酒匂川サイクリングロード一家ツアー 47km

 このところ週末に天気がはっきりしないことが多かったために、のびのびになっていた酒匂川サイクリングロード家族ツアーがやっと実現。
 朝9時に漁港に行って朝定食。そのまま石垣山に登坂開始。しかし石垣山ではこの日、コスモスの無料摘み取り会があったため、山頂近くが渋滞していた。俺だけ先に完登して偵察してみたが、道幅も狭く、クルマを縫って子どもが自転車で登るには危険なので引き返しを指示。3分の2ほどまで登っていただけに、ワイフも娘も残念がっていたが、途中でたくさんのクルマの人たちから、がんばれ、と応援されたり、みかん農家のおばちゃんからもぎたてのみかんをもらったりしたようだ。
 箱根板橋から小田原城下を抜けて、酒匂川へ。
 サイクリングロードは小田原アリーナのすぐわき、富士道橋に起点がある。過去に俺は数度ここに来ているが、富士道橋という名前の意味がこの日ようやく分かった。目の前の低い山峰から富士山がにゅっと顔をだしている。こんなに近くにはっきり見えるのに、どうして今までは見えなかったのだろう? 富士とはつくづく不思議な山だ。
 黒松に抱かれたやわらかな木陰に伸びる道を、終点まで走るあいだに家族連れとも多くすれ違った。
 帰路では、小学校3年生ぐらいの24インチ自転車に乗った男の子が、ものすごくムキになって娘のことを追いかけ、抜かした。すると娘はクールを装いつつもペースを上げ、抜き返した。男の子はまたすごいむちゃむちゃなペダリングで娘を抜き返す。心臓が心配になるほど、げほげほむせている。娘はしばらく後ろで悶絶する男の子の様子をうかがっていたが、相手が限界なのを確認して、ちょっとあごを上げ、すうっと抜いていった。
「男の子って、ほんと馬鹿まるだし」
 と、あとでワイフが言った。
「女の子って、クールだなあ」と俺。
 この日、帰りに鴨宮のダイナシティーに寄って、ワイフと娘は夕食の買い物をし、そのあいだ僕はスウィミング1.5km。午後4時過ぎ、家に到着。47km、娘は最長記録を1年ぶりに更新した。