橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

スローフードジャパン燗酒コンテスト2012 入賞酒お披露目パーティ

classingkenji2012-11-16

この日は、酒文化研究所が主催するイベントへ。コンテストは七月に審査会が行われ、一五九社から三四一点が出品、審査員の評価スコアの平均値で上位三〇%を金賞、三%を最高金賞と認定したとのこと。入賞酒一覧は、こちらに公開されている。
表彰式も兼ねたこの日のイベントには、蔵元も多数出席し、一般客と入り交じってテーブルについた。ひとつのテーブルに蔵元関係者が三−四人、一般客が六−七人といった配置で、蔵元と交流できる演出。私も「あさ開」「金鵄盃」の方とお話ししてきた。それぞれの席には、お弁当形式の酒肴盛り合わせが置かれ、有田焼の「燗すずめ」でそれぞれに燗をしながらいただくという趣向。
余興には、なべやかんが登場。「なべにかん」と書かれたたすきを掛けて、日本酒のPRキャラクターの「おちょこくん」とともに、会を盛り上げ(ようとしてい)た。
写真は、表彰式。蔵元関係者、一般客ともに若い人が多く、日本酒が一時期の焼酎のようなブームを起しつつあることを実感する。(2012.10.18)