論文メモその他

2012-01-27

Science 335, 461-463 (2012).プラナリアには中心体Centrosomeがない!同じ扁形動物でもウズムシにはあるようなので,プラナリアに至る系統で失われたっぽい.らせん卵割をしなくなったこととも関係しそうとのこと.へぇー.

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Science 335, 469-471 (2012).ハエトリグモ, jumping spiderの視覚について.大阪市立大学のグループですか.網膜が感受する光の波長に応じて複数層あり,ピンボケ像を写す層との比較で距離を測っている,みたいな理解でいいのかな.おもしれー.

2011-12-27

PNAS 108, 20609-20614 (2011)マウス新生児指先再生.Cliff Tabinラボ.lineageについては今年のWeissmanのNature articleと同じだがMsx1と絡めてるのが新しい.clotの寄与についてはartifactっぽくないか.

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PNAS 108, 20621-20626 (2011).XistのsiRNAノックダウンで体細胞クローンの出生率が改善.理研の小倉先生.Scienceの前報ではgeneticにノックアウトしてたけど,今回はsiでtransientにってことで完全に実用性を視野に入れた話だね.

2011-12-16

Dev. Cell 21, 1014-1025 (2011).blastocyst着床に子宮でのBMP・Msx1/2シグナルによる上皮細胞極性調節が必須と.新着論文レビューに載るかな.blastocyst側からのシグナルは何だろう.

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Science 334, 1517 (2011).サメとエイにはHoxCクラスターが無い! なんだとー! 硬骨魚だとgenomic duplicationで7つくらいHoxクラスターあるのにね.でもHoxCクラスターを持ってる軟骨魚も確認してる.軟骨魚全部で失われているわけじゃないんだね.

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Science 334, 1557-1560 (2011) のハダカデバネズミ acid insensitibity の話も面白そうだな.たぶん読まないけど.

2011-11-10

Development 138, 5189-5199 (2011)マウスの真皮線維芽細胞Tgで活性型b-cateninぶちこんだらリプログラムされてembryo stateになり,毛根にも寄与し毛が増える! でも元からあった毛根の近くからっぽい.完全に毛根が死んだらダメかね.

hair follicleへの分化面白いと思うけど,個人的にはneonatal dermisならscar-free wound healingが起こるのかも知りたいね.

2011-11-07

Nature 479, 131-134 (2011).一倍体haploidのESをつくったという話.劣性の表現型が隠れないから順遺伝学に良い.工夫は……単にmediumに2iを入れたってだけか? キメラマウスも生まれるようだ.さすがにgermlineには行かないだろうけど.

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Nat. Cell Biol. 13, 1368-1375 (2011).TGFbの下流でR-SMADを脱ユビキチン化する酵素USP15の同定.プロテアソームに行くだけじゃなくモノユビキチン化でDNA結合が阻害されるようだ.でも受容体下流でこの酵素が活性化される機構がわかんないな.

2011-10-04

Nature 477, 583-586 (2011).ニワトリ胚の肢芽で,指一本一本についてイルミナのシークエンサーでトランスクリプトーム解析してどの指が(系統的に)どれに当たるのか探ったもの田村先生のScience論文の話とは,翼は合ってて脚は違ってる……のかな.へぇー.

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Nature 477, 587-591 (2011).トカゲゲノム解読.意外にも爬虫類では初めてらしい.鳥類に近いんだけど,めちゃくちゃ近縁というわけではないっぽいね.あと今回初めてX染色体を見つけたとか書いてある.かなり小さいみたい.Y染色体はまだ見つかってないとか.こいつらは温度で性別が決まるわけじゃないのね.

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Cell最新号のES cell関連の二報にちょっとびっくり.DNA repair complexがSox2/Oct4のcoactivatorとして働くとか,FOXP1のalternative splicingが分化スイッチングしてるとか.

2011-09-28

PNAS 108, 16289-16294 (2011).多くの場合,男性は第四指(薬指)が第二指(人差し指)より長く,女性は第二指が第四指より長い.これには胎児期のアンドロゲン(いわゆる男性ホルモン)暴露の違いが相関していることが知られていたが具体的なメカニズムは不明だった.

で,筆者らはマウスを使って分子機構を探ったと.マウスでも同じ傾向があるんだね.いろいろやってるけど大事なのは,胎児期に,第四指4Dでは核にアンドロゲン受容体ARが局在してる細胞2Dより多い.でエストロゲン受容体ER-alphaは2Dの方が4Dより発現量が多いと.この差が重要.エストロゲンはいわゆる女性ホルモン.

でARとERにより動くシグナルは指の骨のもとになる軟骨細胞chondrocyteの増殖に必要であるらしい.これが指の長さに影響するわけだね.面白いのは両者の発現量に差があるのは胎児期の中でもたった2~4日間ぐらいの間だけ.その期間でのホルモンの暴露量が指の相対的な長さを決めてると.

次なる疑問は,じゃあどのようにしてARとERの2D, 4Dでの発現の違いが生じているか,かな.

2011-09-13

Nat. Biotechnol. 29, 829-834 (2011).ハイブリドーマライブラリーから分化ヒトES特異的な抗体をスクリーニングしてSSEA-5抗体ってのを取った.vitroでESを分化させた後でSSEA-5抗体ポジ細胞を除去すると移植テラトーマ形成を防げると.

移植の例数があまり多くないし移植後数週間しか見てないなあ.dormantな奴とか残ってたりしないのかな.まあ細かく詰めるのはこれからか.

あとSSEAってstage specific embryonic antigenの略で,なんか特定のファミリー遺伝子とかではないと.知らんかった.基本抗原は糖鎖みたいよ.

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Nat. Biotechnol. 29, 840-845 (2011)包括的ノックアウトマウスプロジェクトはあちこちで展開されているが,そこにmiRNA KOが加わろうとしていると.miRNAの場合,似たような発現・機能のクラスターが問題になるが全部をすっぽり抜いてるみたい.基本コンディショナルみたいだから可能性が広がるね.

包括的にやろうとした場合,ターゲティングベクターの作り方がすごいことになるんだなあ.面白い.あとB6由来のESってどうなんだろ.129と比べて何の遜色もないんだろうか.使ったことないから分かんない.

2011-09-03

Nat. Cell Biol. 13, 1100-1107 (2011).ちゃんと読んでないけど,ヒトのfibroblastからcancer stem cellをつくったということらしい.これはリプログラミングと言えるのかどうか.ただたぶんcancer stem cellってたくさん取るのが難しいだろうし,たぶんESみたいに安定的に飼えないんだよね? だとしたら大事な成果,かな.

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Nat. Cell Biol. 13, 1100-1107 (2011).上皮細胞のsortingにephrinB→EphB-(ADAM10)→E-cadherin shedding, 局在変化,アフィニティ変化,というパスがある.

だいたいMDCK細胞でタグ付けたやつをO/EしたりK/Dしたり.マウスではADAM10のD/N formをTgで出すと,小腸のcryptにあるPaneth細胞が上に出てきちゃうって状態になって,それはEphB3 KOのphenocopyだってことも示してる.

Paneth cell って,パねえっす細胞,に見えるな.パねえっすニッチパねえっす免疫力パねえっす.

2011-09-01

PLoS Biol. 9, e1001135 (2011).ビデオゲームやると弱視が改善するんだって.大人でも.アクションゲームに限らずシムシティーでもw 近視や老眼じゃなくて弱視(Amblyopia)であることに注意.サンプルサイズが小さくランダム抽出じゃないってところが問題.

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PNAS 108, 14560-14565 (2011)マウスで耳のパンチ穴を再生修復できるやつをENUミュータジェネシススクリーニングして,TGFBR1の活性型変異(constitutive activeではなくリガンド依存的)を取ってきた.この変異受容体を発現する軟骨細胞はin vitroで軟骨形成促進.

再生能力が強いマウスならマイティマウスことMRLが有名だが,こいつではまだこの再生能力にresponsibleなgenetic lociは同定されていないんだってさ.へぇー.たぶんすごいたくさんのlociの複合的な影響なんだろうなあ.