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へなちょこフェミニストの覚え書き

2010-12-14

梶川広島県議のセクハラ発言に対する抗議文(ドラフト)

Twitterで梶川広島県議が事実認識が不十分な発言を繰り返している問題について追っています。民主党広島県連合会に下記の抗議文を送る予定です。これを叩き台として添削を加える予定。覚え書きとしてあげておきます。

抗議文内容

梶川幸子広島県議会議員セクハラに対する見識・男女共同参画をすすめる会主催会合の無断欠席に対する抗議


梶川幸子広島県議会議員インターネット上でセクハラに関する発言をなさっています。これらの発言は民主党広島県連合会男女共同参画委員として不適切です。また、11/21に行われた「女性県議会議員を囲む会」を突然欠席されたことに対して謝罪などがないようです。発言の修正とこの2件に対する謝罪、民主党広島県連合会からの処分を要求します。


1)セクハラに関する発言について

具体的には以下の発言です。

2010-10-23 19:08:39(Twitterhttp://twitter.com/#!/yukiko_kajikawa/status/28487816146

稼ぎが減って、家庭で優しくしてもらえないお父さん。外で飲んで憂さ晴らしをする余裕がない男達が、職場で女性のケツを触ったり、セクハラをしている現状…主婦の皆さんにも理解して頂きたいです。飲み歩く余裕もなくなったお父さん達が家庭で、もう少し幸せだったら、セクハラは増えないのでは…。

2010-10-23 20:09:27(Twitterhttp://twitter.com/#!/yukiko_kajikawa/status/28490833316

高度経済成長期は、社用族で夜の街はにぎわい、嫌な現実の憂さ晴らしをする男の遊び場がありました。職場の女性を見境なく、触り、セクハラするのは、モラルが落ちているからです。米国ではセクハラ訴訟で勝訴した女性は大金を得ているのに、日本では泣寝入りがほとんど。裁判官が女性の人権侵害に疎い


2010-10-25 (ブログ ☆蝶々の随想記☆)http://orange.ap.teacup.com/yukikokajikawa/652.html

若い世代の非正規雇用の増加、社員と非正規雇用の格差から生じる様々な問題。セクハラ問題も、非正規雇用の女性が正社員の人々に訴えても、まともにとりあってもらえず、職場で問題を起こす人はいらないと被害者のクビが切られてしまいます。正社員の立場を守るために、セクハラされた非正規雇用の被害者は職場を去るか、泣き寝入りするしかありません。これからセクハラしようとしている人が、マニュアルを読んでセクハラを止めたりはしません。セクハラする人にとっては、セクハラ防止マニュアルなど、ほとんど役に立ちません。余裕のない会社の本音は、家族手当を出しているんだから、奥さんとコミュニケーションを良くして、職場で性的欲求不満の解消はやめてほしい。仕事が終わってから、夜の街で職場の女性以外と性的欲求不満の解消し、面倒なことを社内でおこさないでほしい。経営が大変なときに、セクハラ問題でまで煩わされたくない。事業主がセクハラをしている場合など、働いている女性は転職するしかない場合もあります。労働相談の窓口まで辿りつく人は、少数なので、社会全体として取り組まないと無理だと私は思います。地位や立場を利用した場合が多いので、セクハラの加害者は、圧倒的に男性です。セクハラをする一部の男性が、他の真面目に働く男性達に迷惑をかけていることを自覚してほしいものです。


発言の内容から梶川議員セクハラに対する理解が不十分であると思われます。

セクハラは性的欲求不満から行われるものではなく、相手を威圧するための手段でパワーハラスメントの一種です。対象の女性を見下していたり、逆に貶めたいという気持ちから起こすものです。必ずしも家庭で妻が優しく接していないから起こすものではありません。(参考:なぜ人はセクシュアル・ハラスメントをするのか:http://sunrise.hc.keio.ac.jp/~mariko/feminism/psi0.html

家庭で妻が夫に優しくするべきというのは既存の夫婦観の押しつけです。夫は社会で働き妻は家でそれをサポートするという価値観であり、男女共同参画の概念からかけ離れています。セクハラをするのは本人の問題であり、その責任を妻が負う必要はありません。男は夜の街で憂さを晴らし家では妻に優しくしてもらえというのはあまりに女性に依存した考えです。さらに言えば、職場だけがセクハラの現場ではありません。家庭内でもセクハラは起こりえます。職場でセクハラを起こさずに家の中で解消して欲しいというのは、家庭ではセクハラをしてもいいということと同等です。夜の街でも同じです。風俗業界に勤めている女性には性的欲求不満をぶつけてもよいということもありません。またセクハラ人権侵害です。「煩わされたくない、面倒なこと」という表現を使われていますが、その程度の認識では問題です。


高度経済成長期(1955年-1973年)と比べ現在はモラルが落ちたからセクハラが増えたというのも誤りです。日本社会にセクハラの概念が導入されたのは1980年代で、裁判セクハラという言葉が使われるようになったのは1986年の西船橋駅ホーム転落死事件からです。高度経済成長期にはセクハラという概念はありませんでした。従って当時と比べセクハラが増えているのは単に認知件数が上がっただけであり、モラルが下がったためではありません。(参考:西船橋駅ホーム転落死事件:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E8%88%B9%E6%A9%8B%E9%A7%85%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0%E8%BB%A2%E8%90%BD%E6%AD%BB%E4%BA%8B%E4%BB%B6


セクハラ対策は加害男性の考えを変えれば済むわけでもありません。セクハラに対する一般の認識もまだ不十分ですし、セクハラ被害女性に対する二次被害も絶えません。男女共同参画委員であるならば加害男性だけを問題視するのではなく、このような社会風潮を問題と捉え改善策を提示していただきたいです。


これらの発言は民主党の基本政策に反しています。男女の固定した役割分担を肯定していますし、女性の権利よりも男性・会社の論理を優先しています。政策に反した発言をする議員がなぜ民主党の公認とされているのでしょうか。説明を求めます。

男女共同参画

社会のあらゆる分野で男女の固定した役割分担や差別、不平等な状態の解消を促す。多様な生き方を可能にする家族法の整備、女性のからだと健康、性と生殖に関する権利(リプロダクティブ・ヘルス/ライツ)の保障、性的ないやがらせや暴力を防止する諸施策、女性政策を強化するための総合的な立法措置などによって、男女共同参画社会を実現する。

(民主党基本政策:http://www.dpj.or.jp/policy/rinen_seisaku/seisaku.html)



2) 「囲む会」欠席について

梶川議員は11/21にエソール広島で開かれた「女性県議会議員を囲む会」(主催:広島県男女共同参画をすすめる会)を欠席されました。当日主催者側からの説明によると「出席予定だったが連絡がとれなくなった」とのことでした。それについて議員本人からの説明や謝罪はありません。やむを得ない事情があったのでしょうが、主催者への説明がないまま欠席したことは会を軽視しているとも受け取れます。民主党広島県連合会からも特にアクションをされていないようですが、どう考えられているのでしょうか。


以上2点に対し、謝罪と処分を要求いたします。