cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

ヴィエノワーズ(ウィーン風のパン)

 フランス系のパンの代表格と言えば、バゲットやクロワッサンを思い出しますが、そんなフランスパンの世界に新しい風が吹きつつあります。それは、ほんのり甘い「ヴィエノワーズ」。最近パリでは、このウィーン風の細長いパンを使ったサンドウィッチが大ブームだそうです。日本でもプレーンの他にレーズンやクランベリー、チョコチップを入れた様々な種類のヴィエノワーズを見かけるようになりました。今日たまたま立ち寄ったメゾン・ド・カイザーでは、新作の「キャラメル味」が登場。でも生憎売り切れで…。どんな味か気になります。 
 先日、コルドンブルーのパン講座でも、ヴィエノワーズが取り上げられました。いつも通っている製菓学校では、技術や効率性を習うのに対し、コルドンブルーでは「美しさ」や「エスプリ」を学ぶことができます。例えば、クープ(切り込み)一つをとっても、「一番きれいに足を組んだ時を想像して」「30度?45度?(もちろん45度)」「より細く見せるために力強い直線で」。
 作業の前に「理想の形」をイメージする教え方によって、上達も早まります。そして、「おいしいものは美しい」というセオリーは、料理だけではなくパンにもあてはまるのだということに気付かされるのです。
 クープには、視覚的な効果の他に、生地の中のガスを抜くという大事な役目もあります。ちょっと深すぎるかなというところを、思い切りよく一気にカッターで引くのは、私の苦手とするところ。ためらいがあると、途中でフニャっと曲がってしまうので要注意です。でも今回はイメージトレーニングしてから、慎重に引いたので、うまくいったかな。たぶん(汗だく)。
 たくさんのクープが入ったスタイル抜群のヴィエノワーズには、チキンやエビ、ペッパーのきいたハムをはさんだサンドウィッチにして、スプマンテをクイッと一杯。
え、飲んでないで勉強しろ?そう、イタリアプチ留学まで、あと一週間。カウントダウン始まりました(^^;)。