ANATAKIKOU『 Release You ! 』@o-nest

2012年7月12日(木)
ANATAKIKOUから、ドラムの藤井さんが脱退。
松浦さんと藤井さんの二人でANATAKIKOUだったわけで、
藤井さんが抜けると、松浦さんは一人。
でも1人でも松浦さんは「ANATAKIKOU」を続けていく。


それの発表があったのが先週の金曜日。
全然実感がわかないまま、
松浦さんと藤井さんのANATAKIKOU
東京のラストライブを観てきた。
リリースパーティー、新しい音源を引っ提げての。


リリー/モネラ氏の庭園/アニマルはマニュアル/今日も明日も
/曖昧な天国に捧ぐ/てのひらに/またたく合図/レモンの涙/
万年筆とガールフレンド/ぼんやり、雨/春はまだ/
/シンデレラ/フラストレーション/RUNAWAYFROM/アーチ、越えて
<アンコール>
旅のわかれ/幻想港町


なんかもう、ものっすっごいANATAKIKOU!ってライブだった。
きゅんと切なくてとっても楽しくて
バンドって素晴らしいって思わせてくれるライブだった。
あんまりしんみり感もなくて、
そういう気持ちも嬉しかったな。笑顔でっていう。
まだ大阪もあるからってのもあったとは思うんだけど。


松浦さんの声も綺麗で、
藤井さんのドラムのパワフルさも増してすごくって、
ほんといい雰囲気のライブだったよ。
最初っからリリーでは、松浦さんちょっと歌がつまっちゃったり、
モネラ氏ではイントロのベース、みなぢさんが入れなかったり、
アニマルはマニュアルでは、松浦さんがカウント入ったのに
急にとめて藤井さんがずっこけそうになったり。
旅のわかれの2番行く前なんか間違えてたり(たぶん藤井さん)
あげくには幻想港町のしょっぱなの歌詞飛ばしたり!!!
こういうのいつにもまして多かった、でもそういうのがもう愛らしい。
バンドっていいなって思えるのね、なんかANATAKIKOUだと。
だってやり直すときの息づかい感じられるし、
何よりもそこからいっそうかっこいいんだもん!


リリースパーティー、CDの表題曲の「万年筆とガールフレンド」が
とにかくとにっかく、すっばらしかった!!!!
松浦さんがソロで歌っていた時にさんざん言いましたけど
もっともっと越えてきた!!!!
もうね、ANATAKIKOUでのアレンジが
またすっばらしかったんだよ!!!
最後にこんな名曲残して!
バンドとして素晴らしい音源残して!ううう。
ほんとうに今の4人での最高の音楽の形だと思う。


あとものすごいたまらなかったのは、
てのひらに〜またたく合図からの、レモンの涙。この流れの妙ったら!
たぶんまたたく合図は、今のANATAKIKOUで演奏するのって
前にあったけどあれはアコースティックだったから
今回のアレンジがまた良かったんだよ!
学さんのピアノがすごいイメージ崩さず
でもいっそう切なさ増してて。アウトロとかもうたまらんかった。
この流れからレモンにいくおてんばっぷりがいいのよね。
レモンの涙だって、やっぱり前とはアレンジ変えていたりさ。


だからそう思うと、松浦さん1人になったとき、
逆にどういう風に聴かせてくれるんだろうっていう、
楽しみものすごくあるなってあらためてそんなことを思ったり。


割と真ん中あたりで、藤井さんの挨拶。
最初っから噛んでたところに爆笑(笑)
松浦さんに固いとつっこみされつつも、
中盤に挨拶もってきたことで、そのしんみりさを
あまり出さないようにっていう気遣いも、感謝。


あと、すごい面白かったのは
途中でお酒を頼もうって、後ろの売り場から
お客さんを伝ってそれをリレーで前に運ぼうって
松浦さんが言いだしたんだけど、お金どうするねん!って(笑)
断念したんだけど、気をきかせた方がハイネケンを買ったらしく
お客さんをつたってステージへ運ばれていった。ステキ!
メンバーが順々に飲んでいたんだけど
藤井さんのあとだったみなぢさんが、ちゃんと口の部分を
手でぬぐってから飲んでいたのに大爆笑なのでした。


曖昧な天国のイントロのバーンって入るところとか、
(藤井さんのドラムが今日はましてすごかったと思う)
レモンの涙やRUNAWAYFROMでの、
中盤でドーンと広がっていくバンド感が
とってもとっても心地よかった。
あの一体感をわたしはぜったいに忘れない。
ANATAKIKOUでしかないあのグルーヴ感を。


本編ラストにアーチ、越えて。
あ、この前のトークだったと思うんだけど
松浦さんが「みんな集まってくれたことが最高だし、
でも社会的には最低かもしれないけど!」
って言ったのがすっげえツボった。
そのあとに、アーチ、越えて。
トークから自然に歌いだし、
こういう爆笑させてからの切なさの落差がね、
ほんとうにANATAKIKOUだなあって。ほんとうに。


アンコール。
旅のわかれ、松浦さんが少しこみあげていそうな声だったけど、
でもしんみり終わらないで笑顔で終わろうってもう1曲、幻想港町。
が、みごとに出だしの歌詞を松浦さん間違えて(笑)
イントロを飛ばして、歌いだしからまたはじまったのもさすがだったし
こういうハプニングもいっそう笑顔を呼んだ。
みんな笑顔でありがとう。


そしてダブルアンコール。
曲はできないけど、挨拶をしに出てきてくれた。
藤井さんの挨拶、そして最後に締めようってことで
「ジャンプして着地と同時に、手をパン!」
みんなでせーのでジャンプ。ANATAKIKOUのライブで
ジャンプしたのって初だったね、初だったなあ。
ここにきてはじめてってなんか感慨深かったよ。


終わった後は、大サイン大会になっていたのでサインをいただいた。
藤井さんはこれからも二人をよろしくって書いてくれたよ。
大阪からきた方々や、東京のファンのみんなと一緒に
わいわいできたのもとっても救われたな。
みんなステキな人たち!ANATAKIKOUでの縁に乾杯!


次は泣いても笑っても最後の大阪ワンマン、
またその時に長文をつづるとして
今日の感想文はおしまい。
とにかくANATAKIKOU大好きだ!って思った一日でした。