断捨離・・・ではない。


50代半ばを過ぎてから、趣味のモノをため込むことに興味がなくなりました。


たとえば本、たとえば音源、たとえば映像。


ため込んだ本 カセットテープ VHS CD LD DVD 繰り返して読んだり聴いたり観たりするものは多くはないことに気づいたのです。


たとえばあなたの手元にある本、何回読み返していますか? 
手元に置かなければ不安になるほど愛着のあるDVDが何本あるでしょう?
一年に三回以上聞き直すCDは何枚ですか?



胸に手を当てて考えてみたら、私の場合たくさんはありませんでした。


むしろ現在進行で見られるnet動画や、BSで録画した映画ドキュメンタリー、netレンタルで送られてくる映画、海外ドラマを観ることでさえ時間がなくてとても手が回りません。


貴重だと思っていたVHSに録画したストリングカルテットの映像はYOU TUBEで簡単に観ることが出来て、VHSを後生大事に手元に置く必要はない時代になりました。


本は常に何冊かの新刊を読み進めるのが通常である時代が長かったのですが、これ以上蔵書を増やしても置き場所がなく、読み返えすものは一年に何冊も現れないのであれば図書館で十分、と思い始めて、読書の9割は図書館頼みになりました。もう一度読みたいと思ったら、もう一度借りればいいのです。 


何しろ読んだ本の内容をちっとも覚えられないボンクラ頭には、本を読んだことが知識の集積にはなっていませんし、人間形成にもなんの役にも立っていないのです。私にとって読書はあくまでTVでバラエティをみるのと同列の娯楽なのですね。


で、
屋上とペントハウスに設置した倉庫と書棚を整理することにして、何百本かあったすべてのVHSと何百本かのすべてのカセットテープ、何十冊かの本を処分したら空きスペースも若干できて、汚部屋状態だった棚スペースが少しだけスッキリしました。こんな状態にできたのはたぶん20年ぶり。


断捨離には特に興味はありませんが、必要がないものを身の回りに置かないというは、老齢に足を踏み込んだ私の大切な基本姿勢かもしれません。


老人は身綺麗を旨とする。これからの座右の銘になるかも。


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