム監督 (1970年) 原作:アストリッド・リンドグレーン

cinema-chouchou2009-10-16


長くつ下のピッピ/PA RYHMEN MED PIPPI LANGSTRUMP
  1969年・スウェーデン/西ドイツ合作映画
監督:オル・ヘルボム 原作:アストリッド・リンドグレーン 脚本:イドレント・イドーム 撮影:カール・バーグヘルム 音楽:ゲオルグ・ピーデル
出演:インゲル・ニルセン、パー・サンドバーグ、マリア・パッセン

【あらすじ】
トミーとアニカの隣家ごたごた荘に、赤いおさげ髪とソバカスだらけの顔がチャームポイントの少女ピッピがやってきた。南の島の王様であり、船長でもある父親は世界を航海中で、ピッピはごたごた荘で一人暮らしを開始する。やがて世界一の力持ちでもあるピッピと話をするようになったトミーとアニカは、すぐにピッピと仲良くなり、気球に乗ったりイカダで遊んだりと、毎日ステキな大冒険を繰り広げる。そんなある日、2人の泥棒がピッピの金貨を盗みにやってきて…。

『ロッタちゃん』で知られるスウェーデン童話作家アストリッド・リンドグレーンによる人気童話をもとに、長い靴下をはくと不思議なパワーを発揮できる元気少女ピッピの冒険を描いた、楽しく愉快なファンタジー作品。おてんばながらも優しい心を持つ少女ピッピが、相棒の猿や馬、隣家の子供たちと共に、大活躍を繰り広げる。ピッピの声は、「ムーミン」の声も担当した岸田今日子と、名子役からバラエティまで一世を風靡したキャロライン洋子が担当。元気いっぱいの少女ピッピを、みごとに演じている。(メーカー解説より)

★『長くつ下のピッピ 世界一のおてんばBOX』のDVDは購入出来ずに完売となっていた...残念。BOXものはお得だけれど...とついつい見送ることが多い。あまり、このBOX内容をチェックしていなかったのだけれど、『長くつ下のピッピ』『続 長くつ下のピッピ』『ピッピの宝島』『ピッピ船にのる』4作品ということで、『ピッピの新しい冒険』は入っていないみたい。古いビデオを引っ張り出して観直さないとお話が原作と映画も相まってごちゃまぜ状態。この70年代前後の色彩は好きだし。ピッピ役のインゲル・ニルセンはもうピッピのキャラクターとして記憶されてしまっているようで、私の中ではあの元気な少女のままでいる。また、アニカ役のマリア・パッセンが可愛くて好きだった。彼女もピッピ・シリーズの中で時間が止まっている。インゲル・ニルセンは女優業を続けておられるようだけれど、多分他の作品は観ていないと想う。

作家のアストリッド・リンドグレーンは好き!翻訳されている方々のあの言葉遊びもワクワクしてしまう♪スウェーデンというお国は面白い。このような子どもたちを描いた映画も特色ながら、この時期はかなりポルノ映画も人気だったようだし。この時代の映画雑誌が家にあったもので、今も持っている。時折眺めると、それらの作品の当時の人気も窺える。そこまでチェック出来ずにいるのだけれど、気になる主演の女優さまは居る。けれど、観れる範囲に限りがあるので優先順位に従うと、ずっと後回しになってしまい未見のままで終りそうな気もする。

オル・ヘルボム監督はアストリッド・リンドグレーン作品の映画化が他にも多数あるけれど(『ラスムスくんの幸せをさがして』『おもしろ荘の子どもたち』『川のほとりのおもしろ荘』他)、ラッセ・ハルストレム監督の『やかまし村の子どもたち』や『やかまし村の春夏秋冬』もとても好き。こちらは80年代になってからの作品で想い出深いもの。『長くつ下のピッピ』は1969年から1970年製作映画だけれど、日本での劇場公開は1973年から1977年頃のよう。さらに、テレビ放送もされていたので、なんだか年代もよく分からないけれど、あのカラーの鮮やかさは印象強く残っている。キャロライン洋子さんというのも懐かしいけれど、うる覚え。カラーの色合いも年代によって特色があるので愉しい。もっと古い時代のテクニカラーも綺麗。専門的なことは分からないけれど、やはり「映画」は大好き!

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