橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

高田馬場「マイルストーン」

classingkenji2010-06-22

二軒目は、ジャズバーへ。正面にマッキントッシュの堂々たるオーディオセットが鎮座し、シャープなサウンドが流れる。ジャズバーにありがちな、ドラムとベースの低音を過度に強調した音ではなく、あくまでハイ・フィデリティ。
メニューは、ウイスキーとカクテルが中心。バーボンのボトルが三八〇〇円からと安い。食べ物は、タコの唐揚げ、ミックスナッツなど四五〇円から。ポトフなど温かい料理もあり、冬にはおでんも出すとのこと。店は古本屋を兼ねていて、音楽書、東京本などが並ぶ。読書は自由。ここへ来て、ウイスキーを飲みながら読書というのも悪くないなと、I.W.ハーパーのボトル(四八〇〇円)を入れてしまった。(2010.6.1)

新宿区高田馬場 1-23-9
12:00〜24:00(金・土・祭前日1:00)